シカゴ・マーカンタイル取引所 (CME) とは、米シカゴに存在するデリバティブ取引所。先物取引とオプション取引を行っており、金融商品もコモディティも取り扱っています。具体的には、農業やエネルギー、株価指数、外国為替、暗号資産 (仮想通貨) 、金利、金属、不動産、さらには天候の分野で先物を、そしてほとんどの場合でオプションを取引します。
1898年に「シカゴ・バター・卵取引所」として設立された同取引所は、1919年に現在のシカゴ・マーカンタイル取引所へと社名を変更しました。その後、1960年代に最初の先物取引を開始すると、1970年代にはさまざまな先物取引を手掛けるようになります。
2007年にシカゴ商品取引所 (CBOT) との合併によって、世界最大規模の金融取引所の1つであるCMEグループが誕生。さらに2008年には、ニューヨークマーカンタイル取引所 (NYMEX) とニューヨーク商品取引所も (COMEX) もCMEグループの傘下となっています。
シカゴ・マーカンタイル取引所は、アメリカの金融インフラストラクチャの中でも重要な部分です。もともとは農業先物を決済するための市場でしたが、2017年にはビットコイン先物の取引を開始するなど、多くのデリバティブ商品の主要な取引ハブとなっています。