リップル (XRP) のスプレッドとは
リップルのスプレッドとは、仮想通貨販売所におけるリップルの売値と買値の差額です。スプレッドは取引手数料と同様に、取引時にコストとして負担する必要があります。具体例をもとにリップルのスプレッドについて詳しく確認していきましょう。
2021年6月17日時点のGMOコインのリップル (XRP) の売却価格と購入価格は以下の通りでした。
- 売却価格:92.609円
- 購入価格:96.384円
上記のように売却価格と購入価格に差があります。これがスプレッドです。上記条件のスプレッドは96.384円-92.609円で3.775円です。
例えば上記の価格で1XRPを購入し、そのまま売却した場合は3.775円の損失となってしまいます。スプレッドが広ければ広いほど、売値と買値の差が大きいので、コストがかかり利益を出しにくくなってしまいます。
リップル (XRP) のスプレッドが発生する理由
リップルのスプレッドは、取引所の手数料として徴収されています。リップルの取引をする方法は以下の2種類に分けられます。
- 販売所形式:運営会社に対してリップル (XRP) の売買をする
- 取引所形式:ユーザー間でリップル (XRP) を売買する
スプレッドが大きく発生するのは、基本的に販売所形式の場合です。運営会社は購入価格と売却価格を同じにしてしまうと、会社として利益を出せなくなってしまいます。そのため実質的な手数料としてスプレッドを徴収しています。
販売所でリップルを売買する際には、取引手数料がかからない分、取引所よりお得であると思っていた方もいるかもしれません。しかし実際にはスプレッドがかかるので、価格の上昇幅がスプレッドを上回るまで利益を出せません。
リップル (XRP) のスプレッドが拡大する要因
リップルのスプレッドは常に固定されているわけではなく、様々な要因によってリアルタイムで変動しています。リップルのスプレッドが拡大してしまう要因は主に以下の2つです。
- 流動性が低いとき
- 相場が急変したとき
流動性は、「取引の成立のしやすさ」を表す指標で、取引高や板の厚さによって変動します。一般的に流動性が高いほどスプレッドは低く安定し、流動性が低いほどスプレッドが開く傾向があります。これは流動性が低いと、迅速に購入が行える販売所の需要が上がるためです。また、下記のタイミングでは流動性が低くなりやすく、スプレッドも広がる傾向にあります。
- クリスマスや年末年始
- 取引が行われにくい時間帯
- 相場の急変による取引高の減少
リップルの相場が急変すると、多くの投資家や金融機関が今後の動向を探り、一時的に流動性が下がります。そのため相場の急変と共にスプレッドが広がり、リップルの取引をしにくくなってしまいます。
スプレッドは常に変動するので、取引前に確認する習慣をつけておきましょう。流動性が下がりそうなときには、取引を避けるのも選択肢のひとつです。
リップル (XRP) のスプレッドが狭いおすすめ取引所3選
bitbank (ビットバンク)
bitbankはリップルのスプレッドが狭く、取引に適しています。bitbankの主な特徴は以下の通りです。
- リップルのスプレッドは約0.001円
- リップルの取引量は国内最大級
- コールドウォレットやマルチシグなどセキュリティ対策も万全
bitbankはリップルのスプレッドが約0.001円と国内で最狭水準となっています。bitbankは国内におけるアルトコインの取引シェアが5割を超えており、取引高・流動性ともに業界トップクラスの水準を維持しているためです。流動性の高さやスプレッドの狭さを意識している方に、bitbankはぴったりの取引所といえるでしょう。
BITPoint (ビットポイント)
BITPointもリップルのスプレッドが狭めで、取引しやすいです。BITPointの主な特徴は以下の通りです。
- 東証二部上場リミックスポイントが運営している
- スプレッドは変動制
- 日証信託銀行から資産の保証を受けている
BITPointのスプレッドは変動制ですが、比較的狭い水準をキープしています。急にスプレッドが拡大した、などというトラブルを避けたい方に向いています。日証信託銀行から資産の保証を受けているので、ご自身の資産を入金しても安心です。[1] BITPOINT公式, 顧客資産の分別管理について, 2021年6月27日参照もちろんユーザーの資産と取引所の資産も分別管理が徹底されています。
参考 : BITPoint(ビットポイント)のスプレッドは大きいのか!? 他取引所と徹底比較
Liquid by Quoine (リキッドバイコイン)
Liquid by Quoineは、リップルのレバレッジ取引に適した取引所です。Liquid by Quoineの主な特徴は以下の通り。
- 最大25倍までレバレッジ取引ができる
- 独自トークンQASHを使えば手数料が割引になる
- リップルのスプレッドは0.05円
Liquid by Quoineでは、最大25倍までのレバレッジがかけられるので高いリターンを求めている方にも向いています。取引所の独自トークンであるQASHを利用すると、取引手数料が50%キャッシュバックされるのでお得です。
参考 : Liquid by Quoine (リキッドバイコイン) のスプレッド手数料は安い? - 主要6社比較と通貨別検証
- QASH自体の売買
- レバレッジ取引の証拠金
- 誤送金の組み戻しの際の手数料
QASHは取引手数料を支払う以外にも上記の使い方ができます。
リップル (XRP) のスプレッド比較
2021年6月現在、リップル (XRP) のスプレッドが最も狭いのはbitbankです。以下に、リップルのスプレッドが狭い取引所をかんたんにまとめました。
リップル (XRP) のスプレッドを抑えるためには?
販売所ではなく取引所を使う
リップル (XRP) の売買方法は、以下の2種類があります。
- 販売所:運営会社に対してリップルを売買する
- 取引所:ユーザー間でリップルを売買する
販売所は、「リップルを◯◯円分購入する」という注文方法で100%購入することが可能ですが、スプレッドがかかるため、一般に取引所よりも高値で購入することになります。少しでもスプレッドを節約したい方や少額ずつ利益を積み上げたい方は、取引所を利用するのがおすすめです。
取引所では、「1XRP = ××円で ◯◯XRP購入したい (指値注文) 」または「値段は指定せず◯◯XRP購入したい (成行注文) 」という注文方法を取ります。手持ちの日本円から買えるリップルの量を計算する手間や、注文が成立しない可能性がデメリットとして挙げられますが、基本的に販売所よりも安く購入することが可能です。
スプレッド縮小セールを利用する
スプレッド縮小セールを活用すれば、スプレッドを抑えられます。一部の取引所では、販売所のスプレッドを期間限定で縮小するセールやキャンペーンを行っている場合があります。
セール時期に取引を行えば、スプレッドが狭い状態で取引が可能です。過去にはGMOコインやTAOTAOでスプレッド縮小セールを行っていました。今後も開催される可能性はゼロではないので、最新情報の確認を怠らないようにしましょう。[2] GMOコイン公式, 全銘柄のスプレッドを大幅縮小、60%以上OFF! スプレッド大縮小キャンペーンを開始, 2021年6月27日参照 TAOTAO公式, TAOTAO1周年!スプレッドを大幅に狭めちゃう大感謝祭!, 2021年6月27日参照[3]
スプレッドの拡大に気をつける
スプレッドは変動制なので、取引時のスプレッドの狭さを気にかけるようにしましょう。リップルをはじめとした暗号資産は、価格が変動したタイミングでスプレッドも広がりやすいです。価格変動が起きたときには焦って取引しがちですが、スプレッドが広ければ損失が出やすくなってしまいます。
- スプレッドによるコスト
- 価格変動による損失や利益の金額
相場急変時には、上記のバランスを調整しながら、取引を進めていきましょう。
余剰資金で投資をする
仮想通貨の投資は余剰資金で行いましょう。生活費を投資に用いてしまうと、投資判断以外で取引をする機会が生まれるからです。
- 生活費が足りないからリップル (XRP) を売却する
- 気持ちに余裕がなく焦って取引してしまう
余剰資金ではなく、生活費で投資をすると上記の可能性もあります。結果として無駄な取引が増えてしまい、スプレッドの負担も大きくなってしまうでしょう。気持ちに余裕を持つためにも、余剰資金を使って取引をするようにしてください。
リップル (XRP) のスプレッドまとめ
リップルのスプレッドとは、売値と買値の差額です。スプレッドは売買手数料と同様に、取引時にコストとして負担する必要があります。リップルの取引をするときには、各種手数料だけでなく、スプレッドの狭さも気にかけておきましょう。
スプレッドの負担をできるだけ抑えるのであれば、販売所ではなく取引所にて取引をするのがおすすめです。またスプレッドは変動制なので、スプレッドが広いときに取引を避けるのも選択肢のひとつです。