仮想通貨の高騰とバブルの歴史

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眞船 美香 (Mika Mafune)
この記事の編集者
眞船 美香

暗号資産投資家でもあり、Head of Owned Media Divisionでもあります。オーストラリアのシドニーより、海外の暗号資産に関する情報や英語文献をもとに日々リサーチを行なっています。 2012年から共同通信社で宮内記者会の記事インターンとして参画し、その後は小学館のCanCamで編集アシスタントを経験します。大学卒業後は、メルセデス・ベンツ日本の文献課に所属し、車種カタログやそのほか英語文献などの添削・編集業務を行いました。2017年に電通へ入社し、海外ネットワーク強化のためのマーケティング・コミュニケーションを担当し、ウェブ電通報をはじめとするオウンドメディアに日本語と英語の両方で記事執筆・投稿を行いました。

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仮想通貨の高騰要因

仮想通貨の価格が上昇・高騰する要因は主に下記の5つです。

  • 知名度と需要の拡大
  • 取引所への上場
  • インフレヘッジ
  • 仮想通貨のアップデート
  • バーンによる供給量の減少

1つ目は、知名度と需要の拡大による価格の上昇です。

仮想通貨の価格は需要と供給のバランスによって決定されるので、知名度が上がって需要が拡大すれば、価格の上昇が見込まれます。また大手企業との提携のニュースや著名人による紹介でも、価格が上昇する傾向があります。

実際に、2021年1月27日に310万円台だったビットコイン (BTC) の価格が約10日ほどで480万円台までに高騰した[1]

Coinmarketcap, Bitcoin Chart, 2021年6月28日参照

triangle背景には、テスラCEOのイーロン・マスク氏がツイッターのプロフィールを「#bitcoin」に変更したことが影響していると考えられています。

2つ目は、仮想通貨取引所が上場した際の影響です。

2021年4月にビットコイン (BTC) が最高値の6万ドルを突破した[2]

triangle背景には、アメリカの仮想通貨取引所「Coinbase」がナスダックに上場したことが関係あると考えられています。

3つ目は、インフレヘッジとしての価格の上昇です。

仮想通貨には、有事の際に価格が上昇しやすい傾向もあります。2013年にギリシャ危機の影響を受けて起こった「キプロス危機」では、信用が低下したユーロなどの法定通貨の避難先としてビットコイン (BTC) に注目が集まりました[3]

CNN Business, Bitcoin prices surge post-Cyprus bailout, 2013年3月28日配信

triangle

4つ目は、仮想通貨のアップデートによる影響です。

アップデートによって性能が強化された銘柄は、価格も上昇傾向にあります。実際に2020年12月にイーサリアム (ETH) の最終アップデートの運用開始時[4]

Ethereum org., When will Eth2 ship?, 2021年6月28日参照

triangleには、4万円台の価格が6万円台まで上昇しています。他にも日々セキュリティ強化や送金速度の改善など、仮想通貨に関する開発は進んでいます。

5つ目は、バーン (Burn) による供給量の現象です。

バーンとは、運営者が保有している仮想通貨の一部を永久的に使用できないようにすることを指します。バーンされた通貨は再度市場に流通することはありません。発行枚数に上限がある仮想通貨をバーンすると、市場の流通量が減り通貨の希少性が高まるため、価格も上昇しやすいです。

実際に、発行上限数が2億BNBであるバイナンスコイン (BNB) [5]

Binance Academy, BNB, 2021年6月28日参照

triangleは発行上限数の半分である1億BNBをバーンする[6]などの対策で、バイナンスコイン (BNB) のインフレを防いでいます。

高騰と下落の関係性

仮想通貨には「半減期」と呼ばれる、マイニング報酬が半減する時期があります。今回は仮想通貨の代表格であるビットコイン (BTC) を用いて解説します。

ビットコイン (BTC) は4年サイクルで動いており、4年に一度半減期が予定されています。2021年6月現在でビットコイン (BTC) の誕生時からすでに3回の半減期が過ぎました。ビットコイン (BTC) は半減期を迎えると価格が上昇しやすい傾向がありあます。

ビットコイン (BTC)の4年サイクルには、以下のような特徴が見受けられます。

  • 半減期の年を迎えてビットコイン (BTC) の価格が上昇し始める
  • 半減期の翌年にバブルが起きやすくなる
  • バブルが弾け、2年程度かけて価格が下落する低迷期
  • 次の半減期を迎える

サイクル3の期間にあたる2016年~2019年を例に挙げて解説します。

2016年

2度目の半減期

2017年

「改正資金決済法等」施行

2018年

ビットコイン (BTC) バブル崩壊

2019年

相場の乱高下

2016年に2度目の半減期を迎えてビットコイン (BTC) の価格は上昇し、2017年にはビットコイン (BTC) の価格は一時的に200万円を突破しました。

しかし、2018年に国やSNSサービスで仮想通貨の取り締まりが強化された影響を受けて、ビットコインバブルが崩壊します。その後2019年は乱高下が激しく、不安定な相場が続きました。

2020年は新型コロナウイルスの影響で相場が混乱したものの、金融政策と3度目の半減期を迎えたことにより市場は回復しました。

一方、短期的な暴落や高騰の可能性のほか、今後も4年サイクルが続くと断言できるわけではありません。過去の歴史を頭に入れつつも、過信しすぎずに市場を注視するようにしましょう。

仮想通貨のバブルとは

仮想通貨のバブルとは、仮想通貨市場が加熱して価格が高騰している状態のことです。

仮想通貨の代表格であるビットコイン (BTC) は2017年12月から2018年にかけて市場が加熱したのち、バブルが崩壊しました。

2017年はビットコイン (BTC) の認知度が高まったことで価格が上昇し、最終的に2017年の12月にはアメリカの先物取引所CMEでビットコイン (BTC) の先物取引が開始された[7]

triangleことも影響して、一時的に200万円台を突破しました。その後バブルは崩壊し、2018年12月には最終的に30万円台まで下落します。

また2021年にも仮想通貨取引所であるCoinbaseのナスダック上場[8]

triangleが追い風となって、過去最高の700万円台を記録[9]しましたが、その後は下落して2021年6月は300万円台を推移しています。

今後もまた市場が加熱してバブルが崩壊すると囁かれることがありますが、実際今後の市場について確実な予測はできません。ビットコイン (BTC) の4年サイクルや過去の歴史を頭に入れつつ、噂話に振り回されすぎずに市場を注視していくことが重要です。

仮想通貨の高騰まとめ

ビットコイン (BTC)は4年サイクルで動き、4年に1度半減期を迎えます。

仮想通貨のバブルや歴史について知っておくことで、今後似たような状況になった場合でもある程度落ち着いて対処できるようになります。

しかし、市場の未来を確実に言い当てることはできません。仮想通貨の価格が上昇する要因や過去のバブルなどの歴史について頭にいれつつも、過信せずに注意深く市場を観察するようにしてください。

情報ソース・引用元一覧

1

Coinmarketcap, Bitcoin Chart, 2021年6月28日参照

3

CNN Business, Bitcoin prices surge post-Cyprus bailout, 2013年3月28日配信

4

Ethereum org., When will Eth2 ship?, 2021年6月28日参照

5

Binance Academy, BNB, 2021年6月28日参照

6

Binance Blog, 15th BNB Burn | Quarterly Highlights and Insights from CZ, 2021年4月16日配信

7