- 仮想通貨を長期保有する場合は、Lendingサービスを検討しよう
- 仮想通貨を貸し出して利息を得ることができる
- 少額・短期間の貸し出しが可能
仮想通貨には様々な投資スタイルがあります。長期的な成長に期待して、短期的な相場の値動きは気にせず保有するというのも一つのスタイルです。
しかし資産をウォレットに入れているだけでは増えることはありません。
長期で保有する場合は、Lendingも検討してみましょう。保有している仮想通貨を貸し出すことで、その貸出利息を受け取ることができます。大きな報酬が得られるわけではありませんが、リスクの少ない運用法としてLendingは徐々に注目を集めています。
この記事では仮想通貨取引所Poloniexが行っているLendingサービスについて、分かりやすく解説します。
Poloniex (ポロニエックス) でLendingをする前に
Poloniex (ポロニエックス) の特徴
Poloniexはアメリカに拠点を持つ仮想通貨取引所です。2014年に設立されており、仮想通貨投資を早くから行っている投資家からは多く利用されてきました。
利用しやすいUIが評判で、レバレッジを効かせたFX取引も可能です。
取引手数料は0.15~0.25%と特に安いわけではありませんが、スプレッドは常に0.25%以内に設定されています。取引手数料が安く設定されていても、スプレッドによって実質的な手数料が高くなる場合もあります。取引手数料をスプレッドも含めた金額としてとらえると、このことは大きな安心材料です。
Poloniexは同じアメリカの仮想通貨取引所Bittrexとよく比較されます。
Bittrexの方が取扱通貨の種類は多いのですが、Poloniexの方が上場に対して審査が厳しいといわれています。Poloniexに上場されているということが通貨の信頼性を表しています。
Lendingとは
Lendingとは貸付のことです。
取引する予定がない仮想通貨を持っていれば、それを誰かに貸し付けることで利子を得ることができます。日本でも同様のサービスを提供する取引所がありますが、Poloniexの場合は少額・短期間で貸付できるのが特徴です。
PoloniexのLendingの場合、対象となるのは下記の12種類の通貨で、貸付期間は2~60日で選択できます。
また貸付できる最小単位は決められており、BTCの場合の最小単位は0.01BTCとなっています。
ちなみに日本の仮想通貨取引所では、次の取引所でLendingサービスが提供されています。
2019年3月17日現在3つの取引所でサービス提供されていますが、取扱通貨はビットコインのみとなっています。
Poloniex (ポロニエックス) のLending方法
まずはPoloniexに口座を開設しなければなりません。口座開設ができたら次に貸し出す資金を用意します。Poloniexの自己口座に他の取引所から送金します。
なおPoloniexでは口座開設の際にKYC(顧客確認)が行われます。パスポートの提出が必須になります。
Lending用の口座に通貨を移動
Poloniexの自己口座に送金された資金は、Exchangeの取引用口座に入金されています。それをLending用の口座に移します。
「BALANCES」から「TRANSFER BALANCES」を選択します。
次の画面で移す金額、対象の通貨、from欄は「EXCHANGE」、to欄は「LENDING」を選び、最後に「Transfer」をクリックします。
移した金額がLending欄に反映されていたら準備完了です。
実際にLendingを行う
上部のメニューから「LENDING」を選びます。
次に貸し出す通貨を選択し、Rate欄に貸出利率、Amount欄に貸出金額、Duration欄に貸出期間を入力します。貸し出した通貨が返された後も同じ条件で続けて貸し出しを行う場合は、「Auto-renew」の右のチェックボックスにチェックを入れ、最後に「Offer Loan」をクリックします。
これで下の「LOAN OFFER」の一覧に掲載されるので、借り手が現れるのを待ちます。当然ですが貸出利率が高ければ、契約は成立しにくくなります。
契約が成立し貸出が行われると、「MY ACTIVE LOANS」に表示されるようになります。
なお借り手は、貸付期間内に資金を返すこともあります。例えば2日間の期間で貸し付けた資金が、1日足らずで返されることもあります。その場合は「MY ACTIVE LOANS」のリストからは削除され、BALANCESに返されています。
Poloniex (ポロニエックス) スマホアプリでのLending方法
Poloniexではスマホアプリも用意されています。
iOS版はこちら
Android版はこちら
スマホアプリからもパソコンのブラウザとほぼ同じ手順でLendingを行うことができます。
Poloniex (ポロニエックス) のLendingを自動で行うには
Poloniex (ポロニエックス) の「Auto-renwe」を利用する方法
Lendingを行うときに「Auto-renew」の右のチェックボックスにチェックを入れておくと、貸し出した通貨が返された後も、同じ条件で続けて貸し出しを行うことができます。
借り手は借入期間内であれば早めに返すことも可能です。そういった場合「Auto-renew」にチェックを入れておくと、返されると同時に「LOAN OFFER」の一覧に再度掲載され、新たな借り手を探すことができます。それによって貸し出してない時間をできるだけ短くすることができます。
ただし貸出利率の相場は常に動いているので、相場より安く貸し出してしまったり、利率が高すぎて借り手が現れない場合もあります。
有料ソフトを利用する方法
有料にはなりますが多くの資産をLendingする場合は、自動で最適な利率を設定してLendingの申し込みを行うサービスも提供されています。
日本語に完全対応した「bitseeder」は、日本人の利用者も多くいるサービスです。
なおbitseederなどのサービスは、Poloniexとは完全に独立したサービスになっています。運営主体についても多くの点が不明です。
bitseederなどのサービスの利用によってトラブルが発生した場合、Poloniex側は一切の責任を負わないので、自己責任でサービスを利用してください。
Poloniex (ポロニエックス) のLending まとめ
仮想通貨を長期保有する場合、ウォレットに保管しておくだけでは増えることはありません。
しかしLendingを行えば、預貯金の利子のようなものを受け取ることができます。Lendingによって驚くような報酬が得られるわけではありませんが、リスクの少ない投資方法です。
しばらく取引する予定がない仮想通貨がある場合は、ローリスク・ローリターンの資産運用方法として、Lendingも検討してみてください。
Poloniex (ポロニエックス) が一概に悪徳業者と断定はできませんが、日本人にも人気の海外業者の中には詐欺まがいの行為を行なっている業者が紛れていることも事実です。また暗号資産(仮想通貨)交換業として登録していない取引所が日本でサービスを行うことは法律で固く禁じられています。海外暗号資産(仮想通貨)取引所の多くは、日本国内での法律に違反していることが多いため、被害に遭って大きな損害を受けてしまう恐れもあります。当サイトとしては万が一のリスクに備え、安全な国内業者を利用されることを強くおすすめいたします。どの取引所を選べば良いか迷っている方はぜひ「国内おすすめ仮想通貨取引所比較ランキング」をご覧ください。