ソロマイニングとは

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田中丸 凛太郎 (Rintaro Tanakamaru)
この記事の編集者
田中丸 凛太郎

KasobuのAssociate Editorです。暗号資産、株式、FXなど幅広い経済・金融系分野のリサーチを行っています。 彼は2021年1月にドットメディア株式会社にインターン生として入社し、同社オウンドメディアの制作ディレクション・運用に携わっています。

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ソロマイニングとは

仮想通貨におけるマイニングとは、取引が行われブロックチェーンに新規ブロックが追加される際、内容に不正がないかを承認する作業のことです。マイニングを行う人はマイナーと呼ばれます。マイニングに成功したマイナーは、報酬として新規発行される通貨を獲得できます。

ソロマイニングとはこのマイニング作業を一人で行うことです。マイニングにはソロマイニング以外にも、複数人で行うプールマイニングや、マイニングをしている企業に投資することでリターンを得るクラウドマイニングなど、いくつかの方法があります。

ソロマイニングのメリット

ソロマイニングの最大のメリットは、報酬を全て自分のものにできる点です。プールマイニングやクラウドマイニングは複数人でマイニングを行うため、利益を分配しなければなりません。特にクラウドマイニングでは運営組織が手数料を徴収するため、一人当たりの利益が減ってしまいます。しかしソロマイニングでは手数料などの余計なコストは発生しません。

もう一つメリットとしては、ソロマイニングではマイニングに使うマシンや稼働時間を自分で決められるため、自由度が高いことが挙げられます。

ソロマイニングのデメリット

ソロマイニングのデメリットは、複数人で協力するプールマイニングやクラウドマイニングに比べると、マイニングの成功率が安定しない点です。

また機材準備や電気代などの費用を全て自分で負担しなければならないのもデメリットです。マシンなどの初期費用には数十から数百万円、電気代は趣味レベルで行う場合でも月2万円以上はかかると思っておいたほうが良いでしょう。

これらの初期投資分を回収できるだけの計画性と実行力が求められます。

ソロマイニングは儲かる?

結論から言うと、ソロマイニングで利益を上げることは非常に難しいです。現在は高性能のマイニングリグを保有する大手企業が次々と参入してきており、個人の限りあるリソースで「一番乗りで計算に成功した人が報酬を得られる」マイニングの競争に勝つことはほぼ不可能なためです。加えて日本は電気代が高いこともネックになっています。

しかし、ソロマイニングは全く儲からないのかというとそうではありません。時価総額の小さい、マイナーな通貨であれば、マイニングする人が少なく、個人でも競争に勝てる可能性があります。

ソロマイニングにおすすめの銘柄

ソロマイニングには、後述するASICという高性能マシンに対応していない通貨がおすすめです。ASICは大手のマイニング業者が大量に保有しているため、ASIC対応の通貨で個人が競争に勝つことはほぼ不可能だからです。

ASICは通貨ごとではなく、暗号方式ごとに開発されています。つまりASICに対応している暗号方式を採用しているビットコイン (BTC) やライトコイン (LTC) などはソロマイニングには向きません。

一方でASIC非対応の暗号方式を採用しているモネロ (XMR) やバイトコイン (BCN) などは、ソロマイニングに向いていると言えます。

ソロマイニングに必要なもの

ASICまたはGPU

ASICとはApplication Specific Integrated Circuitの略で、大量の計算に特化したコンピューターのことです。

ASICのスペックはハッシュレートで判断でき、hash/sが大きいほど計算能力が高いです。ASICは10~30万円のものが多く販売されていますが、後述するGPU代替として利用できるため、必須ではありません。

GPUはGraphics Processing Unitの略で、画像処理装置のことです。グラフィックプロセッシングユニットと呼ばれ、しばしば「グラボ」と略されます。

GPUはASICよりも安価なことから、メジャーなマイニング装置として利用されています。本来は高画質の画像編集に使われるデバイスですが、情報処理の仕方がマイニングにもマッチしていることから、マイニングに活用されています。

仮想通貨ウォレット

マイニング報酬として獲得した通貨は、ウォレットで管理する必要があります。また通貨を日本円と交換するためには仮想通貨取引所の口座も必要です。

マイニングソフト

機材に加え、マイニングソフトも導入する必要があります。ソフトにはCUIとGUIがあり、CUIはキーボードでコマンドを打ち込むタイプで専門的な知識が求められますが、GUIはマウスで直感的に操作できるため知識がなくても操作可能です。

電力

マイニングは大量の電力を消費します。電源を選ぶ際は、容量の大きさと効率の良さの2点を確認しましょう。

インターネット環境

安定したインターネット環境も欠かせません。通信が安定しないと機会損失につながってしまうため、ここは妥協せず安定した通信が可能な環境を用意することが大切です。

ソロマイニングのやり方

マイニング用の機材を用意する

まずはマイニング用の機材を用意しましょう。ここで大事なのは、機材の費用と消費する電気代の見積もりです。両者を考慮するとマシンはGPUがおすすめです。

またマシンを稼働させると熱が発生するので、耐熱性の高いマザーボードやファンも揃えておくことをおすすめします。

マイニングソフトをインストールする

ハードウェアを用意した後はソフトウェアを用意します。先述の通り、ソロマイニングのソフトにはCUI対応とGUI対応の大きく2種類があります。

このうち初心者にはGUI対応がおすすめです。GUIはマウスでアイコンやメニューをクリックするだけで、PCやスマホと同じ感覚で操作できます。GUI対応のソフトウェアは、Minergate、NiceHush、Awesome Minerなどがあります。いずれのソフトもインストールして起動すればあとは自動でマイニングを行ってくれます。

ソロマイニングをする際の注意点

グラフィックカードの動作速度を適切に保つ

グラフィックカードの動作速度は速めすぎず、適切な速度を保つようにしましょう。グラフィックカードはソフトなどを使えば動作速度を速くできますが、速度を速くしすぎると電気代が高くなってしまったり、グラフィックカードの寿命を縮めてしまったりします。

グラフィックカードは、利益とコストのバランスを見て、適切な速度で稼働させるのが大切です。

部屋の温度が上がる

マイニングを効率よく行うためにはマシンを稼働させ続けなければなりません。マシンの稼働には大きなパワーを必要とし熱を発するので、部屋が暑くなるケースがあります。

そのためマイニングをする際は使っていない部屋を使用するか、十分な冷却装置を用意しましょう。こまめに換気をするのも大切です。

ソロマイニングに関するQ&A

マイニングで作業量が重要なのはなぜですか?

例えばビットコイン (BTC) でいえば、マイニングにはPoW (プルーフ・オブ・ワーク) という承認システムが採用されています。PoWとは、最初に計算問題を解いた人にブロックの生成権と報酬を与えるというルールです。

PoWの仕組み下でブロックの生成権を得るには、膨大な量の計算を必要とします。よって、高性能のマシンを使い、単純な計算を早く多く解けるユーザーが有利となるのです。

マイニングの報酬は誰が払うのですか?

マイニングの報酬は特定の誰かから与えられるわけではありません。仮想通貨には中央の管理者がいないためです。

仮想通貨においては、「マイニングに成功した人に新規通貨を発行する」とあらかじめプログラムが組まれていて、マイニングが成功すると自動的に報酬が支払われる仕組みとなっています。

なお現在のビットコイン (BTC) のマイニング報酬は6.25BTCです。報酬額は約4年に一度訪れる「半減期」を迎えると半分に減ります。

ソロマイニングまとめ

ソロマイニングの意味や方法、具体的なやり方を解説しました。結論、ビットコイン (BTC) などのメジャーな通貨は、すでに大手マイニング企業により競争が激化しているため、個人が参入することは非常に難しいです。

しかし取引量が少なく、ASICに非対応のアルトコインであれば、個人でもマイニングで利益を上げるチャンスはあります。本記事の内容を参考に、ソロマイニングに興味がある人は挑戦してみてはいかがでしょうか。