- レバレッジをかけた場合元本割れする可能性がある
- 仮想通貨で借金を抱えるのは「レバレッジをかけすぎ」と「税金」
- 借金を抱えない為には、4つポイントがある
仮想通貨取引によって資産がマイナスになってしまう可能性があることをご存じでしょうか?
ニュースなどでは仮想通貨のプラスの話しか流れていないため、そのような印象は少ないかもしれません。しかし例えば仮想通貨取引では、レバレッジをきかせた取引もできるため、注意して取引をしないとマイナスになってしまうパターンもあります。
今回は仮想通貨がマイナスになってしまう場合について解説していきます。
仮想通貨でマイナスになるパターン
仮想通貨取引を行う場合、考えられる取引は現物取引とレバレッジ取引が考えられます。ここでは現物取引とレバレッジ取引について解説していきます。
パターン1 現物取引の場合
現金によってご自身の取引できる範囲の仮想通貨を取引すること。
現物取引では仮想通貨を購入した金額よりも仮想通貨の価格が下がってしまえば損失という形になります。つまり元本がマイナスになってしまう形です。
しかし現物取引では元本がマイナスになる可能性はあっても価格の下落によって元本を割って借金になるという状態にはなりません。
パターン2 レバレッジ取引の場合
レバレッジ取引とは、自身の元本以上の取引を行うこと。「レバレッジ」とは、てこの原理というような意味を表すため予算の何倍もの取引を行うことが可能。
レバレッジ取引で取引をする場合は、いわば第三者から資金を一時的に借り入れて取引をしているような状態になります。うまく価格が高騰すればその借りている分を除いた差額が自分の利益となるため問題はありません。 Kasobu仮想通貨のレバレッジとは?メリット・デメリットとおすすめの取引所を紹介!, 2021年7月29日参照
しかし損失を伴う取引となってしまった場合、レバレッジで借り入れた分も借金となってしまいます。[1]
仮想通貨のマイナスで借金を抱える可能性がある?
レバレッジのかけすぎ
仮想通貨では、レバレッジを利用した取引は、信用取引、先物取引、FX取引などの取引で利用できます。レバレッジの倍率は取引所によって異なりますが、最大25倍という倍率も存在します。
自己資金が20万円でレバレッジ5倍という取引を行った場合、取引は最大100万円までを行うことができます。しかし仮想通貨は価格変動率が高いため、レバレッジを利用した取引は他の金融商品よりもさらにハイリスク・ハイリターンとなりやすいです。
レバレッジ取引ではロスカットという仕組みがあるため一定以上の損失がでた場合は強制的に決済されますが、ロスカットが間に合わないという可能性も想定されます。仮にロスカットが上手くいかなかった場合、借金を抱えてしまうリスクが他の金融商品よりも高いといえます。
税金が払えなくなる
また仮想通貨取引では、投資で得た利益に対して所得税と住民税が最大で55%課税されます。仮想通貨には、株の特定口座のように自動的に税金を差し引いてくれる仕組みがないためご自身で税金の計算をしなければなりません。
前年の1月1日から12月31日までの間、仮想通貨取引によって大きく儲けがでたとしても、翌年の取引で大きく損失を出してしまったような場合は、税金の計算はあくまで暦年で計算するため前年度に大きく儲けを出した分に税金を課税されてしまいます。
そのため税金の知識がない方が資金を使い切っていた場合は、前年度の税金を支払う資金がないため、やはり借金をかかえてしまう可能性があるというわけです。[2] Kasobu,【2021年4月最新】仮想通貨の税金ガイド | 法律から計算方法までわかりやすく徹底解説, 2021年7月29日参照
仮想通貨のマイナスで借金を抱えないためのポイント
仮想通貨取引では、借金を抱えないようにするため注意するポイントがあります。ここではその4つのポイントについて解説していきます。
ポイント1 「取引所」や「販売所」で購入する
1つめのポイントとして、「取引所」や「販売所」で仮想通貨の購入をするということがあげられます。
このような現物取引であればご自身の資金の体力以上に仮想通貨の購入はできないため、損失が出たとしても予算の範囲内に抑えることができます。
ポイント2 レバレッジに注意
2つめのポイントとしてレバレッジをきかせた取引に注意することがあげられます。レバレッジをきかせた取引は、確かにハイリターンの部分があり魅力的ですが一方ではハイリスクであるため初心者の方でレバレッジをきかせすぎるのは危険です。
レバレッジをきかせたとしてもご自身のマイナス時の予算を吟味して行うことが望ましいといえます。
ポイント3 余剰資金での取引を心がける
3つめのポイントして余剰資金での取引を心がけるということがあげられます。リスクが高い金融商品全般にいえることですが、仮になくなってしまっても仕方がないと思えるくらいの予算での取引であればゼロになったとしても借金ではありません。
このような心がけであれば取引によって借金になってしまうことはなくなります。
ポイント4 信頼できる取引所を選ぶ
4つめのポイントは信頼できる取引所を選ぶということです。仮想通貨取引においては、セキュリティが甘い取引所で取引を始めてしまった場合は、ハッカーの攻撃などによって仮想通貨が消失してしまう可能性もゼロではありません。
信頼できる取引所を見極める手段としては、金融庁に登録している取引所であれば金融庁の基準をクリアしているため信頼できる取引所といえます。仮想通貨取引は自己責任になってしまうため、なるべく多くの情報を入手して信頼できる取引所を選ぶ必要があります。
まとめ
今回の記事では、仮想通貨投資での、マイナス利益となるケースについて考えました。
- 仮想通貨取引でマイナスになるパターンがあること
- 仮想通貨取引ではレバレッジのかけすぎや税金の支払いのために借金を抱えてしまう場合もあること
- 借金を抱えないために、取引所、販売所で購入すること、レバレッジに注意しなければいけないこと、余剰資金での取引を心がけること、信頼できる取引所を選ぶことの4つのポイントがある
このように仮想通貨取引は価格変動率が高いためハイリターン、ハイリスクな投資方法です。この点を今一度認識して、常に最新の情報を入手しながら資産形成のための投資をすることが必要です。