- Bybitでスキャルピングは可能
- 過負荷でも注文が通りやすい高速エンジンが使われている
- 成行注文は0.06-0.03%の手数料がかかる
「Bybitってスキャルピングに向いているの?」そう疑問に思っていませんか。数分という短いタイミングで取引を繰り返すスキャルピングは、取引システムの強靭さと取引手数料の安さがトレード成功を左右する重要な要素です。
本記事では、Bybitがスキャルピング向きである理由について解説します。
スキャルピングトレードとは
スキャルピングトレードとは、数秒から数分単位でトレードを完結させるトレード手法のことです。1回あたりのトレードの利益は非常に小さいですが、1日に何度も決済を行うことで利益を積み上げていきます。レバレッジを最大限に設定し、資金を効率的に活用するケースが多いでしょう。
スキャルピングを行うときは1分足や5分足の値動きを見てトレードするため、チャートを瞬時に分析し判断できるスキルが必要です。
Bybit (バイビット) はスキャルピングに向いている?
スキャルピングに向いている取引所は、取引手数料が安価なところです。というのもスキャルピングは1日に何度もポジション建てと決済を繰り返すため、取引手数料がかさみやすいからです。
Bybitの取引手数料はメイカーが0.01-0.0%、テイカーが0.06-0.03%です。成行注文は手数料がかかってしまいますが、指値を使ってメイカーで注文が通れば、手数料を抑えることができるでしょう。また注文の通りやすさも重要なポイントです。
Bybitの取引システムは混雑時でも注文が通りやすいです。この点もスキャルピングトレードに向いている要素を満たしているといえます。
Bybit (バイビット) でスキャルピングは可能?
スキャルピングを行うと注文がサーバーへ頻繁に送信されるため、取引所のシステムに負荷がかかりやすいという懸念があります。取引所によっては、スキャルピングトレードを禁じているところもあります。
Bybitでは、スキャルピングトレードを禁止する文面は利用規約にありません。よってBybitではスキャルピングトレードは行えるものとみなしてよいでしょう。ただしbotを使ったスキャルピングは控えておいたほうが無難です。
botを使ったスキャルピングは人間が行えないくらい高速なスピードで注文を出すことができますが、その分システムに負荷がかかります。システムに負荷がかからない程度の頻度で行ったほうが後々のトラブルを回避できるはずです。
高速スキャルピングbotとは?
そもそもスキャルピングとは「頭皮を剥がす」という意味があり、投資の業界では「数秒〜数分でトレードする手法」を指します。これを自動で且つ、高速にトレードするものが高速スキャルピングbotです。
Bybit (バイビット) とbitFlyer (ビットフライヤー) はどちらがスキャルピングに向いている?
スキャルピングに向いている取引所を選ぶ際、以下の三点が重要になります。
- 取引手数料
- サーバーのセキュリティー
- 取引量
bitFlyer (ビットフライヤー) のビットコイン販売所では成行の取引手数量は無料となっていますが、購入価格と売却価格の差であるスプレッドはユーザー自身が負担しなくてはなりません。また相場の動きが激しい際、遅延がみられることもあります。
Bybit (バイビット)は成行注文の手数料が0.06-0.03%かかりますが、デリバティブの取引高では世界4位となっています。そのため相場の流動性が高く、スキャルピングには向いていると言えるでしょう。
Bybit (バイビット) におけるスキャルピングの注意点
取引にあたって必要な手数料を知る
スキャルピングは少額の利益を数多くのトレードで積み上げていくものです。よって利益を最大化させるためには、トレードにかかる手数料を把握することが大事です。Bybitの場合では、ポジション建てをしたときと決済をするときに取引手数料がかかり、特定の時間帯にポジションを保有したままだと資金調達手数料がかかります。詳しい手数料体系については後述します。
Bybitのプラットフォームが動くかどうかの確認をする
スキャルピングトレードでは、注文がスムーズに通るかどうかが非常に大切です。もし注文が通るまでに時間がかかると、市場価格が動いてしまい、狙った利益を上げられません。口コミの調査だけではなく、実際にトレーダー自身で注文がスムーズに通ることを確認しておきましょう。
Bybit (バイビット) の取引時における手数料
取引手数料
Bybitでは、注文が約定するときに取引手数料が発生します。よって新規ポジションを建てるときとポジションを決済するときに取引手数料が差し引かれます。
ただし取引手数料は一律ではありません。市場に流動性をもたらすMakerと、市場から流動性を取り去るTakerの場合とで、適応される手数料率が異なります。
Makerの場合
Makerは市場に流動性をもたらす (市場をメイクする) ことを意味し、具体的には注文板に注文が掲載される注文方法を指します。
Makerの場合の取引手数料は0.01-0.0%です。手数料がマイナスなので、手数料は差し引かれません。逆にリベートをもらえます。
もらえるリベートを計算する式は、 (ポジション価額) × (-0.025%) です。たとえば1BTC=10600ドルのとき1000ドル分のポジションを建てた場合、リベートは以下のように計算されます。
- ポジション価額=1000/10600=0.0943BTC
- Makerリベート=0.0943BTC× (-0.025%) =-0.000023575BTC
Takerの場合
Takerは、市場から流動性を取り去る (テイクする) 注文方法を指します。具体的には、注文板に掲載されている注文を消費する注文方法のことです。成行注文は必ずTakerとなります。また取引板に載っている反対側の注文の価格で指値注文したときも、Takerとなります。
BybitのTakerの手数料率は0.06-0.03%です。差し引かれる手数料は (ポジション価額) ×0.06-0.03%で計算されます。たとえば1BTC=10600ドルのとき、1000ドル分のポジションを建てた場合、差し引かれる手数料は次のように求められます。
- ポジション価額=1000/10600=0.0943BTC
- Taker手数料=0.0943BTC× (0.06-0.03) %= (0.00005658-0.00002829) BTC
スキャルピングでは成行注文を多用します。よってこのTakerの手数料が差し引かれることを考慮しましょう。
契約タイプ別の最大レバレッジと取引手数料
Bybitには契約タイプが2つありますが、適用される取引手数料はすべて同じです。ただし最大レバレッジ倍率は市場ごとに異なります。
▼ インバース無期限契約
▼ USDT無期限契約
資金調達料
資金調達料は8時間ごとに計算される「資金調達率」にもとづいて、ロングポジション保有者とショートポジション保有者間で交換される手数料です。Bybitの最終取引価格を現物価格に近づけるために設けられています。資金調達率が発生する時刻にポジションを保有していると資金調達手数料がかかります。発生時刻は、日本時間の次の3つのタイミングです。
- 1時
- 9時
- 17時
資金調達手数料の発生時刻にポジションをもっていなければ手数料はかかりません。よってスキャルピングで手数料の支払いを防ぐには、1時・9時・17時の時点でポジションをもたないようにすればOKです。また資金調達率がマイナスかプラスかによって、どちらのポジションが手数料を支払うのか、それとももらえるのかが、次のように決まっています。
Bybit (バイビット) プラットフォームの約定のしやすさ
Bybitの取引システムは、1秒間に10万件の処理を行えるしくみになっています。よって注文が集中しシステムに負荷がかかったときも、スムーズに注文が通るはずです。他の取引所で注文が通らないタイミングでも、Bybitではサクサク注文が通ったという口コミもあります。
スキャルピングを利用する取引所を選定する上で重要な要素の1つには、注文の通りやすさがあります。注文が集中しても注文が通るBybitは、スキャルピング向きの取引所といえるでしょう。
Bybit (バイビット) のスキャルピングで利益を出すコツ
取引手数料と資金調達料を把握しながら取引する
Bybitでスキャルピングをするなら、取引手数料と資金調達料の仕組みをしっかりと理解することが大切です。これらが発生することを踏まえた上で自分のポジションを決済すべきなのかどうかを判断しないと、取引を終えてから損失に気づくといったことになりかねません。
Maker取引をうまく活用する
スキャルピングをするなら、手数料を支払う必要のないMaker取引を適宜利用することも大切です。確かにスキャルピングで主に使われるのは手数料が発生する成行注文のTaker取引ですが、必要に応じてMaker取引も活用する視点は大事です。
歩留り価格を決めておく
自分なりに歩留り価格を決めておくのも大切です。特に初心者のうちは感情に頼ったトレードをしてしまいがちです。スキャルピングをするときは必ず損切りのポイントを決め、資金を次の取引につなげるようにしましょう。
Bybit (バイビット) のスキャルピングに関するQ&A
スキャルピングはBybitのスマホアプリでもできる?
Bybitのスマホアプリでもスキャルピングは可能です。Bybitが提供しているスマホアプリは非常に使い勝手がよく、注文しやすいでしょう。ただスマホアプリではPC版に比べてすばやく注文するのは難しいかもしれません。
というのもスマホアプリのチャートはページが独立しており、チャートを見て→注文画面に移動して注文を行うというページを切り替える作業が発生するからです。すばやく注文を行うには、すべての情報を1画面で確認できるPCから行うのがおすすめです。
スキャルピングとスイングトレードの違いはなんですか?
スキャルピングとスイングトレードの違いは、注文を完結する期間の長さです。スキャルピングは数秒から数分でトレードを完結させますが、スイングトレードは数日から数週間でトレードを完結させます。ちなみにスキャルピングとスイングトレードの中間が、1日でトレードが完結するデイトレードです。
スキャルピングはトレードを集中して繰り返すためトレードを行うためのまとまった時間が必要ですが、スイングトレードは数日に1度注文を行うため、まとまった時間は必要ありません。ただスイングトレードはポジションを数日~数週間保有するため、相場の急変でロスカットされるリスクがあります。一方スキャルピングは数分でトレードが完結するため、ロスカットされるリスクは非常に少ないといえます。
Bybit (バイビット) スキャルピングに関するまとめ
Bybitの取引システムは混雑時でも注文がサクサク通るため、スキャルピングに向いている取引所といえます。成行注文の手数料は0.06-0.03%取られますので、マイナス手数料であるメイカー注文を時折活用するとよいでしょう。