ファクトム (Factom/FCT) のウォレット | 安全性と保管方法について解説!

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ファクトム (Factom/FCT) のウォレット | 安全性と保管方法について解説!

1分で理解する要約
  • ファクトムのウォレットは公式のEnterprise Walletがおすすめ
  • 公式のペーパーウォレット作成ツールもあり
  • 仮想通貨取引所で管理することも可能

ファクトムを安全に保管したい」そう思っていませんか?

そこで本記事ではファクトムに対応しているウォレットを紹介し、インストール手順についてくわしくご紹介いたします。本記事を読むことでファクトムに適したウォレットがわかるので、すぐにウォレットを導入することができます

ファクトム (Factom/FCT) とは

ファクトム (Factom/FCT) の概要

ファクトムとはブロックチェーン技術を使った改変不可能な記録管理システムです。あらゆるデータを格納できるよう設計されており、金融システムや医療記録、サプライチェーン管理、投票システム、財産権、法的申請などの幅広い分野に活用できます。

ファクトムはシステム名であり、仮想通貨の名前はファクトイド (FCT) といいます。米企業のファクトム社が発行しています。

書類をブロックチェーン上で管理する

ファクトムの特徴は書類やあらゆるデジタルファイルをブロックチェーン上に格納できることです。匿名性を保ちつつ第三者が確認できるため、不動産ローンの書類や土地の登記書など、監査が必要な書類を保管することに向いています。

ビル・ゲイツ財団から出資を受けている

ファクトム社は慈善基金団体であるビル&メリンダ・ゲイツ財団から5,000万ドルもの資金提供を受けています。そのほかの多くの企業からも資金提供を受けており、ファクトム社の技術は将来性が高いと評価されていることがわかります。

ファクトムハーモニーとdLoc

ファクトム社は「ファクトムハーモニー」というサービス名で一般企業向けのブロックチェーンサービスを販売・提供しています。またあらゆるドキュメントをデジタルで保存・共有し、第三者が検証できるシステムであるLinxens社のdLocというサービスには、ファクトムの技術が使われています。

ファクトム (Factom/FCT) を管理できるウォレット

オンラインウォレット (ウェブウォレット)

ファクトムを管理できるウォレットのひとつがオンラインウォレットです。ユーザー登録をすることでWEBブラウザを通じて利用できます。通貨の送金に必要な秘密鍵はウォレットサービスを提供する企業が保有するため、万が一その企業がハッキングされると資産を失ってしまう可能性があります。

ソフトウォレット (モバイルウォレット)

パソコンやスマートフォンにダウンロードして利用するウォレットをソフトウォレットといいます。秘密鍵は利用者が管理する仕組みです。ゆえに秘密鍵をきちんと保管できればハッキングにさらされる可能性は少なく、安全性は高いといえます。

ペーパーウォレット

仮想通貨の送金に必要な秘密鍵と公開鍵を紙に印刷したのがペーパーウォレットです。インターネットに接続しないで保管できるため、ハッキングのリスクが低く安全性が高いと言われています。ただし紙を紛失しないようにきちんと管理することが求められます。

仮想通貨取引所で管理

仮想通貨取引所の口座にファクトムを預けることもひとつの方法です。ファクトムを取り扱っている仮想通貨取引所は以下の通りです。

ファクトム (Factom/FCT) を取り扱っている取引所

海外取引所

Poloniex、Bittrex

国内取引所

Coincheck

秘密鍵は仮想通貨取引所が管理しますので、ハッキングされて流出してしまうリスクはあります。

Enterprise Wallet (エンタープライズウォレット)

Enterprise Walletはファクトムの公式ウォレットです。ファクトイドの送金や残高の確認、ファクトムプラットフォームにデータを保存させる際に使う 「 エントリークレジット 」というトークンへファクトイドを交換することができます。

Factoid Papermill (ファクトイドペーパーミル)

Factoid Papermillはファクトム公式のペーパーウォレット作成ツールです。Factoid Papermillを使って公開鍵と秘密鍵を生成し、それを紙に印刷することでペーパーウォレットが完成します。

ファクトム (Factom/FCT) 公式のEnterprise Wallet (エンタープライズウォレット)

Enterprise Wallet (エンタープライズウォレット) とは

Enterprise Walletは公式のデスクトップウォレットです。

Enterprise Wallet (エンタープライズウォレット) を利用するには

Entreprise Walletを利用する手順は、次の3ステップです。

Entreprise Walletの利用手順'

STEP1

Enterprise Walletのインストール

STEP2

Enterprise Walletの起動

STEP3

Factoidアドレスの作成

STEP4

Entry Creditアドレスを作成

STEP5

ファクトムの入出金

STEP1 Enterprise Wallet (エンタープライズウォレット) のインストール

まず、Factom Federation(FF)というソフトウェアをダウンロードします。GitHubにアクセスし、「 Factomd Insaller 」という項目から利用するPCのOSに合ったものをダウンロードしましょう。

ダウンロードしたファイルを実行するときにパソコンのセキュリティが働きますが、「 詳細を確認 」から実行を選んで起動させてください。 「 c:¥Program Files(x86)¥Factom¥フォルダー 」へインストールされることを確認しましょう。

続いてEnterprise Walletのインストールを行います。GitHubにアクセスし、Factom Enterprise Walletという見出しから利用しているパソコンのOSあったものをダウンロードします。対応OSはWindows (64bit) 、Mac、Linuxです。ファイルの名前は次のとおりです。

  • Mac: enterprise-wallet-setup.dmg
  • Windows 64ビット: enterprise-wallet-setup-amd64.exe
  • Linux(Ubuntu / Debian)64ビット: enterprise-wallet-setup-amd64.deb
  • Linux(Redhat / Centos): enterprise-wallet-linux.zip

STEP2 Enterprise Wallet (エンタープライズウォレット) の起動

ダウンロードした「 enterprise-wallet-setup XXXX」を開き、Enterprise Walletを立ち上げましょう。

旧ウォレットのアップデート

旧ウォレットであるFactom Genesis(FG)を実行したことがある人は、新しいウォレットに古いウォレットファイル (FGウォレットファイル:factoid_wallet_bolt.db) をインポートする必要があります。古いウォレットファイルがデフォルトの場所 (factomフォルダ内) にある場合は、何もする必要はありません。新しいウォレットがファイルを認識して自動的にインポートします。

ウォレットファイルがデフォルトの場所にない場合は、手動でfactomフォルダ内にFGウォレットファイル (factoid_wallet_bolt.db) を追加する必要があります。

ウォレットタイプの選択

SecureNot Secureのどちらのウォレットを作成するか聞かれます。Secureは暗号化されますが、Not Secureは暗号化されません。安全性の高いSecureを選択するのがおすすめです。

ウォレットのパスワードを入力する画面に変わりますので、パスワードを入力し、パスワード下にチェックを入れます。そして 「Proceed to Encrypted Wallet」 ボタンをクリックします。

次にBackupをクリックし次の画面でContinueを押します。

12個のシードと呼ばれるバックアップ用のフレーズが表示されますので、メモに控えてください。また先ほど設定したウォレットのパスワードも一緒に控えましょう。

メモに控えた12個のフレーズを入力してください。入力したフレーズが正しければ、ウォレットのバックアップは完了です。

オンラインでEnterprise Wallet (エンタープライズウォレット) を起動

Enterprise Walletを起動するとき、ブロックチェーンに接続してリアルタイムで同期する方法ブロックチェーンをローカルにダウンロードしてローカルで実行する方法の2種類があります。2種類の方法のうちオンラインで起動したほうがかんたんなのでおすすめです。

オンラインで同期する場合は、「 Settings 」を選択し、Custom Factomd Location欄に「 courtesy-node.factom.com 」と入力します。「 SAVE CHANGES 」ボタンを押すと変更が完了します。

ローカルでEnterprise Wallet (エンタープライズウォレット) を起動

Enterprise Walletをローカルで実行する際は、ブロックチェーンを同期する必要があるため時間がかかります。またコマンドラインのスキルが必要になります。Enterprise Walletをローカルで起動するときは、ターミナルウィンドウを立ち上げて次のコマンドを入力しましょう。

  • Mac: cd /Applications/Factom
  • Windows: cd C:\Program Files (x86)\Factom\

そして "factomd"を実行してください。次にhttp://localhost:8090/へアクセスし、ブロックチェーンのダウンロードの進行状況を確認しましょう。ブロックチェーンのダウンロードは非常に時間がかかりますので、放置して別のことを行うのがおすすめです。

STEP3 Factoidアドレスを作成

ファクトムのアドレスを作成してみましょう。左のメニューからAddress Bookをクリックし、右下の+ボタンを押します。

そしてNickName欄にアドレスのニックネームを入力しましょう。アドレスを識別するためのラベルのようなものなので、わかりやすい名前にするとよいでしょう。ニックネームを入力したら「ADD TO ADDRESS BOOK」ボタンを押します。そうすると下の緑色の枠にアドレスが作成されます。

緑色の枠にある 「Open in new tab」という文字をクリックすると、アドレスがQRコードで表示されます。左のメニューからAddress Bookをクリックすると、作成されたアドレスが表示されます。

STEP4 Entry Creditアドレスを作成

ファクトムはエントリークレジット (EC)という名前のトークンに交換できます。エントリークレジットは、ファクトムプラットフォームへファイルをアップロードするときに必要となるトークンです。このエントリークレジットのアドレスを作成する手順は次のとおりです。

左のメニューからAddress Bookをクリックし右下の+ボタンを押したあと、①Generate address from欄から 「Random new entry credit address」 を選択しましょう。そしてアドレスのニックネームを入力し、「ADD TO ADDRESS BOOK」ボタンを押します。

STEP5 ファクトム (Factom/FCT) の入出金

ファクトムを送金するには、まず左のメニューから「Transaction」をクリックしましょう。

そして「NEW Transaction」 をクリックし、「SEND FACTOIDS」を選択します。送金するための情報を入力する画面に変わります。

送付先のアドレスと②送付するファクトムの数量を入力し「VIEW TRANSACTION」 をクリックしましょう。そして「SEND TRANSACTION」をクリックすると送付できます。

ファクトム (Factom/FCT) 対応ウォレットの注意点

対応しているウォレットが少ない

ファクトムに対応しているウォレットの種類は非常に少ないです。ウォレットの種類を選べない点が少し不便だといえるでしょう。

Enterprise Wallet (エンタープライズウォレット) を使う際の注意点

公式のデスクトップウォレットである Enterprise Walletを使う場合は、ガイドがすべて英語となります。またスマホ版のウォレットはないため、パソコンでしか使えません。

まとめ

ファクトムを管理するウォレットは、現時点ではEnterprise Walletがおすすめです。公式のウォレットでもありますし、デスクトップウォレットですのでセキュリティも比較的高いといえます。本記事を参考にしてぜひEnterprise Walletをダウンロードしてみましょう。

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