仮想通貨のプールマイニングを徹底解説!おすすめの銘柄も紹介

プールマイニングとは

マイニングには一人で行うソロマイニングと、複数人で行うプールマイニングの2つがあります。ビットコイン (BTC) が発明された当初は、ソロマイニングが主なマイニング方法でしたが、現在ではプールマイニングが主流となっています。プールマイニングでは、各メンバーが持っているマシンの計算能力を提供し、運営元が提供されたパワーを集結させてマイニングを行います。

報酬体系は、マイニングが成功したらメンバーが提供したリソースに応じて利益が分配される仕組みです。自分の資産を貸し出して利益を得るという意味では、不動産運用のイメージに近いでしょう。

プールマイニングのメリット

プールマイニングのメリットは主に3つです。

1つめは、報酬を安定して得やすい点です。プールマイニングでは複数人が力を合わせるため、ソロマイニングに比べマイニングの成功率は高まります。

2つめは、比較的少額の初期投資で参入できる点です。プールマイニングの場合、初期投資に必要な金額は10~30万円程度あれば十分で、ソロマイニングに比べ機材のスペックが低くても問題はありません。

3つめは、運用が楽な点です。ソロマイニングでは、「フルノード」と呼ばれるブロックチェーン上の全データを記録した大容量のファイルを自分で管理する必要がありますが、プールマイニングではフルノードは運営が管理してくれるので、自分で持つ必要はなく、計算能力を提供するだけで良いです。

プールマイニングのデメリット

プールマイニングのデメリットは主に2つです。

1つめは、報酬を参加者で山分けするので、一人当たりの取り分が少なくなってしまう点です。これはメリットの裏返しでもあります。

2つめは、運営元に数%の手数料を支払う必要がある点です。

ソロマイニングでは収益を全て手に入れられる一方、プールマイニングでは参加者で山分けし、手数料も負担するので、一回のマイニングあたりの報酬は少なくなってしまいます。しかし複数人で行う分マイニングの成功率は上がっているので、両者を比べてどちらの期待値が高いか検討すると良いでしょう。

プールマイニングの仕組み

プールマイニングでは、マイニングに参加するのは運営が保有しているサーバーです。サーバーがマイニング対象を見つけると、全参加者に対しハッシュを送るよう要請します。これは「ジョブ」と呼ばれ、ジョブの要請を受けた参加者はそれぞれ自身が提供できる量のハッシュをサーバーに送ります。そしてサーバーは各参加者から集めたハッシュをもってマイニングを行います。

ソロマイニングと違うのは、参加者は自分のマイニングリグではなく、プールマイニングの運営が所有するサーバーを通じてマイニングを行う点です。参加者が提供したハッシュのうちひとつでも条件を満たしたものがあれば、マイニングは成功します。マイニング報酬は一旦プールマイニングのサーバーに送信され、各々が提供した仕事量に応じて分配されます。

プールマイニングは儲かるのか?

結論、プールマイニングはソロマイニングより利益を出せる可能性があるといえます。プールマイニングで効率が良いと評判のNiceHushでマイニングした場合の利益を試算したデータがあります。

例えばRTX3060TiというGPUを用いた場合、ひと月あたり約8,000円利益を出すことが可能で、機材代を回収して黒字化できるのは約7.5ヶ月後という想定結果になっています。報酬は通貨で得られるので、その時々の通貨の価格によっても変化します。上の数字は1BTC=約400万とした際の計算結果です。

儲かる銘柄の探し方

儲かる銘柄を探すには、ハッシュレートとディフィカルティを考慮する必要があります。ハッシュレートは計算能力の単位、ディフィカルティはマイニングの難易度のことです。

しかし上記を都度計算するのは手間がかかるでしょう。WHAT TO MINEというサイトを使えば、ハッシュレートとディフィカルティを考慮した上でその通貨がどれくらい儲かるのか計算してくれます。使い方はシンプルで、自分が使っているGPUと電気代の情報を入れて、「Calculate」を押すと儲かる順に通貨が表示される仕様です。

プールマイニングに必要なもの

パソコン

プールマイニングに参加するにはパソコンが必要です。マイニングに用いられるのパソコンにはASIC、CPU、GPUの3種類ありますが、おすすめはGPUです。というのも、ASICはプールマイニングに対応しておらず、CPUは一般的なパソコンに搭載されていますが、処理能力の面でやや不安を感じるためです。

GPUはもともと高画質の画像を処理するためのデバイスでしたが、CPUより演算能力が高く、マイニングとの相性も良いため、現在主流のマイニング機器になっています。

ウォレット

マイニング報酬として得た仮想通貨を保管するには、ウォレットが必要です。仮想通貨取引所のウォレットか、個人で管理するウォレットのいずれかを用意しましょう。

マイニングソフト

マイニングソフトは、プールマイニングの事業者が用意したものがあるので、そちらをインストールして使いましょう。

プールマイニングを行う手順

パソコンを選ぶ

先述したとおり、プールマイニングに参加するにはCPUまたはGPUが必要です。CPUでも参加はできますが、効率がかなり悪いため通常はGPUを使います。

人気なGPUはNvidia GeForce GTX 1070AMD Radeon RX 580AMD RX 480です。

プールマイニングを選ぶ

プールマイニングを比較する際は以下の3点に注目しましょう。

1つめは、シェア率です。シェア率が高いプールほど報酬を得る機会が増えるため、収入の安定につながります。

2つめは、マイニングできる銘柄です。プールによってマイニング可能な銘柄は違うため、自分が希望する銘柄を取り扱っているところを選ぶ必要があります。

3つめは、利益の分配方法です。配分方式には主に「PPLNS」と「PPS」の2種類があります。「PPS」はマイニングに失敗しても報酬が受け取れるので、収入は安定しますが、その分手数料が高く設定されています。プールによって両方から選べるところと片方のみ対応しているところがあるので、確認しましょう。

プールマイニングに参加する

プールマイニングを選んだら、いよいよ参加しましょう。プールマイニングには、管理画面を通して接続します。プールによっては 接続に際しアカウント作成が必要なところもあります。

プールへの接続URLは、プールマイニングのサイトに記載されています。接続URLを設定した後、リグを再起動すると自動的にプールマイニングへ接続し、マイニングを開始してくれます。

プールマイニングをする際の注意点

プールサイトがハッキングをされる可能性がある

プールマイニングをする際は、プールサイトがハッキングされる可能性を考慮し、セキュリティ対策を取ることが大切です。

実際に2017年にプールマイニングサイトNiceHushがハッキング被害に遭っています。支払いシステムに不正アクセスされ、マイニング報酬としてサイトで管理していた約76億円相当のビットコイン (BTC) が盗まれました。

このように万が一プールサイトがハッキングされてしまうと、自分の大切な資産を失うことにもなりかねません。プールサイトを利用する際は、サイトの信頼性や具体的に行っているセキュリティ対策を必ず確認しましょう。

価格変動により、税金を多く支払わなければいけないことがある

マイニングを行う際は、税金の仕組みに注意しなくてはなりません。マイニングによって取得した仮想通貨は、取得した時点で損益が発生し、課税対象となります。実際にあった事例として、870万円もの税金が発生し、払いきれなくなってしまったケースがあります。

この人はゼックストークン (XEX) を2019年1月から12月にかけてマイニングし、計170万XEXを獲得しました。2019年のゼックストークンは、1月で約3円だったのが、6月で最高値約16円まで高騰し、その後急落に転じ12月で1円を切るといった、乱高下の価格推移をしていました。先述したとおりマイニングの収益は取得した時点の価格で計算されるので、2019年全体の収益は1800万円という計算になります。

さて年が明けて2020年に入り、いざ現金化しようとすると、ゼックストークンはすでに1円未満まで下落していて、全て売却しても90万円ほどにしかなりません。しかしながら、税金は1800万円を基準に発生するため、会社員の給与500万円と合わせて所得税を計算すると、870万円もの金額を支払わなければならず、借金を抱えてしまったのです。

これを防ぐためには、必ず年内に含み損の出ている仮想通貨を売却して損失額を減らすことです。

このケースであれば、2019年12月の年末で1XEX=1円で保有していた170万XEXを全て売却すれば、手元に170万が入り、もともと収益は1800万円だったので、1800万-170万=1630万の損が確定します。これが収益から差し引かれるので、結局仮想通貨の利益として税金の対象となるのは170万円になります。

年を越してしまうと前年の利益が確定してしまうので、必ず年内に売却することが大切です。

プールマイニングまとめ

プールマイニングとは、複数人がそれぞれのマシンパワーを運営に提供し、共同でマイニングを行う形式です。プールマイニングはソロマイニングに比べ用意するものが少なく、誰でも参加しやすいうえ、安定的に利益をあげやすい点がメリットです。プールを選ぶ際は、シェア率、マイニングできる銘柄、利益の分配方法の3つに着目しましょう。

仮想通貨の仕組みを知る上で、マイニングに関する知識を深めることは重要です。今後の市場動向を予測するためにも、興味のある方はマイニングについて調べてみてください。

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