スイングトレードで初心者が勝てるようになる6つのポイントと心得

1分で理解する要約
  • スイングトレードとは数日から数ヶ月で完結するトレード
  • スイングトレードでは長期間のトレンドを把握する
  • ポジションを保有するときは損小利大なシナリオを描くことがポイント

一言に「投資」と言っても、実は投資期間の違いによって様々な種類が存在します。今回はその中でも、比較的短期間で取引を完了する「スイングトレード」について解説していきます。

スイングトレードは堅実な「現物取引」よりもハイリスクハイリターンの「レバレッジ取引」に適した投資方法なので、少し上級者向けではありますが投資初心者の方のためにも丁寧に解説していきます。

スイングトレードとは

スイングトレードとは、数日から数週間で売買を完結させる短期トレードのことを指します。数ヶ月の場合でもスイングトレードと呼ぶこともあるのです。

スイングトレードは短期売買なので株式における企業の業績、仮想通貨における仮想通貨発行企業や将来性などを考慮する「ファンダメンタル分析」を重視します。さらにチャートから過去の値動きを表した指標を参考にする「テクニカル分析」も同様に重視します。

短期売買の考え方

短期トレードでは、基本的に企業の業績はほぼ考慮せずに取引を行います。短期トレードではチャートの値動きから傾向を読み取り、取引板から需要と供給の動向を読み取り予測するのです。そのため、チャートに表れる人々の心理から将来の値動きを予測する「テクニカル分析」が非常に重要になります。

準備すること

スイングトレードをするうえで重要なことは、日々チャートを分析することです。そして絶対に直感のみで取引しないことも重要です。

相場観を養う方法として、まず1週間という短期間で日経平均や株価の価格を予想すること。そして取引回数を重ねながらトライアンドエラーを繰り返し、チャートの動向を考察することで相場観は身につきます。

自分に合った取引環境設定

投資を行うときは証券会社や仮想通貨取引所で口座を開設する必要があります。そして口座を開設したとき、証券会社や仮想通貨取引所が採用しているチャートツールを使用することになります。証券会社や取引所によってはスマホアプリも用意されているため、自分にあった取引環境を探して得意な環境で勝負しましょう

投資資金

投資に必要な資金ですが、もちろん投資額は多いにこしたことはありません。多ければ多いほど資産を増やしやすくなります。しかし最初は投資に慣れるという意味でも、少額から始める方がいいでしょう。特に仮想通貨投資では1万円程度の資金からでも十分取引を始めることが可能です

スイングトレード以外の短期売買の種類

短期売買にはスイングトレード以外にも、いくつかの種類があります。

スキャルピング

スキャルピングとは、対象の金融商品が少しでも値上がりすれば手放して利益を得る取引方法です。スキャルピングでの取引時間は主に数秒から数分が一般的で、短いスパンで何度も売買を繰り返します。

数ある投資手法の中でも最も難易度が高いですが、最も大きなリターンを狙うことができる手法となっています。

デイトレード

デイトレードとは名前のとおりで、1日の間で取引を完結させるトレードのことを指しています。1日中取引することだけでなく、主に数分から数時間で取引を完結させるトレードのことも指しているのです。

ある程度のチャート分析や市場の動向観測は必要になりますが、比較的短期間のうちに利益を確定できる手法になっています

スイングトレードとトレンドライン

スイングトレードとはレバレッジを効かせられる取引手法のことです。トレンドラインとはスイングトレードを行いやすい局面を把握するために用います。この2つについて解説いたします。

トレンドラインの読み取り方

トレードラインとはチャートの高値同士の線と安値同士の線を結んだラインのことです。上昇トレンドでは高値同士を結ぶ線にはそのラインよりも値段が高騰しないようにする働きがあり、下落トレンドではそのラインよりも価格が下がらないようにする働きがあります。

この2つのラインの見方は右肩上がりのラインになっていると上昇トレンド、逆に右肩下がりになっていると下落トレンドと判断することができます。

トレンドラインにおけるスイングトレード

スイングトレードは基本的に上昇トレンドの場合はこれ以上、下値支持ラインを下回らないであろうと予想できるところで売買を行います。逆に下落トレンドの場合は、上値支持ラインがこれ以上、上まらないであろうと予想できるところで売買を行います。そして各トレンドは対抗ラインに接近する頃合いを見計らって、売り返済したり買い戻したりして、ポジションを解消します。

スイングトレードは株価の動きに対して「逆張り」の投資手法を用りますが、トレンドラインにおけるスイングトレードはこれとは逆にトレンドラインの上昇局面で買い、下落局面で売るため、「順張り」の投資手法 となります。

スイングトレードを行うタイミング

株、FX、仮想通貨などの金融商品の取引においてスイングトレードを行うタイミングについて解説します。スイングトレードを行うタイミングは、買いと売りによってタイミングが違うため注意しましょう。

買いタイミング

移動平均線の方向

スイングトレードを行うタイミングで考慮すべきポイントは「移動平均線の方向」です。単純に移動平均線が上を向いているのであれば上昇トレンドで下を向いているのであれば下落トレンドと読み、買いから入るべきか売りから入るべきかを判断しましょう。

移動平均線の傾き

移動平均線の傾き」を見ることで、トレンドの強弱を読み取ることができます。移動平均線が上向きかつ角度が急であれば上昇トレンドです。逆に下向きかつ角度が急であれば下降トレンドを表しています。

時間軸の移動平均線の関係

異なる時間軸の移動平均線との関係を見ることで、今後の値動きを予想することができます。5日と25日の移動平均線を比較して乖離を見るとします。すると「調整局面」や「反発局面」のタイミングを想定できるようになるのです。

まだ時間軸を大きくして日足と週足のチャートを比較すれば、トレンドに沿ったエントリーチャンスを見極めることができます。

売りタイミング

移動平均線が上向き

売りのタイミングは、基本的に買いとは逆のタイミングで行います。移動平均線が大きく上向きになっている際は、売りポジションを解消するタイミングであるといえるでしょう。

スイングトレードの注意点

スイングトレードでは「市場全体が大きく変動する事態が発生した場合」と「対象銘柄の株価が思惑と違う方向へ変動する事態が発生する場合」に注意が必要です。これらのリスクを想定する設定をロスカットライン(損失を限定するためのポジション解消水準)と呼びます。

スイングトレードの6つの重要ポイント

スイングトレードを行う上で重要なポイントについて解説します。重要なポイントは主に以下の6つとなります。

  • 常に資金の効率を考える
  • 長期的なトレンドを把握する
  • 監視銘柄のチャートをチェックする
  • 銘柄の動向をチェックする
  • ロスカットの重要性を考える
  • 損小利大のトレードシナリオを描く

1.常に資金の効率を考える

スイングトレードにおいて最も重要なことは、「値動きが横ばいになったときにとる行動」です。短期トレードであれば資金を寝かせておくことになります。

スイングトレードでは主に数日から数週間の期間で取引を完結させるため、値動きのない銘柄から他の値動きがある銘柄に再投資することが重要です。

2.長期的なトレンドを把握する

スイングトレードはスキャルピングといった超短期トレードよりも、長い期間で取引を完結させます。さらに短期では上目線でも長期で見れば下向きのこともあるのです。そのため長期的なトレンドを把握しておく必要があります

3.監視銘柄のチャートをチェックする

対象銘柄でのエントリータイミングを把握するには、自身が監視している銘柄のチャートを毎日チェックする必要があります。移動平均線がわかりやすく上を向いていたり下を向いていたりしたとき、すぐにポジションが持てるようにしておきましょう。

毎日対象銘柄のチャートを監視していれば、相場観は自然と身につきます

4.銘柄の動向をチェックする

取引したい銘柄の注文が約定してポジションを保有したら、逆指値を入れるなどでリスク管理を行いましょう。そして保有銘柄に関する材料・ニュースが突然現れることもあるので、保有している銘柄に関する情報は常にチェックしておく必要があります

5.ロスカットの重要性を考える

投資家には色々な目的があり、資金を作るために投資の世界に参入していることでしょう。しかし投資の世界では大損をして退場している方がほとんどです。退場する主な原因は「ロスカット」しないからといえます。

負ける投資家は、勝てる投資家が迷わず損切りする場面でもロスカットできません。いずれ価格が戻るかもしれないと思うからです。「お祈りトレード」と呼ばれており、絶対にやってはいけないトレードの1つといえるでしょう。そして保有し続けた挙句強制ロスカットされてしまうのです。

ロスカットラインを見極めることは非常に難しいですが、それを見極められるようになれば勝てるトレーダーになることができます。細かい負けを繰り返しても最終的に大きな勝ちとなるポジションを持つことができれば、結果はプラスです。

6.損小利大のトレードシナリオを描く

興味がある銘柄のチャートを毎日監視していると、絶好のエントリーポイントがやってきます。そしてポジションを保有するときは、必ず利確する価格帯を決めておきましょう。そして損切りする価格帯も決めておく必要があります。

こうしてトレードするときは、頭の中でシナリオを描く必要があるのです。負けているときは、ほとんどの場合シナリオを描けていません。ポジションを保有するときは、必ずポジションを決済する価格帯も決めておきましょう。

相場の値動きを予知することはできませんが、ある程度価格変動を予測して備えることはできます。早めにロスカットして損を少なくし、絶好のエントリーポイントで大きな利益を出せるようなシナリオを描きましょう

スイングトレードを行う上での心得

投資を始めるときには、基本的な知識をつけることが大事です。そして取引を行う上で重要なことは、チャートから大衆心理を読むことと、自身の精神を鍛えることといえるでしょう。以下の6つが主なポイントとなります。

  • 投資家心理を読む
  • 自分を律して、常に謙虚に
  • 休むも相場
  • 重要節目を意識せよ
  • 得意技を極める
  • ビッグチャンスは大勝負

1.投資家心理を読む

株価や仮想通貨で価格変動をおよぼす要因は、「企業や仮想通貨自体の成長性」「経済の動向」「為替動向」「企業や発行会社を取り巻く外部環境の影響」などがあります。そのため形成されているチャートは、投資家の心理状態の表れといえるのです。投資家の心理を読むことができれば、対象銘柄の価格推移を予想しやすくなります。

2.自分を律して、常に謙虚に

投資の世界では、いかに自分の精神を律することができるかで勝ち負けが決まります。勝っているトレーダーは「損切りと利確」や「エントリーするポイント」を決めて、自分のルールを守っているのです。

保有したポジションの勝ちや負けで動じることなく、問題点を洗い出して次のトレードを行います。調子に乗ったり落ち込んだりすることなく、いつものとおりトレードすることが重要です。

3.休むも相場

取引はかなり精神に負担をかけます。一歩間違えば大損をして退場する世界です。ポジションを保有しているときは気も張り詰めることでしょう。精神的に負担がかかり疲れているときこそ、普段しないミスをして大損に繋がるときがあります。そのためときどきポジションを持たない日を作りましょう。

しかし対象銘柄の市場調査は怠らないようにすることをおすすめします。相場観は毎日情報を負うことで身につくのです。

4.重要節目を意識せよ

取引における節目とは、対象銘柄の価格が下げ止ったり上げ止まったりするタイミングのことをいいます。上げ止まりや下げ止まりはエントリーまたは決済のタイミングとして利用しましょう。重要な節目さえ意識できるようになれば、無駄なポジションを保有してしまうことはありません。

5.得意技を極める

トレーダーは人間なので得意不得意があります。チャートパターンを読むことができたり、特定銘柄のエントリーポイントを見極めることができるなどの得意技があるのです。取引回数を重ねていくうちに、自分がよく勝てる取引方法を見つけましょう

6.ビッグチャンスは大勝負

ある程度取引を行っていると、価格が上がりやすい形を見極められるようになります。エントリーポイントの期待値に合わせて投資額を調整しましょう。そして絶好の取引ポイントでは勝負に出て大きな利益を上げることをおすすめします。

まとめ

スイングトレードとは、数日から数週間で売買を完結させる短期トレードのことを指しています。数日から数ヶ月で完結する取引のことを指しているのです。取引はするときは対象の銘柄についてこまめに情報を追い、相場観を身につけたらルールを決めましょう。

ポジションを持つ前に、決済する価格帯についても考えておく必要があります。「利確」と「損切り」ポイントを見極めて設定しましょう。そして自分の決めたルールを、投資の結果によって変更せずに守り続けることが重要です。

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