イーサリアム (ETH) は取引所での購入がおすすめ
イーサリアムはビットコインに次ぐ時価総額を持ち、その特徴や将来性から高い人気を誇るアルトコインです。それだけに海外や国内を問わず多くの仮想通貨取引所で取り扱いがあります。
しかし、仮想通貨を購入した経験が少ない場合は、使いやすさやリスクといった面から、国内の取引所を利用するのがおすすめです。現在国内で仮想通貨を取り扱っている取引所は、改正資金決済法に基づいて金融庁から登録を受けた事業者のみであるため、安全性や信頼性が高いと言えるでしょう。
イーサリアム (ETH) はいくらから購入できる?
イーサリアムを購入する際の単位はイーサ (ETH) です。取引所によって最小購入単位は異なりますが、例えばbitFlyerであれば0.00000001ETH[1] bitFlyer公式サイト, 注文数量について,2021年6月4日参照 GMOコイン公式サイト, 暗号資産(仮想通貨)は高くて購入できない?銘柄ごとの価格と最小購入可能金額,2021年6月4日参照 DMM Bitcoin公式サイト, 取引概要,2021年6月4日参照、GMOコインは0.001ETH[2]
、DMM Bitcoinは0.01ETH (BitMatch注文を除く) です[3]
。またCoincheck (コインチェック) は、500円相当額のイーサ (ETH) が最小購入単位です。2021年5月現在の1ETHは日本円で約30万円のため、1円からイーサリアムを購入することが可能です。イーサリアムの最新のチャートは下記から確認できます。
参考 : イーサリアムの最新のチャート
イーサリアム(ETH) の買い方
イーサリアムの購入は以下の手順で行うことが出来ます。
- 取引所を選択する
- 取引所で口座開設を行う
- 日本円を入金する
- イーサリアムを購入する
ここでは、国内でイーサリアムを取り扱っている取引所の中でも人気が高い「bitFlyer」における例も交えながら、イーサリアムの買い方について順番に見ていきましょう。
イーサリアム (ETH) を購入する取引所を選択する
イーサリアムの取り扱いがある仮想通貨取引所は国内にも多く存在しますが、取引所を選ぶ際には、サービスの使いやすさや手数料の安さ、信頼性といったポイントをチェックしましょう。
サービスの使いやすさに関しては、特にスマホでの操作性が重要です。日々の取引をストレスなく行うためにも、スマホでの表示画面が見やすいかどうかや簡単に取引できるかどうかを確認しておきましょう。またイーサリアムを取引する際には、取引手数料や入出金手数料などがかかりますが、手数料の金額は取引所ごとに異なります。信頼性については、先述したように金融庁の登録を受けた国内の取引所であれば問題ありません。
その他として、イーサリアム以外の仮想通貨にも興味があるという場合には、取り扱っている仮想通貨の種類も確認しておくと良いでしょう。
仮想通貨取引所で口座開設を行う
利用する取引所を選んだら、その取引所で口座開設を行います。口座開設に費用はかかりませんが、基本的に以下のものが必要となります。
- メールアドレス
- 本人確認書類
本人確認書類については、運転免許証や個人番号カード (マイナンバーカード)、パスポート、在留カードなどが必要です。
以下は、bitFlyerで口座開設を行う手順です。細かい違いはありますが、どの取引所でもおおむね下記の手順で口座開設を行うことができます。
手順①:メールアドレスを登録する
bitFlyer (ビットフライヤー) の公式サイトにアクセスすると、トップページにメールアドレスを入力する欄がありますので、そこにメールアドレスを入力します。その後、アカウント登録確認のためのメールが送られてくるので、メール内のURLをクリックし、移動した先のページでパスワードなどの入力を行います。これでアカウントの作成は完了です。
手順②:二段階認証の設定を行う
上記が完了したら、セキュリティを強化するための二段階認証の設定が必要です。二段階認証のための確認コードは、認証アプリか携帯電話のSMSで受け取ります。送信されてきた確認コードを入力して認証を行いましょう。
手順③:個人情報を登録する
二段階認証の設定が完了すると、個人情報を入力するためのページへ移動します。氏名や住所などの本人情報を画面の指示に従って入力してください。
手順④:本人確認書類を提出する
bitFlyer (ビットフライヤー) では、本人確認の方法として「クイック本人確認」と「対面での本人確認」の2通りが用意されています。クイック本人確認とは、スマートフォンで本人確認書類と本人の顔を写真や動画で撮影することにより、オンライン上で本人確認を行う方法です。最短で当日からイーサリアムの取引が可能になるため、基本的にはクイック本人確認がおすすめです。
手順⑤:銀行口座を登録する
日本円の入出金を行うための銀行口座を登録します。銀行名や口座番号など必要な情報を入力しましょう。
手順⑥:住所確認に郵送されてくるハガキを確認する
上記の手続きが完了してから数日後に、本人確認のために登録した住所にハガキが送られてきます。これで口座開設のためのすべての手順が完了です。
日本円を入金する
取引所で口座を開設したら、その口座にイーサリアムを購入するための日本円を入金します。取引所の口座への主な入金方法は、銀行振込とクイック入金、コンビニ入金の3つです。
上記の中では銀行振込が最もスタンダードな方法で、利用している銀行口座によっては入金手数料がかからないといったメリットがありますが、口座へ入金が反映されるまでの時間が金融機関の状況に左右されるというデメリットもあります。
クイック入金はインターネットバンキングからの入金で、24時間365日いつでも入金を行うことができます。ただし、取引所によっては入金手数料がかかることがあります。コンビニ入金はネットバンキングを持っていない場合に近所のコンビニから入金できるので便利ですが、こちらも入金手数料がかかるのがデメリットです。
bitFlyerでは、メニューの「入出金」から入出金の画面へ移動することで、銀行振込とインターネットバンキングでの入金、コンビニからの入金を選択することができます。アルトコイン販売所の画面へ移動したら、通貨にイーサリアムを選び、購入したい分の数量を指定して「コインを買う」ボタンを押すことで購入が完了します。
なお、取引所によっては銀行振込しか受け付けていない場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
イーサリアム (ETH) を購入する
上記が完了したら、取引所に入金した日本円でイーサリアムを購入します。bitFlyer (ビットフライヤー) では、メニューの「アルトコイン販売所」からイーサリアムの購入が可能です。
イーサリアム (ETH) を購入するのにおすすめの取引所
先述したようにイーサリアムを購入できる取引所は多数存在しますが、ここではその中でも仮想通貨の初心者におすすめな取引所を3つ紹介します。
bitFlyer (ビットフライヤー)
bitFlyerは、株式会社bitFlyerが運営する国内最大手の仮想通貨取引所です。取引手数料が無料で、住信SBIネット銀行の口座からであれば入金手数料も無料。大手メガバンクやベンチャーキャピタルからの出資を受けているほか、三井住友海上との保険提携も行っているなど、高い信頼性を誇る取引所です。
また、イーサリアムに関しては販売所と取引所の両方で取り扱っているため、仮想通貨の取引に慣れてきたら手数料の少ない板取引を行えるのもポイントです。
Coincheck (コインチェック)
Coincheckは、初心者にも扱いやすいと評判の取引所です。特にチャート画面と取引画面の見やすさや扱いやすさに定評があり、仮想通貨の取引を行ったことがない人でも直感的に操作することができます。
また手数料が安く、イーサリアムの取引手数料や銀行振込の入金手数料が無料です。スマホアプリの提供にも力を入れており、日本円の入出金から仮想通貨の購入、売却までをすべてスマホ上で完結することが可能。国内最多の16種類の仮想通貨を扱っているため、イーサリアム以外の仮想通貨を取引する際にもおすすめです。
GMOコイン
GMOコインは、東証一部上場の「GMOインターネットグループ」を親会社に持つGMOコイン株式会社が運営する取引所です。GMOインターネットグループは仮想通貨以外にもネット証券やFX事業などさまざまな金融事業を手掛けており、それらで培ったノウハウを活かした高いセキュリティーを強みとしています。
また取引手数料だけでなく、入出金手数料やイーサリアムを送金する際にかかる送金手数料まで無料で、手数料を気にすることなく取引を行えるのは大きなメリットと言えます。取引所ではMaker手数料 (指値注文を行った人にかかる手数料) がマイナスに設定されているなど、販売所だけでなく取引所のサービスも充実しているのもポイントです。
イーサリアム (ETH) の今後や将来性は?
2021年にイーサリアムの価格は7万円台から40万円台へと大きく上昇しましたが、その理由としてはビットコインをはじめとする仮想通貨全体の値上がりのほか、イーサリアムのスマートコントラクト機能を活かした分散型金融アプリケーション「DeFi」の市場拡大があります。このように、DApps構築のためのプラットフォームとしてのイーサリアムが持つ機能が活かされる事例が今後も増えれば、価格は再び大きく上昇すると考えられます。
また現在、イーサリアムはイーサリアム2.0へのアップデートの最中です。2020年の12月に開始されたこのアップデートには少なくとも2年ほどの期間がかかると言われていますが、イーサリアム2.0への移行が完了することによって、スケーラビリティ問題など現在のイーサリアムが抱えている問題を解決することが可能なため、今後の価格変動に影響を与える確率は高いでしょう。
イーサリアムの今後における価格を考える上では、イーサリアムETFも外せません。現在アメリカで行われているイーサリアムETFの申請が承認されれば、これまで仮想通貨の現物取引を行ってこなかった株式投資家がイーサリアム投資に参入してくると思われます。
一方、仮想通貨全体に対する規制の強化により価格が下落する可能性もあります。実際に2021年5月には中国政府が仮想通貨関連サービスへの規制を示した[4] ロイター, 情報BOX:中国の仮想通貨規制強化 導入の理由と影響、過去の規制との比較,2021年6月4日参照ことが原因で、仮想通貨全体の価格が下落し、イーサリアムの価格も40万円台から20万円台に急落しました。しかしその後価格は回復し、5月末には再び30万円台まで値上がりしました。
このようにリスクもあるものの、ビットコインや他のアルトコインにはない独自の機能を持ったイーサリアムの将来性は世界で高く評価されており、今後も価格は上昇していくのではないでしょうか。
イーサリアム (ETH) の買い方まとめ
DAppsの構築やスマートコントラクトといった独自の機能から高い将来性を持つと言われているイーサリアム。今後も値上がりすることが予想されるため、仮想通貨の取引を行ったことがない方でも興味があるのではないでしょうか。仮想通貨取引の初心者であれば、イーサリアムは金融庁からの登録を受けた国内の仮想通貨取引所で買うのがおすすめです。
国内の取引所であれば、口座開設から日本円の入金、イーサリアムの購入まで初心者でも問題なく行えることでしょう。また、この記事で紹介した取引所であればサポート体制も整っているため、もし困ったことがあってもスムーズに解決できるはずです。