もう「塩漬け」にならないために | 対処法やおすすめツールを徹底解説!!

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Kasobu 編集部 (Kasobu editorial team)
1分で理解する要約
  • 「塩漬け」は売りたくても売れなくなった状態
  • 塩漬けはできるだけ避けなければならない
  • 塩漬けになってしまったら、少しでも損失を小さくする努力を

仮想通貨はボラティリティ (価格の変動性) が高い金融商品です。そのため市場が意図とは逆に動くことがよくあります。投資家にとって「塩漬け」はできるだけ避けたい状況です。塩漬けを避けるためにはどうすべきか、また塩漬けになってしまった場合の対応などについて解説します。

そもそも仮想通貨の塩漬けとは

塩漬けは一般的な投資用語

塩漬け」という単語は仮想通貨投資の場面だけで使われるものではありません。投資の世界で一般的に使われているスラングです。

保有している金融資産の価値が下がってしまい、大きな含み損を抱えている状況のことです。もし決済すると、大きな損失が発生してしまいます。売りたくても売れない状態を、「塩漬け」と呼びます。

かそ部では、仮想通貨の取引に役立つ専門用語集をまとめています。内容についても詳しく解説しているので、興味のあるかたはぜひこちらをご覧ください。

ガチホ」と「塩漬け」は似て非なるもの

金融資産を長期保有するという点では「ガチホ」も「塩漬け」も同じですが、その意味合いは大きく異なります。

ガチホ」も投資で使われるスラングで、「ガチガチのホルダー」のことです。保有している資産が大きく値上がりしたとしても、しばらく売る気はありません。

値が大きく下がってしまい、売りたくても売れなくなった「塩漬け」とは異なり、資産の成長を見込んで最初から長期保有を前提としているのが「ガチホ」です。

仮想通貨の塩漬けは良くないのか

仮想通貨購入者の4割が塩漬け状態

同調査は全国の18~59歳の男女2万人を対象に、昨年10月に実施した。仮想通貨の購入経験があるのは全体の5%。購入経験者に「半年間の仮想通貨の取引頻度」を聞いたところ、約39%が「全く取引を行っていない」と回答した。
[1]

日本経済新聞, 仮想通貨購入者、4割が「塩漬け」(市場点描), 2019年3月11日参照

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塩漬けにしている個人の多くは、仮想通貨の種類が少なく、取引歴も比較的短い傾向がある。調査を担当した博報堂の伊藤幹・金融マーケティングプロジェクトメンバーは「流行にのって投資を始めたが、その後の急落で身動きが取れなくなってしまった投資家が多い」と分析する。

塩漬けは必ずしも悪いわけではない

仮想通貨の値上がりによって、リターンを狙っている方にとっては、適切な売買のタイミングを逃してしまった塩漬けは、あまり良いとは言えないでしょう。

しかし、資産としての貯蓄目的や、インターネットショッピングの決済のような目的で購入している方にとっては必ずしも悪いとは言えません。今後、仮想通貨が普及し、あらゆる分野で活用されていくことを期待するならば、塩漬けは一つの手段であると言えます。

塩漬け仮想通貨を作らないコツ

売買戦略が明確

金融商品を売買する場合は、しっかりとした売買戦略が必要です。漠然と安いから買おう、値段が上がったら売ろうという考えではなく、しっかりとしたルールが必要です。

投資には様々な指標があり、それらを知らずに利益が出たとしても、それは一時的なものです。継続して利益を上げることはできません。

様々な指標から相場を分析する「テクニカル分析」や、最新のニュースなどから判断する「ファンダメンタル分析」などを行い、理論に基づいて売買を行ってください。

また利益を確定させる場合だけでなく、損失が発生したときにどのくらいで損失を確定させるか決めておくことも重要です。

立てた戦略を厳守する

一度立てた戦略は最後まで守ることが重要です。戦略に基づくルールを守らなければ、意味がありません。

思ったより利益が上がりそうだからもうちょっと様子を見てみよう、このまま損切りするのは嫌だから値が回復するのを待ってみようなどと考えていると、多くの場合失敗します。

特に損切りは勇気が必要です。投資経験が長い投資家でも、利益確定より損切りの方が重要で難しいと言う人が多くいます。

保有仮想通貨が塩漬けになった際の対処法

残念ながら塩漬け状態になってしまった場合は、少しでも損失額を減らす努力が必要です。

復活を期待して待つ

まさに「塩漬け」です。一縷の望みを託してひたすら待ちます。新しく価値が小さいアルトコインの場合は、待っている間に消滅してしまうという危険性もあります

塩漬けになってしまった場合も、ある程度で見切りをつけて損失を確定させる必要があります。回復の見込みがない場合は、たとえ損失が確定してしまっても、別の商品に投資する方がメリットが大きい場合があります。

貸仮想通貨サービスの利用

一部の仮想通貨取引所では、貸仮想通貨のサービスを提供しています。仮想通貨を長期保有する場合、基本的にその通貨が値上がりすることで利益が発生します。しかし貸仮想通貨のサービスを利用すると、貸し出した通貨に対して利息を得ることができます。

このサービスは仮想通貨の長期保有が前提ですが、しばらく取り引きができない塩漬け状態の通貨なら問題ありません。得られる利益はわずかですが、少しでも損失を小さくするために利用しましょう。

ちなみに貸仮想通貨のサービスは、提供している取引所によって取扱通貨や貸出期間などが異なります。日本の仮想通貨取引所では、次の3つの取引所でサービス提供されています。

取引所ごとの貸仮想通貨サービス

取引所名

取扱通貨

条件

貸付期間

備考

bitbank (ビットバンク)

BTC

1年

定期的に募集

GMOコイン

BTC

10BTC以上

181日

定期的に募集

Coincheck (コインチェック)

BTC

14日~365日

-

またアメリカの仮想通貨取引所Poloniexでは、12種類の通貨に対応しており、貸出期間は2日から60日の間で選ぶことができます。

参考 : 海外仮想通貨取引所のレンディング (貸仮想通貨) 年利を比較!メリット・デメリットもご紹介

税金対策として損失確定売り

仮想通貨取引で収益がある場合は、確定申告が必要です。このときの収益は、1月1日から12月31日までの「収入-損失」で計算します。

仮想通貨を持っているだけでは収入や損失を計上することはありません。決済して日本円にしたときに、収入や損失の値が確定します。そのため大きな利益が発生している場合は、年末に塩漬けしている仮想通貨を決済し、収益を小さくすることができます。収益を小さくすると収める税金も少なくなります。

年が明けて1月1日になると、確定済みの収入や損失を持ち越すことはできません。年末までにその年の収益状況を確認し、状況に応じて塩漬けの資産を清算しましょう。

【参考】塩漬け仮想通貨にしないために!管理におすすめツール3選!

塩漬けにしないために、また塩漬けになってしまった場合も忘れてしまわないために、ポートフォリオサービスや通知サービスの利用をおすすめします。

Ginco(ギンコ)

仮想通貨ウォレットサービスを始め、マイニングやブロックチェーン関連のサービスも手掛ける日本の「株式会社Ginco」によって開発されている、モバイル・ウォレットです。

ウォレットは16種類の通貨に対応しています。Gincoウォレット以外のウォレットと連携させてポートフォリオを作成することも可能で、1000種類以上の仮想通貨に対応しています。

Blockfolio(ブロックフォリオ)

App Store (iOS版) はこちら
Google Play (Android版) はこちら

3,000種類以上の仮想通貨に対応しているポートフォリオ管理アプリです。各通貨の数量を入力して利用します。

Blockfolioから取引をすることはできませんが、ハッキングなどによって資産を盗難される心配もありません。

気になる通貨の価格が変動した場合はすぐに通知が来るように、価格アラートを設定できます。

Cryptofolio(クリプトフォリオ)

App Store (iOS版) はこちら
Google Play (Android版) はこちら

日本で開発されているポートフォリオ管理アプリです。ポートフォリオを円グラフで表示させることができます。

日本語に対応しているので利用しやすく、日本語の仮想通貨ニュースの閲覧もできます。

まとめ

投資家にとって塩漬けはできるだけ避けたい状態です。塩漬け状態では何も生み出すものはありません。投資の際は事前に投資計画に基づいたルールを作り、そのルールをしっかり守ることで塩漬けできるだけ回避しなければなりません。

しかし塩漬けを避けられなかった場合は、損失をできるだけ抑える努力が必要です。そういった場合は貸仮想通貨やポートフォリオなどのサービスを有効活用し、できるだけ損失を小さくしてください。

情報ソース・引用元一覧

1

日本経済新聞, 仮想通貨購入者、4割が「塩漬け」(市場点描), 2019年3月11日参照