アルトコインとビットコインの違い
たくさんの種類の仮想通貨が存在する理由
アルトコインの特徴や情報の集め方
2017年末は、ビットコインの急騰によって一般のニュースでも報道されることが増えました。それによって、それまで仮想通貨に興味がなかった人でも、仮想通貨やビットコインといった言葉を目にすることが増えました。
しかし、2018年当初の仮想通貨取引所Coincheckにおける580億円もの巨額流出事件が発生し、「仮想通貨は怖い」というイメージを持つ人も増えました。
仮想通貨は歴史が浅く、始まったばかりの新しい技術です。ビットコイン以外にも、数千を超える新たな仮想通貨が開発されています。それぞれの通貨がユニークな目的や特徴を持ち、普段の暮らしをより便利で快適にするために開発されています。
そもそも仮想通貨とは
法律の定義
仮想通貨の位置付けは、国によって異なります。例えば中国は、仮想通貨の取り引きは違法行為となります。以前は取り引きが盛んに行われていましたが、中国当局による厳しい規制のため、現在は表立って取り引きすることはできません。
アメリカでは、仮想通貨の一つイーサリアムを証券とみなすかどうか、大いに議論が行われました。証券とみなされると、国に認められた証券会社しか取り扱えなくなるため、イーサリアムの関係者や保有者は大いに気をもみました。結果的に、証券とは異なるという結論が出されたため、従来通り取り引きが行われています。
日本では、2017年4月1日に改正資金決済法が施行され、仮想通貨は、法律によって正式に通貨として定義されました。ちなみに、改正資金決済法のうち、仮想通貨に関する部分を「仮想通貨法」と呼ぶこともあります。
それまでは「モノ」の売買と同様の扱いだった仮想通貨は、国に「通貨」として認められる代わりに、様々な規制を受けることにもなります。例えば、仮想通貨の取引所は金融庁による登録制となりました。金融庁に登録していない業者が、自由に仮想通貨の売買を行うことはできません。
外国の仮想通貨取引所も、日本での営業は認められなくなりました。日本から撤退したり、日本の企業であっても日本以外でサービスを開始するなどの動きが見られます。日本から撤退した外国の業者も、将来的には日本での登録を目指すと表明しているところもあり、仮想通貨の市場が熟成するにしたがって、徐々に整理されてくると思われます。
また、通貨として認められた仮想通貨ですが、FX(外国為替証拠金取引)や株式と比べ、税制上では不利な面もあります。仮想通貨によって得られた所得は雑所得に分類され、年をまたがる損益通算を行うこともできません。
仮想通貨で億を超える財産を築く人が続出し、「億り人」という言葉もよく聞かれましたが、税金で思わぬ金額を徴収されることもあるので注意が必要です。
法定通貨と何が違うのか
法定通貨というのは、従来のお金です。日本なら日本円(JPY)、アメリカなら米ドル(USD)です。国や国の機関が、発行や管理を行います。
全てではありませんが、仮想通貨の場合は発行などを行う中央銀行的な機関が存在しません。その仮想通貨を作り出した目的に応じ、ネットワーク上の全ての人が管理できます。
また、その名の通り、仮想通貨に硬貨や紙幣はありません。デジタルデータとして存在するだけです。そのため、財布に該当する「ウォレット」の破損や紛失で、仮想通貨を失くしてしまうこともあります。
電子マネーと何が違うのか
電子マネーは、法定通貨の利用方法の一つです。例えばSuicaは、JR東日本が提供する電子マネーサービスです。Suicaカードに日本円をチャージすると、JR東日本を利用する際は、カード残高から料金の支払いができます。しかし、Suicaカードにチャージした日本円は、他の目的に利用することはできません。
仮想通貨の場合は、通貨なので用途に制限はありません。また、送金・受金なども行えます。さらに、日本円と米ドルの関係のように仮想通貨の価値は常時変動しているので、そういった点も法定通貨と異なります。
仮想通貨アルトコインとは
仮想通貨は、「ビットコイン」と「ビットコイン以外」の2つに分けることができます。「ビットコイン以外」の仮想通貨をまとめて、「アルトコイン」と言います。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) とは
通貨単位,BTC
運用開始,2009年1月
時価総額,第1位
ブロック生成速度,約10分
ビットコインは仮想通貨の代表格といえる通貨です。発行から運用が開始されて以来続々とアルトコインが登場するも、ビットコインは時価総額1位を保ち続けています。多くの企業が仮想通貨決済導入時に利用している、人気な仮想通貨です。
ビットコインはブロックチェーン技術を用いた最初の仮想通貨で、2008年に論文を発表・2009年に最初のブロックが生成され運用を開始しました。国内取引所で最初に取り扱いを開始したのは、元トレーディングカードゲームのオンライン交換所「Mt.Gox」です。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の将来性
BitMEXのCEOアーサー・ヘイズ氏をはじめとする仮想通貨業界の著名人たちは、ビットコインの価値保存手段としての役割やインフレ等の社会現象を背景としてビットコインの価格は2020年までに大きく上昇すると予想しています。
また2020年にはビットコインが半減期を迎えるため、ビットコインの価格上昇を期待する声も大きくなるでしょう。
半減期 | ビットコインを構成するブロックチェーンのブロックが21万ブロックに到達する時期。ビットコインの場合、約10分で1つのブロックが作り出されます。21万ブロックが生成されるのは210万分、約4年かかると言われています。
仮想通貨アルトコインがビットコイン (Bitcoin/BTC) と違うところ
「仮想通貨=ビットコイン」と思っている人も大勢いますが、仮想通貨は数千種に上ります。ビットコインは、その中で最も歴史があり、時価総額では圧倒的に1位の仮想通貨です。ビットコインは、仮想通貨の中では汎用性の高い通貨です。法定通貨と同じイメージで利用できます。そのため、実生活でも利用できるシーンが最も多い仮想通貨です。
一方、アルトコインは、ビットコインに不足する機能を持たせ、特定の目的に特化した通貨です。時価総額2位のイーサリアムは、「スマートコントラクト機能」を持たせることで、お金のやり取りに条件を設定したり、支払いの証明を発行したりすることを可能にしました。
時価総額3位のリップルは、送金決済のスピードがウリです。ビットコインの場合は理論上10分程度で送金できるので、従来の国際送金などと比べれば格段のスピードですが、リップルの場合はわずか数秒で送金できます。ビットコインは、スケーラビリティ問題(送金詰まり問題)によって送金に24時間以上かかることも実際に発生しており、リップルのスピードは高く評価されています。
時価総額4位はビットコインキャッシュです。これは、ビットコインのスケーラビリティ問題を解消するために生まれた通貨です。2017年8月にビットコインがハードフォーク(分裂)することで誕生しました。ビットコインが抱えるスケーラビリティ問題を解消し、セキュリティ性も高まったとされています。ビットコインと比べ送金手数料も安く、基軸通貨として採用する仮想通貨取引所も現れました。
他にも、アルトコインはそれぞれがユニークな特徴を持っています。個人間送金のスピードが特徴のステラ(時価総額6位)、当初はギャンブル用コインとして開発されたカルダノ(時価総額9位)、取り引きの匿名性がウリのモネロ(時価総額10位)など、様々な通貨が開発されています。
仮想通貨アルトコインを法律が明記した
仮想通貨が盛り上がりを見せるとともに、ルール作りも必要となってきます。日本では、2017年4月1日に改正資金決済法が施行され、仮想通貨は通貨として定義されました。それによって「モノ」扱いだった仮想通貨は「通貨」として扱われるようになりました。それまで自由に売買できていた仮想通貨は、金融庁に登録された「仮想通貨交換業者」しか扱うことができなくなりました。
また、海外の取引所も日本の規制に準じた取り扱いが求められるようになりました。世界で最も取引量が多いBinance(バイナンス)は、日本での営業をやめるように金融庁から警告を受けました。また、KucoinやHitBTCなどの取引所も、日本からの撤退を表明しました。今後は、海外の取引所であっても日本で仮想通貨交換業者として登録を目指す取引所が増えそうです。
投資対象としての仮想通貨アルトコイン
外国為替で、「1USD=100円」から「1USD=110円」に短時間で円安になれば、一般のニュースでもトップで報じられるほどの大事件です。しかし、仮想通貨では一晩寝て起きたら10%上昇・下落していた、ということは珍しいことではありません。
価格の変動性をボラティリティと言いますが、仮想通貨はボラティリティが非常に高い状態です。そのため、短期間で大きな金額を稼げます。ただしそれは、短時間で大きな金額を失う可能性があるということでもあるので、注意が必要です。
2017年は、前述のリップルが400倍に成長したことで多くの「億り人」(金融資産を1億円以上有する人)を誕生させました。日本円で25万円の投資をしておけば、億り人になれたのです。その結果、億り人を夢見る多くの人が仮想通貨の世界に参入しました。
時価総額上位の通貨は、仮想通貨の中ではボラティリティが低くなっており、これから数百倍の高騰を狙うには無理があります。そこで、億り人を目指す人は仮想通貨のICO(Initial Coin Offering)に注目しました。ICOは、仮想通貨を発行する際に行う資金調達です。開発する通貨の目的や計画を「ホワイトペーパー」という書類で表し、それに賛同する人が出資を行います。出資者はその対価として、割安でその通貨を手に入れられます。
2018年後半は、ICOがブームとも言える状態でした。仮想通貨全体の盛り上がりと合わせ、多くのICOが盛況を見せました。
価格が低い
モノの値段が決まるには、需要と供給のバランスによります。これは、仮想通貨においても同様です。仮想通貨で最も流通しているビットコインの全世界の時価総額が12兆円強です。日本円の流通量は2015年9月時点で現金ベースで96兆円、日本銀行の口座に保管された資産まで合わせると332兆円余りとなります。
ビットコイン以外のアルトコインは、知名度において大きく劣ります。そのため、需要が少なく、価格が上がりにくくなっています。ただし、何かのきっかけで大きく値が跳ね上がることもああり得ます。
流動性が小さい
仮想通貨の時価総額ランキングを公開しているCoinMarketCapでは、1800種を超える通貨がランキングされていますが、下位にランキングされた通貨の取引量は微々たるものです。といっても、ランキングされている通貨はどこかの取引所で売買が行われています。需要がない通貨は、取引所に上場することもできません。
取引高が小さい
上記で述べたとおり、アルトコインは価格が低く、流動性が小さいものがほとんどです。そのため、取引高も小さくなっています。
扱っている取引所が少ない
日本の仮想通貨取引所では、取り扱う通貨は多くても20種に届きません。海外の取引所では500種を超える通貨を取り扱う所もありますが、そのすべてが活発に取り引きされているわけではありません。
特に日本においては、金融庁による規制の影響から、取り扱う通貨の種類についても何らかの制限があるようです。仮想通貨交換業者への登録申請中のCoincheckは、従来の取り扱い通貨から匿名性が高いことが問題視されていたモネロ、ダッシュ、ジーキャッシュ等の取り扱いを停止しました。
今後も、日本国内の取り引きできる仮想通貨の種類は限られたものになりそうです。
詐欺コインがある
2018年後半はICOがブームともいえる状況でしたが、同時に多くの問題も発生しました。特定のインフルエンサーによる煽り営業や、ホワイトペーパーに明記した開発が実際に行われないなど、詐欺的なICOが多く行われました。また、開発側にそういった意図がなくても、結果的に開発が計画通りに進まず、結果として頓挫してしまったものもあります。
ICOは海外発のものも多く、不明点を問い合わすこともできないまま、何の手がかりもなくなってしまうこともあります。ICOについては法的な規制が追い付いておらず、やりたい放題の状況が続いています。今後は法整備等が進んでくるものと思われますが、現段階でのICOの参加は、自己責任で行わなければなりません。
仮想通貨アルトコインが誕生する理由
アルトコインが誕生するには、いくつか理由があります。一つは、何か目的を持った特徴あるコインを新しく作るという理由です。そしてもう一つは、既存の通貨が何らかの事情でハードフォーク(分裂)する場合です。
ハードフォーク
ハードフォークの事例で最もよく知られているのは、2017年8月にビットコインからのハードフォークで、ビットコインキャッシュが誕生したことです。ビットコインは、普及によって取扱量が増えるとともに、それを処理しきれずに送金などが遅延する「スケーラビリティ問題」を抱えていました。それを解消する方法として、考え方が2つに分かれたために発生したハードフォークです。
ビットコインの開発者を中心とするグループは、処理方法にSegwitという技術を取り入れました。それに対し、マイナーを中心とするグループは、ブロックの容量を従来の2MBから8MBにすることで、解決しようとしました。
その結果、ビットコインにはSegwitが取り入れられ、新たにブロックの容量を8MBとするビットコインキャッシュが誕生しました。
また、時価総額2位のイーサリアムも、イーサリアムクラシックとのハードフォークを経験しています。これは、イーサリアム上で提供されていたサービスの脆弱性を突かれ、多額の盗難事件が起こったことが理由です。イーサリアム側に直接の非はなかったものの、事件を無かったことにするために、事件の発生前に巻き戻しました。
しかし、一部で時間を巻き戻すことは仮想通貨の理念に反するとして、事件を事実として認め、時間の巻き戻しを行わなかったのがイーサリアムクラシックです。
承認アルゴリズム
仮想通貨は、中央銀行の様な組織がありません。しかし、不正が発生しないための優れたシステムが採用されています。それが、ブロックチェーン技術です。新しい取引記録の塊(ブロック)を、既存のブロックにつなげていきます。そのため、データの改ざんなどをしようとすると、過去に遡って改ざんしなければならないため、実質的に不可能です。
作成されたブロックが正しい内容であることを承認し、既存のブロックにつなげる方法にはいくつか種類があり、通貨によって異なります。
PoW
PoW(Proof of Work)は、ビットコインや日本産仮想通貨のモナコインなどで採用されています。承認作業を行うマイナーによって複雑な計算処理が行われ、最も早く計算したマイナーのみが報酬を得られます。
PoWでマイニング(承認行為)を行うには、高性能のマシンや多くの電力が必要です。また、マシンは高い熱を発します。そのため、環境にやさしくないシステムとも言われます。
PoS
PoS(Proof of stake)は、ネオなどで採用されています。その通貨の所有量に応じて、新たに発行される通貨をもらえます。貯金の金利と同じような考え方です。
保有量に応じて報酬が得られるため、所有者はより多くの通貨を保有しようとします。結果として、通貨の流動性が失われるという問題が発生します。
PoI
PoI (Proof of Importance)は、ネムなどで採用されています。通貨の保有量や利用回数、利用料に応じて報酬が得られます。PoWやPoSの欠点を補った、比較的新しい方法です。
仮想通貨アルトコインの中にも種類がある
新たな仮想通貨を作る場合、一からプログラミングする必要はありません。仮想通貨の中には、プログラムが公開されているものや、「新たな仮想通貨のプラットフォームになる」という目的を持ったものもあります。そういった通貨を利用することで、手軽に新通貨の発行が可能です。
通貨型
開発者がプログラミングを行い、新たな通貨を作る方法です。ただし、仮想通貨はプログラムを一般に公開している「オープンソース」と呼ばれるものが多くあります。そのため、プログラミングをする際も一から行うのではなく、既存の通貨のプログラムを参考に開発することもできます。
リップル (Ripple/XRP)
リップルは、送金決済に特化した仮想通貨です。ビットコインは理論上の送金スピードは10分程度ですが、実際には1日以上かかることもあります。その点、リップルはわずか数秒で送金することが可能です。
日本の取引所「ビットバンク」は、リップルの取扱量が世界一です。また、2018年に新しくできた「SBIバーチャルカレンシーズ」は、リップルを取引の中心とする方針です。
ビットコインキャッシュ (Bitcoin Cash/BCH)
ビットコインキャッシュは、2018年8月にビットコインからハードフォークして誕生した仮想通貨です。ビットコインに比べ、送金スピードが速く、送金手数料も安いため、基軸通貨として採用する仮想通貨取引所も徐々に増えています。
プラットフォーム型
次に挙げる通貨では、新たな通貨を発行するためのプラットフォームサービスが提供されています。その通貨に新しい機能を持たせ、利用することができます。最初から開発する必要がなく、新通貨界初の主流となっています。
イーサリアム (Ethereum/ETH)
イーサリアムは、「スマートコントラクト機能」によってビットコインとは全く異なる需要に応えています。「スマートコントラクト機能」とは、通貨の受け渡しに様々な条件や情報を合わせて記録できます。そのため、開発者が独自のルールを設定し、イーサリアムのプラットフォーム上で新しい通貨の発行ができます。
イオス (EOS)
イオスは、イーサリアム上で開発されたプラットフォーム型の通貨です。もちろん、イーサリアムと同様の「スマートコントラクト機能」を有しています。しかし、後発であるイオスは、イーサリアムの弱点を改良したものとなっています。イーサリアムが取引量の増加によってスケーラビリティ問題(送金詰まり問題)を抱えるのに対し、独自のソフト「EOS.IO」によって、圧倒的な送金速度と安全性の実現を目指しています。
カルダノ (Cardano/ADA)
カルダノは、当初はカジノゲーム内で利用するプラットフォームとして開発されましたが、それに汎用性を加えて仮想通貨のプラットフォームとして利用することが可能になりました。イーサリアムと同じく「スマートコントラクト機能」を搭載し、さらに改良を加えた「Plutus」というスマートコントラクト言語による開発が行われています。
トークン型
発行に当たっての専門知識が不要で、少額の手数料を支払うだけで自由に発行できるものもあります。グループやコミュニティ内で利用することも可能です。仮想通貨ブロガー達が独自に発行しているものも、よく見かけます。
ERCトークンを並べる
イーサリアムのプラットフォーム上で作成された通貨を、「ERCトークン」と呼びます。イーサリアムが新しい通貨を発行する際のフォーマット規格を作ることで、同じルールで開発できるようになりました。2017年には多くのICOが行われましたが、その約9割がERCトークンであると言われています。
トロン(時価総額12位)、バイナンスコイン(時価総額18位)、オミセゴー(時価総額21位)、ゼロエックス(時価総額23位)、クアンタム(時価総額24位)、オーガー(時価総額43位)、ストレージ(時価総額128位)など、時価総額が上位の通貨にも多く含まれています。(時価総額は、2018年8月20日現在です。)
仮想通貨アルトコインの将来性を判断するには
アルトコインは日々新たなものが開発され、ICOが行われています。そのため、多くの新しいアルトコインの中で、本当に価値があるものをしっかり見極める必要があります。
ホワイトペーパーを見る
ICOが行われる際は、その仮想通貨の目的や将来設計、開発者などが詳細に記されたホワイトペーパーが作成されます。興味があるアルトコインは、まずは、ホワイトペーパーの内容が投資に値するものかどうか、じっくり読み込んでみましょう。
コミュニティの活発度を見る
TelegramやFacebook、Twitterなどの公式のSNSを覗いてみると、リアルタイムの情報が得られます。期待が高く、多くの人が注目するコインの場合、SNSコミュニティも活発に情報交換が行われているはずです。
インフルエンサーを見る
仮想通貨の世界においても、インフルエンサーと呼ばれる大きな影響力を持つ人物が存在します。それらの人が、何に注目していて、どのような行動を取っているか確認することは、大いに参考にすべきです。
墨汁うまい,法人として、仮想通貨の運用や、マイニングファームの運用を行っています。
えでぃんでぃん,「週刊SPA!」の座談会にも登場したことがある、元SEです。
のらlisker,リスクの情報に特化しています。
osuke,仮想通貨の技術系の情報を発信しています。ビットコインとイーサリアムの情報が多めです。
bigstone,正論派の仮想通貨ブロガーです。声のブログとも言われるVoicyでの情報発信も行っています。
森川夢斗,株式会社Ginco CEO、株式会社Onokuwa CSOです。著書もあり、日本で仮想通貨界をリードする一人です。
平野純也,仮想通貨やベンチャー企業などに関する投資家です。
うどん,イーサリアムをこよなく愛しています。また、エニグマ(時価総額111位)のアンバサダーを務めています。
和田晃一良,Coincheckの創業者で元代表取締役。マネックスグループ株式会社の完全子会社化により代表取締役を辞任し、執行役員に就任。
giantGOX,日本XRPコミュニティグループ発起人。リップルに関する情報に特化しています。
仮想通貨アルトコインに関わる動機
アルトコインに関わる動機は人それぞれですが、大きく次の2つに分けられます。
仮想通貨アルトコインの投機目的(稼ぎたい)
「草コイン」と呼ばれる価値がほとんど付いてないようなコインは、何かのきっかけで大きく価値を上げることがあります。多くの草コインの中で、自分が目を付けたコインを安いうちに購入しておくことで、将来的に値を上げたときに、大きな利益を出すことが可能です。
仮想通貨アルトコインの技術に興味がある
アルトコインには、それまでなかった特徴を実現させるものもあります。そのコインの開発理由や理念に共感できる場合は、期待を込めて出資することもあります。
仮想通貨アルトコインのおすすめ銘柄3選
ここでは2000種類の通貨の中から、かそ部がおすすめするアルトコイン3選をご紹介します。
イーサリアム (Ethereum/ETH)
通貨単位,ETH
運用開始,2014年2月
時価総額,第3位
ブロック生成速度,約15秒
イーサリアムは主要アルトコインの1つで、通貨単位はETHです。運営開始が2014年2月のため、ビットコインよりも5年後に誕生しています。時価総額は2019年9月現在第3位で、人気のある仮想通貨です。
ICOでもよく使用される通貨で、ICOに参加するユーザーからも支持されています。また、ブロック生成速度が約15秒と早いので送金時間も短いです。イーサリアムは国内外問わず多くの取引所で取り扱われているので、取引しやすくなっています。
イーサリアム (Ethereum/ETH) の将来性
イーサリアムでは4段階のアップデートがあり、これによってスケーラビリティ問題が解消されれば価格が上昇する可能性も高くなります。また今後ETFへの上場が実現すれば、さらなる資金流入が期待できます。
※スケーラビリティ問題とは、送金する人が増えたときに処理できる量が1ブロックに収まる量を超えてしまい、結果的に送金遅延が発生する問題です。
リップル (Ripple/XRP)
通貨単位,XRP
運用開始,2015年11月
時価総額,第2位
ブロック生成速度,約5秒
リップルはイーサリアムと同じく主要アルトコインで、通貨単位はXRPです。運営開始はイーサリアムよりも1年ほど遅いですが、時価総額は第2位とイーサリアムより人気があります。2017年の仮想通貨バブルで送金速度の速さや国際送金のコストが安いと注目され、一気に人気のある仮想通貨へと成長しました。
リップルはブロック生成速度が約5秒のため、送金速度が仮想通貨の中でもダントツに早いです。取り扱われている取引所は、ビットコインやイーサリアムに比べて少なくなっています。しかし、2019年9月現在では取り扱う取引所が、徐々に増え始めています。
リップル (Ripple/XRP) の将来性
リップルは国際送金や通貨取引のインフラになる可能性があると注目を集めています。またGoogleなどの大手企業から資金投資を受けていることもあって、リップルの価格高騰を予想する声が多くあがっています。
モナコイン (MonaCoin/MONA)
通貨単位,MONA
運用開始,2014年1月
時価総額,第79位
ブロック生成速度,約90秒
モナコインは日本国内で初めて発行された、国産の仮想通貨です。モナコインは5ちゃんねる発祥の仮想通貨で、ライトコインをベースに作成されています。取引情報を小さくする「Segwit」を初導入した仮想通貨で、ベースとなったライトコインも後にSegwitを導入しました。
モナコインはイーサリアム・リップルよりも運用開始が早いです。日本の仮想通貨市場は資金が海外に比べて少ないため、国産通貨のモナコインは時価総額が、主要アルトコインに比べて低くなっています。しかし、イーサリアムやリップルのように、根強いファンによってコミュニティが形成されている通貨です。
モナコイン (MonaCoin/MONA) の将来性
モナコインは2019年のCoincheckへの上場から価格が約3倍に跳ね上がったこともあって、他の取引所への上場によってさらに価格が上昇すると期待されています。
またモナコインは5ちゃんねる (2ちゃんねる) で開発された仮想通貨でコミュニティ性が高いため、コミュニティへの普及度合いによってその将来性は大きく変わるでしょう。
仮想通貨アルトコインにおすすめの国内取引所
Coincheck (コインチェック)
取引量・ユーザー数は日本で最大級!使いやすいスマホアプリと豊富な取扱通貨
BTC (ビットコイン)、ETH (イーサリアム)、XRP (リップル)はもちろん、MONA (モナコイン)、LSK (リスク)、FCT (ファクタム)など珍しい仮想通貨を含め、計10種類と、取り扱いが豊富です。また初心者にもかんたんに操作できるスマホアプリも魅力的。iOSアプリ、Androidアプリでの使いやすさでは群を抜いています。スマホのウィジェット機能も使えるので、いつでもかんたんに価格をチェックできます。
さらに2018年4月マネックスグループ株式会社の完全子会社傘下に入り、経営体制・内部管理体制などの抜本的な改革を実行。万全のセキュリティ体制で初心者でも安心してはじめられます。
DMM Bitcoin (DMM ビットコイン)
大手DMM社が運営する国内最大手の仮想通貨取引所
DMM Bitcoinは大手企業のDMM社が運営する国内最大級の仮想通貨取引所です。正確にはいつでも好きなだけ仮想通貨の売買が可能な「販売所」です。販売所であるにも関わらず、スプレッド手数料を除いてほぼすべての手数料が無料であるのが最大の特徴になります。また大手企業が運営しているためセキュリティが非常に強固で、これまでに一度も行政指導が入ったりハッキング事件が起きたことがありません。
取り扱っている仮想通貨の種類も非常に豊富で、全7種類の通貨を取引することができます。国内の取引所においてこれだけの仮想通貨を扱っているところはあまりないため、より多くの仮想通貨で取引したい方は是非とも口座開設をしておきましょう。
bitFlyer (ビットフライヤー)
国内取引高No,1の圧倒的実力 ※
bitFlyerは取引量が日本No,1の国内最大級の仮想通貨取引所です。過去に一度も仮想通貨に関するハッキング事件が起きた事が無く、サービスの安定性・セキュリティ・信頼性は抜群となっています。なかでも独自に開発された取引ツール『bitFlyer Lightning』はFXや先物取引など多様な取引手法に対応しており、使いやすさは国内外の取引所と比較してもピカイチです。
他にも手数料の安さや補償サービスの充実度が人気の理由として挙げられます。ビットコイン取引量によって手数料が安くなったり、FXでは当日中に決済すると手数料が無料になるなど、総合的に手数料を安く抑えることができます。また国内初となる補償サービスを、大手損保会社と連携して提供しており安心して利用できます。
※ 関東財務局長 第00003号 (仮想通貨交換業)
※ Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2020年1月-4月の月間出来高 (差金決済/先物取引を含む)
仮想通貨アルトコインにおすすめの海外取引所
海外取引所が一概に悪徳業者と断定はできませんが、日本人にも人気の海外業者の中には詐欺まがいの行為を行なっている業者が紛れていることも事実です。また暗号資産(仮想通貨)交換業として登録していない取引所が日本でサービスを行うことは法律で固く禁じられています。海外暗号資産(仮想通貨)取引所の多くは、日本国内での法律に違反していることが多いため、被害に遭って大きな損害を受けてしまう恐れもあります。当サイトとしては万が一のリスクに備え、安全な国内業者を利用されることを強くおすすめいたします。どの取引所を選べば良いか迷っている方はぜひ「国内おすすめ仮想通貨取引所比較ランキング」をご覧ください。
海外の取引所では、まずはある程度知名度のある取引所でトレードをはじめることが肝心です。以下ではかそ部がおすすめする海外取引所をご紹介します。
BitMEX (ビットメックス)
手数料,口座開設手数料・入出金手数料ともに無料!
FX・取引ツール,初心者から上級者までおすすめできるTradingViewを完備!
スマホ対応,対応アプリはありませんがブラウザから利用可能。
取り扱い通貨,EOSやTRXなどのマイナーコインを含む8種類!
セキュリティ,コールドウォレット・マルチシグ対応を徹底し、過去に一度もハッキング被害なし!
信頼性,ファイナンス・Web開発の専門家集団が中心に運営!
キャンペーン,対応中のキャンペーンはありません
日本語対応,対応あり
アルトコインのレバレッジ取引ができる
BitMEXではビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リップル、カルダノ、イオストークン、トロンの8種類の通貨に対応しており、その全てにおいてレバレッジ取引が可能です。
海外取引所においても、アルトコインのレバレッジ取引に対応している取引所は多くはありませんので、BitMEXの大きなメリットの一つということができます。
また通貨によって差はありますが、ビットコインに関してはレバレッジ倍率も最大で100倍まで可能ですので、国内の取引所では考えられない異例のレバレッジ取引が可能となっています。国内の仮想通貨取引所では、レバレッジに規制が施されることになってしまっているため、「国内取引所のレバレッジじゃ物足りない・・・」「レバレッジ取引のハイリスク・ハイリターンの取引をしてみたい!」そんな方はBitMEXがおすすめです。
日本語に対応
多くの海外取引所は公式サイトが英語のみに対応していますので、英語が苦手な方にとっては海外の取引所は敷居が高く感じるかもしれません。
しかし、BitMEXは海外の取引所であるにも関わらず、公式サイトの日本語対応はもちろん、取引画面や取扱いマニュアル等も全て日本語版が用意されています。そのため、日本人でも気兼ねなく利用できます。
特に現在は金融庁の規制が厳しくなったことで、日本国内から撤退する海外取引所も多いため、日本向けのサービスを継続しているBitMEXの存在は大変貴重であると言えます。
BINANCE (バイナンス)
手数料,取引手数料が一律0.1%と格安! BNBを使うとさらにお得に!
FX・取引ツール,初心者向けのベーシックモードと中〜上級者向けのアドバンスモードの2種類のツールを完備!
スマホ対応,入金から取引までこれ一つで可能な公式アプリ!
取り扱い通貨,メジャーな通貨はほぼすべて取り扱っており、その数なんと1000種類以上!
セキュリティ,ハッカーの不正アクセスを事前に防いだ実績から世界最高峰のセキュリティ!
信頼性,本社が香港の仮想通貨取引所!
キャンペーン,Twitterとの連携をはじめ、多数のキャンペーン実施実績
日本語対応,対応なし
高いセキュリティ
BINANCEは2017年7月に設立されてわずか5ヶ月で24時間取引量世界一を記録した、世界中から注目を集める取引所です。
BINANCEは過去にハッキング被害にあいましたが、不正な出金を感知し瞬時に取引を中止させることで、被害の拡大を未然に防いだ実績があり、特にセキュリティに関しては非常に高い評価を受けています。
日本語・日本円に未対応であるという点で、日本人にとっては扱いづらい取引所ではありますが、非常に多くの仮想通貨銘柄を取り扱っており、世界規模の取引を体験してみたい人には大変おすすめの取引所です。
BNB (バイナンスコイン) でお得に取引できる
BINANCE特有のシステムの一つに、バイナンスコインによる手数料割引があります。
バイナンスコインとはBINANCE独自のトークンのことで、バイナンスコインを利用した取引では5年目まで手数料が安くなったり、取引で余ってしまった通貨をバイナンスコインに変換できる制度を利用できたりと、バイナンスコインを所有することのメリットは大きいと言えます。
BINANCEの取引量が増加したことでバイナンスコインの価値も上昇し、最近ではバイナンスコインを長期的に保有しているユーザーも増加してきています。
BITTREX (ビットレックス)
手数料,手数料は全ての通貨で一律!
FX・取引ツール,使いやすい公式取引ツール!
スマホ対応,公式アプリはありませんがブラウザから利用可能。
取り扱い通貨,主要通貨を含む200種類以上!
セキュリティ,2段階認証など基本的なセキュリティを完備!
信頼性,アメリカのBittrex.Incが運営
キャンペーン,対応中のキャンペーンはありません
日本語対応,日本語対応なし
BITTREXは世界の仮想通貨取引所なかでも有名な取引所の1つです。
人気の理由は取り扱い通貨の豊富さにあります。現在、約1500種類あるといわれている仮想通貨のうち、200種類以上の仮想通貨を取り扱っています。
海外取引所というと口座開設なども難しいのではないかと考えられることも多いですが、BITTREXは、国内の仮想通貨取引所と違い、本人確認書類の提出などは必要なく、メールアドレスの認証だけでアカウントを作成でき、仮想通貨をはじめたくなったその日から取引が始められます!
OKEx (オーケーイーエックス)
手数料,入金手数料無料!
FX・取引ツール,公式サイトから取引可能!
スマホ対応,対応アプリはありませんがブラウザから利用可能。
取り扱い通貨,草コインを含む67種類!
セキュリティ,2段階認証など基本的なセキュリティを完備!
信頼性,中国の三代取引所の一つで、国内大手のbitbankが正規取次店という安心感!
キャンペーン,対応中のキャンペーンはありません
日本語対応,対応あり
日本での知名度はそれほど高くはない取引所ですが、その取引量はBINANCEに続いて世界2位に位置付ける仮想通貨取引所です。
現物取引から仮想通貨FX取引や仮想通貨先物取引など、取引の種類の多彩さが魅力です。アルトコインで本格的なトレードをしてみたい方には大変おすすめの取引所です。
仮想通貨アルトコインのウォレット
ウォレットとは
ウォレットとは仮想通貨を送金・受金する際にに使うアプリケーションのことです。公開鍵と秘密鍵の2つをウォレットに入力することで、通貨を送金・受金できます。
仮想通貨資産をウォレッットで保管する上で、秘密鍵の保管は最も大切です。なぜなら秘密鍵はウォレットから通貨を送金する際に使うものであり、他人に知られてしまうと通貨自体が盗まれてしまうからです。
仮想通貨アルトコインをウォレットで管理すべき理由
アルトコインを購入したら、保有する手段を考える必要があります。アルトコインをを安全に保有するための方法としてウォレットを使用する方法が考えられます。
Coincheckなどの取引所で保有する方法もありますが、取引所のハッキング被害で資金が盗まれる事件も多く発生しており、取引所だから安全とは言いきれません。取引などで頻繁に動かす額以上のアルトコインは、専用のウォレットを作成して安全に保有することをおすすめします。
仮想通貨アルトコインの保管におすすめのウォレット
そもそもウォレットには大きく分けて5つの種類があります。
- デスクトップウォレット
- ウェブウォレット
- モバイルウォレット
- ハードウェアウォレット
- ペーパーウェレット
今回はその中でも、アルトコインの管理に特におすすめのウォレットを3つピックアップしました。それぞれについて詳しく解説します。
LedgerNanoS (レジャーナノS)
LedgerNanoSはUSB型のハードウォレットです。インターネットと切り離して保管されるため、安全性が高いことが魅力です。モバイルウォレットと比べるとやや操作性が劣るため、資産保管用として使うことをおすすめします。
対応通貨はイーサリアムやリップルのほかにビットコインキャッシュ、、ライトコインなど多数あります。
TREZOR (トレザー)
TREZORはLedgerNanoSと同様にハードウェアウォレットです。パソコンにつないで使用することで、専用の端末にビットコインの秘密鍵を隔離します。また取引するとき以外ははオフラインで管理しているため、ハッキングによって仮想通貨が流出する恐れがありません。
リップルやイーサリアム、ライトコインなど多数の仮想通貨を保管できます。
Ginco (ギンコ)
Gincoは日本企業が開発したモバイルウォレットアプリです。自身のスマートフォンに秘密鍵が保存されるので、ハッキングのリスクはかなり低いと言えます。
対応通貨はイーサリアムやリップルのほかにビットコインキャッシュ、、ライトコインなど多数あります。
仮想通貨アルトコインまとめ
仮想通貨は、まだ歴史が浅い新しい技術です。しかし、従来の法定通貨と比べ、より便利でより快適に利用することを目指しています。例えば外国に旅行に行く際、現地通貨に日本円を両替する必要がありません。現地通貨が足りなくなり、外国で両替所を探す必要もありません。スマホを財布代わりのウォレットにし、全世界共通の通貨の利用ができます。また、ビットコイン以外に多くのアルトコインが開発されており、特定の目的に特化された便利な通貨を利用することが可能です。
しかし、技術の進歩に法律が追いついておらず、法整備はまだ整っていません。通貨として認める代わりに厳重な規制をかける日本のような国や、仮想通貨そのものを違法な存在とする中国など、国によってもその対応は大きく異なります。また、法整備が整っていないことを悪用し、詐欺まがいのアルトコインのICOが多く行われています。
大きな可能性が広がる仮想通貨の世界ですが、現在は混沌とした状況とも言えます。そんなとき、自らを助ける大きな指針となるのは、信頼できる情報です。仮想通貨に興味を持ち、その世界に参加したいと思うならば、くれぐれも慎重に情報収集を行い、安易に重要な決定を下してしまうことがないよう注意しましょう。