- LIQUIDプラットフォーム構築の資金調達のために発行されたキャッシュ
- キャッシュを保有するとLIQUIDで優遇サービスを受けることができる
- 2019年にLiquid Coinへ名称変更・リブランディング予定
「キャッシュの将来性ってぶっちゃけどうなの?」そう気になっていませんか?
仮想通貨取引所Liquid by Quoineを運営するQUOINE (コイン) 社が発行するキャッシュは、実は将来性が非常に高い通貨です。
本記事ではキャッシュ発行の経緯からキャッシュと密接に関係するプラットフォームLIQUIDの機能や将来性について解説します。
仮想通貨の2020年相場予想
キャッシュ (QASH) は金融庁認可済の取引所初のICO!結果は大成功!
キャッシュはICOを通じて販売されたトークンです。ICOとはトークンと呼ばれる電子的なものを企業が発行して、一般の人から仮想通貨を調達することを指します。
キャッシュのICOは2017年11月の3日間に行われ、約124億円分もの資金調達を行いました。キャッシュのトークンセールを行ったQUOINE株式会社は金融庁から仮想通貨交換業のライセンスを取得しています。ゆえに金融庁から認可を受けた仮想通貨取引所が行ったはじめてのICOとなりました。
QUOINEってどんな会社?キャッシュ (QASH) との関係性とは?
キャッシュを発行しているのは、東京都に本社をおくQUOINE (コイン) 株式会社です。
QUOINE社は2014年にシンガポールで設立しましたが、2016年に拠点を東京に移しています。現在は仮想通貨取引所Liquid (グローバル版) とLiquid by Quoine (日本居住者向けの仮想通貨取引所) を運営しています。
キャッシュ (QASH) はLIQUIDプラットフォームでささえられている
キャッシュ (QASH) = LIQUIDの中で使われる予定の仮想通貨
キャッシュはLIQUID (リキッド) で提供されるサービスに使えます。LIQUIDはQUOINE社が提供する、これまでにない仮想通貨取引所サービスです。2018年まで提供していた仮想通貨取引所QUOINEX (コインエクスチェンジ) よりも流動性を高めた取引所です。このLIQUIDは2018年9月にサービスをスタートさせています。
2019年7月現在、キャッシュは次の3つのサービスに使えます。
- 取引手数料の割引
- 過去30日間の取引量に応じたリベートをキャッシュで還元
- LIQUID上のトークンセールに使うことでディスカウントを受けられる
※すべてグローバル版QUOINEにおけるサービス
キャッシュで支払わない場合の取引手数料は0.1%ですが、キャッシュを使うことで半額の0.05%となります。
また過去30日間で累計2,500万米ドル (2,750億円) 以上の取引を行ったトレーダーには、キャッシュでリベートをもらうことができます。さらにトークンセールの支払い通貨として使うことで、割引を受けることができます。
キャッシュ (QASH) の特徴
キャッシュ (QASH)はQUOINEが発行している!
キャッシュの発行元は仮想通貨取引所を運営しているQUOINE株式会社です。大手取引所Binanceが発行しているバイナンスコインや、Huobiが発行しているフオビトークンと同じ類のトークンといえるでしょう。バイナンスコインやフオビトークンも自社の仮想通貨取引所においてサービスの割引などに使えます。
キャッシュ (QASH) はイーサリアム上で作られているトークン
キャッシュはイーサリアム上で作られたトークンです。イーサリアムはオリジナルのトークンを作成できる機能があり、その機能を使ってキャッシュは作成されました。同じくイーサリアムで作成されているトークンにはテザーやオミセゴーなどがあります。
キャッシュ (QASH) トークンはキャッシュ (QASH) コインへの移行が計画!
キャッシュのホワイトペーパーには 「2019年第2四半期までにQUOINEは、独自のブロックチェーン (QUOINE CHAIN) を作成する 」という記載があります。第2四半期とは6~9月までのことです。ホワイトペーパー上ではQUOINE CAHINという表記でしたが、2019年7月現在開発しているブロックチェーンの名称はLiquid Distributed Ledger (LDL、Liquid分散台帳) となっています。
そしてキャッシュはLiquid Coinという名称へリブランディングすることを発表しています。
キャッシュ (QASH) はLIQUIDプラットフォームの活用で取引がスムーズ
キャッシュはLIQUIDの中でお得になるクーポンのように使われます。たとえばLIQUIDで発売されるトークンの支払いにキャッシュを利用すると、割引を受けられます。また仮想通貨を誤入金したときの回復手数料はキャッシュで支払う必要があります。
QUOINEで優遇されている
キャッシュを保有することで、LIQUIDで様々な優遇措置を受けられます。たとえばLIQUIDでの取引手数料の割引を受けられたり、取引高に応じてリベートをもらえたりします。
キャッシュ (QASH) は金融庁認可済で、法令遵守が徹底されている
ICOで発行されたトークンというと、詐欺まがいなものが多いと感じる方も多いと思います。しかしキャッシュは金融庁が認可した仮想通貨取引所が発行しているものですので、法令遵守が徹底されています。海外の法人を設立して海外でICOを行ったプロジェクトとは信頼性が違います。
キャッシュを取引所に上場する際も金融庁から許可を得ていますので、全く怪しいものではありません。
キャッシュ (QASH) の取引プラットフォーム「LIQUID」とは?
キャッシュ (QASH) とLIQUIDが解決する課題
LIQUIDが解決するのは暗号通貨の流動性の欠如です。たとえばBTC/JPYの通貨ペアは日本の様々な取引所で取り扱われていますが、大きな流動性がある取引所もあればそれほど流動性のない取引所もあるでしょう。またカナダドルやNZドルのようなどちらかというとマイナーな通貨は、米ドルなどのメジャーな通貨に比べて仮想通貨の取引高は高くありません。
LIQUIDは暗号通貨の流動性を一つにまとめる機能をもちます。取引所ごと、通貨ペアごとに細分化されていた仮想通貨の流動性をひとつの大きなプールにまとめ、大きな流動性を作り出します。
LIQUIDをささえる技術「ワールドブック (World book) 」
LIQUIDは世界中で発生した注文をひとつにまとめることができるワールドブックという技術が使われていいます。ワールドブックは内部ワールドブックと外部ワールドブックという2つのコア技術で構成されています。
内部ワールドブックはLIQUID内で発生した異なる通貨同士の注文をまとめるための技術、外部ワールドブックはLIQUID以外の取引所で発生した注文をひとまとめにする技術です。このワールドブックの技術が実現すると、以下のようなことが可能となります。
ドイツのトレーダーがビットコインを販売したいと思い、通貨ペアBTC/EURで売り注文を出します。そしてビットコインを購入したいシンガポールのトレーダーがBTC/SGDで注文を出したとき、異なる法定通貨かつ別の取引所を使っていますが、注文をマッチさせることが可能です。
流動性の低いマイナーな法定通貨を利用している国からでも高い流動性にアクセスすることができ、注文をスムーズにマッチングさせることができます。
マッチングエンジン(ME)
ワールドブックに使われているマッチングエンジンには、毎秒数百万トランザクションを処理することができる、業界の中でも最先端の技術が使われています。非常に多い通貨ペアを瞬時に処理できるよう、超スケーラブルに設計されています。
クロスカレンシー換算エンジン(CCCE)
クロスカレンシー換算エンジン (CCCE) は、異なる通貨同士を即時に同じ通貨に変換するエンジンのことです。異なる通貨とは、法定通貨だけではなく仮想通貨にも適用されます。
たとえばドイツにいるAさんがイーサリアムをユーロ (EUR) で売り注文を出すとします。同時にシンガポールにいるBさんがシンガポールドル (SGD) でビットコインを購入する買い注文を出しました。そうするとCCCEが働いて、ETH/BTCとEUR/SGDのレートをはじき出し、異なる通貨ペア同士の注文を一致させます。
CCCEを使うことで通常は一致しない通貨ペア同士をマッチングさせられます。EURを扱う取引所であればEURを扱う国々の人同士、シンガポールドルを扱う取引所であればシンガポールドルを扱う国に住む人が取引するのが通常ですが、そういった通貨の違いや国の違いを超えて、複数の国から流動性を調達できるようになります。
スマートオーダールーティング(SOR)
スマートオーダールーティング (SOR) は、ユーザーの注文が約定するまでの時間を短くするためのシステムです。たとえばETH/SGDで注文が出されたとき対応するETH/SGDの注文がない場合、スマートオーダールーティングシステムが働いて通貨ペアを変更して別の取引所で対応する通貨ペアがあるかどうかを検索します。
具体的な例は次のとおりです。
- ①ETH/SGDで買い注文を出す
- ②A取引所でETH/SGDで対応する注文があるか検索
- ③B取引所でETH/USDで対応する注文があるか検索
- ④C取引所でETH/EURで対応する注文がかあるか検索
- ⑤D取引所でBTC/USDで対応する注文があるか検索
- ⑥ (マッチングするまで繰り返し)
自社の取引板にマッチする注文がなかった場合、他の取引所の取引板にある注文を検索します。さらに異なる通貨ペアの注文を元の注文の通貨に置き換えて検索しますので、多くの場合瞬時にマッチさせることができるでしょう。ゆえに流通量が少ない通貨であってもマッチングする確率が高くなり、ユーザーがスムーズに取引できます。
LIQUIDのメリット
LIQUIDがユーザーにもたらすメリットは、次の3つです。
- 日本円ですべての仮想通貨を購入できる
- たくさんの取引所に口座を開設しなくてよくなる
- 流動性が上がり、ベストプライスで取引できるようになる
1つ目のメリットは日本円さえあればどんな仮想通貨でも購入できる点です。マイナーな仮想通貨を購入したいときは一度ビットコインに両替してから購入する必要がありましたが、LIQUIDがあると異なる法定通貨同士の注文でもマッチングできるため、わざわざほかの通貨に交換しなくても直接日本円で仮想通貨を購入できます。
また多数の取引所のオーダーを取りまとめてくれるため、わざわざ多くの取引所に口座開設しなくてもよくなるでしょう。そして仮想通貨取引の流動性が上がることで取引所間の価格差が少なくなり、ユーザーはより適切な価格で売買を行えるようになります。
キャッシュ (QASH) の将来性
金融庁の認可があるので、法律面でも安心!
キャッシュは金融庁が許可した仮想通貨のリストであるホワイトリストに入っているため、通貨としての信頼性が高いといえるでしょう。金融庁が認可した取引所であるQUOINE社が発行しているという点も評価ポイントです。
栢森CEOはじめチームメンバーが優秀
QUOINE社のCEOであるマイク・カヤモリ氏は東京大学を卒業し、ハーバードビジネススクールを経たエリートです。さらに職歴も豪華です。
三菱商事でナチュラルローソンの立ち上げに携わり、大手のベンチャーキャピタルへ勤務。その後ソフトバンクグループのグローバル戦略本部長を経てガンホーの最高投資責任者に着任するなど、金融のスペシャリストとしての経歴を積んできました。
社長室長である今野氏も東大卒でソフトバンク勤務を経ているなどエリートといえる方でしょう。トップやチームメンバーが非常に優秀であることがおわかりいただけると思います。
ジブラルタル証券やJASDAQ上場会社と提携している!
QUOINE社はジブラルタル証券やJASDAQ上場企業のULSグループ株式会社と業務提携しています。ジブラルタル証券の子会社である仮想通貨交換所Gibraltar Blockchain ExchangeのシステムをQUOINE社が提供しています。ITコンサルティング事業を行うULSグループとは、技術を組み合わせてマーケティングや新たな商品を開発するとしています。
有名企業とタッグを組むことでQUOINE社の影響力を増しています。
レンディングブロック社との提携により、市場規模が拡大する!
2018年6月、QUOINE社は英企業レンディングブロックと提携しました。レンディングブロック社は仮想通貨を借りたい人と貸したい人を結びつけるマッチングサービスを提供しています。提携することで、QUOINE社が運営する取引所のユーザーがレンディングブロック社の仮想通貨の融資・貸出サービスを利用できるようになります。
LIQUIDは仮想通貨売買に加えて、仮想通貨の融資・貸出サービスを行いたいユーザーを取り込むことが可能になりました。
仮想通貨取引所とも連携が進んでいる
LIQUIDは仮想通貨取引所BinanceとBifinexと提携しています。BinanceやBitfinexはLIQUIDと提携することでグローバルな仮想通貨の流動性プールにアクセスできるようになります。
日本発ICO(トークンセール)の最高額を叩き出した
キャッシュのICOでは約124億円もの資金を調達しています。日本で行われたICOでは、2017年に行われたテックビューロ社の約109億円を抜いてトップとなっています。
銀行業務ライセンス取得を目指している
キャッシュのホワイトペーパーには 「QUOINEはユーザーに提供するサービスの範囲を拡大するために正式なBanking licenseを申請中です。」と記載されています。銀行業務のライセンスを取得する意向であることがわかります。ただしロードマップ上では最も実現から遠い 「予定」という表記になっており、いつ頃取得できるかが不透明な状況です。
情報配信に積極的
LIQUIDは情報配信に積極的です。Midium上でブログ更新を定期的に行っていますし、Advice and answers from the Liquid Teamでは、様々なメンバーが記事を更新しています。
すでにプロダクトがある
LIQUIDプラットフォームは2018年9月にサービスを開始しており、計画に従って開発を着実に進めています。
キャッシュ (QASH) の抱える今後の不安要素
キャッシュ (QASH)の用途が少ない
キャッシュはLIQUIDプラットフォーム内でのみ価値をもちます。ゆえにLIQUIDプラットフォーム以外において使い道はなく、用途が少ないといえます。
スプレッド・手数料が高くなるかも?
LIQUIDでは各取引所のオーダーを横断的に検索できるSORが組み込まれていますが、必ずしも最適な価格にならない場合があります。同じ取引所で適切なオーダーが見つからなかった場合は別の取引所のオーダーを探しますが、その間に適切なオーダーが元の取引所に発生するかもしれないからです。
速度と実行コストを最適にするSORは完璧なシステムではないことは、覚えておく必要があります。
アービトラージで儲けることはできない
LIQUIDはアービトラージに向いていません。そもそもLIQUIDは取引所間の価格差をなくそうとするしくみをもつ取引所だからです。取引所間の価格差ががなくなってしまえば、アービトラージで利益を出すことは難しくなるでしょう。
流動性を逆手にとった取引ができない
流動性の小さい取引所では、ある程度の資金があれば仮想通貨の価格の釣り上げや売り叩きが可能でした。しかしLIQUIDは流動性の低い通貨でも大きな流動性プールの中で取引できるため、そのような価格操作は行えなくなるでしょう。
既存の為替プラットフォームを本当に取り込めるのか
サービスがスタートしているLIQUIDですが、世界中の取引所のオーダーをひとつにまとめるWorld bookはまだ開発中であり、完成していません。異なる法定通貨間・仮想通貨間での即時取引が行える技術が搭載できるのか注目が集まっています。
キャッシュ (QASH) の価格推移と過去の出来事
上場 – 2018年1月下旬
キャッシュは2017年11月にQuonex (現Liquid by Quoine)へ上場しました。 そして2018年1月にBinanceへの上場の噂が広がり、過去最高値約138円を記録しています。ただBinanceへの上場は、2019年7月現在も行われていません。
2018年1月中旬 – 2018年7月
その後仮想通貨バブルの崩壊により価格は急降下しました。2019年7月現在のキャッシュの価格は約14円となっています。
QUOINEが「QASH HODL」キャンペーンをスタート!
第1弾キャンペーンは終了
2019年1月~2月まで 「QASH HODL」 というキャンペーンを開催しました。これはキャッシュの保有量と保有期間に応じて、リップルを付与するというもの。最大50,000円相当のリップルが、条件を満たした方全員に付与されるキャンペーンでした。
2019年2月時点で第2弾キャンペーンの詳細は未定
2019年1月~2月に行われた 「QASH HODL」キャンペーンには 「第1弾」という表記がありましたが、2019年2月時点で第2弾のキャンペーンは告知されていません。
Liquid by Quoine、独自仮想通貨キャッシュ (QASH)を新ブランドLiquid Coinに変更へ
2019年2月、QUOINE社はキャッシュをLiquid Coin(LQC)へリブランディングすることを発表しました。リブランディングすることで次世代のLiquidプラットフォームである「Liquid 2.0 」を補完するトークンとなると説明しています。そしてオリジナルブロックチェーン (LDL) へ移管することについても触れています。
仮想通貨キャッシュ (QASH)を発行するLiquid、メルカリに続く「国内2例目」のユニコーン企業に
QUOINE社は創設10年以内で評価額10億米ドル (約1,100億円) を超えるユニコーン企業となりました。これはフリマアプリを運営するメルカリに続く2例目となります。メルカリは創業5年で評価額が10億米ドルを超えましたが、QUOINE社も5年で10億米ドルを超えています。
2019年4月、QUOINE社が世界有数のベンチャーキャピタルからシリーズCラウンドの資金調達を行ったことで時価評価額がアップしました。
キャッシュ (QASH)の現在のチャート
キャッシュの現在の価格は好材料となるニュースが特に無いため、停滞気味です。
キャッシュ (QASH) の将来価格はいくらになる?
キャッシュの価格は将来どうなるのでしょうか。QUOINE社の基幹サービスであるLiquid by Quoineが成功しなかった場合と、成功した場合で大きく異なります。
Liquid by Quoine (リキッドバイコイン)が成功しなかった場合
もしLiquid by Quoineがサービスを中止してしまったり不具合が起きたりした場合、キャッシュの価格は下がる可能性があります。なぜならキャッシュは現在のところLiquid by Quoineの中でのみ役に立つトークンだからです。Liquid by Quoineが万が一頓挫してしまえば、キャッシュの価値は無くなってしまいます。
Liquid by Quoine (リキッドバイコイン)が成功した場合
Liquid by Quoineがロードマップどおりに開発が進んだ場合、キャッシュの価値は上場する可能性があります。仮想通貨取引所が発行しているトークンはバイナンスコインやフオビトークンなどがありますが、バイナンスが新たなサービスを次々とリリースしたり世界各国へ進出したりすることで、バイナンスコインの価値は急上昇しています。
Liquid by Quoineの進捗によっては、バイナンスコインのように価値が上昇するかもしれません。
キャッシュ (QASH)は2019年いくらになる?
2019年、キャッシュはリブランディングとオリジナルブロックチェーンへの移管を予定しています。このタイミングで価格が上昇する可能性はあるでしょう。15円~30円あたりになると予想されます。
キャッシュ (QASH) のロードマップ
キャッシュが掲げているロードマップにおける、主要項目の内容と開発状況を解説します。
2018年Q4 プライムブローカレッジ開始
プライムブローカレッジとは、次の3つのサービスを統合したものをいいます。
- 直接グローバル市場へアクセスできる機能
- 世界中の銀行に即時に法定通貨を送金できる機能
- アカウントにある資金を担保に仮想通貨や法定通貨を借りられる機能
このプライムブローカレッジ機能は2018年の第4四半期に開始するとしていましたが、2019年7月現在も開始されていません。プライムブローカレッジをリリースするには銀行ライセンスが必要不可欠ですが、銀行業のライセンスを取得できていないことが影響しているでしょう。ロードマップ上の状況は、「開発中」・ 「完了」・ 「予定」の3つの分類のうち 「予定」となっています。
2019年Q2 QASHブロックチェーン開始→LDL(分散台帳)に変更
QUOINE社はLiquid Distributed Ledger (LDL、Liquid分散台帳) というオリジナルのブロックチェーンを開発しています。キャッシュは現在イーサリアム上で動作していますが、いずれLDLに移管される予定です。そして将来的にLiquidもLDL上へ移管され、DAppsとして動作させるとしています。
LDL上ではID (個人認証) を共有でき、そのIDを企業間で共有することで、金融機関同士がシームレスにつながるとしています。
2019年Q3 正式な銀行免許取得(追加)
QUOINE社はサービス内容を拡大して多種多様なサービスをお客様に提供するために銀行業務を行うためのライセンスを取得するとしていましたが、2019年7月現在、ロードマップ上では 「予定」という表記になっています。
Liquid Black(リキッドブラック)の提供
Liquid Blackとはグレードが上位の口座のことです。様々な特典が付くとしていますが、ロードマップ上の状況は 「予定」となっています。
Liquid Mobile App(リキッドモバイルアプリ)の提供
Liquidのあらゆる機能を兼ね備えたモバイルアプリは、2019年7月現在 「開発中」 となっています。
内部ワールドブック - 追加的な通貨の組合せ
内部ワールドブックとはLiquidユーザーにおける為替調整された取引板のことです。現在はビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュの通貨ペアで起動しています。これらの通貨に加えて、様々な通貨ペアでテストが行われています。
外部ワールドブック
外部ワールドブックとはLiquidを含む世界中の取引所の注文が集まる巨大な取引板を指します。この機能は現在 「開発中」です。
トークンセールのQASHボーナス
LIQID上でトークンセールが行われることがありますが、キャッシュを支払いに使うことでディスカウントを受けられます。
クレジットカードによる資金調達
2019年2月、LIQUIDはクレジットカードやデビットカードによる入金に対応しました。ただし日本は現在のところ対象外です。
キャッシュ (QASH) の競合はいないの?
トークンの将来性を測る上で大切なのは競合となるサービスがあるかどうかです。そこでこの章では、競合となりうる可能性のある次の2つのサービスについて、キャッシュと比較しました。
- COMSA
- DEX
COMSA(コムサ)
COMSAはテックビューロ社が行ったICOです。資金調達した目的はICOを行うためのプラットフォームの構築。つまりブロックチェーンに疎い企業がトークンを発行して資金調達するのをテックビューロ社が手助けする、ということです。クラウドファンディングのトークン版といっていいかもしれません。
一方QUOINE社が資金調達した目的は、世界中の取引所が接続する大規模なプラットフォームづくりです。COMSAはICOに特化したものでQUOINE社は取引の流動性を上げることに特化していますので、この2つの資金調達の目的は全く異なります。ゆえに競合することはないでしょう。
DEX(分散型取引所)
DEXは仮想通貨取引所にアカウントを開設しなくても個人同士が直接仮想通貨を交換できるしくみのことです。BinanceがDEX版の取引所をオープンさせたことでも話題となりました。DEXは他の取引所で行われている注文をひとつにまとめられるものではありませんので、LIQUIDとは競合しないでしょう。
キャッシュ (QASH) を購入できる取引所は?
Liquid by Quoine (リキッドバイコイン)
キャッシュを購入できる取引所はキャッシュを発行するQUOINE社が運営するLiquid by Quoineです。日本の取引所では唯一キャッシュを取り扱っています。
キャッシュ (QASH) の購入方法
Liquid by Quoineでキャッシュを購入する手順について解説します。あらかじめLiquid by Quoineに口座を開設し、日本円を入金しておきましょう。入金が済んだ状態でのキャッシュを購入するまでの手順は、次の4ステップです。
STEP1 ログイン
メールアドレスとパスワード、2段階認証のコードを入力してログインしましょう。
STEP2 通貨ペアを選ぶ
ログイン後、通貨ペアを選ぶ画面が出ますので、QASH/JPY もしくはQASH/BTCを選択しましょう。
そうするとトレード画面に切り替わります。
STEP3 注文内容を入力する
トレード画面の注文パネルに注目しましょう。
買いパネルと指値が選択されていることを確認し、注文金額 (日本円) と注文数量 (QASH) を入力しましょう。
STEP4 注文内容を確認する
注文内容を確認すると購入に必要な金額が表示されます。確認して問題なければ 「買う」ボタンを押しましょう。
以上でキャッシュの買い注文は完了です。
キャッシュ (QASH) の保管方法
キャッシュを安全に保管するには取引所へ預けっぱなしにするのではなく、自分でウォレットを用意することが重要です。仮想通貨取引所は非常に高度なセキュリティ対策が施されていますが、常にハッカーから狙われているからです。ハッカーによって防御壁が突破され仮想通貨を流出させててしまう事件が後をたちません。
もっとも安全性の高いウォレットはハードウォレットと呼ばれる、パソコンのUSBの口に差し込んで利用するタイプのウォレットです。インターネットと切り離して保管されるため、安全性が高いことが特徴です。ハードウォレットは次の2つをご紹介します。
- Ledger NanoS
- TREZOR
またパソコンのWebブラウザから利用できる便利なウォレットとして以下をご紹介します。
- MYEtherWallet
キャッシュ (QASH) 対応ウォレット① Ledger Nano S (レジャーナノS)
Ledger Nano Sは、キャッシュに対応しているハードウォレットのひとつです。価格は1万円程度で、リップルの保管にも対応しています。リップルも一緒に保管したいという方におすすめです。
キャッシュ (QASH) 対応ウォレット② TREZOR (トレザー)
TREZORも、キャッシュに対応しているハードウォレットのひとつです。価格は安いもので6,000円程度です。モナコインやネムにも対応しているため、これらの通貨と一緒に保管したいという方におすすめです。
キャッシュ (QASH) 対応ウォレット③ MyEtherWallet (マイイーサウォレット)
My Ehter WalletはWebブラウザからアクセスできるウォレットです。秘密鍵は自分で保管できるタイプのウォレットですので、比較的安全性が高いです。無料で利用できるのが嬉しい点です。
キャッシュ (QASH) の評判
キャッシュに関する良い評判と悪い評判をツイッターからいくつか抽出しました。
キャッシュ (QASH) の良い評判
今現在ではむしろ、ダークホース的な存在で良いと思います。戦いはこれからが本番。 #QASH
— 怪力太郎 (@LIQUID_LDL) July 8, 2019
2019年第2四半期進捗レポート https://t.co/qTXTGmhWIX
qashトークンの将来性には期待してる。ただ、規制の整備次第では時間かかるのは想定内。色々調べても、素晴らしい会社には間違いないので、頑張ってほしい。
— ハムちゃん💕 (@kizoku011) July 4, 2019
QASHを一気に買うとテンションが上がる
— omiki (@omiki72565521) July 12, 2019
数年後のために今無理をして買うべきかなと
キャッシュ (QASH) の悪い評判
株とトークンの違いなんだろうけど
— 貫く剣∈(・ω・)∋ (@piercesword) September 25, 2018
ALISはホワイトペーパーちゃんと作ったり
SlackでICO前から外国人相手にやり取りしたりと
その辺ちゃんとしてICO成功したからね
あとは知ったことかー株じゃないから言うこと聞く義務無いー売りたきゃ売れー
というのはある意味正しい∈(・ω・)∋ https://t.co/DngGAKYxPA
$QASH は1,000円とか2,000円とかのポテンシャルを秘めてると思う。問題はこれがまだ絵にも描かれていない餅だってことかな😅(ダメじゃんw
— Langerhans℗ (@Langerhansis) June 3, 2019
まとめ
LIQUIDプラットフォームの構築の資金調達のために発行されたキャッシュは、LIQUIDプラットフォームが予定通り完成することで価値が上昇する可能性があります。2019年はリブランディングやオリジナルブロックチェーンのLDLの公開を控えているため、価格が大きく上昇するチャンスは多いといえるでしょう。
ぜひキャッシュを早めに手に入れることをおすすめします。