- ビットコインは高騰と暴落を繰り返しながら成長してきた
- 今後の価格予測も、ポジティブなものが多い
2009年に運用が開始されたビットコインは、これまで何度も高騰と暴落を繰り返してきました。この記事では、ビットコインの主だった価格変動についてご紹介します。
ビットコインのこれまでの価格推移
2012年後半~2013年:キプロス金融危機
2012年に発生したギリシアの金融危機は、近隣のキプロスにも飛び火しました。金融危機に陥ったキプロスでは銀行口座が閉鎖され、キプロス国民に大きな影響を及ぼしました。しかし、国からの規制を受けていなかったビットコインは、その影響を受けませんでした。
キプロスの金融危機が発生している間、ビットコインの価格は上昇を続けました。2013年4月10日には、それまでの最高値となる約26,000円を記録しました。
2013年12月5日:中国の規制
国外への投資が規制されている中国では、仮想通貨への投資がブームとなっていました。ビットコイン市場の3分の1は、チャイナ・マネーで占められていました。
しかし、2013年12月5日、中国人民銀行(中央銀行)は、ビットコインを規制する通達を出しました。12月4日に約128,000円だったビットコインの価格は、一気に62,000円を割り込むまでに急落しました。
2017年後半:爆発的な高騰
2017年8月1日にビットコインはビットコインとビットコインキャッシュにハードフォークを行いました。初めての大きなハードフォークが不安視されていましたが、それを大きな問題なく乗り切ったことで、ビットコインの価格は急上昇します。
他にもアメリカでビットコインの先物取引が認可されたこと、金・銀などへの投資がビットコインに流入してきたことなど複数の要因が絡み合い、2017年12月7日~8日にかけて、240万円に届くほどの高騰を見せます。
ビットコインのこれからの価格はどうなるのか
2018年に入ってからは急落し、2018年6月時点では80万円前後の価格で推移しています。今後については、様々な予測が発表されています。
2017年後半の高騰を当てたことで注目を集めた未来予想サービス「Webbot」では、2018年末までに10万ドルに達するという大胆な予想を発表しています。さらに、セキュリティソフトで有名なマカフィー社の創始者ジョン・マカフィー(John McAfee)氏は、「2020年の終わりまでに100万ドルになる」と予想しました。
しかし、世界で最も著名な投資家ウォーレン・バフェット(Warren Edward Buffett)氏は、ビットコインを「殺鼠剤を2乗したもの」と表現し、仮想通貨は「悪い結末を迎える」と発言しました。
ビットコインの将来がどうなるか、専門家の間でも意見が分かれています。送金決済の手段として世界中に浸透していくという意見と、詐欺的な投機手段として徐々に淘汰されていくという意見があります。
これからの世界各国のビットコイン に関する規制はどうなるか
現在の規制状況
仮想通貨市場の急速な伸びは、各国で無視できない存在となっています。ビットコインなどの仮想通貨に関する法整備が進められていますが、国によってその対応は様々です。
日本やアメリカは、公正に取り引きできるための法整備を進めています。取引所は登録制にし、匿名性が高いという仮想通貨のメリットが、犯罪などに悪用されない仕組みを作ろうとしています。
中国では、ビットコインなどに投資家の資金が流出することは、国を挙げて進める「一帯一路」政策に悪影響を及ぼすため、仮想通貨の取り引きを完全に禁止しています。
これからはどうなる?
2018年3月のG20財務大臣・中央銀行総裁会議では、初めて仮想通貨に関する件が議題に上がりました。今後は世界的な規制の枠組みなどができていくものと思われます。
今後、ビットコインがさらに成長を続けていくのか、あるいは消滅してしまうのかは、現段階では分かりません。
ビットコインの価格推移のまとめ
ピザ2枚の代金として1万ビットコインが支払われたのが、ビットコインが利用された初めての取り引きとされています。初めは1円にも満たなかったビットコインの価格は、それから7年ほどの間で240万円近くまで値を上げました。
高騰と暴落を繰り返しながら成長してきたビットコインには、どのような未来が待っているのでしょう。期待を込めて、見守りたいと思います。