仮想通貨取引所を複数登録するメリット
暗号資産(仮想通貨)を取り扱ううえで複数の取引所に登録するのは非常に重要です。これは株やFXなどで証券会社を利用する際にも当てはまります。下記では6つの項目に分けて暗号資産(仮想通貨)取引所を複数登録するメリットを解説します。
- リスク回避につながる
- 暗号資産(仮想通貨)取引所ごとの独自サービスを利用できる
- 取引のチャンスが増える
- アービトラージができる
- ハードフォーク時に有利に働く
- 暗号資産(仮想通貨)取引所ごとに手数料が異なる
リスク回避につながる
暗号資産(仮想通貨)取引所はWEB上で取引を行うので、サーバーダウンやハッキングの可能性が常にあります。取引所のシステムがサーバーダウンしている期間は取引や入出金を行えません。
またすべての資産を1箇所に集約していると、万が一トラブルが発生した場合に保有している暗号資産(仮想通貨)をすべて失うかもしれません。自分の資産を守る意味でも暗号資産(仮想通貨)取引所を複数登録してリスクヘッジしましょう。
暗号資産(仮想通貨)取引所ごとの独自サービスを利用できる
それぞれの暗号資産(仮想通貨)取引所は 独自のサービスを提供しています。たとえばチャートが見やすいツールや便利なスマホアプリ、独自トークンなど挙げればきりがありません。各取引所の強みを把握して使い分ければ、取引をさらに有利に進められます。
取引のチャンスが増える
暗号資産(仮想通貨)取引所ごとに取引できる暗号資産(仮想通貨)の種類は異なります。複数の取引所に登録しておくことで、 取引する暗号資産(仮想通貨)の選択肢が広がります。またビットコインなどの有名な暗号資産(仮想通貨)だけでなく、将来性のあるマナーコインを仕込んでおくとチャンスがさらに増えるので検討してみましょう。
アービトラージができる
取引所ごとに暗号資産(仮想通貨)の販売価格が若干違います。また一般的に販売所ではユーザー同士の取引を行うため、販売価格が取引所より安くなる傾向があります。この価格の差を利用して利益を得る行為がアービトラージです。買うときと売るときの価格の差異であるスプレッドを見極めれば効率的に利益をあげられます。
ハードフォーク時に有利に働く
ハードフォークとは 暗号資産(仮想通貨)が分裂することで新しい暗号資産(仮想通貨)が発生する現象を指します。ビットコインからビットコインキャッシュが分裂したのはその最たる例です。取引所によって新しく誕生した暗号資産(仮想通貨)に対応する日時は異なりますが、複数の取引所に登録しておけば最短で取引できます。
暗号資産(仮想通貨)取引所ごとに手数料が異なる
暗号資産(仮想通貨)取引所ごとに設定されている手数料は異なります。取引所ごとの取引手数料や出金手数料を把握することで、知らないうちに発生している損失を防げます。取引が成功しても、 手数料の積み重ねで利益が出ない場合もあるので注意しましょう。
取引所を複数登録する前に知っておくべき2つの注意点
大半の取引所では仮想通貨の口座開設にかかる手数料・維持費をともに無料であり、複数の取引所に登録するデメリットは、ほとんどありません。しかし、後で後悔しないために、事前に知っておくべき注意点が2つあります。
- 資産管理が複雑になる
- 必要な資金が増える場合がある
複数の取引所に登録することで、「どの取引所にどれくらい入金するか」「どの仮想通貨にどれくらい投資するか」など、資産管理をする上で考えなければならないことが増え、複雑になります。
また、各取引所の長所を活かして取引を行うためには、それぞれの取引所に必要な資金を用意する必要があります。そのため、総合的に見ると、1つの取引所のみに登録している場合と比べて、必要な資金が増えてしまう場合があります。
まだ慣れないうちは、これらの注意点を意識しておきましょう。取引を繰り返して経験を積むことで、自然と自分のペースやスタイルを確立することができます。
取引所を複数登録する際の2つのポイント
複数の取引所に登録する際に、やっておくべきことが2つあります。
- パスワードを分散させる
- URLをブックマークする
複数の取引所に登録する際に、パスワードを分散させることで、1つの口座のパスワードが流出してしまった時に、他の口座まで乗っ取られてしまう事態を回避することができます。パスワードには名前や誕生日など、予測しやすい文字列は使わないようにすると、さらに効果的です。
また、近年、実際の取引所とよく似た架空のウェブサイトを使い、利用者に金銭を振り込ませるフィッシング詐欺が横行しています。正規のウェブサイトのURLをブックマークしておき、毎回そのURLからサイトにアクセスすることで、そういった詐欺の被害を回避することができます。
安全に十分に配慮し、リスクを未然に防ぎましょう。
おすすめの仮想通貨取引所ペア
複数の取引所に登録する際に、まず最初におすすめする取引所はCoinchekです。
Coincheckでは、ビットコイン (BTC) やイーサリアム (ETH) 、リップル (XRP) 、ネム (NEM) などの主要な仮想通貨を始め、国内最多の種類の仮想通貨を取り扱っています。2021年7月現在、アジア圏内で取り扱いが増えているIOST (アイオーエスティー) は、日本ではCoincheckでのみ取引が可能です。
また、初心者にも使いやすいシンプルな仕組みで、ダウンロード数No.1を誇るアプリを使用し、スマートフォン上で初心者でもかんたんに取引ができる仕組みになっています。手数料無料で仮想通貨の取引ができる他、資金の貸し出しや、月々一万円からの積み立てなどの様々なサービスを受けられる点も魅力的です。
さらに取引の幅を拡大するために、Coincheckと併用すると効果的な取引所の組み合わせを3つご紹介します。
CoincheckとDMM Bitcoin
レバレッジ取引では、証拠金を口座に預け入れ、それを担保にすることで、少額の資金でより多くの金額を取引することができます。
Coincheckではレバレッジ取引ができないので、国内最多のレバレッジ取引銘柄数を誇るDMM Bitcoinと併用することで、取引の幅を大きく広げることができます。
CoincheckとGMOコイン
Coincheckでは入出金に手数料がかかってしまうのに対して、GMOコインでは全て無料です。Coincheckで取引をして、得た利益をGMOコインに送金し、出金することで、手数料を大きく減らすことができます。
CoincheckとBINANCE
アルトコインとは、ビットコイン以外の仮想通貨のことを指します。基本的な仕組みはビットコインと同じですが、欠点や機能性が改善されており、大きな利益を得る可能性がある点が特徴です。一方で流動性や時価総額が低く、信頼性や安全性にかけるものも多いので、日本国内の取引所で扱われている種類は限られています。
国内取引所であるCoincheckではビットコインを含めた16種類の仮想通貨しか取引できません。一方で、海外取引所であるBINANCEでは、300種類以上の仮想通貨を取り扱っています。
Coincheckでは取り扱われていないアルトコインをBINANCEで取引することで、より多くの種類の仮想通貨に投資することができます。
仮想通貨取引所を複数登録すべき理由まとめ
複数の取引所に登録することで、取引の幅を大きく広げつつ、各取引所の長所を生かして取引することができます。また、より多くの利益を得られる、リスクを回避できるなど、様々なメリットがあります。それぞれの取引所の銘柄や特徴を理解し、自分のスタイルに合ったサービスを利用しましょう。