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ファクトム (Factom/FCT)の特徴 | メリット・デメリット・将来性について解説

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1分で理解する要約
  • ファクトムはデータ記録に特化したブロックチェーン
  • プラットフォームで使われるのはEntry Creditというトークン
  • さまざまな企業とコラボしてデータ記録用のブロックチェーン製品をリリースしている

ファクトムってどんな通貨だろう?

国内取引所ではCoincheckでしか取り扱われていないファクトム。あまり知名度は高くないため詳しく知っている方は少ないかもしれません。そこで本記事では、ファクトムの特徴やしくみ、メリット・デメリットについて解説します。本記事を読むことで、ファクトムについて特徴から将来性まで知ることができます。

ファクトム (Factom/FCT) とは

ファクトム (Factom/FCT) の通貨名称

ファクトムはFactom Inc.が開発したブロックチェーンの名称であり、Factoid (FCT) はそのブロックチェーンで運用される通貨の名称です。ゆえにFCTは正確にいうと 「ファクトイド」と発音します。しかしプラットフォームとその通貨をまとめて 「ファクトム」と呼ぶ場合も多いです。

ファクトムはラテン語の 「Factum」 (真実) を由来としています。

ファクトム (Factom/FCT) の開発者

ファクトムを開発したのは、2014年に設立したFactom Inc.という米企業です。Factom Inc.の創設者はPaul Snow氏。ソフトウェアの技術者で、2013年ごろからビットコインに関するイベントを主催していた人物です。

ファクトム (Factom/FCT) が開発された理由

ファクトムはブロックチェーンに 「データを保存させること」に特化したプラットフォームです。ビットコインは資産の移動、たとえば「アドレスAからアドレスBに1BTC移動した」ことを記録しますが、ファクトムは金銭の移動以外のイベントの記録します。

そもそもビットコインのブロックチェーンはデータの保存に向きません。ブロック生成に10分かかるため、一度に大量の書類を記録したい場合は非常に時間がかかります。またブロックを生成するのにマイナーに手数料を支払わなければなりませんが、ビットコインの送金手数料は高いです。

また当時のビットコインのブロックには7トランザクションしか記録できなかったため、大量のデータ保管には1ブロックあたりの容量が小さすぎました。そこで安い手数料ですばやく、大量のデータ保管を行うためにファクトムが開発されました。

ファクトム (Factom/FCT) の特徴

書類をブロックチェーン上で管理する

ファクトムは書類やデータを恒久的にブロックチェーン上で管理できるプラットフォームです。書類を登録するまでのプロセスは次のとおりです。

  • 生データを入力する
  • サーバーによってデータがChainID別に分類される
  • ブロックが作成される
  • ビットコインにハッシュ値が記録される

ユーザーはまず「Entry Credit」というトークンを使って、記録したいデータをブロックチェーンへ送信します。このときにChainIDというIDをつけて送信するのですが、これが関連するデータを紐付けるkeyとなります。そしてもし公開したくないデータであれば、暗号化して送信することができます。

送信されたデータはネットワークを管理するサーバによってChainIDごとに整理され、ブロックにまとめられます。このブロックを 「Entryブロック」と呼びます。この 「Entryブロック」は10分毎に「Directoryブロック」にまとめられます。

最後にDirectotyブロックのハッシュ値がビットコインネットワークへ送信され、記録されます。

ファクトムではデータを多層で管理できるようになっています。

ビル・ゲイツ財団から出資を受けている

ファクトムは2016年にビル&メリンダ・ゲイツ財団から出資を受けています。またベンチャーキャピタルのDraper Associates社やStewart Title、Overstock、Fenbushi Capital、Plug&Playなどさまざまな企業から資金を調達しています。

ファクトムハーモニーとdLoc

ファクトムの技術を使った製品が発売されています。1つ目がファクトムハーモニーというソリューションで、企業に対してファクトムブロックチェーンを利用するためのAPIを提供するものです。企業向けの 「HARMONY INTEGRATE」と開発者向けの 「HARMONY CONNECT」の2製品があります。

dLocはLinxensという企業によって管理されているソリューションですが、ファクトムの技術を元に開発されました。dLocは重要な記録を管理および認証するためのしくみで、モバイルデバイスを使用してリアルタイムであらゆるドキュメントをデジタルで保存、共有、および検証できるというものです。

銀行や政府、保険会社などあらゆる業界で利用されています。

ファクトム (Factom/FCT) の仕組み

M2

M2はファクトムの機能のひとつで、ファクトムブロックチェーン以外のチェーンに記録することをいいます。ファクトムに入力されたデータは最終的にビットコインブロックチェーン上にハッシュ値が記録されます。

FactoidとEntry Credit

イーサリアムはプラットフォームで使われるトークンと仮想通貨取引所に上場しているトークンが同じです。ユーザーはETHを仮想通貨取引所で購入してイーサリアムプラットフォームでETHを支払いに利用できます。しかしファクトムの場合はそうではありません。

仮想通貨取引所に上場しているFCT (Factoid) は、ファクトム内では使われません。ファクトムではユーザーがデータをファクトムに送信するときに、仮想通貨取引所に上場されていないEntry Creditという名前のトークンを使います。

ただしFactoidはEntry Creditに交換することができます。Factoid→Entry Creditへの交換は可能ですが、Entry Credit→Factoidへ交換することはできません。ゆえにEntry CreditをFactoidへ戻して換金する・・といった使い方はできないようになっています。

なぜこのように2種類のトークンを用いた複雑なしくみにしたのかというと、ハッカーからの攻撃を防ぐためだとされています。

このEntry Creditは一般的なトークンのようにアドレスから別のアドレスへ送金するという使い方はできず、あくまでデータの記録にしか使えません。したがってハッカーがEnry Creditを盗んでも売却することはできず、盗むインセンティブがないように設計されています。

ファクトムはハッカーに狙われにくくなり、ファクトムプラットフォームは安全に保たれるでしょう。ちなみにFactoidは、ファクトムのデータを管理するサーバーに対する報酬としても使われます。

ファクトム (Factom/FCT) を使うメリット

多額の投資を受けている

Factom Inc.はこれまでに多額の融資を受けています。たとえばビル&メリンダ・ゲイツ財団やンチャーキャピタルのDraper Associates社などです。さまざまな企業がファクトムが将来的に有望であると判断しているということですので、ファクトムに投資する理由のひとつとなるでしょう。

ファクトムハーモニーやdLocなど独自の機能を持つ

すでに様々な製品がリリースされていることにも注目すべきでしょう。ファクトムハーモニーは企業向けのブロックチェーンソリューションで、ブロックチェーンエンジニアがいない企業においても、手軽にファクトムブロックチェーンを使うことができます。

ファクトムハーモニーを使った様々な業界向けのプラットフォームが様々な企業とコラボレーションして発売されています。たとえば文書保管サービスを提供するDOCUMENTS FOREVER 社のD4Eプラットフォームや住宅ローンのソフトウェアを提供するEquator社のEquator PROなどです。

重要な書類や記録を管理するサービスdLocもLinxens社によってリリースされています。このようにファクトムの技術はすでに実用化され、広がり始めています。

ファクトム (Factom/FCT) のデメリット

中央集権的

ファクトムがビットコインと異なる点は、中央集権的であることです。ビットコインは管理する団体はおらず、有志のマイナーによってビットコインネットワークが支えられています。ビットコインネットワークを構成しているコンピュータを管理している人の所属はバラバラですので、その人達に何かしらの事故があってもビットコインネットワークは継続します。

一方ファクトムネットワークを管理しているのはFactom Inc.であり、Factom Inc.のサーバーによってファクトムネットワークが構成されています。ゆえにFactom Inc.になにか問題があると、ファクトムネットワークは停止してしまうでしょう。Factoidも価値を失ってしまいかねません。

発行上限がない

Factoidはファクトムネットワークを管理するサーバーに対し、報酬として支払われます。そしてのこFactoidは発行上限がありません。発行上限がないのはおそらくFactoidが、買い物に使う 「支払い通貨」として設計されていないことが背景にあるでしょう。

しかし発行上限がないことでFactoidの価格が上がりにくくなる可能性があります。というのも無限に発行されることで希少価値が薄れるからです。

他の多くの仮想通貨は発行上限枚数が決められています。さらに価格が下がらないように新規発行される枚数をだんだんと少なくしたり、市場への流通枚数を制限したりなど調整が取られていることが多いです。

ファクトム (Factom/FCT) を生み出す採掘 (マイニング)

ファクトム (Factom/FCT) にはマイニングがない

マイニングとはブロックを生成してブロックチェーンにつなげる作業を行うことをいいます。ビットコインやイーサリアムなどは、このブロック生成作業に一般の人が参加できますが、ファクトムでは参加できません。

なぜならファクトムのブロックを生成できるのは、Factom Inc.が管理しているサーバーだけだからです。ゆえにファクトムにおいて一般の方がブロック生成報酬をもらうことはできません。

マイニングがないため中央集権的

ファクトムはFactom Inc.がデータを管理しているため中央集権的だと言われています。この 「中央集権的」という言葉は仮想通貨においては悪い意味で使われます。極端に言うと不正や汚職のようなことがあるのではというニュアンスで使われます。

たとえばビットコインは悪意を持った誰かがビットコインの不正な取引データを作ろうとしても、ビットコインネットワークを構成するコンピュータの半数以上が結託しない限り、そういった不正は行えないようになっています。

しかしFactomではFactom Inc.だけがデータを承認しますので、Factom Inc.が不正をしようと思えばできてしまうかもしれません。ただ前述したようにファクトムプラットフォームには、換金できるFactoidは利用されませんので、Factom Inc.が不正を行うメリットは少ないといえるでしょう。

ファクトム (Factom/FCT) の買い方・購入方法

ファクトムはCoincheckで購入できます。この章では、Coincheckでファクトムを購入する手順を解説します。購入するには、次の3ステップを順番に進めましょう。

ファクトムの購入手順

STEP1

口座開設

STEP2

入金

STEP3

FCT (ファクトム) の購入

STEP1 口座開設

アカウント登録

Coincheckのアカウントを持っていない方は、最初にアカウントを登録しましょう。Coincheckの公式ページにアクセスし、メールアドレスパスワードを入力します。

登録したメールアドレス宛にCoincheckからメールが届きますので、URLをクリックして認証を済ませましょう。

SMS認証 (電話番号認証)

続いて電話番号を登録します。Coincheckへログインして「** 個人情報を登録する **」ボタンを押します。携帯電話番号を入力する画面に変わりますので、入力してください。

SMSで認証コードが届きますのでそれを 「送信された認証コード」 欄に入力しましょう。 「認証する」ボタンを押すとSMS認証は完了です。

本人確認書類のアップロード

SMS認証が終わると、個人情報を入力する画面に切り替わります。氏名や住所、生年月日等を入力したら「本人確認書類の画像」と 「IDセルフィー画像」の2つの画像をアップロードします。本人確認書類は、運転免許証やパスポートなど顔写真つきの公的書類です。画面に従って表面と裏面を撮影しアップロードしましょう。

IDセルフィー画像とは、先ほどアップロードした本人確認書類を手に持った状態で撮影した自分の顔写真です。これらの画像をアップロードしたら、パソコンでの入力作業は完了です。あとはCoincheckから簡易書留はがきが届くのを待ちましょう。

STEP2 入金

口座開設が終わったら日本円を入金しましょう。 「ウォレット」> 「日本円の入金」と進み、銀行振込・コンビニ入金・クイック入金のいずれかを選んでください。コンビニ入金とクイック入金は手数料が756円かかりますが、365日24時間即座に入金が反映されるためおすすめです。

STEP3 ファクトム (Factom/FCT) の購入

アカウントに日本円の入金が反映されたら、ファクトムを購入してみましょう。「コイン購入」をクリックし、 「FCT」を選択します。

購入するファクトムの数量を入力すると購入金額が表示されます。確認して問題なければ 「購入する」ボタンを押しましょう。

ファクトム (Factom/FCT) のウォレット

ファクトム (Factom/FCT) に対応しているウォレットの種類

ファクトムのウォレットは次の2種類に対応しています。

  • デスクトップウォレット
  • ペーパーウォレット

デスクトップウォレットは、パソコンにダウンロードして使うウォレットです。高機能なことが特徴です。ペーパーウォレットは公開鍵と秘密鍵を紙に印刷したものです。紙からファクトムを送金することはできまませんので保管用のウァレットとして使うとよいでしょう。送金するには別のウォレットアプリが必要です。

ファクトム (Factom/FCT) の保管におすすめのウォレット

エンタープライズウォレット (Enterprise wallet)

エンタープライズウォレットは、ファクトムの公式ウォレットです。残高の確認とファクトムの送金、ファクトムブロックチェーンのトランザクション確認を行えます。インストーラーはGitHubに掲載されています。

ファクトイドペーパーミル (Factoid Papermill)

ファクトイドペーパーミルは、Factoidの公開鍵と秘密鍵を生成するアプリケーションです。生成した公開鍵と秘密鍵を印刷することで、ペーパーウォレットして保管できます。コマンドラインを使用して使うため、初心者の方が使うのは少し難しいかもしれません。

ファクトム (Factom/FCT) の今後・将来性

dLoc by SMARTRAC (スマートロック) プロジェクト

dLocはファクトムの技術をもとに作られた、記録を管理するためのプラットフォームです。SMARTRAC社からリリースされています。このdLocの普及が進むことでファクトムの価格に影響があるかもしれません。

ファクトムハーモニー (Factom Harmony) プロジェクト

ファクトムハーモニーは、Factom Inc.が提供するブロックチェーンソリューションです。様々な企業とコラボしてブロックチェーンプラットフォームサービスを提供したり、直接企業に対してブロックチェーン導入をサポートしたりします。

すでに文書保管サービスや不動産ローン管理のためのサービスなどを民間企業とコラボして提供しており、普及が期待できます。

企業との提携

Factom Inc.は様々な企業と提携して事業を進めています。ビル&メリンダ・ゲイツ財団やマイクロソフト、2019年2月にはソフトウェア企業Voldi社と提携を発表しました。ファクトムはさまざまな業界の企業から注目されているといえるでしょう。

まとめ

ファクトムはデータ記録に特化したブロックチェーンです。お金として使われるわけではありませんが、その技術はさまざまな業界に波及しています。ファクトムに興味を持った方は、ぜひCoincheckでファクトムをチェックしてみてください。