モバイルウォレットとは?仕組みや選び方を初心者にもわかりやすく解説

モバイルウォレットとは

モバイルウォレットとは、スマホなどの 「携帯端末用のウォレット」を指します。スマホのカメラと連動できるため、QRコードを読み込みお店で決済できることが特徴です。

モバイルウォレットを使用するメリット

取引所よりも高いセキュリティ

モバイルウォレットは仮想通貨を引き出すために必要な秘密鍵を、第三者のサーバーに保管していません。保管するのはユーザー自身のアプリ内です。秘密鍵を自身で管理できるウォレットのことを「クライアント型」といいます。

場所を選ばずに利用できる

スマホアプリなので、端末がネットにさえ繋がっていればいつでもモバイルウォレットを利用することができます。また、外出中の急な相場変動にも対応できるため、短期トレードを中心に取引したい方にもおすすめです。

支払いに使えるお店が増えている

仮想通貨決済を導入するお店が増えています。最新のモバイルウォレットでは、仮想通貨決済対応店でアプリを使った決済ができるようになっています。

モバイルウォレットのデメリット

セキュリティのリスクが拭えない

モバイルウォレットもインターネットに繋がっている以上、ウイルスに感染するなどのリスクはつきものです。ウイルス対策アプリのインストールや怪しいサイトにアクセスしないことを徹底して、セキュリティを高めましょう。

取扱通貨が少ない

XRP対応の「ToastWallet」や「MyEtherWallet」のスマホアプリなど、主要アルトコインのスマホアプリはあります。しかし草コインと呼ばれている発行したての安いアルトコインは、対応しているモバイルウォレットが少ないです。

スマートフォンの故障・紛失リスクがある

あらかじめ復元用のコードを発行することができるモバイルウォレットもあります。しかしバックアップができないアプリは、スマートフォンの故障時にすべてを失うリスクがつきものです。

バックアップを取ることができるモバイルウォレットを利用し、復元できるようにしておくことは重要であるといえます。

モバイルウォレットを選ぶときのポイント

セキュリティの強度

モバイルウォレットを選ぶときには、セキュリティ面で以下の点をチェックしましょう。

  • 2段階認証対応か
  • マルチシグネチャ機能に対応しているか
  • 秘密鍵の管理は端末上かウェブ上か

2段階認証対応か

2段階認証に対応しているウォレットであれば、スマホが盗まれても自分以外の人はウォレットにアクセスできません。

ただし、ウォレットを利用するスマホと2段階認証に利用するスマホが同じであれば、だれでも認証コードを入力できてしまいます。可能であれば、タブレットや二台目のスマートフォンなどに、2段階認証のアプリ (Google Authentificator) をインストールすることをおすすめします。

マルチシグネチャ機能対応か

マルチシグネチャ対応のウォレットであれば、送金の際に自分以外の人または他の端末での操作を必要とするため、不正送金されてしまうリスクを低減できます。

秘密鍵管理は端末上かウェブ上か

秘密鍵を外部サイトに保管しているモバイルウォレットでは安全性が低いため、端末上に保管するものを選びましょう。端末上に秘密鍵を保管するウォレットのことは「クライアント型」といいます。

日本語対応か

モバイルウォレットは海外製が多いため、日本語に対応しているかどうかは非常に重要です。特にカスタマーサポートに日本語が対応しているかどうかは必ずチェックしましょう。

取引できる仮想通貨の種類

自分の保有している通貨にウォレットが対応しているか、仕様を確認しましょう。今後コイン種類を増やすことも鑑みて、対応通貨数が多いウォレットを選ぶのがベターです。

おすすめモバイルウォレット

Ginco (ギンコ)

Gincoは数少ない国産のモバイルウォレットの一つで、ビットコイン・イーサリアム・リップルなど主要通貨を始めとする16種類の仮想通貨を保管できます。日本語に対応しており、かつシンプルで使いやすいUI設計になっているため初心者の方におすすめです。

セキュリティも秘密鍵を自身で管理できる「クライアント型」を採用しており、十分な強固さを実現しています。また、日本語のニーモニックフレーズ (復元用キーワード) に対応しているため、もし端末をなくしてしまっても仮想通貨を復元することができます。
また、デスクトップアプリもあるため、普段自宅にいる際はPCを使って管理することも可能です。

Copay (コーペイ)

Copayは、ビットコインの決済サービスを提供するbitpay社が開発したモバイルウォレットで、ビットコインとビットコインキャッシュに対応しています。デスクトップウォレットもあり、同期も可能です。

Copayはビットコインにしか対応していませんが、非常に操作性が良く、分散管理にも使えるのが特徴です。会社やサークルでビットコインを資金として使用する場合はCopayの導入が便利です。また、セキュリティレベルが高いのも利点として挙げられます。Copayはフルオープンソース (内部のコードを全て参照できる) のウォレットであり、マルチシグネチャ方式を採用しています。透明性が高く、強固な安全性を持ったウォレットであるといえるでしょう。

Bread (ブレッド)

Breadは、アメリカ発のモバイルウォレットで、ビットコイン・ビットコインキャッシュ ・イーサリアムの3種類を管理することができます。こちらもクライアント型の秘密鍵管理かつ、マルチシグネチャーに対応しているためセキュリティレベルは十分に高いです。

Breadの特徴として一番大きいのは、Apple Watchを使って決済が可能である点です。出先でスマホや財布を出さなくてもApple Watch一つで会計を行うことができます。もちろん復元フレーズにも対応しているため、登録時に紙などに書き留めて保管しておくことを推奨します。

Coinomi (コイノミ)

Coinomiは、2021年6月現在、70種類以上の仮想通貨を保管できるモバイルウォレットです。モバイルウォレットは数種類程度しか取扱えない場合が多いため、アルトコインを取引している方は必見のウォレットです。アプリ内に両替所が存在し、いつでも仮想通貨や法定通貨を両替することができることも特徴の一つです。基本的な操作は日本語に対応しており、操作性も高いため初心者の方にもおすすめです。

ただ、Coinomiはソースコードを公開していません。クライアント型のウォレットではありますが、それが本当なのかどうかを私達は確かめることができないため、使用する際は身長な判断が必要です。

モバイルウォレットの使い方

ここでは、モバイルウォレットの使い方を、おすすめウォレットの一つであるGincoを例に上げて紹介します。

アプリをダウンロード

GincoはGinco公式ホームページからダウンロードできます。

情報入力

入力する情報は以下のとおりです。名前など個人情報は入力しません。

  • パスワード
  • メールアドレス
  • メモした復元フレーズを再入力

特に復元フレーズはこのタイミングでしか確認することができません。必ず複数枚の紙に保存し、自分が必ずわかるところに保存するようにしてください。

入金方法

入金するには、「個人用ウォレット」>「受取」と進みます。受け取り用のアドレスが表示されますので、そのアドレス宛に通貨を送金しましょう。

送金方法

送金するときは、「個人用ウォレット」>「送信」と進みます。送りたいアドレスと通貨の数量を入力し、送金します。

マルチシグネチャ登録方法

個人ウォレット横の「+」をタップし「共有ウォレットを作成」に進みます。そして、以下の情報を入力しましょう。

  • ウォレットの名前
  • 自分の名前
  • 通貨送金時に通知を送る人数(Toal number of copayers)
  • 通貨送金時に求める署名の数(Required number of signature)

例えば、通貨送金時に通知を送る人数を3人、求める署名の数を2つとすると、自分を含めた3人に「送金の提案」が送られ、うち2名から署名をもらえれば、通貨を送金できます

モバイルウォレット使用時の注意点

バックアップを必ずとる

復元パスフレーズを必ず控えておくようにしましょう。復元パスフレーズは、スマホを紛失したりアプリを再インストールしたりする時に必要なコードです。復元パスフレーズがないと紛失した時に保管していたコインを二度と引き出せなくなってしまいますので、必ず控えておきましょう。

復元パスフレーズをスクショしない

復元パスフレーズを利用する際は、スクリーンショットを利用せず、パソコンや紙に記録しましょう。スマホの画像データは他のスマホアプリから簡単に参照できるため、セキュリティを担保できません。

人前でパスワードを打ち込まない

誰がどこで見ているかわかりませんので、モバイルウォレットを利用する際は、自分以外の人に画面を見られないように注意しましょう。

パスワードを盗み見た人が、あなたのスマホを奪って通貨を引き出してしまうかもしれません。

モバイルウォレットに関するまとめ

モバイルウォレットは外出時の決済や取引に使用することができ、非常に利便性の高いウォレットです。その代わり、「対応通貨が少ない」「ハッキングリスクが有る」「紛失する可能性がある」というデメリットも存在しています。

今回ご紹介したおすすめウォレットの中には、これらのデメリットを軽減できるシステムを持っているものもございますので、是非使用を検討してみてください。

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