ビットコイン (BTC) 取引所の選び方
取扱通貨の豊富さ
取引所によって仮想通貨の取扱数は異なります。10種類以上の取引所もあれば、数種類の取引所もあります。取扱通貨の種類もさまざまです。扱う仮想通貨が多い取引所を選べば、その時々で値動きが大きい通貨を選べるため、利益が増える可能性も上がるでしょう。
また複数の仮想通貨で取引するとリスクを分散できるため、取扱通貨が豊富に用意されている取引所をおすすめします。
サービスの使いやすさ
サービスも取引所ごとに違います。仮想通貨の取引はスマホで行うケースが多いので、スマホアプリの有無、スマホの操作がかんたんかどうか確認しましょう。
さらにチャート分析がスマホに対応しているか、取引所独自のツールは使いやすいかなども確認した上で利用を検討してください。
手数料・スプレッドの安さ
仮想通貨で取引を行うなら、当然ながら「利益を出したい」と思うでしょう。手数料は利益にかかわるため、取引所を選ぶ際は手数料の安さも大きなポイントです。出金するだけで手数料が200円〜700円前後かかる取引所もあれば、出金に手数料が一切かからない取引所もあります。同じく入金も手数料が0円、数百円かかるなど、取引所によって異なります。
仮想通貨の買値と売値の価格差を示すスプレッドにも注意が必要です。スプレッドが広ければ、利益が出にくくなります。スプレッドが狭い取引所を選ぶと、ビットコインをはじめとした仮想通貨の利益を得やすくなり、おすすめです。
セキュリティ対策
セキュリティ対策として「コールドウォレット」を用意している取引所を選ぶと安心です。コールドウォレットを利用すれば、インターネットに接続しなくてもビットコインを管理できます。もし取引所の運営会社が不正アクセスの被害に遭っても、損失をおさえられます。
二段階認証やマルチシグといったセキュリティ対策を行っている取引所もおすすめです。二段階認証とはログインする際に、SMSや生体認証などを使って認証するシステムを指します。マルチシグは仮想通貨の送金時などに用いる秘密鍵を複数発行できる、セキュリティ技術のことです。
セキュリティ対策を行っている取引所を選べば、被害がないとは限りません。しかし用心するに越したことはないため、セキュリティ対策の内容もしっかり確認しましょう。
ビットコイン (BTC) 取引所おすすめ人気3選
Coincheck (コインチェック)
Coincheckは国内大手の取引所です。取扱通貨の種類が豊富で、ビットコインの他にも多くの仮想通貨を扱っています。日本円で直接ビットコインを購入できるのも魅力で、はじめて仮想通貨の取引を行う人にもおすすめです。
スマホアプリが使いやすく、日本円を用いた入出金やビットコインの送金もかんたんに行えます。ウィジェット機能を使い、スマホでビットコインの価格や変動率もすぐに確認可能です。
初心者でも使いやすいUI
Coincheckのスマホアプリは直感的に操作できるため、初心者でも使いやすいでしょう。外出先でもスマホですぐに取引やチャートの確認を行えます。スマホだけでもビットコインの取引をはじめられるので、パソコンを持っていない方にもおすすめです。
国内最多、16種類の仮想通貨を売買できる
Coincheckでは国内最多、16種類の仮想通貨を取引できます[1] Coincheck公式, Coincheckの取扱通貨, 2021年6月22日参照。ビットコインはもちろん、リップルやイーサリアムなどのアルトコイン、ビットコインキャッシュといった、さまざまな仮想通貨を売買可能です。ビットコインとよく比較される、ライトコインも扱っています。
以前は匿名性が高いモネロやダッシュ、ジーキャッシュ、オーガーも扱っていました。しかしマネーロンダリングを懸念し、上場を廃止しています。
取引手数料が無料
Coincheckではすべての仮想通貨の取引手数料が無料です。取引板にない価格で注文する際にかかる「Maker手数料」も、取引板にある価格で注文する際にかかる「Taker手数料」も無料に設定されています[2] Coincheck公式, 取引所手数料, 2021年6月22日参照。
もちろん、ビットコインの取引手数料も無料です。取引手数料はトレードごとに発生する手数料なので、無料に設定しているCoincheckを利用すれば、ビットコインにかかる手数料を大幅に削減できます。ビットコインでトレードする機会が多い方、主にビットコインで売買したい方には、Coincheckがおすすめです。取引手数料のコストをおさえられるので、他の取引所よりも利益を出しやすいでしょう。
GMOコイン
GMOコインは東証一部上場企業の「GMOインターネット」が運営を行っている取引所です。FXやネット証券を扱う「GMOクリック証券」も運営し、高い知名度を誇ります。
取扱通貨は13種類、手数料はほとんどが無料に設定されています[3] GMOコイン公式, GMOコインの取扱通貨レート一覧, 2021年6月22日参照。ビットコインやアルトコインなどに対応し、取引所では珍しくアルトコインのレバレッジ取引も可能です。また13種類の仮想通貨は取引所と販売所のどちらでも取引できます。
「両建て」によりリスクを抑えた取引が可能
GMOコインの「両建て」により、リスクを抑えながら取引できます。ビットコインをはじめとした仮想通貨の市場では、予想に反した動きをするケースが少なくありません。両建てを行えば、予想と違う値動きをした場合でも損失を抑えられます。
初心者で取引をはじめたばかりだと損切りをなかなか決断できず、悩んでいる間にロスカットされることもあります。同じ価格帯において両建てをしておけば、リスク分散をしながらビットコイン取引が可能です。
仮想通貨FXによるトレードが可能
GMOコインはレバレッジをかけた仮想通貨のトレードも可能です。IFDやOCOといった注文方法、先に売って後から買い戻すショート (空売り) での取引など、他の取引所ではあまり見かけないトレードを行えます。
送金が無料
GMOコインでは送金手数料を無料に設定しています。仮想通貨は取引所から別の取引所やウォレットに送金する際に、「送金手数料」というのがかかります。しかしGMOコインでは送金手数料が一切必要ありません。
例えば、bitFlyerでは送金手数料が0.004BTCかかります。これは1BTC = 400万円のレートで1600円になりますから、送金手数料が無料なだけでかなりの節約ができます。
取引所口座ではなく、ウォレットで仮想通貨を管理したい、という方には非常におすすめな取引所です。またGMOコインではビットコインを売却し、日本円に換金することも可能です。
BINANCE (バイナンス)
BINANCEは海外取引所のなかで人気の高い取引所です。たくさんのユーザーが利用し、1年ほどで仮想通貨の取引量、登録ユーザー数ともに世界1位を記録しています。はじめは香港を拠点にしていましたが、2018年にマルタへ拠点を移しました。
2020年6月から、停止していた日本語サービスを再開しています。日本語対応のサポートセンターも利用可能です。取扱通貨が豊富にあり、独自トークンの「バイナンスコイン」も発行しています。
国内で取引できない通貨が取引できる
国内取引所で取扱している仮想通貨の数は、多くても10数種類です。BINANCEの取扱通貨は170種類以上もあり、国内取引所では扱っていない仮想通貨を購入できます。
マイナーなアルトコインを多数提供しており、取扱通貨の種類は業界トップレベルです。国内取引所にはない仮想通貨でも取引できるBINANCEは、さまざまな通貨で利益を狙えます。
手数料が安い
BINANCEの取引手数料は基本的に一律0.1%です。BINANCEが発行している独自トークン「バイナンスコイン」を使えば、半額の0.05%で取引できます。なおBINANCEは30日間の取引量とバイナンスコインの保有量に応じて、アカウントレベルが決定します。アカウントレベルが高ければ手数料が安くなるしくみです[4] BINANCE公式, 取引手数料, 2021年6月22日参照。
サーバーが強い
BINANCEは数多くのユーザーが利用しているため、取引量はその分増えます。取引量の増加によりサーバーへの負担が大きくなれば、「注文が通らない」「サーバーダウンで取引できない」といった問題が生じる可能性があります。しかしBINANCEでは今まで、大規模なサーバー障害が起きたことはほぼありません。BINANCEは全部のクラウドオペレーションをAmazon Web Service (AWS) に移し、サーバーを強化しています。
サーバーが弱ければ障害が起きやすく、損失のリスクも増えてしまいます。BINANCEはサーバーが強いため、安心感の高い取引所です。
ビットコイン (BTC) 取引所のおすすめに関するまとめ
ビットコインは決済や寄付など、取引以外にもいろいろなケースで使われるようになりました。ビットコインを使う際に欠かせないのが取引所です。
取引所を選ぶときは手数料・スプレッドの安さに目が行きやすいですが、サービスの使いやすさやセキュリティ対策も忘れずに確認しましょう。
取引所によって取扱通貨の数、用意されているトレード方法もさまざまです。取引所選びに悩んだら、ご紹介した3つをぜひ参考にしてみてください。