イーサリアム (ETH) の買い時はいつ?2021年以降の買い時を解説

イーサリアム (ETH) の買い時を見極めるポイント

イーサリアムの過去における価格推移を見ると、価格が大きく上昇したタイミングは2つあります。1つ目は「アップデートが実施されたとき」です。アップデートによってイーサリアムがより使いやすいプラットフォームになることに対する期待の表れでしょう。また、もう1つのタイミングは「イーサリアムの将来性が評価されたとき」でした。イーサリアムはDApps構築のために開発されたプラットフォームで、ビットコインのような決済を目的とした仮想通貨にはない機能を備えています。この機能を活かしたプロジェクトやビジネスが発表された際に、価格が上昇することが多いようです。

上記を踏まえたうえで、今後のイーサリアムの買い時となるポイントを具体的に紹介していきます。

アップデートが実施されたとき

イーサリアムは、リリース当初から4段階のアップデートを通じて機能の拡張や開発環境の更新を行うことを発表していました。これまでに「フロンティア」と「ホームステッド」、「メトロポリス」の3段階の実施が完了していますが、実質的なリリースであった「フロンティア」を除いて、すべてのアップデート前後で価格の上昇が起きています。

2021年6月現在、イーサリアムは最終段階のアップデートである「イーサリアム2.0 (セレニティ)」が実施中です。イーサリアム2.0では、現在問題になっているPoWのマイニングによる電力の大量消費や、トランザクションの増加によるスケーラビリティ問題の解決が図られています。2020年12月にはイーサリアム2.0のメインチェーンとなる「ビーコンチェーン」がPoS導入のためにローンチされ、本格的な移行が開始しました。完全な移行にはまだ1年以上の時間がかかる見通しではあるものの、移行が完了した際には現在のブロックチェーンが持つ問題が解決されるため、価格が上昇する可能性が高いでしょう。実際に2020年の後半には、イーサリアム2.0への期待感が原因と思われる価格変動が起こっています。

またイーサリアムには、上記の計画的なもの以外にもいくつかのアップデートがあり、それらが実施された際にも価格が上昇することがあります。

レイヤー2ソリューションが導入されたとき

「レイヤー2ソリューション」とは、ブロックチェーンの外 (オフチェーン) でトランザクションを処理する技術の総称です。現在のイーサリアムは、トランザクションの増加にネットワークの処理速度が追いつかなくなるスケーラビリティ問題を抱えており、たびたび送金の遅延や手数料の高騰が発生しています。しかし、レイヤー2ソリューションを導入することによってトランザクションをオフチェーンで処理できるようになれば、ブロックチェーン全体にかかる負荷が大幅に軽減され、処理速度の向上が見込めるのです。

レイヤー2ソリューションにはいくつかのプロジェクトが存在しますが、その中でも現在注目されているのが「Optimistic Rollup」です。ネットワークの処理速度向上はイーサリアム利用者の大部分に関わる事柄のため、レイヤー2ソリューションに関するニュースは価格に大きな影響を及ぼすと考えられます。

大企業がビジネスにイーサリアム (ETH) を導入したとき

イーサリアムの仕組みをビジネスで活かす取り組みも、イーサリアムの価格を上昇させるきっかけの1つです。2017年2月に発足したEEA (エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス) は、イーサリアムのブロックチェーンをビジネスで活かすことを目的とした企業の団体で、参加企業にはマイクロソフトやトヨタにくわえてJPモルガンなどの大企業が名前を連ねています。EEA発足前後でイーサリアムの価格は大幅に上昇したことから、こうした各企業の動きは、今後の買い時を見極めるうえで重要です。

2021年3月には大手決済企業のVISAが、イーサリアムを基盤としたステーブルコインであるUSDCを決済のために導入することを発表しました。決済のような生活に身近な部分でイーサリアムの技術が使われることは、イーサリアムの価値が上がることにつながるでしょう。

イーサリアム (ETH) のETF申請が承認されたとき

イーサリアムの買い時を見極めるポイントとして重要なのが、イーサリアムETF申請の承認です。イーサリアムはETFでの上場が期待されており、ETF申請が承認されることによってイーサリアムは証券取引所から取引することが可能になります。イーサリアム市場に株式投資家が参入することで新たな資金が流入するようになり、イーサリアムの取引規模増加と需要の高まりによって価格が上昇する可能性が考えられます。

2021年4月17日にはカナダでイーサリアムETF申請の承認が行われ、すでに証券取引所への上場も完了しています。また、アメリカでも5月にイーサリアムETFの申請が行われ、SEC (米証券取引委員会) がこれを受諾しました。アメリカではこれまでビットコインETFが複数回にわたり申請されてきましたが、そのすべてが却下されているため、今回のイーサリアムETF申請も厳しいと考えられます。しかし、今後承認される可能性もあるので、イーサリアムETFに関するニュースは確認しておき、買い時を逃さないようにしましょう。

DeFiやNFTの市場が拡大したとき

イーサリアムの仕組みを利用したサービスの拡大も、イーサリアムの価格を上昇させる大きな要因です。特にイーサリアムのスマートコントラクト機能を利用して実装される分散型金融「DeFi」の人気は、2020年後半からのイーサリアム価格の上昇を強く後押ししてきました。DeFiとは、銀行や証券会社といったこれまでの金融サービスにおける仲介者の役割を、スマートコントラクトによって自動化したものです。仲介者の存在がないことで、誰でも簡単に金融サービスを利用できることから人気となり、現在も市場は拡大しています。

また、デジタルデータを非代替性トークンとして取引する「NFT」も、多くがイーサリアムブロックチェーン上に構築されています。デジタルアートや希少性の高いデータが高額で取引されることで話題となっており、今後もそうした取引が盛んに行われることが考えられます。

イーサリアム (ETH) の買い時はいつ?

2015年に正式リリースされたとき、イーサリアムの価格はわずか数十円でした。しかし、その後の「ホームステッド」アップデートや「The DAO」のICOで価格は急上昇。The DAOの脆弱性により大量のイーサ (ETH) が盗難された、2016年の「The DAO事件」の影響で価格が下落する場面もあったものの、2017年には価格が再び急上昇し、10万円台後半で取引されるようになりました。2018年から2020年前半にかけては、仮想通貨規制により仮想通貨全体の価格が下がったことや新型コロナウイルスの影響で、イーサリアムの価格も低迷します。しかし2020年後半からはDeFiの人気やイーサリアム2.0への期待感から価格が上昇し続け、2021年5月には過去最高価格となる約40万円台後半を記録しました。

このように、外部の組織の脆弱性や仮想通貨全体の下落に巻き込まれて価格が落ちることはあるものの、基本的にイーサリアムの価格はリリース時から右肩上がりです。また、これまで説明したように、イーサリアムの機能や将来性は高く評価されています。

上記のことから結論として、長期で保有するならばいつ買ってもある程度の値上がりが見込めると言えるでしょう。もし短期で大きく利益を出したいと考えている場合は、この記事で説明した買い時のポイントに関する情報をチェックしておくのがおすすめです。

イーサリアム (ETH) が下落することはある?

仮想通貨の相場は値動き (ボラティリティ) が大きいため、イーサリアムの価格が今後下落する可能性も0ではありません。最も大きな要因として考えられるのは、各国の仮想通貨規制です。2021年5月下旬には、中国で同国の金融機関に対して仮想通貨関連業務を禁止する方針が示されたことで、イーサリアムを含む仮想通貨全体の相場が暴落しました。また、過去にもICO規制が行われたことにより、イーサリアムの価格が落ちた事態がありました。

このようにイーサリアムの価格が下落する可能性もあるので、イーサリアムだけでなく仮想通貨全体のニュースをチェックしておくことが重要です。

2021年はイーサリアム (ETH) の買い時

2021年はイーサリアムの価格が大きく上昇した年です。2021年の年始に8〜10万円だったイーサリアムの価格は、5月に40万円を突破し、その後の下落もあり6月現在では20万円台後半を推移しています。

また、イーサリアムはビットコインなど他の仮想通貨にない機能を有しており、それらの機能が活かされる事例は今後さらに増えていくことが予想されます。

2021年これまでの価格推移やイーサリアムの将来性を考えると、2021年はイーサリアムの買い時と思われます。イーサリアムや仮想通貨全体の今後における動向をチェックしていきましょう。

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