将来性に不安?ビットコイン (Bitcoin/BTC)の抱える問題

1分で理解する要約
  • スケーラビリティ問題とは?
  • 8月1日問題とは?
  • これらの問題の解決策はあるのか?

ビットコインが誕生してから今年で9年目です。世の中的にも知名度が高くなってきた仮想通貨ですが、これまでの歴史の中で様々な問題や事件がありました。今後どのような展開をしていくのかを理解する為には、過去どのような流れを辿ってきたのか、現在どのような問題を抱えているのかなどを把握しておくことは重要です。

ビットコイン (Bitcoin/BTC) の抱える問題

スケーラビリティ問題

ビットコインのブロックサイズに関する問題です。建物でも十分な土地がなければ建てられないように、ビットコインも十分なブロックサイズが無ければ容量以上のトランザクションが起きた時、新しいトランザクションが承認されません。ただしブロックサイズが小さいことによるメリットもあります。双方のメリット・デメリットを踏まえて議論が繰り広げられています。

トランザクション問題

承認処理速度の問題です。ビットコインを送金すると、完了まで1週間以上待たされることがあります。特に小額の送金は、遅れやすい傾向にあります。2017年8月1日にビットコインは、Segwitを導入しました。その後コアのアップデートやウォレット側の対応もあり、トランザクション問題はかなり緩和されています。しかしトランザクション問題は、完全に解消されたわけではありません。ビットコインが現在以上に普及すれば再燃する可能性も秘めています。

テザー (Tether/USDT) 問題

テザーとは、Tether limited社が発行・運営している仮想通貨です。通貨単位は、USDTとなっています。テザーの特徴は、1テザー=1米ドルと相場がほぼ固定されていることです。

お陰でテザー自体が、投資の対象となることはありません。他の仮想通貨との取引材料として活用されています。問題は、既に発行されているだけのテザーと同額の米ドルをTether Limited社が保有しているか不明ということです。この問題はまだ疑惑段階です。はっきりした証拠はまだ出ていません。この問題に対して同社は、明確な返答をしていない状態にあります。

8月1日問題

ビットコインの今後の方針を巡る派閥の問題です。ビットコインキャッシュの生まれた日でもある2017年8月1日が名前の起源となっています。事態を象徴する日付として8月1日問題と名付けられましたが、問題の根は更に以前から存在していました。未だに問題の根が取り除かれたわけではなく、解決の目処が立っていません。

ビットコイン (Bitcoin/BTC)のスケーラビリティ問題をもっと詳しく

問題の概要

ビットコインのブロックサイズは、初めて誕生した時から今まで1メガバイトのままとなっています。このブロックサイズを拡大するべきか、今後も維持するべきかで意見が分かれています。

問題が起こるとどうなるのか

ビットコインでは承認遅延(トランザクション問題) が発生しています。この問題を解決する方法として、ブロックサイズの拡大が提案されていました。

解決策はあるのか

明確な解決策はありません。ブロックサイズを拡大しておけばトランザクション問題を解決だけではなく、今後新しい機能を導入しようとするときに動きやすくなります。ですがブロックサイズが小さいことにも、マイニングが簡単に行える・余計な機能がないからこそハッキングされにくいという2つのメリットも存在しています。

ブロックサイズが大きくなれば、それだけ情報量が多くなります。無理に情報量が増えれば、マイニングに余計な時間が必要になるわけです。仮想通貨というとハッキングの話題も多いですが、今のところビットコイン自体がハッキングされたことはありません。

無理にブロックサイズを拡大させると、どこかに穴を作る可能性があります。スケーラビリティの問題は、これまでにも議論されていました。ビットコインキャッシュ誕生時のハードフォークでは、Segwit導入後にブロックサイズを拡大させるという方向で話が進んでいました。

しかし導入されたのはSegwitだけで、ブロックサイズ拡大の話はその後白紙に戻っています。Segwit導入だけでもトランザクション問題が緩和できたことが一因です。

また今回のSegwit導入は、ブロックサイズを拡大させなくとも問題を緩和できる代表例にもなりました。今後ブロックサイズの拡大を訴えても、周囲に理解を求めることは難しくなります。それでもブロックサイズを拡大したいのであれば、誰もが必要性を認める絶対的な理由が必要になります。

ビットコイン (Bitcoin/BTC)のトランザクション問題をもっと詳しく

問題の概要

ビットコインの承認速度が遅く、承認待ちの状態が続いています。

問題が起こるとどうなるのか

承認されない限り、そのビットコインに関連する取引が行えません。代表例が送金遅延です。

解決策はあるのか

Segwitの導入、その後の対応により緩和が進んでいます。以前は、20万件を越える送金詰まりが頻繁に発生していました。現在では、1万件を超えることも少なくなっています。ただしSegwitも、根本的な解決策というわけではありません。今後ビットコインが更に普及すれば、トランザクション問題はまた浮上する可能性が高いです。スケーラビリティの問題とも関係しますが、再びブロックサイズを拡大すべきという意見が出てくるかもしれません。

テザー (Tether/USDT) 問題をもっと詳しく

問題の概要

仮想通貨テザーは、米ドルと同価値という固定相場を導入しています。しかしテザーの発行元であるTether Limited社の資産が、明らかになっていません。

問題が起こるとどうなるのか

テザーの信用度が一気に下落します。およそ23億枚流通しているテザーの信用がなくなると、仮想通貨全体に影響が及びます。

解決策はあるのか

最も端的な解決方法は、Tether Limited社が資産を発表することです。同社に現在の発行量以上の資産があれば、問題は何もありません。この問題は疑惑が多く、証拠といえるものが不足しています。虚偽のニュースが出回ってしまうと、問題解決が更に遠のくかもしれません。

ビットコイン (Bitcoin/BTC)の8月1日問題をもっと詳しく

問題の概要

ビットコインの開発には多くの人が関わっています。それぞれの人が異なる意見を持っているため、意思の統一に時間がかかります。

問題が起こるとどうなるのか

Segwit導入の時のように、ひとつの意見をまとめるためだけに1年以上の時間を必要とするようになる可能性が高いです。仮想通貨の市場は、今後も拡大していくと見られています。関わっていく人も増えていくはずです。今後も更に意見の統一は難しくなるかもしれません。

ビットコイン (Bitcoin/BTC)の抱える問題 まとめ

2009年5月サトシナカモトの論文によりビットコインは今年で9年目になります。仮想通貨全体では、これまでにも様々な問題を解決する為ハードフォークや新たな技術を搭載したアルトコインが開発されてきました。それでもまだ、今回の記事で記述したような問題が残されています。

したがって今後も様々な動きがあることが予想されます。同時に仮想通貨取引への注目が落ちないことも考えられます。

国内 暗号資産(仮想通貨)取引所比較ランキング
  1. Coinceck(コインチェック)

    取引量・ユーザー数は日本で最大級!使いやすいスマホアプリと豊富な取扱通貨で人気の取引所!

    詳細を見る
  2. Bitbank(ビットバンク)

    全ての暗号資産(仮想通貨)が板取引形式 (最安手数料) で売買できる!

    詳細を見る
  3. GMOコイン

    安心のGMOインターネット (東証一部上場)グループの暗号資産(仮想通貨)取引所

    詳細を見る
※ 2023年11月22日 最新更新国内取引所ランキングをもっと見る
海外 暗号資産(仮想通貨)取引所比較ランキング
  1. Bybit(バイビット)

    クレカ入金可能!レバレッジの効いたFX取引に特化した暗号資産(仮想通貨)取引所!海外ならココ一択!

    詳細を見る
  2. Zoomex(ズームエックス)

    レバレッジ取引に特化した次世代仮想通貨取引所!

    詳細を見る
  3. MEXC(メックスシー)

    取り扱い銘柄数1,500種類以上の大手仮想通貨取引所!

    詳細を見る
※ 2023年11月22日 最新更新海外取引所ランキングをもっと見る
目次
詳細表示