- VCTRADEは業界最小のスプレッドを提供
- セキュリティの高さは業界トップクラス
- SBIグループはリップル社の株の10%を保有している
国内金融大手のSBIグループが運営する仮想通貨取引所 「VCTRADE」。
本記事ではVCTRADEの概要や利用するメリット・デメリット、リップルとSBIの関係性についてわかりやすく解説します。
また取引所でリップルを購入する方法についてもご紹介いたします。
VCTRADEとは
まずはVCTRADEの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
独自通貨Sコインの発行を予定
SコインとはVCTRADEの運営主体であるSBIホールディングスが国内企業のOrbとグローリーと共に開発を進めている仮想通貨です。同コインはスマートフォンを使って簡単にチャージ・決済のできる決済用通貨としての役割を果たし、今後のキャッシュレス社会での活躍が期待されています。
Sコインが社会に普及すれば、スピーディかつ低コストの決済が可能となるでしょう。またブロックチェーン技術の活用により取引情報が改ざんや複製される恐れがなく、セキュリティが今まで以上に高まるため安心して取引を行えるようになります。
SBIホールディングスの推す仮想通貨としてリップルがありますが、競合にならないのかは疑問点ですが、Sコインとは利用用途が異なるため住み分けは可能であると言われています。それぞれの開発目的はリップルが国際送金を担うことに対して、Sコインは企業間決済や店舗決済の手段として利用される予定だからです。
利用するメリット
メリット1 業界最小スプレッドへ
VCTRADEは取引所の開設当時より、スプレッドを国内最小にすると強く公言しています。スプレッドとは取引所における買値と売値の差です。取引所のスプレッドが広いと取引所は儲かりますが、利用者は不利を強いられてしまいます。
SBIグループは顧客中心主義を掲げて事業拡大してきた実績があるため、VCTRADEでもその経験を生かし、利用者を中心に据えた取引所設計をしていくと考えられます。
メリット2 最新鋭のセキュリティ
SBIグループは住信SBIネット銀行やSBI証券など名の知れた金融サービスを多く手がけており、既に高い信頼を得ている企業として知られています。VCTRADEでもこれまでのノウハウが生かされているため、信頼性と安全性において業界トップクラスと言っても過言ではありません。
フィッシング対策やサイバー攻撃への外部対策はもちろん、内部犯行を防ぐためのモニタリングやシステム対策が行われています。また顧客の資産管理ではオフライン状態で管理するコールドウォレットや一つのアドレスに複数の秘密鍵を割り当てるマルチシグネチャの徹底など、さまざまなセキュリティ対策が施されています。
利用するデメリット
一方で取引所のデメリットは、レバレッジ取引に対応しておらず取扱通貨が少ないことです。VCTRADEでは現物取引で4種類の通貨ペアのみ取り扱っています。XRP/JPY、BTC/JPY、ETH/JPY、BCH/JPYです。ただしBCHペアに関しては現在取引できません。(2019年3月12日現在)
VCTRADEとリップル (Ripple/XRP)
SBIグループの北尾社長やVCTRADEはリップルの普及に力を入れていますが、その理由はどうしてでしょうか。ここではVCTRADEとリップルの関係性について触れていきます。
リップル (Ripple/XRP) とは
リップルは国際送金を円滑にすることを目的に開発された仮想通貨及びプロジェクトの総称です。現状の国際送金では日数とコストを大きく要します。しかし各金融機関がリップルネットを利用すれば、円やドルのような法定通貨同士をスピーディかつ低コストで即時送金及び決済することができるようになるのです。
それに加えて外国為替の換金にも役立ちます。仮想通貨リップルはリップルネット内で法定通貨・仮想通貨間の取引を迅速にするブリッジ通貨の役割ももっています。リップルを中心に各通貨の取引が行えるということです。そのためリップルを介すれば低い手数料で迅速な決済が実現できるようになります。
VCTRADEとリップル (Ripple/XRP)との関係
VCTRADEとリップルには切り離せないパートナーシップ関係が存在します。その理由はSBIグループがリップル社の株を10%保有している大株主であることや、リップル社とジョイントベンチャーとしてSBI Ripple Asiaを立ち上げているからです。
そのためリップル社の価値上昇はリップル社の利益増加につながりますが、結果としてSBIグループの利益にもなります。またリップルがVCTRADEの基軸通貨になれば、さまざまな利用者がリップルを購入することに繋がり、リップルの価値が上昇することになるのです。
リップル (Ripple/XRP) の値段は上がるのか?
リップルの価格が上がると言われている理由は、VCTRADEの基軸通貨として取り扱われることはもちろん、単純にリップル利用者が増えることが予測されるからです。
VCTRADEは金融大手であるSBIグループの運営する仮想通貨取引所です。そのため住信SBIネット銀行やSBI証券、SBI FXトレードの利用者層から同取引所に新規参入してくる可能性が大いに考えられます。
また今後は住信SBIネット銀行のQRコード決済にXRP決済を取り入れる予定だといわれています。このような諸策を通じてリップル利用者が増えれば、時とともに価値に反映されていくことは間違いありません。VCTRADEの北尾社長自身も以前にインタビュー記事で1XRP=1000円にするという発言をしています。
今後のSBIグループの動向を探りつつ、リップルの価格上昇に期待しましょう。
VCTRADEでリップル (Ripple/XRP) を購入
ここではVCTRADEで人気のリップル (XRP) を購入する方法を解説します。まずはVCTRADEにログインします。
リップル (Ripple/XRP) のトレード画面へ
ホーム画面にて「 XRP 」をクリックします。
リップル (Ripple/XRP) の注文数を入力
XRPの取引画面では、最初に注文数の入力を行います。「 日本円の金額 」か「 XRPの数量 」のどちらで入力するかを選びましょう。続いて値を入力します。
リップル (Ripple/XRP) の注文価格を入力
次に注文価格の入力に移ります。「 成行 」と「 価格指定 」から注文方法を選びます。注文方法の違いは以下の通りです。
成行注文とは
要するに成行注文とは「価格を指定せずにその時点の価格ですぐに購入できる注文方法」です。ただし購入の場合は+5%の範囲内のみの約定となり、XRPの現在価格が35円であるとすると、35円〜36.75円までの間なら注文が成立することを示しています。
価格指定とは
一方で価格指定注文とは「指定した価格以下でのみ購入が成立する注文方法」です。ただし指定価格は現在価格よりも大きい値でなくてはなりません。XRPの現在価格が35円の場合であれば+20%の範囲内である35円~42円の間で価格指定する必要があります。
リップル (Ripple/XRP) を購入する
最後にVCTRADEからのハガキに記載されている取引パスワードを入力し、「 コインを買う 」を押します。確認画面に遷移し、問題なければ再度「 コインを買う 」をクリックしましょう。以上でXRPの購入は完了です。
まとめ
VCTRADEとリップルは深いパートナーシップ関係をもっています。SBIグループの提供するサービスからリップル利用者が増えれば、次第にリップル価格に反映していく可能性は非常に高いと予測されます。
リップルの購入を検討しているのであれば、SBIグループやリップル社の動向を探りつつ、タイミングを見計らって購入しておきたいものです。