- BitDAOとはBybitが主導するDAO (自律分散型組織) プロジェクト
- DeFiエコシステムの成長をミッションとしている
- BitDAOのトークン「BIT」は「MISO」で購入可能
Bybit (バイビット) が支援するBitDAOの概要
BitDAOとは、海外仮想通貨取引所のBybitが主導するDAO (自立分散型組織) プロジェクトで、オープンファイナンスと分散型のトークンエコノミーを確立することを目的としています。
このプロジェクトのミッションは、膨大な資金と人材を投入してDeFi (分散型金融) エコシステムの成長をサポートすることです。
近年新たな金融サービスの形として注目度が高まっているDeFiですが、今後さらなる成長を続ければ1兆ドル規模の市場になる可能性も高いとされています。
BitDAOはBybitが主導、支援しているほか、Peter Thiel氏やFounders Fund、Pantera、Dragonfly、Spartanといった著名な投資家や企業が支援しており、2021年8月時点で世界最大級のDAOとなっています。
Bybit (バイビット) が支援している
先述したようにこのプロジェクトはBybitによって主導されており、既に支援も行われています。
Bybitは同取引所で行われる先物取引量の2.5bps (ベーシスポイント) 、つまり0.025%をBitDAOのトレジャリーに拠出することを定めました。
これによりBybitがBitDAOに拠出する額は、2021年のレートで年間10億ドルを超えるとのことです。
BybitのBitDAOに対する支援は2021年7月15日に開始されており、同月24日の時点で1,930万ドル、日本円に換算して約21億円が拠出されています。
Bybit is proud to support https://t.co/KRPTmhyQOM. We have made a ~$19.3M contribution (in ETH, USDT and USDC) to the @BitDAO_Official treasury, equivalent to 2.5bps of futures trading vol. between July 15 and July 24. We pledge recurring contributions for the foreseeable future.
— Bybit (@Bybit_Official) July 26, 2021
なお、拠出される資産の構成は、50%がイーサリアム (ETH) で、テザー (USDT) とUSDコイン (USDC) がそれぞれ25%です。BybitのBitDAOに対する支援の状況は以下のページで確認できます。
他にも有名投資家や企業など多くのパートナーが存在
BitDAOにはBybit以外にも著名な投資家や企業が支援を行っています。
たとえば、PayPal (ペイパル) の創業者として知られるPeter Thiel氏や米国トップのベンチャーキャピタルであるFounders Fund、イギリスの著名ヘッジファンドマネージャーであるAlan Howard氏、Spartan Group、SushiSwapなどです。
BitDAOはこれらの投資家や投資ファンドから2億3千万ドルの資金調達を完了しています。
BitDAOローンチ時のパートナーは以下のとおりです。[1] BitDAO公式, Early Partners, 2021年x月x日参照
- Peter Thiel
- Founders Fund
- Pantera Capital
- Dragonfly Capital
- Alan Howard
- Bybit
- Spartan Group
- SushiSwap
- Kain Warwick (founder of Synthetix)
- Polygon
- Jump Capital
- Peak Capital
- Amber
- Cambium Grove Capital
- Coinhako
- Fenbushi Capital
- Tembusu Partners
- NGC Ventures
- LongHash Ventures
- alphanonce
- iAngels Blockchain
- Univalues Associates
- mgnr
- The London & Amsterdam Trust Company Limited
- PreAngel
- Fintelics
- Pythagoras Investments
- Wemade Tree
- Kenetic
- The Brooker Group
- Kronos
BitDAOの仕組み
BitDAOでは将来有望と思われるDeFiプロジェクトに対して、参加者たちから集めた資金を投じることでそのプロジェクトの成長をサポートします。
具体的には、トークンスワップや共同開発の取り組みを通じてプロジェクトとの連携を行うといった形です。
提携したプロジェクトが成長すればスワップしたトークンの価値が上がり、BitDAOの保有資産も増加する仕組みとなっています。
Bybit (バイビット) からの資金支援の活用方法
研究開発
BitDAOは、BitDAOのコアプロトコルやDeFi製品の開発、提携するDeFiプロジェクトのサポート、新興のDeFiプロジェクトへのインキュベーションサービスを提供するためのR&Dセンターを設立します。
BitDAOのパートナーはこれらのR&Dセンターに資金を拠出することで、開発されたプロダクトのトークンのうち一部を受け取れることが予定されています。
現在設立が予定されているR&Dセンターは以下の2つです。
- Windranger Labs
- BitDAO Foundation
流動性提供
BitDAOは資産プールを管理し、提携するDeFiプロトコルに流動性を提供することで、そのプロトコルのトークンを受け取ります。
また、DEX (分散型取引所) やレンディング、シンセティックなどの新しいプロトコルの立ち上げも行うことが可能です。
投資
BitDAOはトークンスワップを通じたDeFiプロジェクトへの投資を行います。
その他に、Gitcoinなどを通じてブロックチェーン技術の発展のための支援も行います。
ガバナンストークン「BIT Token」を発行
BitDAOではガバナンストークンとしてBIT Tokenが発行されます。
このガバナンストークンは、BitDAOのアップグレードやトークンスワップ、パートナシップといった組織の意思決定についての議決権を行使するのに使用します。
BIT Tokenは発行上限枚数に対して、供給量の割当が決まっています。
それぞれの割当については以下の通りです。なお、BIT Tokenの発行上限枚数は100億枚となっています。
- プライベートセール:5%
- ローンチ時のパートナーへの分配:5%
- BitDAOのトレジャリーが保有:30%
- Bybitによる供給:15%
- Bybitがロック:45%
ローンチ時のパートナーへの分配については2.6%がSushiswapへ分配され、それ以外に関しては未定です。
また、プライベートセールの割当についても今後変更がある場合があります。変更で未割当となった分については、Bybitのロック分となる予定です。
またBybitの保有分に関しては、Bybitが非公開で保有することとなります。
ガバナンストークンBitDAO (BIT Token) の買い方・購入方法
販売枚数とスケジュール
BIT TokenはSushiswapのIDOプラットフォームである「MISO」で購入することができます。販売枚数やスケジュールは以下のとおりです。
- 販売枚数:2億BIT
- スケジュール:8月16日 22:00〜8月30日 22:00
- 販売形式:ダッチオークション
- 開始価格:〜2ドル
販売方式はダッチオークションで、開始価格から時間経過で価格が下がっていき、最終的に利用可能なトークンがすべて割り当てられた時点で価格が決定する方式です。
たとえば、1BIT=2ドルで10,000トークン、つまり20,000ドルの入札を行った後に最終価格が1BIT=1.6ドルになった場合、12,500トークン (20,000÷1.6=12,500) を受け取ることとなります。
また、早い段階での入札に対しては最大40%のエアドロップボーナスが付与されます。
STEP1 SUSHIまたはETHを用意する
BIT Tokenの購入にはETHかSUSHIが必要となります。なお、ETHとSUSHIでは購入できるBITの割当量に違いがあるので注意しましょう。
ETH:1億8,000万BIT
SUSHI:2,000万BIT
基本的には割当量の多いETHで問題ないかと思われますが、人気が高くて購入できない場合に備えてSUSHIも購入しておくと安心です。
ETHとSUSHIの買い方については下記のページでそれぞれ説明しています。
STEP2 MetaMaskとMISOを連結
ETHやSUSHIを購入した場合、取引所からMISOへ直接送金することができないので、MetaMaskへ送金します。その後、MISOとMetaMaskをコネクトすることが必要です。
MISOとMetaMaskをコネクトするには、まずMISOの公式ページをブラウザで開きます。
その後、画面右上の「CONNECT」ボタンをクリックしてください。スマホであれば画面右上の「︙」をタップした後に表れる「CONNECT」ボタンをタップします。
するとウォレットを選択する画面が表示されるので、その中からMetaMaskを選択しましょう。
その後は画面の表示に従ってMetaMaskにログインすれば、MISOとMetaMaskのコネクトは完了です。
MetaMaskの使い方については下記のページで説明しています。
【完全ガイド】MetaMask (メタマスク) 使い方・作成手順をわかりやすく解説!!
STEP3 リスティングまで待機
オークションが開催されるのは日本時間で8月16日(月)の22:00からなので、それまでは待機します。
【Bybit (バイビット) 支援】BitDAO (BIT Token) のまとめ
ここまでBitDAOの概要や仕組み、BIT Tokenの買い方について説明してきました。
BitDAOは現時点で世界最大級のDAOで、日本でも注目度が高いプロジェクトです。
DeFi市場に興味がある方は情報をチェックするようにしてみてください。
また、BitDAOはBybitが主導しているプロジェクトのため、今後BybitにBIT Tokenが上場する可能性は高いと言えます。
上場した場合の取引方法などについてはまだ分からないことも多いですが、興味のある方はBybitでの取引方法を予習しておくといいかもしれません。