- 資産運用にはさまざまな種類があるので自分に合った投資方法を決める
- 年金受給開始年齢引き上げやインフレ化が進む現代では資産運用は重要
- 資産運用のメリットだけでなくデメリットについても押さえよう
本記事では資産運用の特徴や資産運用の必要性、そして資産運用のメリット・デメリットやリスクについて解説します。
インフレーション化が進んでいる現代では、資産運用することは重要であるといえるでしょう。資産運用には様々な種類がありそれぞれに特徴があるので、自分の目的にあったものを選ぶようにしましょう。
資産運用とは
資産運用の概要
資産運用とは現金・不動産・株などを運用して資産を増やすことです。定期預金や保険なども資産運用に入ります。定期預金は預金をすることで金利を受け取ることができますが、増える額が少ないため資産運用であると認識されにくいのです。
このように資産運用と一口に言っても、さまざまな手法が存在しているのです。
資産運用の72の法則
資産運用をするなら、72の法則を知っておきましょう。これは投資で利益を得た分も再投資に回す複利で資産運用した場合、元本が2倍になるまでの期間を計算するものです。年率1%で毎年運用した場合、資産を2倍にするには72年かかることから生まれた法則です。
計算式は「72÷年率」だけでOKです。そこから元手2倍までかかる期間がわかります。これを基準にして資産運用の計画を決めましょう。
おすすめの資産運用種類9選
貯めた資金を実際に資産運用するとき、使うことができる投資方法を9通り解説します。投資方法にはそれぞれの特徴があるので自分に合った投資方法を選択しましょう。
仮想通貨
2017年末に爆発的な流行と値上げを見せた仮想通貨は、投資商品の中でもハードルがかなり低い商品であるといえます。1,000円からでも投資を始めることができ、多くの学生・会社員・主婦 (主夫) などが投資をしています。
しかし2018年1月からの暴落により、今では「怪しい、もう稼げない」と話題になっています。
しかし仮想通貨は現物取引がすべてではありません。今では仮想通貨のレバレッジ取引が主流になりつつあります。下げ相場が続く仮想通貨ですが、レバレッジ取引であれば下げ相場でも利益を出すことができます。一般的な為替取引よりもチャートが読み取りやすいため、多くの仮想通貨トレーダーが現物取引からシフトチェンジしています。
おすすめの仮想通貨取引所1 Coincheck (コインチェック)
Coincheckでは初心者から上級者まで誰でもかんたんに仮想通貨を取引することができます。資産運用を初めてする方には特におすすめの仮想通貨取引所です。
おすすめの仮想通貨取引所2 bitbank (ビットバンク)
bitbankは直感的でシンプルな取引ツールが好評な取引所です。初心者はもちろん、数多くのテクニカル分析手法を用いるトレード上級者からの支持も厚い仮想通貨取引所です。
ロボアドバイザー
「資産運用をしたいけど、正直投資にかける時間がない!」といった方にオススメの投資方法です。家計を管理していて家事に追われている主婦・主夫の方は、特に切実な悩みでしょう。
ロボアドバイザーでは口座開設して入金と積立の設定をしておけば、あとは放置でも大丈夫です。「ウェルスナビ」や「テオ」といったサービスがあるので、ぜひ検索してみてください。
おすすめのロボアドバイザーサービス1 ウェルスナビ (Wealth Navi)
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おすすめのロボアドバイザーサービス2 THEO (テオ)
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投資信託
ロボアドバイザーでは自分で考える必要がほぼありません。しかし「少しでも自分で投資先を考えて、より多くの利益を出したい!」といった投資に少し時間をかけることができる方にオススメなのが投資信託です。
おそらく「投資を始めてみたい」と考えている方ほとんどに当てはまることでしょう。時間を少しでもかけられるなら投資信託がオススメです。投資信託ではプロのトレーダーが代わりに資産を分散投資してくれます。
そのため投資初心者の方におすすめです。投資信託は自身で運用する必要がありません。その代わり最初に運用する会社・企業を選択して、投資する市場を選ぶ必要があります。
そして投資信託を開始することで、毎月一定の金額を積立することができます。ただし長期投資することが前提になるので注意しましょう。
株
「投資にはしっかり勉強する時間をかけて、分析しながら大きな利益を出したい!」という方にオススメなのが株式取引です。株式取引といえば、もっとも資産運用しているイメージが強いでしょう。
株式取引では多くの資産が必要なイメージもありますが、数万円からでも始めることができるのでハードルはあまり高くありません。現在では「フォリオ」と呼ばれる株式の分散投資ができるサービスもあり、よりカンタン安全に株式投資を始めることができるようになりました。
株式取引では配当金・株主優待・IPOといった恩恵を受けることもできるため、魅力的な投資方法であるといえます。自身が成長を期待している企業に投資してみましょう。
おすすめの株取引サービス1 SBIネオモバイル証券
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おすすめの株取引サービス2 SBI証券
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iDeCo
「老後の生活を安定させたい!」と考えている方にオススメな投資方法です。iDeCoは個人型確定拠出年金と呼ばれており、掛け金がすべて所得控除になるといった節税の効果もあります。
さらに掛け金を投資信託として運用することもできるのです。メリットは多くありますがデメリットもあります。個人型確定拠出年金という名称なだけあって、投資した資金は60歳まで引き出すことができません。
資金の流動性が落ちるので投資効率は下がります。そのため「老後よりも今のうちにリスクを負って、より多くの資金を増やしたい!」という方には不向きな投資方法です。
iDeCoを始めようと考えている方にオススメな証券会社は、リップル好きで有名な北尾社長が運営している証券会社「SBI証券」がおすすめです。
金・プラチナ
「データ上の金融商品よりも、わかりやすい現物に投資したい!」と考える方にオススメな投資方法です。金やプラチナはわかりやすく、実際に目に見えるものなので投資しているといった実感が湧きやすいでしょう。
金に至っては自販機で販売している場所もあるので、投資するハードルが高くありません。しかし偽物もあるので注意しましょう。わかりやすい物ほど投資されやすいことは、詐欺をする個人や団体側も把握している事実です。
しかし金やプラチナといった金融商品は目に見える現物でなくなりますが、データとして「SBI証券」からでも取引することができます。証券会社によっては、データとして取引していた金やプラチナを現物化できる会社もあるのです。
さらにSBI証券では毎日一定金額を買い付けることができ、手数料も他の証券会社より比較的安いためおすすめできます。
FX・外貨預金
投資において株式取引と同じく、印象の強い投資方法です。FXはレバレッジをかけて実際の運用資金よりも多くの資金を動かすことができる投資方法となっています。
誰でも今すぐ始められる投資方法ですが、レバレッジ取引はハイリスクハイリターンなので初心者の方にはオススメできません。しかしFXはしっかり勉強して分析することで、資産を増やしやすくなる投資方法です。
「投資にしっかり時間をかけて、より多くの利益を出したい」という方にオススメの投資方法といえます。[1] Kasobu, レバレッジ取引とは | 取引の流れからメリット・危険性まで徹底解説!, 2021年7月29日参照
おすすめのFX・外貨預金サービス1 DMMFX
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国債
国債投資は「安全な投資先」の1つです。理由はカンタンで投資先が日本政府であり、元本保証は日本政府が行なっているからであるといえます。銀行や証券会社経由で国債に投資した場合、銀行や証券会社が倒産する場合もあるでしょう。
しかし銀行や証券会社が倒産した場合でも、日本政府によって債券は100%保護されています。そのため銀行や証券会社が倒産するリスクは、国債投資におけるリスクではありません。
「国が財政破綻リスクもあるので危険」といった意見もみられますが、国が財政破綻した場合日本居住者が無意識に行なっている「円への投資」も同時に終了します。つまり日本円に価値がなくなるということです。
日本円に不安を感じている日本居住者はほとんどいないことと同じで、国債も同じレベルで安心な投資先となっています。
不動産
数多くある投資方法の中でもより多くの資産が必要になり、より多くの利益を生み出すことができる投資方法です。不労所得にすることもできるため、多くの資産を抱えている投資家におすすめの投資方法といえます。
マンションやアパートなどの不動産に投資して賃貸収入を得たり、土地や物件を購入して値上がりしたときに売るといった方法があるのです。「土地を転がす」ともいわれています。
不動産は相続税の計算における評価額が、現金や有価証券よりも減額されます。そのため「相続対策」にもなる投資方法です。さらに金融機関から融資を受けて投資用のマンションやアパートを購入する場合、団体信用生命保険に加入するのが一般的なので「生命保険」の代わりとしても有効です。
各資産運用手法のリスクとリターン
リスクは資産運用によって異なりますが、多くの投資法に伴うリスクとして価格変動、金利変動、信用、為替変動などが関わります。
価格変動は株などの価格の上げ下げであり、価格暴落で損失するなどの可能性があります。金利は主に債券や預金に関わり、経済情勢の変化や銀行の方針による変動があります。信用は国や投資会社などの破綻や、投資先の経営悪化やトラブルなどの可能性です。為替変動は外国為替に日本円を換金した際に、外国通貨の価値が変動するリスクです。
以上のリスクを常に想定しながらの資産運用が推奨されます。
おすすめの資産運用サービス
これまで様々な資産運用の手法を紹介しましたが、実際に資産運用をする際におすすめのサービスを紹介します!
クラウドバンク
- プロが保全性を考慮した運用を行うので、初心者でも少額投資から始めることができる
- 2013年のサービス開始以来、元本回収率を100%してきた実績
- 証券会社提供のサービスのため高い財務基準をクリアした安心の運営体制も魅力
Funds (ファンズ)
- ミドルリスク・ミドルリターンの貸付ファンド
- 相場の値動きがないため、運用中の手間がかからない
- 利益予想が簡単につけられるため、投資計画を立てやすい
TradingView (トレーディングビュー)
- 直感的な操作が可能なチャート分析ツール
- 世界中のトレーダーとアイデアの共有ができる
- 株・FX・仮想通貨など数多くの分野に対応
タイプ別の資産運用スタイル
分かりやすい商品で投資を始めたい
将来のために資金を貯める準備がしたい方・投資初心者の方なら、インデックス型運用がおすすめです。インデックス型運用は投資信託で、日経平均株価やTOPIXと連動して価格変動します。販売手数料が無料な金融商品も多く、少ない資金から運用可能です。
投資信託は資金さえ支払えば、代わりに投資のプロが集まった資金で資産運用してくれます。投資の知識・投資に割く時間がない人でも気軽に投資できるので、サラリーマンの方でも利用しやすいです。
リスクを抑えながら老後に備えたい
投資には投入した資金を失うリスクがあります。多くの投資家は、少しでもリスクを抑えて取引したいというのが本音です。また、老後生活を送るなら2,000万円貯める必要があるといわれています。リスクを抑えつつ、老後に備えて投資したいと考える方が増えてきました。
リスクを抑えて老後に備えるなら、バランス型運用がおすすめです。バランス型運用では値動きの異なる金融商品にそれぞれに投資し、お互いの値動きを打ち消してリスクを抑えます。投資対象は値動きの異なる複数の金融商品なので、1つの商品でマイナスが出ても、他の商品でプラスが出る仕組みです。
高いリターンを狙いたい
リスクを取ってでも高いリターンを狙いたい方には、ファンド運用がおすすめです。ファンド運用では、値動きの激しい日本の株式・海外の株式に投資します。値動きが激しいためリスクは高いですが、リスクの分リターンも高いです。
ハイリスク・ハイリターンな取引を行うため、他の運用方法よりも勉強する必要があります。ファンド運用は、本格的に投資を勉強したい方におすすめです。
子どもの将来の教育費を貯めたい
子どもの将来に合わせて資産を運用するなら、ターゲット・デート・ファンド運用がおすすめです。ターゲット・デート・ファンドでは特定の時期を定めて、時期が近づくほど投入資金の割合を変更します。
通常では株式の組み入れ比率を下げて、下げた分の債券の組み入れ比率を上げる運用方法です。投資家が年齢を重ねていくにつれて、リスクに対する許容度が小さくなると想定しています。
一定の金額を低いリスクで堅実に貯めたい
銀行預金よりも利回りが良く、低いリスクで資産を増やしたい方には、公社債比率の高い投資信託がおすすめです。
公社債は「国や地方公共団体が発行する公共債」「民間の企業や特定の金融機関が発行する民間債」を指しています。債権を保有している期間は利息が得られ、償還日になると額面金額が払い戻される仕組みです。
株式投資よりリスクが少ないので、一定の金額を堅実に貯められます。
資産運用の必要性
現代の日本で資産運用の重要性は確実に増しています。その理由は主に以下の4つです。
- 行動経済成長期の高金利の終わり
- 超低金利時代の到来
- 少子高齢化の進行
- ライフイベントの必要資金は自分で用意する時代へ変化
理由1 行動経済成長期の高金利の終わり
日本が高度経済成長期を迎えていた頃は、銀行が高金利で預けているだけでお金が増えました。しかし、2019年9月現在の金利は、定期預金が0.018%・普通預金が0.001%と低く設定されています。100万円を預けても定額預金なら180円で、普通預金なら10円しか増えません。
高金利な時代は終わったので、投資のように資金を増やす手段が必要とされています。
理由2 超低金利時代の到来
金利が定期預金が0.018%・普通預金が0.001%と解説した通り、現在の日本は超低金利時代を迎えています。
1990年代にバブルが崩壊したので、6%あった金利が95年頃に1%を割りました。以後は1%を超えることなく、現在の超低金利時代を迎えています。
理由3 少子高齢化の進行
超低金利時代を迎えて簡単に資産を増やせなくなった現在ですが、日本はさらに将来もらえる年金で不安を抱え始めています。日本は少子高齢化が進んでいるため、年金生活者を支える人口が減少しています。
少子高齢化が進むと現在高齢者を支えている層は、年金をもらえる可能性が低いです。最近では60歳までに2,000万円貯める必要があるといわれているため、より投資の必要性が高まっています。
理由4 ライフイベントの必要資金は自分で用意する時代へ変化
2019年9月現在は金利に頼れず、年金にも期待できない時代になりました。
しかし、時代は変わっても、進学・結婚・出産・老後などのライフイベントは発生します。各ライフイベントで必要な経費を、投資信託協会から引用しました。必要な金額は以下の通りです。
生きるための資金を自分で貯めなければならない時代だからこそ、今後必要な資金を確認し投資で資産を効率良く蓄えましょう。より効率良く資産を増やすために、眠らせている資金を投資に回すのがおすすめです。
資産運用のための準備
実際に資産運用をするための準備に関する情報を解説します。いつでも誰でも始められることが資産運用の強みですが、自身が資金を増やすために十分な資金と知識があるのかを確認しておく必要もあります。
まずは貯金ができているかの確認から
投資は運用資金が多ければ多いほど、早く目標金額を達成することができます。特に利益をさらに運用資金にまわす複利運用では、より大きな効果を発揮することができます。
FXでも資金があれば証拠金維持率を高水準で保つことができ、ハイリスクなハイレバレッジでの取引をすることなく資産を増やすことができます。ただし投資は私生活に影響しないほどの余剰資金で行いましょう。生活がかかればかかるほど、重要な局面で冷静な判断をすることができなくなってしまいます。
貯金ができてないなら節約から始める
投資は誰でも始められることが強みであるといいました。しかし投資はなるべく資産を貯めてからの方が成功する確率は上がります。
資産を貯金することも大事ですが、無駄を省いていくことが手っ取り早いといえるでしょう。例えば携帯や住宅ローンなどといった固定費です。一定の料金が定期的に出て行くため、プランを見直して安く抑えることで資産を貯めることができます。投資だけでなく節約もコツコツと行うことが重要です。
利息の高い普通預金・定期預金を使いこなす
節約により貯金を増やすことができたら、その貯金を利用してさらに増やしていきます。投資の運用資金にいきなり回すのではなく、少しでも金利の高い銀行に預けるようにしましょう。そうすることで節約した資金をさらに増やすことができます。
節約して預金したお金をより効率よく資産運用させるなら、年利が高い預金口座に預金した方がいいでしょう。楽天銀行などはゆうちょ銀行と同じように口座維持費や年会費がかかりません。少しでも工夫すればより多く運用資金を貯めることができます。
普通預金であれば金利0.1%の楽天銀行かイオン銀行がおすすめです。例えば2019年3月時点ゆうちょ銀行の金利は0.001%となっています。仮に1000万円預金しているとして、普通に預金するだけでも年間「1万円と100円」の差が出ます。
資産運用を始める手順
「資産運用を始めたい!」と思っても、どのような手順を踏めば良いかわからないという方も多いと思います。資産運用はこちらの手順で始めましょう。
こちらが資産運用を始める手順です。最も重要なのは「資産運用の目的を決める」段階です。これが決まれば運用額や利用するサービスはおおむね決まってきます。
老後の暮らしを豊かにするために長期的な運用をするのか、副収入を得るために短期的に大きな収益を狙うのか、目的を自分の中で明確にするところから資産運用は始まります。
資産運用のメリット
メリット1 将来に必要な資産形成ができる
貯金や月の給料から資産運用の資金を確保することも資産形成の1つです。しかし低金利な現代では将来に必要な生活費や子供の養育費などを十分に稼ぐことは難しいでしょう。
資産運用は少しの金額から長期的に資産形成していくことができるので、貯金以上の効果が望めます。
メリット2 今の家計の見直しになる
資産運用を始めることで、普段家計を見直さない方でも家計を見直すきっかけになることでしょう。短期間で収入を大幅に増加させることは難しいので、入るお金だけでなく出て行くお金のことも考えるようになります。
お金の流れ (キャッシュフロー) を管理することで資産形成の基本を学ぶことになるのです。
資産運用のデメリット
デメリット1 元本割れの可能性
投資にまわした運用資金が10万円だった場合、投資の結果次第では最初の10万円以下になることもあります。投資には元本割れするリスクがあるので注意しましょう。
1BTC=300万円のときに10万円分のビットコインを購入したとします。この後にビットコインが突如急落し、1BTC=30万円になると資金は10分の1である1万円になってしまうのです。
デメリット2 多くの時間を割かれる
お金を銀行に預けて預金する場合であれば、資産運用に時間をかける必要はありません。しかしFXや株取引をしていると、投資対象の金融商品に関する情報を集めたりチャートを見たりする必要があります。
投資方法にも依存しますが、最初のうちは投資に関する勉強も必要になるため多くの時間を割く必要があるでしょう。資産運用である投資は、初心者のうちは楽ができない特徴もあります。
資産運用でのリスクとリターンの関係
一般的に資産運用はうまくいけば「リターン」としてお金を増やせますが、うまくいかないとお金を失ってしまう「リスク」がつきものです。
ローリスクであるほど気軽に臨みやすいですが、期待されるリターンも少ないです。ハイリスクであるほど、お金の管理には注意しなければなりませんが、その分期待されるリターンも大きくなります。
資産運用におけるリスクの種類
資産運用におけるリスクには大きく分けて以下の3つがあります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
- 価格変動リスク
- 金利変動リスク
- 信用リスク
価格変動リスク
投資では対象の金融資産に運用資金を投入します。仮想通貨でビットコインやリップルを購入するように、資産運用にまわす資金をあてて購入することになります。
しかし金融商品は価格が変動します。2017末から2019年にかけて、仮想通貨は歴史的な大暴落をみせました。投資の対象である金融商品は価格が変動するため、チャートの傾向やファンダメンタルズから価格推移を予想して投資する必要があります。
金利変動リスク
金融商品である「債権」が該当します。金利変動によって債権の価値が変動するので注意するようにしましょう。
例えばA債権が金利2%・1口2万円で販売されていたとします。1年後に発行されたB債権が金利上昇の影響で金利4%・1口2万円で販売されました。そうするとB債権よりも金利が低いA債権の価値は低くなります。
信用リスク
信用リスクとは国や企業が経営難や不祥事または災害によって、本来支払うはずの利息や元本保証ができなくなることを指しています。企業の不祥事や地震などといったリスクは、日本でよくあることです。
資産運用のリスクを減らすポイント
資産運用にはリスクがあります。しかし対策できないわけではありません。資産運用のリスクを減らすポイントについて解説します。
長期間で、安定した投資運用をする
投資期間を長くすることで、リスクが減りリターンは安定します。投資にかける時間が長いほど1度の投資で稼ぐ資産を分散できるため、背負うリスクも分散することができるからです。
分散投資を行う
投資の業界で有名な「すべての卵を1つのカゴに入れるな」です。1つのカゴで卵を保管していた場合、カゴを落とせば全ての卵は割れてしまいます。
しかし複数のカゴに分散して卵を保管しておけば、1つのカゴを落としてもすべての卵が割れることはありません。投資の世界でも同じことがいえます。株式投資で1企業の株式にすべての運用資産を投資すれば、すべての運用資産が1企業の倒産リスクにさらされます。
そうならないために、投資をするときでも複数の銘柄に運用資金を分散させる必要があります。
コツコツ積立を心がける
投資では大きく勝負にでることも大切ですが、普段から少しずつ積立するのが基本です。購入時期を分散させることも効果的といえるでしょう。一気に運用資金を突っ込んでしまえば、いずれやってくる可能性がある絶好のエントリーポイントを逃してしまいます。
まとめ
数多くの投資方法を解説してきましたが、まずは節約や家計を見直してキャッシュフローを正しい流れにしましょう。そしてコツコツと運用資金をためて、オススメした投資方法を参考に投資を始めてみるといいです。
カンタンなところから運用資金を増やしたい方は、毎月少しずつでもいいので「ロボアドバイザー」や「投資信託」といった金融商品に投資してみることをオススメします。