ペーパーウォレットとは

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松本 頌平 (Shohei Matsumoto)
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松本 頌平

暗号資産 (仮想通貨) を専門に扱うライター兼編集者であり、執筆作品はKasobuにて紹介されています。

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ペーパーウォレットとは

ペーパーウォレットとは、仮想通貨を紙で管理するウォレットのことです。正確に言えば、仮想通貨の公開鍵と秘密鍵を紙に印刷することで、実質的に仮想通貨を所有しています。わかりやすく言えば、銀行口座の口座番号とパスワードを紙に書いて保存するようなイメージです。公開鍵と秘密鍵がそれぞれQRコードになっていて、スマホアプリなどで読み取るとペーパーウォレットにて入出金を行うことができます。

インターネットに接続しているウォレットではハッキングによって秘密鍵を盗まれる可能性がありますが、ペーパーウォレットはそのリスクをゼロにすることができます。

ペーパーウォレットのメリット

ここでは、ペーパーウォレットのメリットを3つ紹介します。

無料で利用できる

ペーパーウォレットを活用するメリットの1つ目は、利用コストが基本的には無料 (送金手数料は必要) であることにあります。

インターネットから切り離された環境 (オフライン) で秘密鍵を管理することのできるウォレット形態をまとめて「コールドウォレット」と呼びますが、「コールドウォレット」にはペーパーウォレットの他にハードウェアウォレットというものがあります。

ハードウェアウォレットはUSB端末のようなサイズの機械を購入し利用するものですが、購入価格自体が1万円から2万円が相場で、高価です。しかし、ペーパーウォレットでは、保存媒体が紙であるのでコストはかかりません。

ハッキングリスクがほぼゼロ

先述の通り、ペーパーウォレットはセキュリティが非常に優れています。ペーパーウォレットはオフラインで作成することが可能なので、完全にハッキングをシャットアウトすることができます。もちろん、ペーパーウォレット自体が盗難される可能性もあるので管理には注意が必要です。

手軽に作成できる

ペーパーウォレットは手軽に作成することができます。サイトにサクセスし、パソコンのローカルに保存し、印刷しておくことで利用できるので非常に簡単です。

ペーパーウォレットのデメリット

ここでは、ペーパーウォレットのデメリットを3つご紹介します。

インクや紙の劣化

ペーパーウォレットは紙というアナログな媒体である故のデメリットがあります。その1つは、インクや紙の劣化です。紙は湿気などの生活環境により変化してしまうので、ウォレットを複数枚印刷しておくことをおすすめします。

入出金に時間がかかる

ペーパーウォレットでは、入出金に時間がかかり、利便性は高いとは言えません。高頻度で取引をするならば、ペーパーウォレット以外のウォレットの活用を検討しましょう。

紛失した際に復元できない

ペーパーウォレットでは、秘密鍵などのデータが紙に保管されることになるので、紙を紛失してしまった場合は、復元することができません。また、紙自体を盗難されてしまうと、不正アクセスがかんたんにできてしまいます。複数印刷しておくことや、紙の保管場所を他人には教えないなど、自身での管理が非常に重要になります。

おすすめのペーパーウォレット

Bitaddress (ビットアドレス)

Bitadressは、ビットコイン専用のペーパーウォレットを作成できるサイトです。サイトにアクセスしたら、そのままブラウザ上でウォレットを作成することができます。アクセスした際にパーセンテージが表示されますが、マウスを動かす、文字を入力するなどのアクションが無いとアドレスは作成されません。また、マウスを動かすと緑色の斑点が画面上に表示されますが、これはバグではなく、マウスの軌跡をなぞっています。

ウォレットの作成が完了すると、「SHARE」と書かれたQRコードが左側に、「SECRET」と書かれたQRコードが右側に出現します。画面右上にprintボタンが出るので、そこから印刷してください。

MyEtherWallet (マイイーサウォレット)

My Ether Wallet (MEW) は、イーサリアムやERC-20のトークン専用のデスクトップウォレットです。トップページ画面左上のAdressと書いたバナーの中央にある、プリンターのマークをクリックするとペーパーウォレットが作成可能です。My Ether Walletの利点は、デスクトップウォレットと口座が同期されていることです。つまり、ハッキングされたくない期間はMy Ether Walletをアンインストールしてペーパーウォレットで保管しておけば良く、取引に使いたくなったらMEWを再インストールすればすぐに取引が可能です。

bithomp

bithompは、リップルのペーパーウォレットを作成できるサイトです。トップページの「Wallet」と書かれたボタンを押すと、ペーパーウォレットを作成するソフトをダウンロードできるページに推移します。ダウンロードが完了するとindexと書かれたHTMLファイルが出てくるので、それを開くとウォレットが作成されています。

オンラインでウォレットを作ることに抵抗がある方は、HTMLファイルを開いた後、オフラインにして「Generate New」というボタンを押してください。そうすればオフライン下で作成されたウォレットアドレスが表示されます。bithompは非常にデザインがスタイリッシュで、折りたたむことでギフトカードのように使うことができます。

ペーパーウォレットの作成方法

ペーパーウォレットの作成方法は大きくわけて4つの手順に分けられます。

  1. サイトにアクセスする
  2. サイトをオフラインにする
  3. ウォレットを作成する
  4. 印刷して保管する

まずはサイトにアクセスします。ペーパーウォレットは一つの通貨しか保管することができないので、対応通貨をしっかりと確認しましょう。ビットコイン・イーサリアム・リップルのペーパーウォレットを作成できるサイトは、「おすすめのペーパーウォレット」から確認できます。

次にサイトをオフラインにします。もちろんオフラインにしなくても作成は可能ですが、オフラインにすることでハッキングのリスクを大幅に下げることができます。

その後ウォレットを作成に移ります。ウォレットの作成は半自動的に行われます。例えばBitadressでは、サイトへ移動してマウスを動かしていると自動的にウォレットが作成されます。

最後にウォレットを印刷します。ウォレットが作成されると、ウォレットの画像とPrintボタンが出現しますので、自宅のプリンターやコンビニで印刷しましょう。

ペーパーウォレットへの入金方法

ペーパーウォレットへの入金は、QRに対応しているモバイルウォレットやウェブウォレットであればいつでも簡単にできます。通常の決済方法と同じく、QRを読み込み、金額を入力すれば入金完了です。

ここで注意が必要なのは、送金手数料です。使用しているウォレット・取引所によっては送金手数料がかかってしまうものがあります。bitflyerの場合は0.0004BTC (約1700円) 程度がかかります。[1]

bitFlyer公式, bitFlyerの手数料一覧・税, 2021年6月1日参照

triangle取引所の中には、送金手数料が無料のところもあるので手数料を節約したい方はそちらをご利用ください。

ペーパーウォレットの出金方法

ペーパーウォレットからの出金も、基本的にQRコードの読み取りをするだけで完了です。ペーパーウォレットのアドレスを読み取り、残高を確認することを「インポート」と言います。

ウォレットによっては、ただQRを読み取るだけではなく、インポート専用のページから送金を行う場合もあるため、もしQRから出金ができなかったら「インポート」という文字列を探してみてください。CopayやBlockchainなどがインポートを必要としています。

ペーパーウォレットのおすすめ保管方法

自宅での管理は気をつけよう

ペーパーウォレットによる秘密鍵の管理は、完全オフラインのためハッキングの心配がほとんどありません。安全に仮想通貨を保管することができます。しかし、現金と同じように盗難や紛失のリスクが生まれます。また、濡れる・燃える・破れるなどの物理的な破損により仮想通貨を失ってしまう可能性もあります。

そのため、金庫などの厳重な管理が可能であれば、できるだけそこで保管しましょう。それができなくても、ファイルに入れる・ラミネートをかけるなど可能な対策はできるだけ行いましょう。

外部での保管なら公的機関を利用しよう

仮想通貨も立派な資産です。価格変動するため価値が突然跳ね上がることもあります。そのためより安全な場所でペーパーウォレットを保管するなら、銀行の貸金庫がオススメです。

銀行の貸金庫では実印・保険証書・預金通帳などといった、盗難被害にあうリスクが高い物を保管してもらえるサービスがあります。危険物でさえなければ日記やアルバムといった、思い出の品なども保管してもらえるサービスです。

ペーパーウォレットに関するまとめ

ペーパーウォレットの利用は、セキュリティ面を高める効果がありますが、利便性の面では課題を残しているのも現状です。そのため、ペーパーウォレットは 長期保有をする方に向いています。

使用用途などによって適切なウォレットなどに違いがあるため、自身の利用形態を見極めて、自分のスタイルにあったウォレットを選んでみましょう。

情報ソース・引用元一覧

1

bitFlyer公式, bitFlyerの手数料一覧・税, 2021年6月1日参照

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