- チャート分析の代表的な指標を紹介
- ビットコインの分析に使えるツール3選
- ビットコインの分析に使えるアプリ3選
価格変動率の大きいビットコイン。ビットコインのこれからの値動きを予想することは可能なのでしょうか。
今回はビットコインのチャート分析について徹底解説します。また、ビットコインの分析に使えるツールとアプリもご紹介しますので、投資の参考にしてみてください。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) にチャート分析は有効なのか
価格予想をするには、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の2種類があります。
テクニカル分析はチャート分析のことを指します。チャートとは上の図のように値動きをグラフ化した表です。チャート分析とは、過去の値動きの動向からこれからの値動きを予想することをいいます。
一方、ファンダメンタルズ分析は経済状況や財務状況から価格を予想することをいいます。ビットコインの場合、ファンダメンタルズ分析をするには、ホワイトペーパーを読んでプロジェクトの内容などを理解する等はできますが、情報が限られ困難です。
ビットコイン取引ではチャート分析が主体
以上の理由より、ビットコイン取引にはチャート分析を用いることが有用だと考えられます。チャート分析をする際に大事なポイントは、「歴史は繰り返す」ことと、「世界中の全ての人が同じチャートを見ている」ことです。
過去の値動きの動向を見ることで、一定の変動率の規則性を見出すことができます。これは特に短期間の価格予想に有効です。大体どの程度価格が上がるのか・下がるのかを予測できるようになり、「もしここまで下がるなら追加投資しよう」や「もしここまで上がるなら売却しよう」という自分なりの判断基準ができます。
投資する人の心理を分析しながら、チャートを見るのも有効だと考えられます。世界中の人が同じチャートを見て売り買いのタイミングをみているわけですから、投資家たちの心理も判断材料としての要素となります。
一見、ビットコイン投資はギャンブルや運によるものと捉えられがちですが、チャート分析を用いて堅実に利益を上げていくことが可能です。
チャート分析の代表的な指標
以下は、アメリカの大手仮想通貨取引所ポロニエックスが採用しているチャート分析指標です。是非やり方を覚えて投資の参考にしてみてください。
ローソク足

上の図がローソク足のグラフです。ローソク足には陽線(青い線)と陰線(赤い線)があります。太い柱を実体線と呼びます。
陽線:一定期間に価格が上昇したことを表す線
陰線:一定期間に価格が上昇したことを表す線
実体線の長さは価格の始値と終値の差を表しており、陽線の場合価格が大きく上昇したこと・陰線の場合価格が大きく下落したことことを表します。長い実体線は転換期と読み取れ、その後引き続き上昇・下落することが予想できるサインです。
このように、ローソク足は一定期間に価格がどれだけ上がったか下がったかを確認できるのです。
フィボナッチリトレースメント

上のグラフがフィボナッチリトレースメントです。「仮想通貨の価格の上昇下降は行ったり来たりする」ということを前提に「価格が下がる時、どの程度下がるのか?」というのを予想するというのがフィボナッチリトレースメントです。
グラフを見ると、フィボナッチ比率という0.786、0.618、0.5、0.382、0.236にラインが引かれています。ライン上にローソク足があるのがポイントです。つまり黄金比によってこの先もライン上に価格が移動することを予測することができます。
さらにフィボナッチリトリースメントについて学びたい方は、下記の記事を参照してください。
参考 : フィボナッチ・リトレースメントとは | フィボナッチ分析を徹底解説
単純移動平均線

上の図の青い線が単純移動平均線です。「一定期間の直近終値の平均値」をつなぎ合わせたものです。5日単純移動平均線を求めるには、直近5日分のデータの平均値を求めます。そうして平均値をつなぎ合わせたものが単純移動平均値ということです。
単純移動平均について、更に詳しく学びたい方は以下の記事をご参照ください。
参考 : 移動平均線とは | 短期・中期・長期の3本線の活用方法を徹底解説
指数平滑移動平均

上の図の青い線が指数平滑移動平均線です。単純移動平均線の欠点を解消し、より精度が増したのが指数平滑移動平均線です。最近の価格により比重を置き、全期間の価格を計算対象としたものです。
1日目の計算方法は単純移動計算と同じで、2日目以降の計算方法は
「前日の単純移動平均値 + k × (当日の終値 − 前日の単純移動平均値)」k = 2 / (n +1)n = 期間
で計算できます。
ボリンジャーバンド

指数平滑移動平均線を真ん中にし、三本線の中の色のついた部分をボリンジャーバンドといいます。価格推移の大半がこのバンドの中に収まることを示しています。
上下の線は「指数平滑移動平均値±標準偏差(σ)」で求められ、この場合バンド内に価格が収まる確率は約68%です。「平均値±標準偏差(σ)の2倍」とした時には、95%という高確率でバンド内に収まる計算となっています。
更にボリンジャーバンドについて詳しく学びたい方は以下の記事をご参照ください。
参考 : ボリンジャーバンドとは | 基本的な用語と実践的な使い方について徹底解説!
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の分析に使えるツール3選
テクニカル分析のできるオススメのチャートツールを3つご紹介します
TradingView
まず、チャート分析で代表的なのがTradingViewです。扱っているテクニカル分析・指標は100種類以上あり、それをカスタマイズして使えるので精度の高い分析が可能です。こちらで紹介したローソク足・フィボナッチリトレースメント・移動平均・ボリンジャーバンドを簡単に表示することができます。
SNS共有機能も備わっており、分析結果を共有することができます。仮想通貨以外にも市場・株・FX・先物の指標も見ることができ、多くのトレーダーに親しまれています。
Crypto watch
仮想通貨取引所でよく使われているチャート分析ツールであり、日本語対応可能。17の取引所、400以上の市場にアクセスできるので、海外の取引所を使用している方に便利です。また、操作性がよく画面が見やすいのでテクニカル分析初心者の方にもオススメです。
メダトレーダー4(MT4)
世界中のトレーダーから支持されており、現在750社以上の金融機関が採用しているチャートツールです。豊富で高機能な分析が可能です。EA(エキスパートアドバイザー)を利用しての自動売買にも対応しているのに加え、オリジナルインディケーター(自作テクニカル)といった機能も備えています。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の分析に使えるアプリ3選
テクニカル分析のできるオススメのアプリを3つご紹介します。
Bit Screener
世界中の取引所のチャートでテクニカル分析のできる高性能なアプリです。海外の取引所を利用している人に便利。テクニカル26種類、描画ツール14種類と非常に豊富な機能を備えています。
また「SCREENER」と呼ばれるフィルター機能によって時価総額・価格・取引高の変動率、取引所などのパラメーターを設定すると、それに該当するコインのみを抽出でき、高性能です。
DMM Bitcoin (DMM ビットコイン)
仮想通貨取引所「DMM Bitcoin」のアプリです。テクニカルが9種類と豊富なのに加え、価格アラート・経済指標・スワップ/証拠金の表示も可能です。
デザイン・ユーザービリティが優れており、スマホによる短期売買に特化した作りとなっています。また、異なるチャートを4つ同時に表示することができる上、チャートを見ながら注文することも可能です。
ビットレ君 (GMOコイン)
ビットレ君は、仮想通貨取引所である「GMOコイン」が提供している仮想通貨FX専用アプリです。シンプルでチャートが見やすいのが特徴です。
移動平均・ボリジャーバンド・一目均衡表・平均足とチャート機能が豊富であり、テクニカル指標機能も優れています。アプリにして本格的なテクニカル分析が行えます。
まとめ
いくつかのチャートや指標を組み合わせて分析すれば高確率で予測できるのではないのでしょうか?
当てずっぽうに投資せず、分析し予測を立て計画的に投資することが仮想通貨投資で利益を出すための鍵となるはずです。投資に是非役立たせてみてください。