- イーサリアムはスマートコントラクトなどの独自機能がある仮想通貨
- イーサリアムの入金や出金には手数料がかかる
- CoincheckやDMM Bitcoinなどで取引すれば手数料を抑えられる
「イーサリアムを使ったらどれくらい手数料がかかるの?」と気になっていませんか。実際にイーサリアムは入金や出金、取引などに手数料を要するので、事前チェックが大切です。余分な行動を抑え、手数料を払いすぎないようにしましょう。
今回はイーサリアムにかかる手数料を知らない人のために、関連する情報をまとめました。また本記事を読めば、余分な出費を抑えるヒントも学ぶことができます。
イーサリアム (Ethereum/ETH) について
イーサリアムとは仮想通貨の一種で、ヴィタリック・ブテリン氏によって開発されました。「スマートコントラクト」という機能が実装されていると同時に、「Dapps」を作るプラットフォームとしても利用することができます。
ビットコインと同じように、イーサリアムの発行はProof of Workにもとづいています。これは仮想通貨を採掘する「マイニング」のルールです。
しかし今後はProof of Stakesという新しいルールへの移行を検討しています。この方法はイーサリアムの所有量や保有期間にしたがって、マイニングの難易度が変わる点が特徴です。
以上からイーサリアムはビットコインとは違った特徴を持つ仮想通貨といえます。スマートコントラクトやDapps構築なども注目を受けているので、これらの詳細について見ていきましょう。
スマートコントラクト
スマートコントラクトは、イーサリアムを使った契約をスムーズに進めるための機能です。
仮想通貨には取引を記録する台帳代わりとして「ブロックチェーン」というシステムがあります。スマートコントラクトはブロックチェーンに書き込んだプログラムにより、自動的に要件を実行できるのが特徴です。
たとえば「今から3日後に自分の口座にあるイーサリアムを相手に支払う」というように、あらかじめ取引の予定をプログラムしたとします。決まった期日にスマートコントラクトが働いた結果、ユーザーの持っているイーサリアムは自動的に送金されることになります。
スムーズに取引を済ませられるシステムのおかげで、商品の決済にも使えるでしょう。さらに不動産取引のような複雑な手続きも、スマートコントラクトでスピーディに済ませられるかもしれません。
このように面倒な支払い手続きを自動化することで、スムーズに取引を済ませられるのがスマートコントラクトの特徴です。
Dapps構築のプラットフォーム
Dappsというシステムを作るために利用可能な点がイーサリアムのもうひとつの特徴と言えます。
Dappsとはアプリケーションの一種で、分散管理が可能です。政府や企業のような中央管理者はいません。そのため、参加するユーザー全員の合意でシステムが管理されています。
ゲームやシステムも開発も、Dappsを使うことで難易度が下がりました。今ではDappsを利用すれば誰でもアプリを開発することができるため、Dappsベースのアプリやゲームが多く登場しています。
またスマートフォンからインストールでき、従来のシステムと変わらない感覚で使えるので、違和感もありません。
ブロックチェーンによる分散管理の優位性もあって、現在ではDappsの注目度は高いと言えます。
イーサリアムは、Dappsのベースになることや、分散管理による利便性から高い評価を受けています。以上の2つはビットコインにはない特徴なので、イーサリアム独自の魅力になるでしょう。
イーサリアム (ETH) の時価総額
2020年10月16日時点におけるイーサリアムの時価総額は、4兆3551億5646万2354円です。全世界の仮想通貨において、ビットコインに次ぐ2番目の規模を誇っています。
イーサリアムの時価総額は、ビットコインの約20%に達している状況です。リップルやビットコインキャッシュといった他の人気仮想通貨よりも大きな市場規模なので、これから仮想通貨に参入する初心者にとっては見逃せません。
このようにイーサリアムは時価総額でも大きな規模を誇っており、人気の高さをうかがえます。
イーサリアム (Ethereum/ETH) にかかる手数料の種類
イーサリアム (ETH) の入出金手数料
イーサリアムを初めて買うなら日本円が必要ですが、入出金手数料がかかります。仮想通貨取引所の専用口座に日本円を入れたり、イーサリアムから換金して引き出しを行う際に手数料が発生するからです。
イーサリアム (ETH) の即時入金
即時入金は、インターネットバンキングの口座から取引所の専用口座へ入金できる形式です。主にGMOコインが採用しているほか、Coincheckなどでも「クイック入金」として以上の入金方法を使えます。
24時間365日いつでも利用でき、取引所専用口座への反映もリアルタイムです。GMOコインのように無料で使えるところもありますが、Coincheckでは3万円未満の入金で770円かかるように、手数料が高くなってしまう場合があります。
即時入金は便利ですが、出費に気をつけましょう。
イーサリアム (ETH) の振込入金
振込入金は、銀行口座から取引上の専用口座へお金を入れることです。即時入金では利用できる金融機関が限定的ですが、振込入金を使えばどこからでもお金を入れられます。
GMOコインのように手数料が無料のケースもありますが、多くの取引所では有料になります。取引所だけでなく、利用した金融機関からの手数料もかかるので気をつけましょう。
金融機関により入金に使える時間や、取引所の口座に反映されるタイミングも異なります。振込入金は自身の口座からお金を入れられる利便性がありますが、手数料や利用時間に気を配りたいところです。
イーサリアム (ETH) の出金
出金は口座に預けている資産を、自身の銀行口座へ引き出すことです。多くの取引所では最低出金額が決まっています。たとえばGMOコインでは1万円からの引き出しが可能です。
GMOコインでは出金手数料が無料ですが、お金を引き出すだけでも有料になる取引所もあります。出金できる時間にも制限があるので、自身が使っている取引所の出金可能時間を確認しておくことをおすすめします。
イーサリアム (ETH) の取引手数料
取引手数料とは、日本円を払ってイーサリアムを買ったり売ったりするときの手数料です。運営会社側と売買をする販売所と、ユーザー同士で売買する取引所によって手数料が異なります。
GMOコインやCoincheckなど取引手数料を無料としているところも多いでしょう。ただし買値や売値の差を意味するスプレッドがあり、これが実質的な手数料になっているので注意です。取引所よりも販売所の方がスプレッドが大きいといえます。
取引手数料が無料でも、スプレッドが大きすぎるとかえって損をしやすいでしょう。
イーサリアム (ETH) の送金手数料
送金手数料とは、イーサリアムを仮想通貨のまま他の場所に送るときにかかる手数料です。他の取引所やウォレットに仮想通貨を動かすたびに、送金手数料がかかるしくみです。
イーサリアム (ETH) のレバレッジ手数料
仮想通貨のレバレッジ取引でも手数料はかかります。レバレッジ取引とは自身が口座に預けた資金を「証拠金」とし、決まった倍数分の金額を仮想通貨の取引に使えることです。この形式で保有した仮想通貨は「ポジション」と呼びます。
レバレッジ手数料とは、ポジションを一定時間まで持ち越すたびにかかります。手数料で資産が少しずつ削られていくので、いつかは手放さなければいけません。レバレッジ手数料で損をしすぎない意識も重要です。
イーサリアム (Ethereum/ETH) 手数料が安いおすすめ取引所3選
Coincheck (コインチェック)
Coincheck (コインチェック) の手数料一覧表
Coincheck (コインチェック) の特徴
Coincheckは初心者に人気のある仮想通貨取引所です。取扱通貨は日本国内においてトップクラスを誇ります。操作性や画面の見やすさにも定評があり、初めて仮想通貨を取引する人でも慣れやすいでしょう。
通常の取引に加えて、ビットコインの積立投資ができたり、仮想通貨を貸して利息を受け取ったりすることも可能です。このようにCoincheckは、画面の分かりやすさやサービスの多様性から使いやすいと言えます。
DMM Bitcoin (DMM ビットコイン)
DMM Bitcoin (DMM ビットコイン) の手数料一覧表
DMM Bitcoin (DMM ビットコイン) の特徴
DMM Bitcoinは大手ネットサービスのDMMグループが運営している取引所です。あらゆる場面で手数料がかからないので、ローコストで使えます。公式スマートフォンアプリも使いやすく、イーサリアムのレバレッジ取引ができる場所としても有名です。
ローコストで使えて、セキュリティレベルの高い取引所を求めているなら、DMM Bitcoinが選択肢に入るでしょう。
GMOコイン
GMOコイン の手数料一覧表
GMOコインの特徴
GMOコインは、FXで国内トップクラスの取引高を誇るGMOインターネットが運営する仮想通貨取引所です。そのためセキュリティレベルも高く、初めて仮想通貨を買う人でも安心できます。
手数料の安さも国内で上位クラスに入ります。特にMaker手数料は-0.01%なので、取引所に手数料を払う必要はなく、自身がもらえるしくみとなっています。
イーサリアム (Ethereum/ETH) 取引所全10社の手数料比較
イーサリアム (Ethereum/ETH) の手数料に関する注意点
イーサリアムの手数料で特に注意しなければならないのは、スプレッドです。これは買値と売値の差を意味しますが、ほとんどの場合は買値の方が高くなっています。
仮想通貨を買ったときは、その時点でスプレッド分の損が決まっています。同じイーサリアムでも取引所によってスプレッドの広がりは異なります。
公式発表で取引手数料が無料になっている取引所でも、スプレッドが広すぎないかをチェックしましょう。
イーサリアム (Ethereum/ETH) の手数料を抑える秘訣
販売所よりも取引所の利用がおすすめ
イーサリアムを買うなら、販売所よりも取引所を使いましょう。ここでの取引所はユーザー同士で価格を決め合いながら売買を行うところです。取引所の方がスプレッドが小さいので、損をしづらいでしょう。
スプレッドも事実上の手数料なので、販売所では取引時に損をしやすいといえます。このように、ユーザー同士で売買を行う取引所の方がローコストで利用できるでしょう。
スプレッドの狭い取引所を選択する
初めてイーサリアムを買う人は、スプレッドの狭さを考えながら取引所を選んでください。取引手数料が無料というだけで魅力を感じる人もいるようですが、スプレッドが広いことで得をしづらいケースもあります。
選んだ取引所のスプレッドが狭ければ、買値と売値の差が狭まり、お得な条件でイーサリアムの投資を行うことができます。
ウォレットで保有し続ける
一度買ったイーサリアムをウォレットで保有し続けることも、手数料節約に重要です。手数料やスプレッドは売買するたびにかかるので、頻繁に取引を繰り返さない方がコストを抑えられるでしょう。
イーサリアムは仮想通貨取引所の専用口座にも保管できますが、ハッキング被害のリスクも考えられます。ウォレットに保管すれば取引所と違う領域で管理することになるので、ハッキングのリスクも抑えられるでしょう。
イーサリアムに限らず、仮想通貨は長期間ウォレットに保管するよう心がけてください。
イーサリアム (Ethereum/ETH) の手数料まとめ
イーサリアムの手数料は取引所により違いますが、さまざまな場面でかかります。購入に使う日本円の入出金では、取引所や銀行に手数料を払わなければいけません。
取引自体やレバレッジなどでも手数料がかかります。買値と売値の差を意味するスプレッドで損をしすぎないためにも注意が必要です。
以上のようにイーサリアムではさまざまなところで手数料がかかります。自身が選んだ取引所の手数料に関する情報を確かめておきましょう。