ブロックチェーンを学ぶのにおすすめな本や学習サイト

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安藤 啓明 (Hiroaki Ando)
この記事の編集者
安藤 啓明

暗号資産 (仮想通貨) に関する記事のディレクターで、これまでにも「お金」をテーマにした記事のディレクションを多数行った経験があります。

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ブロックチェーンを学ぶ際におすすめな本

ブロックチェーンについて学びたい場合、ウェブで検索する以外に本で学習するのもおすすめです。

仮想通貨の取引を行う前にブロックチェーンに知りたいという人や、ブロックチェーンビジネスに触れてみたいという人におすすめの本を紹介していきます。

ブロックチェーン・レボリューション

『ブロックチェーン・レボリューション』は、407ページにわたって2016年までのブロックチェーンについて説明している書籍です。2016年までと聞くと、古い情報なのではないかと心配するかもしれませんが、ブロックチェーン技術の基本は変わっていないため、ブロックチェーンを歴史からしっかりと勉強したい人におすすめです。

同書では、ブロックチェーンがアートや音楽関連で導入されていることについても触れられています。実際に、2021年現在ではNFT (非代替性デジタルトークン) によってデジタルアートなどが取引されるようになってきているため、当時の状況から見たNFTについて知っておくのも面白いでしょう。

この1冊でまるごとわかる ブロックチェーン&ビットコイン

『この1冊でまるごとわかる ブロックチェーン&ビットコイン』は、ブロックチェーンやビットコインについてイラストも交えながら詳しく解説している本です。

ブロックチェーンとビットコインのしくみといった基礎的なこと以外にも、ブロックチェーン技術の応用方法や未来についても説明されています。ブロックチェーンが将来われわれの生活にどのような影響を与えるのかが予測されているため、仮想通貨以外にもブロックチェーンがどのようにビジネスで活用されるのかのヒントになるでしょう。

帳簿の世界史

『帳簿の世界史』は、いわゆる文化史本と呼ばれるもので、この書籍ではブロックチェーン自体に関する記述はまったくありません。しかし、ブロックチェーン技術が分散型台帳の実現から始まっているように、台帳という概念とブロックチェーンには深い関係性があります。ブロックチェーンの成り立ちや革新性について深く理解したい人におすすめです。

FinTechの基本と仕組みがよーくわかる本

『FinTechの基本と仕組みがよーくわかる本』は、名前の通りフィンテック革命についての入門書と言える書籍です。その中で仮想通貨やブロックチェーンについても触れられており、ビットコインやブロックチェーン、スマートコントラクト、R3、リップルなど、ブロックチェーンの中でもビジネスと関わりの深い用語について簡潔な説明を行っています。仮想通貨やブロックチェーンについて、ビジネスに必要な基礎知識を一通り知りたい人におすすめです。

ネクスト・ブロックチェーン 次世代産業創成のエコシステム

『ネクスト・ブロックチェーン 次世代産業創成のエコシステム』は、経済学を学んだことのある人におすすめの一冊です。ブロックチェーン技術を経済学的な視点から説明した本となっています。ブロックチェーンと経済学のどちらにも興味があるようなら、ぜひ1度読んでみるといいでしょう。

実践ブロックチェーン・ビジネス

『実践ブロックチェーン・ビジネス』は、既に存在するブロックチェーンに関する活用事例を説明しており、どのようなブロックチェーンプロジェクトが存在するのかを知ることができます。ブロックチェーンの基礎は既に知っている人が読むと、ブロックチェーン技術がどのように世界を変えていくのかが分かり面白いでしょう。また、ブロックチェーンの活用事例を学ぶことで、その基礎への理解がより深まるかもしれません。

Blockchain Bubble or Revolution: The Present and Future of Blockchain and Cryptocurrencies

『Blockchain Bubble or Revolution: The Present and Future of Blockchain and Cryptocurrencies』は洋書のため、読みにくいと感じる方が多いかもしれません。しかしこの本は他の書籍と異なり、ブロックチェーンの可能性を批判的な観点からも論じています。現在、ブロックチェーンは革新的な技術として、さまざまな分野で活用方法が模索されています。しかし、中にはブロックチェーンでなくても既存の技術で実現可能なこともあるのです。この本では上記のような事例を紹介したりそれについて議論を行っていたりするので、ブロックチェーンについて現実的な議論を行いたい人に挑戦してみてほしい一冊です。

ブロックチェーンと法

ブロックチェーンや仮想通貨は新しい技術のため、現実の法整備が追いついていない部分が数多くあるのが現状です。『ブロックチェーンと法』は、ブロックチェーンのような新しい技術に対して、社会がどのようにアプローチしていくかについて論じています。ブロックチェーン技術が、ビジネス以外の分野で社会にどのような影響を及ぼすのかに興味がある人におすすめです。

ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術

『ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術』は、ブロックチェーンや仮想通貨の業界ではバイブルとも言われている『Mastering Bitcoin』を日本語訳した書籍です。暗号技術やコンセンサスアルゴリズムなどブロックチェーンを基礎的な部分から学びつつ、それらをもとにしたビットコインのしくみも網羅的に解説されています。内容が難しいと感じる方は、簡易版である『コンサイス版 ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術』が出版されているため、そちらから読んでもよいでしょう。

マスタリング・イーサリアム ―スマートコントラクトとDAppの構築

『マスタリング・イーサリアム ―スマートコントラクトとDAppの構築』は、イーサリアムの仕組みやその歴史について書かれている一冊です。近年注目度が高まっているイーサリアムですが、スマートコントラクトなどビットコインにはない技術も多いため、この本を読んで理解を深めるのがいいでしょう。

「マスタリング・イーサリアム」のほかに「マスタリング・ビットコイン」がありますので、セットで読んでみるのもおすすめです。

仮想通貨の教科書

『仮想通貨の教科書』は、ブロックチェーンやビットコインなどの情報技術について基礎から解説した本で、プリンストン大学で行われていた講義が書籍化されたものです。ビットコインの技術そのものだけでなく、ビットコインが誕生する前のインターネット技術にも触れられています。

中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来

『中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来』は、ビットコインに関して経済学者が考察する一冊となっています。ビットコインの価値といった基礎的な部分から問題点までさまざまな議論がなされており、世の中でビットコインがどのように捉えられているのかを知るのにおすすめです。

アフター・ビットコイン2 仮想通貨vs.中央銀行―「デジタル通貨」の次なる覇者

『アフター・ビットコイン2 仮想通貨vs.中央銀行―「デジタル通貨」の次なる覇者』は、中央銀行デジタル通貨 (CBDC) に関する本です。仮想通貨よりも中央銀行デジタル通貨の大枠を知るのに適しています。

あなたの会社もブロックチェーンを始めませんか?

『あなたの会社もブロックチェーンを始めませんか?』は、ブロックチェーンの活用事例を日本IBM社が紹介する一冊です。ブロックチェーンが今後どのように活用されていくのかなどを知りたい人におすすめとなっています。

より専門的にブロックチェーンを学ぶ際におすすめな本

上記では、ブロックチェーンについて解説した本の中でもやさしめの本を紹介しました。ここからは、より専門的にブロックチェーンを学びたい人向けにおすすめの本を紹介します。

図解即戦力 ブロックチェーンのしくみと開発がこれ1冊でしっかりわかる教科書

ブロックチェーンのしくみだけでなく、開発方法やそのためのツールなどについても図解やイラスト付きで解説している書籍です。エンジニアになったばかりの人やフィンテック業界で働き始めた人、ブロックチェーン技術を自社のビジネスに導入したい人などにおすすめです。

ブロックチェーンアプリケーション開発の教科書

『ブロックチェーンアプリケーション開発の教科書』は、エンジニアのためのブロックチェーン解説書となっています。ブロックチェーンのしくみから実践まで、体系的にまとめているのが特徴です。

ブロックチェーンプログラミングのためのコンピュータサイエンスがわかる本

『ブロックチェーンプログラミングのためのコンピュータサイエンスがわかる本』は、プロックチェーンの基礎であるコンピューターサイエンスに特化した一冊です。電子署名や暗号技術、P2Pネットワークなど、ブロックチェーンの理解に必要な基礎的なことも学べます。エンジニア向けの内容ではありますが、非エンジニアの人にもおすすめです。

暗号技術入門

ブロックチェーンを構成する技術の中でも重要なものに、暗号化があります。『暗号技術入門』は、現代の暗号技術について分かりやすく解説しているため、ブロックチェーンを基礎的な部分でより詳しく知りたい人におすすめでしょう。

ブロックチェーンを学ぶ際におすすめのサイト

ウェブサイトでは簡単に新しい情報を得ることができるため、移り変わりが激しいブロックチェーンや仮想通貨についてはウェブサイトも定期的にチェックするとよいでしょう。

POL

POLは株式会社techtecが提供する学習プラットフォームです。ブロックチェーン以外にもイーサリアムなどについて体系的かつ分かりやすくまとめられています。見やすい画面や豊富なカリキュラムが特徴のほか、ビジネスやライター、エンジニアとそれぞれの職業に適したコースが用意されているのも大きなメリットです。

edX

edXは、MIT (マサチューセッツ工科大学) とハーバード大学が共同でリリースしたインターネット上のオープンな学習サイトです。ブロックチェーン以外にもさまざまな講座が用意されていますが、中でもカリフォルニア大学バークレー校が提供する「Bitcoin And Cryptocurrencies」では、仮想通貨の基礎から構築までを網羅的に学習できます。ただし、対応言語は英語のみです。

Binance Academy

Binance Academyは、大手暗号資産 (仮想通貨) 取引所である「Binance」が提供するウェブサイトです。ブロックチェーンの基礎や暗号資産 (仮想通貨) について幅広く学びたい人におすすめとなっています。日本語にも対応しているため、学習しやすいでしょう。

Coinbase Earn

Coinbase Earnは、アメリカの暗号資産 (仮想通貨) 取引所である「Coinbase」が提供している学習サイトです。仮想通貨について基礎から知ることができるほか、それぞれの仮想通貨について学習することで、その通貨を受け取ることができるコースを用意しているのが特徴です。

CryptoZombies

CryptoZombiesは、イーサリアムのサイドチェーンを開発するプロジェクト「Loom Network」が無料で提供しており、ブロックチェーン開発を学ぶことができるプラットフォームとなっています。ただし、内容は開発経験があることが前提なため、開発者向けです。日本語にも対応しています。

ブロックチェーンを学ぶための教材まとめ

仮想通貨を深く知るためには、ブロックチェーンについて理解することが大切です。今回紹介した本であれば、ブロックチェーンの成り立ちからしくみ、将来性までをしっかりと理解することができるでしょう。