Ledger Nano S (レジャーナノS) アプリの初期設定や注意事項を徹底解説

1分で理解する要約
  • Ledger Nano Sで安全な仮想通貨の管理ができる
  • Ledger Nano SとLedger Liveの初期設定が本記事ですべてわかる
  • リカバリーフレーズを控えておくことで万が一の事態でもアカウントを復旧可能

Ledger Nano Sは仮想通貨を安全に管理するウォレットとして絶大な人気を誇っているハードウェアウォレットです。専用の端末で仮想通貨の秘密鍵を保管することによって、オフライン状態で資産を管理できます。

本記事ではLedger Nano Sを利用するためのLedger Liveの初期設定や注意事項などを解説しています。少し手順が複雑ではありますが、本記事を読むことで安心安全な仮想通貨管理ができるようになるでしょう。

Ledger Nano S (レジャーナノS) とは

Ledger Nano Sは仮想通貨ウォレットの1つです。フランスのLedger社がリリースしているハードウェアウォレットで、パソコンにUSB接続をすることで仮想通貨の秘密鍵を管理できます

Ledger Nano Sを起動させるにはPINコードが必要で、なおかつ保存された秘密鍵は端末がないと情報の移動ができません。そのため数ある仮想通貨ウォレットの中で最もセキュリティが固いタイプのウォレットになっています。

Ledger Nano S (レジャーナノS) の初期設定手順

Ledger Nano S設定手順
STEP1Ledger Liveのインストール・デバイスの選択をする
STEP2PINコードを設定する
STEP3リカバリーフレーズをかきとめる
STEP4セキュリティーチェックを行う
STEP5パスワード設定を行う

STEP1 Ledger Liveのインストール・デバイスの選択をする

まずは以下のリンクからLedger社の公式ページへアクセスします。

画面をスクロールすると上のメニューに「Download」が表示されるので、クリックしましょう。

Ledger Liveのダウンロード画面が表示されます。今回はデスクトップ版アプリをインストールするので、Desktop版の項目にある「Download Ledger Live app」を押します。

ダウンロード完了後Ledger Liveを起動します。「Get started」を押しましょう。

表示された選択肢の中から「Initialize as new device (新しいデバイスとして初期化) 」を選択します。

使用するデバイスの選択画面が出てくるので、「Ledger Nano S」を選択しましょう。その後右下の「Continue」を押します。ここまでの操作でデバイスの選択が完了です。

STEP2 PINコードを設定する

PINコードの設定画面では以下の内容が記載されています。

Ledger Nano SをPCに接続し、両方のボタンを同時に押す
右ボタンを押して「Configure as new devise」を選択する
左右のボタンを使って数字を選択し、両ボタン押しで確定する
✔を選択して決定、⬅を選択して数字を消去する

PINコードはLedger Nano Sにアクセスするための重要な情報です。設定する数字は6桁から8桁までとなっていますが、安全面から8桁の数字を設定することをおすすめします。また不用意に第三者へPINコードを明かさないようにしてください。なおすでに利用しているLedger Nano S端末を利用してしまうとこれまでの情報が消えてしまいます。必ず新しい端末を使用しましょう。

Ledger Nano Sをパソコンに接続したら通知画面が表示されることを確認してください。

Ledger Nano Sの端末についている2つのボタンを同時に押し込みます。

Configure as new device (新しいデバイスとして初期化) 」と表示されるので、進む場合は右のボタンを押しましょう。

画面切り替わったら、2つのボタンを同時に押します。

PINコードの入力画面が表示されます。6桁から8桁まで数字を入力していきましょう。右ボタンで数字が大きくなり、左ボタンで小さくなります。数字を決定したら左右のボタンを同時押しして次の数字を決定していきます。9の次の選択肢では削除アイコンが表示され、決めた数字を消すことが可能です。

6桁か7桁でPINコードを決定する場合は、削除アイコンの次に表示されるチェックアイコンを出して左右のボタンを同時押しします。8桁まで数字を設定する場合は最後まで数字を埋めて両方のボタンを同時押ししましょう。

次の画面ではPINコードの再入力を行います。PINコードを再び入力したら2つのボタンを同時押ししましょう。

PINコードの設定が完了するとLedger Liveで確認内容が表示されます。「Continue」を押して次へ進みましょう。

STEP3 リカバリーフレーズをかきとめる

次の設定内容はリカバリーフレーズの保存です。表示される24の単語をメモしておくことで、端末の故障や紛失が起きてもすぐに新しい端末でアカウントを復旧できます。

英語でリカバリーフレーズの保存方法が記載されています。日本語では以下のように書かれています。

白紙のリカバリーシートの1番の位置にWord #1を書き留める
書き留めたら右ボタンを押して次の単語に進み、24単語すべて書き留める
左右のボタンを使ってそれぞれの単語を選択し、リカバリーフレーズの確認をする

Ledger Nano Sの端末を見ると「3.Write down your recovery phrase (リカバリーフレーズを書き留めてください) 」の表示になります。左右のボタンを同時押ししましょう。

Ledger Nano Sの画面に単語が1つずつ表示されます。付属のリカバリーシートやメモ用紙などに記入していきましょう。単語を記入したら左右のボタンを同時押しして次の単語へ進みます。

24の単語をすべて記入し終わるとリカバリーフレーズの確認が完了したことを意味する画面が表示されます。

Ledger Liveの画面に戻って右下の「Continue」を押します。リカバリーフレーズ設定はこれで完了です。

リカバリーフレーズを記録・保管する際の注意点

リカバリーフレーズがあることで、既存の端末が利用できない状態になったとしても保存している資産に新しい端末でアクセスが可能です。

仮に悪意ある第三者にリカバリーフレーズが知られれば、資産が流出する可能性があります。またリカバリーフレーズをなくすことでLedger Nano Sに保管した情報を取り出せなくなるので、安全な場所に保管して紛失しないようにしましょう。

またリカバリーフレーズをメモアプリなどに記録していると、不正アクセスで情報を盗られる危険性があります。オフラインで仮想通貨を管理できるハードウェアウォレットとしての利点が意味をなさないので、パソコンやスマホ上にリカバリーフレーズを残すことはおすすめできません。

STEP4 セキュリティチェックを行う

Ledger Nano Sを利用するためのチェック項目が記載されています。内容は以下の通りです。

PINコードを自分で設定したかどうか
リカバリーフレーズを保存したか
Ledger Nano Sのデバイスが純正かどうか

これまでの内容の通りに設定してきた場合は1番と2番の項目で「Yes」を押しましょう。その後3番の「Check now」を押します。

チェック項目として以下の内容が表示されています。

Ledgerデバイスを接続後アンロックする
デバイス上でダッシュボードアプリを開く
デバイス上でLedger Managerを許可する

それぞれの項目をクリアしていきます。まずLedger Nano Sがパソコンに接続されている状態でデバイスをアンロックしましょう。ダッシュボードアプリはアンロック後に表示される画面のため、すぐにチェック項目はクリアできます。

チェック項目をクリアしたら、右ボタンを押します。

これまでの設定で3つの項目にチェックが入り、セキュリティチェックリストがすべて確認され、利用中のデバイスが純正であることが証明されました。

その後画面右下の「Continue」を押します。

STEP5 パスワードを設定する

セキュリティチェックの完了後画面が変わり、この画面ではLedger Liveのパスワードを設定可能です。

パスワード設定自体は必須事項ではないため、スキップすることもできます。セキュリティ面を考慮する場合は設定したほうがいいでしょう。

Ledge Liveのパスワードを忘れてしまうと1度リセットする作業が発生します。忘れないようにしっかりメモしておきましょう。なおLedger Liveをリセットした場合、Ledger Nano Sに保存した資産がリセットされることはありません。

Ledger Liveのパスワード設定を続ける場合は、パスワードの入力後に右下の「Continue」を押しましょう。

次の画面でLedger Liveの分析データ共有やバグレポート送信などの項目を設定可能です。各項目を決定後「Continue」を押します。

これで初期設定はすべて完了です。

Ledger Nano S (レジャーナノS) アプリのインストール方法

初期設定完了画面が表示されている場合、中心にある「Open Ledger Live」を押します。

「仮想通貨取引には価格変動リスクがあるため、自己責任の下で利用する必要がある」といった内容が記載されています。内容を理解して「Got it」を押しましょう。

Ledger Liveのホーム画面左に表示されている「Manager」を選択します。

Ledger Nano Sに対応した仮想通貨のアプリが表示されます。各通貨ごとに記されている「Install」とゴミ箱によってアプリの管理が可能です。今回はビットコインアプリをインストールします。

Ledger Nano S (レジャーナノS) アプリのアカウント追加方法

アプリのインストール完了後、左の「ACCOUNTS」欄の+アイコンを押しましょう。

アプリの選択欄からアカウントを追加するアプリを選びます。選択後「Continue」を押しましょう。

要求される「デバイスのアンロック」と「デバイス上でビットコインアプリを開く」動作を行います。

デバイスのアンロックはパソコンにLedger Nano Sを繋ぎPINコードを入力することで可能です。その後開いたダッシュボードからビットコインのマークを探し、2つのボタンを同時押しします。

その後アカウント画面で二つの項目にチェックが入っていることを確認して、「Continue」を押します。

ADD NEW ACCOUNT画面でアカウント名を自由に変更して、チェックマークを付けた後に「Add account」を押しましょう。

これでアカウント追加が完了です。

Ledger Nano S (レジャーナノS) アプリ「LedgerLive」の各種設定

  • General (一般設定)
  • Currencies (通貨設定)
  • About (このアプリについて)
  • Help (ヘルプ)

General (一般設定)

Countervalue (表示通貨)

レート表示を行う法定通貨を選択できる項目です。日本円はもちろんですが米ドルやユーロなど利用者の好きな通貨でレート表示が可能です。

Rate provider (レートの取得元)

表示する仮想通貨のレートを取得する取引所を選択できます。世界の主要な仮想通貨取引所から好きな場所を選択可能です。

Display language (表示言語)

Ledger Liveで利用される言語を選択可能です。現時点では英語のみ利用可能です。

Password lock (パスワードロック)

Ledger Liveを開くときにパスワードを利用するかどうかを変更できます。

Auto-lock (オートロック)

Ledger Liveでなにも操作をしなかった場合の自動ロックされる時間を設定できます。

Bug reports (バグレポート)

Ledger Liveで発生した異常などをバグレポートとして、Ledger社に送信するかどうかを選択できます。

Analytics (アナリティクス)

ユーザー体験を改善するための協力としてLedger Liveの利用データ提供をするかどうかを変更できます。

Developer mode (デベロッパーモード)

デベロッパーモードのオンとオフを変更可能です。

Currencies (通貨設定)

通貨設定では仮想通貨ごとにトランザクションが処理されるまでのネットワーク承認数を変更可能です。Ledger Liveの左メニューから変更したい通貨を選択することでそれぞれ設定できます。

Number of confirmations (承認数)

トランザクションが承認されるまでの数を変更できます。承認数を多くするほどトランザクション処理に時間がかかります。

About (このアプリについて)

Version (バージョン)

利用しているLedger Liveのバージョンを確認できます。Version欄の「Detail」を押すとさらに詳細を見ることも可能です。

Term of use (利用規約)

Ledger Liveを利用するための利用規約を確認可能です。

Privacy Policy (プライバシーポリシー)

Ledger Liveを利用するためのプライバシーポリシーが記載されています。

Help (ヘルプ)

Ledger support (レジャーサポート)

Ledger社の公式サポートに問い合わせできる項目です。Ledger LiveやLedger Nano Sの利用時に発生したトラブルなどを報告できます。

Clear cache (キャッシュのクリア)

Ledger Liveのキャッシュをクリアできます。

Export logs (ログのエクスポート)

Ledger Liveの履歴をエクスポートできる項目です。

Devise setup (デバイスのセットアップ)

デバイスを新しくセットアップ、または復元が可能です。

View user data (ユーザーデータの確認)

ユーザーデータを確認できます。

Reset Ledger Live (Ledger Liveのリセット)

この項目ではLedger Liveをリセットします。パソコン内のLedger Liveに関するデータがすべて削除されます。

Ledger Nano S (レジャーナノS) のレカバリーフレーズを確認するRecovery Check アプリ

Recovery Check アプリはLedger Nano Sの初期設定でメモしたリカバリーフレーズが正しいか確認できるアプリケーションです。

リカバリーフレーズはLedger Nano Sの紛失や故障で一時的にアクセスができなくなった場合に、再び大切な資産を扱うための重要な情報です。初期設定の段階で記録しておいたリカバリフレーズが正しいかどうかRecovery Check アプリで確認することで、安心してLedger Nano Sに資産を保管できます。

仮にリカバリーフレーズに間違いが発覚した場合、別のウォレットに仮想通貨を避難させることで資産の消失を防ぐことも可能です。

Recovery Check アプリをインストール

Ledger Liveの起動後「Manager」メニューからRecovery Checkアプリを探します。Recovery Checkの欄から「install」を実行しましょう。

これでアプリのインストールが完了です。

Recovery Checkアプリを使用する

Recovery Checkアプリの利用方法を解説していきます。はじめにLedger Nano Sをパソコンにつないでアンロック状態にしましょう。

画面内からRecovery Checkアプリを中心に表示させ、左右のボタンを同時押しして起動します。

Start check」を選んで左右のボタンを同時押しします。

日本語訳で「リカバリーフレーズを入力してください」と表示されます。

リカバリーフレーズの数を選択します。12個や18個、または24個から単語数を選択しましょう。

メモしたリカバリーフレーズを1番目から入力していきます。

単語入力では左右のボタンでアルファベットを1つずつ選択していきます。なおアルファベットをいくつか入れることで単語の候補が出てきます。

このように順番に単語を入力していきましょう。

全ての単語を順番に入力し終えた後は、リカバリーフレーズの合否が表示されます。正しい場合は完了画面が出てきます。

Ledger Nano S (レジャーナノS) アプリに関するQ&A

PINコードを忘れた場合、どうしたらいいですか?

Ledger Nano Sを初期設定するときに記録した24単語のリカバリーフレーズを入力することで情報を復元できます。リカバリーフレーズは万が一Ledger Nano Sの端末を壊してしまった場合も情報を復元させるために必要不可欠な情報です。

リカバリーフレーズがわからない状態で端末が機能しなくなると、2度と仮想通貨を引き出せなくなります。悪意ある第三者にリカバリーフレーズが流出しても仮想通貨を失うことになるので、必ずメモをして安全なところに保管しておきましょう。

同じ通貨に複数のアカウントを追加したいときはどうしたらいいですか?

Ledger Nano Sでは同じ通貨を別のアカウントで管理可能です。Ledger Liveからアカウントを追加する手順を踏んでください。そのとき、アカウント名をわかりやすい名前にすると区別がつきやすくなるでしょう。

Ledger Liveが立ち上がらないときはどうしたらいいですか?

利用中のパソコンでLedger Live以外のウォレットアプリが開いていないかどうか確認しましょう。またパソコンを再起動することで問題が解決する場合もあります。USBや端末の接続不備なども試して、トラブルシューティングを参考にしてください。ウイルスソフトによって起動が妨げられていることも考えられます。

Ledger Liveを一度終了してLedger Liveのアイコンを右クリックしてから、「管理者として実行」を押すことで解決する場合もあります。

Ledger Nano S (レジャーナノS) アプリのまとめ

Ledger Nano Sはハードウェアウォレットとして、仮想通貨ウォレットの中で最も強固なセキュリティ対策を行えます。

しかし端末で仮想通貨の秘密鍵を管理するだけあって、初期設定に少し手間がかかるのも事実です。本記事の通りに設定を進めることで安全に仮想通貨を守れるようになるので、ぜひ参考にしてください。

また端末とPINコード、リカバリーフレーズの管理は十分に行いましょう。特にリカバリーフレーズが流出すると、あなたの保有する資産がすべて盗られるかもしれません。そのためメモにリカバリーフレーズを控えておいて安全な場所に保管しておきましょう。

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