- 1日のビットコインの取引量は約6千億越え
- 2018年の価格大暴落で現在は取引量減少中
- 日本がビットコインの取引量世界一
ビットコインの価格の下落が懸念される中、仮想通貨の今後を左右する取引量を把握しておく事も大切な事です。
今回は、2018年5月現在のビットコインの取引量を参考に、なぜ日本の取引量が群を抜いて多いのか、またビットコインの取引量が減少傾向にある理由を解説します。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の取引量はどのくらいなのか
2018年5月30日現在、ビットコインの24時間の取引量は626,283,717,792円(768,378BTC)となっています。約6千億円のビットコインが世界中で取引されているということです。
しかし、これでも2018年に入ってから取引量は減少しているというのが現状であり、近年最も仮想通貨が騒がれた2017年12月〜2018年1月には約15兆円(14,512,600,000ドル)を記録したこともあります。
また、ビットコインの取引量の50%以上が日本国内が占めており、日本での取引が最も盛んであることがわかります。
日本
ビットコインの取引量は、JPY(日本円)での取引が約53%(2018年5月30日現在)を占めています。
- 1日の取引量:約415億7,204万円
- 1ヶ月の取引量:約279,156,62億円
世界
世界全体でのビットコイン取引量は、仮想通貨全体の流動性に関わる数値となります。以下は2018年5月現在の取引量です。
- 1日の取引量:約617,9億円
- 1ヶ月の取引量:約1,945,085,2億円
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の取引量が減少している?
2017年末から2018年初めにかけて、一時的なピークを迎えたビットコインおよびアルトコインの取引量は、極端な減少傾向にあります。
どれくらい減少しているのか
ピーク時から比べると、ビットコイン価格も約60%ほどの下落を見せており、取引量が激減したことがわかります。これは大暴落という事態であり、ビットコインを始めとする仮想通貨全体の信用を落とす負の連鎖に入ってしまいます。
また、価格が若干回復を見せても、取引量がそれに伴わない事態は、投機・投資をする上では好ましくない状況とも言えるのです。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の取引量はなぜ減少したのか
取引量が減少した理由としては、各国が法整備に乗り出した事や、度重なるサイバー攻撃での仮想通貨取引所の信頼性の低下、それに伴う価格の下落が「仮想通貨=危険」という認識を強めた事など、様々な要因が考えられます。
減少することの影響は?
取引量の減少に大きく影響を受ける事はやはり、仮想通貨の流動性が鈍くなるということです。流動性が鈍くなれば、仮想通貨自体が世の中で使われていないということに直結し、流通しない通貨は信頼性と価値を失います。
人は仮想通貨を敬遠するため、さらに流動性は悪くなり取引量が減少していくことになります。まさに負の連鎖となってしまうのです。
通貨別取引量ランキング
ビットコインの取引量について、通貨ペアのランキングを見てみましょう。
※ビットコインの直近24時間の取引量TOP5です。
- JPY:約227,734.32 BTC
- USD:約81,770.30 BTC
- USDT:約67,053.39 BTC
- KRW:約15,849.74 BTC
- EUR:約15,449.63 BTC
やはりJPY(日本円)ペアでの取引が圧倒的に多い事がわかります。
日本での取引量が多い要因の一つとして、FX取引が挙げられます。日本はFX大国と言われるほど、FXを利用する人が多く、それはビットコイン取引にも如実に現れているのです。
手持ちの資産の数倍から取引できるFXを利用することにより、JPYでの取引量が群を抜いて多いという結果になっています。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の取引量 まとめ
ビットコインの取引量減少は、仮想通貨全体にも影響を及ぼす事態となっています。取引量の減少は、将来のビットコインの流動性を左右する問題になりかねません。まだまだ仮想通貨に対する各国の法整備や、セキュリティ対策などが整わず、それらがビットコイン取引と並行して随時更新される“世の中の流れ”に翻弄されている事も、取引量の減少に繋がっているのは事実です。