ビットコイン (BTC) とリップル (XRP) って何が違うの?

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松本 頌平 (Shohei Matsumoto)
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松本 頌平

暗号資産 (仮想通貨) を専門に扱うライター兼編集者であり、執筆作品はKasobuにて紹介されています。

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ビットコイン (BTC) とリップル (XRP) の基本情報

ビットコインとリップルはいずれも取引量が多く、人気が高い仮想通貨です。それぞれの共通点と相違点を知るためには、まず基本的な情報を理解することが大切です。ビットコインとリップルの基本情報について、初心者にもわかりやすく解説します。

ビットコイン (BTC)

ビットコインの基本情報は以下のとおりです。

ビットコインの基本情報

仮想通貨名

ビットコイン

略称

BTC / XBT

発行年

2009年

開発目的

送金 / 決済 / 投資

発行主体

無し (プログラムによる自動発行)

上限発行量

20,999,999.9769BTC

コンセンサスアルゴリズム

Proof of Work

コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーンのブロック生成における合意方法のことです。

リップル (XRP)

リップルの基本情報を見ていきましょう。

リップルの基本情報

仮想通貨名

XRP (エックスアールピー / ザープ)

略称

XRP

発行年

2012年

開発目的

送金 / 決済 / 投資

発行主体

リップル社が運営と管理

上限発行量

1,000億XRP

コンセンサスアルゴリズム

Proof of Consensus (プルーフ・オブ・コンセンサス)

リップルはプログラムが完了したときに発行上限枚数の1,000億枚すべてが発行済みです。

ビットコイン (BTC) とリップル (XRP) の違い

ビットコインと比較して、リップルにはどのような特徴があるのでしょうか?リップルの
4つの特徴からみたビットコインとの違いについて解説します。

発行母体の有無

ビットコインは発行母体がない非中央集権的です。しかしリップルには発行母体があります。「Ripple Labs Inc」が運営・管理に携わる中央集権的体制をとっています。

発行母体があるとハッキングなどの攻撃を受けた場合、個人情報などのデータが流出してしまう可能性や、価格がRipple Labs Incによって左右されてしまう可能性があります。

しかし中央集権的な体制によって、送金スピードが早い点も特徴の一つです。

独自の送金ネットワークを持っているか

リップルは送金システム内で利用できる仮想通貨として誕生しました。そのため「リップル・トランザクション・プロトコル」という、独自の送金ネットワークを持っています。

リップル・トランザクション・プロトコルにおける特徴の一つが、「インターレジャープロトコル」です。決済手段や通貨が異なる場合にも、同じ価値かつ安全なトレードを実現しています。

また分散型台帳の「XRP Ledger」によって、通貨の送金処理がスムーズです。たとえば日本円をアメリカドル宛てに国際送金する際には、国際銀行間通信協会 (SWIFT) によって定められたルールに従い、送金人が送金銀行へ手続きをし、送金銀行から中継銀行を通して海外の受け取り銀行宛てに送金されます。多くの銀行を通して送金する国際送金は、時間がかかるだけでなく手数料も高額です。

しかしリップル・トランザクション・プロトコルを利用すれば、日本円でリップルを購入し、購入したリップルをアメリカドルへ替えるだけなので、わずか数秒で取引が完了します。手数料も国際送金よりも抑えられる点が魅力です。

手軽でスピーディーに送金できることから、国内外の中央銀行や大手銀行、クレジットカード会社の多くが、リップルと提携しています。[1]

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ブロックチェーンを使用しているか

リップルは発行母体であるRipple Labs Incが管理し、専用の分散型台帳管理システムであるXRP Ledgerを使用しています。そのためビットコインをはじめ多くの仮想通貨柄は、ブロックチェーンを使っていますが、リップルでは使用していません。

コンセンサスシステムが違う

コンセンサスシステムとは、承認システムのことです。リップルでは「Proof of Consensus (PoC) 」を、コンセンサスシステムに採用しています。

PoCはリップルの取引データ処理を運営・管理元であるRipple Lab Incのサーバー内で行い、「バリデーター (Validator) 」と呼ばれる承認者によって、正当な取引であるかを確認します。信頼できるバリデータのうち、正しく行動するバリデータが80%以上と判断されると、リップルの取引は成立する仕組みです。

一方ビットコインでは、「プルーフオブワーク (PoW) 」によるマイニングで取引の承認が行われます。マイニングに成功しないと報酬がもらえないため、膨大なコストをかけられる一部のマイニング業者やマイナーによって占有されてしまう点が問題です。

PoCならば競争によるマイニングが不要なので、低コストで運用できます。

投資対象としてのそれぞれのメリット

ビットコインとリップルを投資のために購入する場合、どちらの方がメリットはあるのでしょうか?ここからはそれぞれの通貨における、投資のメリットについて解説していきます。

共通するメリット

ビットコインとリップルは、国内外の大手取引所で取扱われている仮想通貨です。そのため投資をしやすい点がメリットです。

ビットコインとリップルの投資に関する共通メリットを2点紹介します。

基軸通貨としての役割

ビットコインは世界で初めて誕生した仮想通貨です。そのため国内外の取引所では、ビットコインを基軸通貨としています。仮想通貨における基軸通貨とは、取引の基準となる役割を持つ通貨のことです。取引所での取引では、ビットコインだけでなくさまざまな種類のアルトコインも取引します。このときにビットコイン建てで、アルトコインを取引するケースが多いです。

リップルはまだビットコインほどではありませんが、基軸通貨として扱う取引所も出てきました。世界大手取引所の「BINANCE」では、2018年12月にリップルを基軸通貨の1つとして採用しました。

リップルが基軸通貨になると、ほかのアルトコインの取引にはリップルが必要となるため、さらに需要が高まると予想されます。このようにビットコインもリップルも今後も一定の需要が見込めることから、安定した投資先となりうるでしょう。

時価総額が高く、取引量が多い

ビットコインとリップルは、世界中で誕生し続けている1,500種類以上もある仮想通貨のなかで、時価総額が常時トップ10に入る通貨です。時価総額が高い=取引量が多い傾向にあるため、流動性が高い通貨と言えます。

取引数量が少なくて流動性が低いと、取引チャンスに恵まれず適正価格で購入できない可能性や、希望価格で約定できない可能性があるので注意しなくてはなりません。

また時価総額が高いほど、価格が暴落するリスクも低いです。そのため比較的安全な分散投資先と判断できます。

ビットコイン (BTC) 投資のメリット

投資対象としたビットコインの主なメリットを2点紹介します。

ビットコイン (BTC) 決済が拡大する可能性がある

アメリカをはじめ、海外ではビットコイン決済を導入しているサービス・店舗が拡大しています。たとえばアメリカ大手取引所のCoinbaseでは、ギフトカードサービスの「WeGift」と提携し、120種類のギフトカードがビットコインで購入可能です[2]

triangle。またビットコインATMも町中に設置されています。法定通貨を引き出す際に使うATMとは異なり、取引所のようにビットコインの売買取引ができます。

日本ではアメリカほどまだビットコイン決済ができるサービス・店舗はありません。しかし大手家電量販店のビックカメラやコジマなど、ビットコインで決済できるところが増えてきました。[3]

Bitcoin日本語情報サイト, ビットコインが使える日本のお店(ビットコイン決済対応店舗), 2021年6月20日参照

triangle旅行業界大手H.I.Sでも、一部の店舗でビットコインによる決済を導入しています。今後もビットコインの需要が増えるとともに、ビットコイン決済が拡大する可能性十分にあります。

ライトニングネットワークの実装で少額決済が可能になる

ライトニングネットワークとは送金方法の一つです。ブロックチェーンの外部で行うオフチェーン取引によって、ビットコインのスピーディーな送金と少額決済に対応した安い送金手数料の実現のために開発されました。

1円以下の取引である「マイクロペイメント」が実現する可能性の十分にあるでしょう。

リップル (XRP) 投資のメリット

投資対象としたリップルの主なメリットを2点紹介します。

中央銀行が送金手段として取り入れている国がある

リップルは国内ではSBIホールディングスをはじめ、さまざまな銀行で個人の送金手段として採用されています。また海外では国内よりもさらに多く、ANZやRBCなど世界各国の銀行とも提携し、着実に実用化が進んでいると言えるでしょう。

なかでもやイギリス、サウジアラビアなどでは中央銀行が送金手段としてリップルを取り入れています。中央銀行は自国の法定通貨を発行する場所であることから、リップルの安全性や技術の高さがうかがえます。

インド市場に対する影響力が大きい

インドは中国に次いで、人口12億人という人口世界第2位の国です。数学教育のレベルが高く、IT業界で活躍する人も多く見られます。また2020年度のGDPランキングは世界第6位です。[4]

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人口が増え続けているインドは、中国を抜いて世界で最も人口が多い国になるとも言われており、さらなる経済成長が続くと見られています。リップルはインド市場向けの施策を発表し、今後も大きな影響を与えていくと考えられますが、インド政府内に仮想通貨全体に対して規制の動きもあるので注意が必要です。

ビットコイン (BTC) とリップル (XRP) に関するまとめ

世界初の仮想通貨であるビットコインとアルトコインのリップルには、時価総額が高く、取引数量が多い点や今後も需要があることから、価格上昇が見込めるなどの共通点があります。

一方で発行母体の有無や、コンセンサスシステムの違いなど同じ仮想通貨でも仕組みが大きく異なります。それぞれの特徴や違いを理解したうえで、取引をはじめることが大切です。

情報ソース・引用元一覧

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Bitcoin日本語情報サイト, ビットコインが使える日本のお店(ビットコイン決済対応店舗), 2021年6月20日参照

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