仮想通貨のレバレッジとは?メリット・デメリットとおすすめの取引所を紹介!


レバレッジをかけると大きな利益を狙える
空売りをすることができる
仮想通貨のレバレッジ取引は短期トレードにおすすめ

この記事では仮想通貨のレバレッジ取引について解説します。仮想通貨のレバレッジ取引が現物取引と比較してどのようなメリットがあるか、気をつけなければいけない点は何かなどを丁寧に解説しています。

レバレッジ取引ができるようになると、仮想通貨を有利に取引できるようになるので、ぜひ参考にしてください。

【最新】仮想通貨のレバレッジ取引は証拠金2倍に変更

仮想通貨のレバレッジ倍率は、2020年内に2倍にまで規制されるという報道がなされています。

そもそも仮想通貨のレバレッジ倍率を規制する流れは、2018年の半ばごろから活発になりました。取引所によってレバレッジ倍率は大きく異なり、10倍・15倍・25倍といった取引所が乱立していたところ倍率の上限が4倍に設定されました。

この際に4倍に設定された根拠は、海外取引所の多くが4倍だという非常に曖昧なものでした。今回の改正も多くの海外取引所がレバレッジ2倍への規制強化を行っているという理由のため、論理的な議論が必要なのではないかという意見が強くあります

仮想通貨のレバレッジ取引とは

レバレッジとは直訳すると、てこの原理

レバレッジ (Leverage) の語源はレバー (Lever) です。レバーは「テコ」という意味があり、テコを使うと小さな力で大きな力を発揮できます。そこから派生してレバレッジは、小さな資金で大きな資金を動かせることを意味するようになりました。

たとえば、レバレッジ5倍で取引を行ったとすると1万円の証拠金 (担保として預けておく資金) で5万円分の取引ができるようになります

証拠金

レバレッジ取引を行うために必要となるのが「証拠金」です。証拠金を取引所に預けることで、すぐにレバレッジ取引を始めることだできます。必要な証拠金は取引所ごとに定められています。

レバレッジ取引では預けた証拠金を担保として取引所から一時的にお金を借りて取引するため、万が一損失が生じた場合は証拠金で損失分の決済が行われます

レバレッジ倍率

レバレッジをかけられる倍率は取引所ごとに異なります。

レバレッジ倍率が最大10倍の取引所もあれば5倍のところもありますが、海外取引所では50倍や100倍のレバレッジをかけられるところもあります

レバレッジ取引と現物取引の違い

レバレッジ取引とは証拠金を入れて金額以上の額で取引することです。例えば10倍のレバレッジで取引が可能な場合、10万円分の資金を入れることで最大100万円分までのお金を動かすことが可能です。レバレッジ取引ではカラ売りができる点と、レバレッジを効かせられる点、板取引をおこなう点が特徴です。

一方仮想通貨FXとは仮想通貨でFXのように取引できる方法です。レバレッジ取引とさほど違いはなく、空売りができる点とレバレッジが効く点は共通しています。レバレッジ取引と異なる点は、仮想通貨FXでは売りと買いの差(スプレッド)が存在する点です

レバレッジ取引と仮想通貨FXではそれぞれ特徴が異なるので、用途に合わせて使い分けるといいでしょう。取引に使用する資金が大きい場合は仮想通貨FXを活用し、少額取引の場合はレバレッジ取引をおこなうのがおすすめです。

例えば、証拠金10万円を預けて、レバレッジ10倍で100万円分のレバレッジ取引をするとします。仮想通貨の価格が100万円のときに、100万円分の売り注文をしたところ、数日後に価格が80万円になりました。このとき決済すると、差額の20万円が利益になります。仮想通貨を持っていなくても、後から買いなおすという前提で売れるということです。

レバレッジ取引と仮想通貨FXの違い

仮想通貨FXはレバレッジ取引の中の1つの取引方法です。レバレッジ取引は仮想通貨FX、先物取引、信用取引の3つの総称のことをいいます。

どの取引手法でもレバレッジをかけて、自分の保有資金より大きな金額でのトレードを行えます。その中で仮想通貨FXの最大の特徴は、実際に仮想通貨を売買せず利益や損失など取引結果の資金の移動のみが反映される点です。

仮想通貨FX、先物取引、信用取引の詳細な違いの説明は下記のとおりです。

<s-table headline=""top"" title=""仮想通貨FX・先物取引・信用取引の違い"">
取引手法,取引期限,備考
仮想通貨FX,なし,長期保有にはレバレッジ手数料がかかる。
信用取引,あり,取引期限が切れても再借り入れを行える。
先物取引,あり,決済日を指定して取引を約束する。決済日がきたら自動的に決済が行われる。

仮想通貨レバレッジ取引のロスカットとは

強制ロスカット

レバレッジ取引では証拠金以上の取引ができる代わりにリスクも存在します。強制ロスカットと呼ばれる行為はポジションを取っている際に、決められた割合以上に損失が広がっている場合、強制的に決済をおこない損失の広がりを防ぐ役割を果たします

レバレッジを利かせている場合うまくいけば大きな利益を出せますが、予想に反した値動きをしてしまうと強制ロスカットが入り証拠金を失ってしまうことになります。

証拠金維持率について

レバレッジ取引をおこなう場合、証拠金維持率という割合を上回ることによって強制ロスカットが発生します。証拠金維持率は以下の式で表示できます。

証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100

取引所にもよりますが、証拠金維持率が100%を下回ると警告が入ります。さらに50%を下回ることで、強制ロスカットや追加の証拠金を要求する追証が発生します。レバレッジ取引をおこなうなら、ロスカットを避けるために証拠金維持率を意識する必要があります

仮想通貨のレバレッジ取引のメリット

メリット1 大きなリターンを狙える

例えば、1BTC=100万円だとします。

このときレバレッジ取引で10万円を証拠金としてレバレッジを10倍に設定すると、100万円分の資金を取引することができるようになります。つまり1BTCまで購入できます。そしてその後の価格の変動に応じて利益と損失が発生します。

<s-table headline=""side"" title=""1BTC=100万円のとき"">
1BTC=110万円に値上がり,差額の10万円が利益
1BTC=90万円に値上がり,差額の10万円が損失

もし現物取引でこの利益を上げる場合、100万円を用意する必要がありますが、レバレッジ取引では少ない金額で大きな取引ができるので非常に便利です

メリット2 価格が下落しても儲かる

レバレッジ取引では、売りの注文から取引を始めることができます。つまり、仮想通貨の価格が下がりそうな場合でも利益を得られます。これは買いから始めることしかできない現物取引との大きな違いです。売りから注文する取引を「空売り」といいます。

メリット3 基本的に借金を背負うことはない

レバレッジ取引では、取引所ごとに「証拠金維持率」や「追証規定」が定められています。そのため、基本的に証拠金として預けている資金以上の損失が出ることはありません。

証拠金維持率

証拠金維持率は実際に取引に使用している証拠金に対する現状の証拠金残高の割合のことです。つまり証拠金維持率は、

証拠金維持率 = 証拠金の残高 ÷ 取引に必要な証拠金 × 100で算出することができます。

この証拠金維持率が高いと早いうちに大きな損失を回避することができますし、証拠金以上の損失を生み出すことはありません。短期的なトレードでは証拠金維持率が300%であれば安全だといわれていますが、仮想通貨はボラティリティが大きく相場の変動が激しいため証拠金維持率がどのくらいあれば絶対に安全といえる数値はありません。

ちなみに過去に大規模な変動幅を記録したリーマンショックの際は、300%が安全圏といわれていました。

たとえば100万円のレバレッジ取引をするときに必要な証拠金が10%、つまり10万円分である場合、その証拠金に対して証拠金維持率が仮に80%と設定されていたら、損失が20% (=2万円) でると自動的に取引ができなくなります。

追証

追証 (おいしょう) とは、取引で生じた損失が預けている証拠金だけでは補填できなかった場合に、取引所から支払いを要求される追加の証拠金のことを表します。

この追証を期日までに追加で支払うと、証拠金維持率が上がり取引を再開することができます。支払わなかった場合には、取引は強制的にロスカットされてしまいます

この追証を取引所から要求されるのは以下の2つの場合です。

**①証拠金維持率を下回った場合**

この場合、損失は預けている証拠金の範囲内で済むため、借金を背負うことはありません。
**②預けている証拠金以上の損失がでてしまった場合**

このパターンは相場が急激に動き、想定よりも大きく価格が離れた場所でロスカットされたときに起こります。

そのため追証がある取引所では、**その増えた損失分が借金となります**。一方で追証ゼロの取引所は証拠金を上回る損失を肩代わりしてくれるので、借金することがありません。できる限りリスクを減らしたい方は、証拠金維持率が高い取引所や追証がゼロの取引所を選ぶようにしましょう。

仮想通貨のレバレッジ取引のデメリット

デメリット1 利益が大きくなる分損失も大きくなる

レバレッジをかけることで、少ない資金で大きな取引ができます。大きな取引をすることで利益を大きくすることもできますが、その分損失も大きくなる可能性もあります

仮想通貨市場はボラティリティ (価格変動率) が高いため、レバレッジをかけて一攫千金を狙うこともできます。しかし、価格の変動が大きいということは、リターンが大きくなる分リスクも大きくなるということを理解しておきましょう。

注意しておくべきことは、証拠金維持率がある一定の割合以下になってしまった場合、ロスカットや追証が発生することです。そのため、常に資金的に余裕を持っておきましょう。また、持っているポジションと反対の方向に価格が動いた場合、損失が大きく拡大する前に損切り(損失額を確定すること)をする必要があります。ですので、あらかじめ自分の中で損切りをする基準を決めておきましょう。取引所ごとにルールが異なることもあるため、利用する取引所のルールを確認しておくことも重要です。

デメリット2 手数料が高いので長期取引に向かない

レバレッジ取引には「スワップポイント」という手数料が存在します。スワップポイントは、日にちをまたいでポジションを持っていると発生する手数料です

スキャルピングやデイトレードのように、1日の内で完了する取引であれば、この手数料は払わなくて済みます。しかし長期的に保有すると毎日手数料がかかってしまうことになるので、レバレッジ取引において長期取引は適していません。

仮想通貨のレバレッジ取引に適した仮想通貨取引所を選ぶコツ

仮想通貨のレバレッジ取引に適した仮想通貨取引所を選ぶ際には以下の4つのポイントを意識すると良いでしょう。

  • 取引環境
  • 最大レバレッジ
  • 取扱通貨ペア
  • 取引手数料

取引環境

レバレッジ取引を扱う取引所では、サーバーやセキュリティ体制など取引環境が整っているか確認しなければなりません。取引所ではそれぞれ扱っているサーバーがありますが、取引所によっては相場の急変や大量の発注に対応できないことがあります

つまり相場の急落が発生すると取引価格が必要以上に下落し、想定外のロスカットをくらうことになります。サーバーの脆弱性によるロスカットは、取引所が責任を取ってくれません。取引所の選定の段階で環境が整った業者を選びましょう。

最大レバレッジ

取引でかけられるレバレッジは取引所ごとに異なります。強制ロスカットを防ぐには証拠金維持率を高めることが大事です。最大レバレッジが高いことで証拠金維持率も上昇します。ロスカットされるリスク許容額をできる限り増やせるようにするため、最大レバレッジができる限り高い取引所を選ぶといいでしょう。

またBitcoinをはじめとする仮想通貨を証拠金として預けれる取引所を選ぶことで、取引の幅をさらに広げることが可能です。

取扱通貨ペア

仮想通貨投資では上昇する見込みのある通貨ペアに投資することが必要になります。より多くの機会に触れるために、取扱通貨が豊富な取引所を利用するといいでしょう

また円建ての通貨ペア以外にもBitcoin建てやEthereum建ての通貨ペアがある事で、より自由な取引をおこなえます。下の表は主要取引所の取り扱い通貨です。

<s-table headline=""top"" title=""取引所別取り扱い銘柄"">
仮想通貨取引所,BTC,ETH,XRP,LTC,BCH,ETC,MONA
Coincheck,〇,〇,〇,〇,〇,〇,〇
bitFlyer,○,○,○,○,○,○,○
Liquid by Quoine,〇,〇,〇,-,〇,-,-
bitbank,〇,〇,〇,〇,〇,-,〇
BITPoint,〇,〇,〇,〇,〇,-,-
GMOコイン,〇,〇,〇,〇,〇,-,-
DMM Bitcoin,〇,〇,〇,〇,〇,〇,-
TAOTAO,〇,〇,〇,〇,〇,-,-
Deccuret,〇,予定あり,〇,〇,〇,-,-

取引手数料

取引の際には手数料がかかってきます。しかし仮想通貨FXでは取引手数料はありません。その代わりに売り買いの差であるスプレッドがかかってきます。下の表ではレバレッジ取引が可能な取引所の取り扱い通貨とスワップ手数料が示されています。

<s-table headline=""top"" title=""取引所別取引手数料"">
仮想通貨取引所,BTC,ETH,XRP,LTC,BCH,ETC
Coincheck,-,-,-,-,-,-
bitFlyer,0.04%,-,-,-,-,-
Liquid by Quoine,0.1%,0.1%,0.1%,-,-,-
GMOコイン,0.04%,0.04%,0.04%,0.04%,0.04%,-
DMM Bitcoin,0.04%,0.04%,0.04%,0.04%,0.04%,0.04%
TAOTAO,0.04%,0.04%,0.04%,0.04%,0.04%,0.04%

スワップ手数料とはロールオーバー手数料とも呼ばれる、ポジションを維持したまま日時処理で日付が変わることで発生する手数料です。

ポジションを持ったまま日付が変わることで、手数料が発生する仕組みになります。スワップ手数料を抑えることで、利益を増やすことにも繋がります。

仮想通貨のレバレッジ取引におすすめの取引所

bitFlyer (ビットフライヤー)

bitFlyerは国内取引高、資本金が日本トップクラスの仮想通貨取引所です。取り扱っているレバレッジ対応の仮想通貨はビットコインしかないものの、取引の流動性や快適さ群を抜いています。仮想通貨取引を行うならばまずはbitFlyerを選びましょう。

DMM Bitcoin (DMM ビットコイン)

DMM Bitcoinはアルトコインのレバレッジ取引ができる唯一の取引所です。スマホアプリが使いやすく、チャートを見るのはもちろん、スマホ一つで取引が完結します。証拠金維持率が80%を下回るとロスカットとなるため、追証はありません。デメリットとしては、スプレッド(売値と買値の価格差)が広く手数料が高いことが挙げられます。

GMOコイン

FX専用のスマホアプリがあり、スマホでも分析ツールのテクニカル指標を使うことができます。そのため、FXや株をやっていた人にとっては使いやすいアプリでしょう。また、スプレッドが他の取引所と比較すると低く設定されているため、利益を出しやすくなっています。

GMOコインは毎週水曜日の15〜16時にメンテナンスを実施しているため、この時間帯は利確や損切りができなくなります。覚えておきましょう。

Coincheck (コインチェック)

Coincheckは、使いやすさに定評のある取引所です。スマホアプリやチャートが見やすく、初心者にも優しい作りとなっています。特にスマホアプリが優れていて、外出先でもチャートの確認や売買が簡単にできます。また、ロングポジションとショートポジションを同時に持つことができるという特徴があります。

仮想通貨のレバレッジ取引で儲けるポイント

自分に合った取引所を選ぶ

国内に限らず、海外でも多くの取引所で仮想通貨のレバレッジ取引を行うことができます。同じレバレッジ取引でも、それぞれの取引所によって使える機能や使いやすさなどは異なります。

サーバーの強度や最大レバレッジ倍率など、自分の使いやすい環境が整った取引所を利用するようにしましょう

短期での取引を行う

レバレッジ取引では、スワップポイントによって1日ごとに手数料がかかってしまします。多くの取引所のスワップポイント手数料は、ポジションに対して、0.04%/日となっています。

長期的にポジションを保有すればするほど手数料がかさんでいき、さらに取引する金額が大きくなればなるほど手数料は多く取られてしまいます。

レバレッジをかけてトレードする際にはなるべく無駄な手数料を取られないように、スキャルピングデイトレードなどの短期的なトレードを中心に取引するようにしましょう。

トレードツールを使う

レバレッジ取引が可能な取引所では、トレードツールと呼ばれる高機能なトレードサポートツールを利用できるところもあります。

例えば、国内取引所のBITPointでは、「MT4 (メタトレーダー4)」と呼ばれる取引ツールを利用できます。トレードツールを利用することにより、複数のテクニカル分析を同時に行うことができ、有利に取引することができます

トレードツールが使える取引所は決まっていますので、自分の使いたいトレードツールを採用している取引所を選ぶようにしましょう。

仮想通貨のレバレッジ取引のまとめ

仮想通貨のレバレッジ取引について解説しました。レバレッジ取引では大きく利益をあげることが出来る一方、大きく損失を出してしまう可能性もあります

仮想通貨のレバレッジ取引で着実に利益を上げるには、自分に合った取引所を探すことが大事です。また目的に合わせて、それぞれの取引所を併用することもおすすめです。資金を上手に使って、レバレッジ取引を楽しみましょう。

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