キャッシュ (QASH)の特徴 | メリット・デメリット・将来性について解説

1分で理解する要約
  • キャッシュ (QASH) はICOで112億円を調達した有望な仮想通貨
  • LIQUIDプロジェクトで世界の取引所をまとめたプラットフォームを実現する
  • 銀行のライセンスを取得や証券企業など多方面との提携を進めている

キャッシュはQUOINEX社によってICOされたイーサリアムベースのトークンです。キャッシュを利用したプロジェクトにはLIQUIDがあり、世界の取引所をまとめたプラットフォームを実現しようとしています。

本記事ではキャッシュを利用して、どのように世界規模のプロジェクトを実現するのかを紹介します

キャッシュ (QASH) は金融庁認可済の取引所初のICO!結果は大成功!

QUOINEってどんな会社?キャッシュ (QASH) との関係性とは?

QUOINE社は日本の仮想通貨取引所「QUOINEX」を運営していた会社です。2019年6月現在QUOINEXは、「Liquid by Quoine」に名称を変更しました。さらにQUOINE社は、シンガポールを拠点とした取引所「QRYPTOS」も運営しています。

キャッシュはQUOINE社が発行するトークンです。将来的にキャッシュが使用されるプロジェクトは、仮想通貨投資の利便性を高めるとして注目が集まり、マイナーだったQUOINEはキャッシュのICOによって知名度が上がりました。キャッシュの購入のためにQUOINEの口座開設をおこなった人もいたようです。

キャッシュ (QASH) はLIQUIDプラットフォームで支えられている

キャッシュ (QASH) = LIQUIDの中で使われる予定の仮想通貨

QUOINE社は「LIQUID」というプロジェクトを進めています。LIQUIDプロジェクトは仮想通貨投資をおこなううえで利便性が高まり、将来性のあるプロジェクトとして期待されています。

また、ICOがおこなわれたキャッシュは、LIQUID内で使用される予定のトークンとして大きな注目を集めました。

キャッシュ (QASH) の特徴

キャッシュ (QASH) はQUOINEが発行している!

取引所QUOINEXはセキュリティの高い取引所として有名で、顧客から預かった資産をすべてコールドウォレットに保管しています。コールドウォレットはオフラインで仮想通貨の秘密鍵を保存するウォレットで、数ある仮想通貨ウォレットの中でも最も強固なセキュリティ性が保証されます。

現在までに世界中の様々な仮想通貨取引所がハッキングの被害をうけていますが、QUOINEXはサービス開始から一度もハッキングなどによる仮想通貨流出の被害が発生していません

キャッシュはセキュリティに信頼がおけるQUOINEXで発行されており、結果としてQUOINEX社が進めるLIQUIDプロジェクトが期待され、将来的にキャッシュの値上がりも見込まれています。

キャッシュ (QASH) はイーサリアム上で作られているトークン

キャッシュはイーサリアムのブロックチェーンを基盤としてつくられたトークンです。イーサリアム基盤のトークンはERC-20という規格が用いられていて、独自のブロックチェーンシステムの構築やウォレットなどの開発を行わずにERC20準拠のシステムを利用できます。

つまりイーサリアムのシステムを利用し、開発に時間と費用をかけずに新しいトークンを発行できることから、新しいICOでは多くがERC20準拠となっています。キャッシュは2019年第2四半期まで、ERC20トークンとして運用される予定です。

キャッシュ (QASH) トークンはキャッシュ (QASH) コインへの移行が計画!

キャッシュは2019年第2四半期以降に、独自ブロックチェーンの公開が予定されています。イーサリアムベースのERC20トークンから独自ブロックチェーンを持つ仮想通貨になる際に、ERC20トークンのキャッシュは新しいキャッシュコインと交換されます。

独自ブロックチェーンを基盤にする仮想通貨になることで、話題性も上がり価格の上昇も期待できます。

キャッシュ (QASH) はLIQUIDプラットフォームの活用で取引がスムーズ

キャッシュはLIQUIDプラットフォームでの活用を想定して作られました。LIQUIDプロジェクトでは世界中の仮想通貨取引所をつなぎ仮想通貨投資を促進する目的があるため、LIQUIDプラットフォームではスムーズな取引が重要です。

キャッシュが独自ブロックチェーンを持つ仮想通貨になることで、LIQUIDプラットフォームに最適化された仮想通貨が誕生し、キャッシュの需要も大幅に高まると予想されます。

QUOINEで優遇されている

キャッシュはQUOINEで発行されたトークンです。将来的にLIQUIDプラットフォームで使用されるほかにも、QUOINE社が今後主催するプロジェクトで有利な特典を得られることなど、キャッシュを保有、利用することで優遇される可能性があります。

LIQUIDプロジェクトが成功すればキャッシュの需要が高まり、世界中で使用される仮想通貨となるでしょう。

キャッシュ (QASH) は金融庁認可済で、法令遵守が徹底されている

QUOINEは2017年9月に、金融庁から初期の仮想通貨交換業者として認可を受けました。日本は規制が厳しいため、日本人がかかわるICOはほとんどが海外法人を通しておこなわれます。そのなかでもQUOINEは仮想通貨交換業者として法令順守を徹底しており、キャッシュは日本の法律に則りはじめてICOがおこなわれたトークンとして、信頼性があります。

また日本の取引所で仮想通貨を取り扱うには、金融庁の厳しい審査があります。仮想通貨を取り扱ったマネーロンダリングや違法団体への資金流出を防ぐための検査ですが、キャッシュは金融庁に認可されたトークンとしてホワイトリストに登録されています。ICOの際には、余分に集まった資金を投資者に変換するなど、より透明性の高い活動を心がけています。

取引プラットフォーム「LIQUID」とは?

キャッシュ (QASH) とLIQUIDが解決する課題

仮想通貨全体の取引高は年々増えており、今後の仮想通貨の盛り上がりが期待されます。現在世界には多くの仮想通貨取引所があります。しかし、取引所によって仮想通貨の取引は分散され、取引所ごとに価格差が発生したり、出来高の少ない取引所や仮想通貨によっては注文が通らないことも多いです。

また海外の取引所を利用するさいには、自国の法定通貨を使用できず、自国の取引所で仮想通貨を購入して送金する必要があります。

LIQUIDプロジェクトでは複雑化した仮想通貨取引をわかりやすくして、仮想通貨界の発展を促すために世界中の取引所をまとめた取引プラットフォームを構築します。キャッシュはLIQUIDプラットフォーム内で、動力源として機能するトークンの役割を持ちます。

LIQUIDプロジェクトでは構想を実現するために、以下の技術を開発しています。

  • ワールドブック(World book)
  • マッチングエンジン(ME)
  • クロスカレンシー換算エンジン(CCCE)
  • スマートオーダールーティング(SOR)

LIQUID(キャッシュ (QASH) )をささえる技術「ワールドブック(World book)」

LIQUIDを支える技術の1つとしてワールドブックがあります。ワールドブックは世界に存在する取引所の取引データをまとめる技術です。現在は世界中に多くの取引所がありますが、価格差の発生や取り扱い仮想通貨の違い、入金可能な法定通貨の違いなど、問題点が多数あります。

ワールドブックを実装したLIQUIDが実現すると、1つのアカウントを持つだけでBINANCEやCoincheck、bitFlyerなど、世界中の取引所を活用した取引が可能になります。くわえて任意の通貨建てで取引ができ、また取引所間の価格差も解消された取引ができます。

ワールドブックは以下の2つのオーダーブックで構成されています。

  • 内部オーダーブック
  • 外部集約オーダーブック

内部オーダーブックはワールドブック内で発生した注文をまとめた調整済みの板、外部集約オーダーブックは内部オーダーブック以外の世界の取引所の注文をまとめた板です。ワールドブックが二つのオーダーブックで構成されることで、自由な取引の実現と流動性が生まれます。

これから紹介する3つの技術が、ワールドブックを維持するために必須になります。

マッチングエンジン(ME)

マッチングエンジンは、注文処理システムとして働く技術です。ワールドブックは世界中の取引所の注文をまとめます。注文の量が膨大なので通常の取引所の演算能力では処理しきれません。

キャッシュのマッチングエンジンを採用することで、1秒で数百万件の取引を処理する世界最高のシステムをそなえています。拡張性やシステム障害にも対応できるので、あらゆる状況対応できる最適な技術です。

クロスカレンシー換算エンジン(CCCE)

クロスカレンシー換算エンジンは、異なる通貨建ての取引でも素早い取引ができるように、通貨換算を素早く自動的に実行する技術です。通常の取引所では同じ通貨建ての板内でマッチングをおこない、取引を完了します。そのためBTC建てのETHの取引とXRP建てのETCの取引など、別の通貨建ての取引同士ではマッチングをしませんでした。

しかしクロスカレンシー換算エンジンを実装すると、通貨建てが異なる取引でもマッチングが実現します。また取引高がすくない通貨ペアでも、別の通貨ペアとマッチングさせて素早い取引が可能になります。

スマートオーダールーティング(SOR)

スマートオーダールーティングは、世界の取引所の注文から適したマッチングを探して実現させる技術です。対応するすべての取引所の注文をLIQUIDに反映しながら、取引の仲介役をこなします。

マッチングエンジンからクロスカレンシー換算エンジン、スマートオーダールーティングの3つの技術を合わせてワールドブックが成り立っています。LIQUIDでの具体的な取引の処理手順は以下になります。

  • 1.スマートオーダールーティングによる取引情報の集約
  • 2.クロスカレンシー換算エンジンによる通貨換算
  • 3.マッチングエンジンによる約定

LIQUID(キャッシュ (QASH) )のメリット

LIQUIDプロジェクトが実現すれば様々なメリットがあります。

  • 複数の取引所のアカウントを保持しなくていい
  • 取引所のハッキングなどによるリスクを無くせる
  • 取引時の最も適した価格で取引が可能
  • 日本円で草コインを購入できる

LIQUIDプラットフォームでは世界の取引所をまとめて、1つのアカウントで管理します。従来のように多くの取引所のアカウントを開設しておく必要がありません。取引所ごとのメールアドレスやパスワードの管理が必要なくなり、取引所においてある通貨もLIQUIDプラットフォームで一元管理が可能です

LIQUIDプロジェクトはセキュリティ管理の強固なQUOINE社がおこなうので、どの取引所よりも安全に資産の管理が可能です。ハッカーによる仮想通貨流出にもおびえることなく資産を預けられます。

LIQUIDプラットフォームでは世界の取引所のなかから、取引の時点で最も適したマッチングを実現します。取引所による価格差を気にしないで、適正価格で取引ができます。

また日本の取引所では法規制が厳しく、ホワイトリスト入りしていない仮想通貨は取引できません。LIQUIDプラットフォームでの取引が実現すれば、いわゆる草コインと呼ばれるアルトコインでも日本円を使用して取引可能になります。

キャッシュ (QASH) のメリット・将来性

金融庁の認可があるので、法律面でも安心!

QUOINE社は金融庁によって認可を受けた仮想通貨交換業者です。国によってQUOINE社の身元が保証されており、詐欺の心配もなく財政破綻のリスクも少ないと判断されています。セキュリティ対策も強固なので、安心してQUOINEを利用できます。

日本の法律に従っているので海外の取引所よりも信頼でき、LIQUIDプラットフォームが完成すればより安全にアルトコインを取り扱えるようになります。

栢森CEOはじめチームメンバーが優秀

QUOINEX社のCEO栢森加里矢氏は、東京大学法学部法学士とハーバードビジネススクールMBAを保有しています。投資や事業経営、ベンチャーキャピタルにおいて20年以上の経験を持ちます。また、経営陣にはゴールドマンサックスやバンクオブアメリカ、三菱商事など優秀な企業の役員が名を連ねています。

国際的なレベルを持つ優れた開発チームがQUOINEX社であり、LIQUIDプロジェクトに対する期待がかかります。

ジブラルタル証券やJASDAQ上場会社と提携している!

仮想通貨を広めるためには、外部との連携が必要不可欠です。特にLIQUIDのような世界的なプロジェクトになると、多くのパートナーと協力して進める必要があります。QUOINEX社はLIQUIDプロジェクトの達成のために証券分野やJASDAQ上場会社など多くの企業と提携をしています。

QUOINEXはヨーロッパを中心にした世界進出を見据えて、「ジブラルタル証券取引所」と提携しています。また、JASDAQ上場のIT分野のコンサルティング会社である「ULSグループ株式会社」と提携をしています。金融領域やブロックチェーン分野で身に着けた技術をもとに、開発中のLIQUIDやQUOINEX社のプロダクト強化を進めています。

日本の決済代行会社では「株式会社イーコンテクスト」と提携しており、ビットコイン決済が導入されました。SBIインベストメントやジャフコなどのベンチャーキャピタルからも資金提供を受けており、提携会社の面でも信頼できます。

仮想通貨取引所とも連携が進んでいる

LIQUIDプラットフォームの実現のために、多くの取引所と連携を進める必要があります。QUOINEX社はすでにBinanceBitfinexなど有力な仮想通貨取引所とパートナシップを締結しました。仮想通貨界で有名なBinanceなどと提携することで、世界の取引所がこぞって提携を求める流れになりそうです。

またBinanceを提携相手にすることで、競合相手としての対立を防いだのは大きな飛躍要因です。

日本発ICO(トークンセール)の最高額を叩き出した

キャッシュのICOでは1日で約70億円が調達されました。ICO自体は3日で終了し、調達額は日本初ICOで最大級の約112億円でした。世界のICOの例で考慮しても3日で112億円を集めた例は少ないです。

キャッシュのICOでは中国大手のマイニング企業「ViaBTC」の創業者であるジハンウー氏も参加しました。キャッシュは大物投資家が参加するほどの有望なICOとしても、将来性が期待できます。

銀行業務ライセンス取得を目指している

QUOINEX社はLIQUIDプロジェクトの実現とともに、銀行業務のライセンス取得も目指しています。QUOINEX社は銀行と良好な関係を築いており、QUOINEX社が銀行業務ライセンスを取得することでブロックチェーンを活用した従来のシステムよりも低コストな金融サービスを提供できます。

銀行分野でも提携を進めることでQUOINEX社のさらなる発展が予想でき、QUOINEX社の金融サービスの提供などキャッシュの将来性も高まるでしょう。

情報配信に積極的

ICOなどのプロジェクトの進捗を知るには主催企業の情報発信が特に有効です。情報発信を頻繁に頻繁におこなうことで参加者に状況を報告し、安心感を与えます。QUOINEX社はプロジェクトの進捗や情報発信をおこなっています。CEO栢森加里矢氏など開発メンバーが頻繁に情報発信をおこない、ツイッターでも積極的な活動がされています。

今後もQUOINEX社の情報発信が続くことで、LIQUIDの開発状況などを確かめることができます。

すでにプロダクトがある

ICOなどの新規プロジェクトでは開発状況をよく知る必要があります。開発を進める気がないプロジェクトや、開発が途中で頓挫して失敗に終わるプロジェクトもあります。

主催元の開発チームなど実態の確認が必要になりますが、キャッシュにおいては主催元のQUOINEX社が日本人向けの取引所QUOINEXと、海外向けの取引所QRYPTOSを運営しており、運営実績のある企業だと確認できます

またLIQUIDに実装されるマルチマーケットオーダーブックが完成しつつあるとの発表があり、LIQUIDプラットフォーム実現にむけて開発を進めているとわかります。金融庁とのやり取りや細かい調整などまだ時間はかかりますが、システムの完成が期待できます。

キャッシュ (QASH) の抱えるデメリット・不安要素

キャッシュには将来性があり期待値も大きいですが、一方で問題点もあります。キャッシュの抱える問題点をあげていきます。

キャッシュ (QASH) の用途が少ない

キャッシュにはLIQUIDプラットフォーム内で使用される役割があります。しかしキャッシュについて他の具体的な使用用途はありません。QUOINEX社は決済会社など多方面の企業との提携や、銀行業務ライセンスの取得などを目指しています。提携先の企業とのつながりで、キャッシュの新しい用途が示されるかもしれません。

スプレッド・手数料が高くなるかも?

仮想通貨の取引や送金では、手数料がかかります。主にブロックチェーンにトランザクションが記録されるさいのマイニング報酬として使用されます。

LIQUIDを支える技術の1つにスマートオーダールーティングがあります。取引所を横断して異なる通貨ペアと取引が可能ですが、1回の取引で複数回の通貨交換が必要になるとき、手数料が高額になりスプレッドが広がる可能性があります。世界の取引所を比較して最適価格を選択できても、手数料で損をすることも考えられます。

スマートオーダールーティングで発生する手数料の問題では、キャッシュがどれくらい世界で広がるかが問題解決の糸口になりそうです。

アービトラージで儲けることはできない

仮想通貨の投資法の1つにアービトラージがあります。アービトラージは取引所間の価格差を利用して設ける方法です。しかしLIQUIDプラットフォームによって世界の取引所がまとまると、価格のばらつきは解消されアービトラージの手法が通用しなくなる可能性があります。

一般的にアービトラージは、大きな資金がある人が安定して設ける方法です。数千万円以上の資金でアービトラージをしていた人にとっては、LIQUIDプラットフォームの公開が投資手法の見直し時期になるかもしれません。

流動性を逆手にとった取引ができない

大手投資家の中には、流動性の低い通貨ペアに大金を入れて価格を操作して設ける人がいます。その手法をダンプアンドバンプといいますが、ダンプアンドバンプもLIQUIDプラットフォームの完成で使用不能になります。

この手法は無理やり価格を動かすので、市場が健全に保たれるとはいえません。法に触れないとはいいつつもグレーゾーンの投資方法なので、LIQUIDプラットフォームの実装で市場が健全化するなら、メリットと呼べるかもしれません。

既存の為替プラットフォームを本当に取り込めるのか

LIQUIDプラットフォームでは世界の仮想通貨取引所をはじめ、FX取引所など既存の為替プラットフォームを取り込んで真価を発揮します。どれだけ多くの仮想通貨取引所や為替プラットフォームと提携を結ぶかで今後の成功が左右されます。

QUOINEX社はヨーロッパを中心にした世界進出を見据えて、ジブラルタル証券取引所と提携を結びました。大手の企業とパートナーシップを結んでいくことで、LIQUIDプロジェクトはより盤石になっていきます。QUOINEX社の今後の動向に注目していきましょう。

キャッシュ (QASH) の価格推移と過去の出来事

仮想通貨投資をおこなうには過去の価格推移や起きた出来事から関連性をみいだし、今後の参考にすることが大事です。キャッシュの過去の価格推移と主な出来事を紹介します。

上場 – 2018年1月下旬

上場から2018年1月下旬にかけての価格推移のポイントは以下になります。以下のポイントを踏まえて価格推移を紹介します。

  • ICOの成功
  • 知名度の急上昇
  • Binance(バイナンス)上場の噂

キャッシュがQUOINEXに上場したのは2017年11月21日でした。もともとの上場予定は12月だったものの、11月6日におこなわれたICOが3日で終了するなど大反響を受けた結果、上場日が前倒しされました。

ICOでキャッシュを購入できなかった投資家は、上場とともにキャッシュを購入し、数日間45円~60円のレンジ相場をくぐった後に価格が上昇しました。
キャッシュのICO成功によりQUOINE社の知名度が急上昇し、キャッシュを購入するためにQUOINEの口座開設おこなう人が急増しました。12月に入りBitfinexに上場を果たすものの、全体的に下がりぎみでした。

12月下旬からは価格が回復し始め、2018年1月初めにはBinance上場のうわさが流れて急騰しました。結果として1月13日には終値は1QASH = ¥138が記録されました。

2018年1月中旬 – 2018年7月

2018年1月中旬から7月にかけては全体的に下げ調子が続きます。以下のポイントに沿って解説します。

  • コインチェック事件発生
  • 金融庁による取引所関連の規制
  • 開発進捗などの材料不足

1月中旬からは高騰後の調整が入りました。1月26日にはCoincheck事件が発生し、仮想通貨市場全体が下げぎみに転じます。Coincheck事件を通して日本政府の規制などの不安材料も重なり、数か月は値を下げ続けました。7月後半では1QASH=¥30あたりを推移しました。

1QASH=¥30は上場初値の6割ほどとなっています。QUOINE社による開発情報や提携ニュースなどキャッシュの判断材料が少ないことが原因とみられます。今後のキャッシュやLIQUIDプロジェクトの開発状況の報告などがあれば状況は好転するとみられ、現在が仕込み時とも考えられます。

QUOINEが「QASH HODL」キャンペーンをスタート!

2018年12月25日にLiquid by QUOINEが、キャッシュ保有者に対してキャンペーンの発表をしました。内容は期間中のキャッシュ保有量や保有期間に応じたボーナスが配布されるというものでした。

Liquid by QUOINEによるキャンペーンは、何回かに分けておこなわれるようです。

第1弾キャンペーンは終了

第1弾「QASH HODL」キャンペーンの内容は2019年2月1日朝9時時点で、Liquid by QUOINE口座に保有しているキャッシュ残高が800QASH以上の方向けに保有期間と保有量に応じたリップルを配布するものでした。リップルは最大5万円相当配布されました。
「QASH HODL」キャンペーンは投資者に一定期間のキャッシュ保有を促す狙いがありました。

2019年2月時点で第2弾キャンペーンの詳細は未定

QUOINEによるキャンペーン第2弾の詳細は2019年6月現在もわかっていません。内容は明らかではありませんが、QUOINEユーザーに有利な内容になると思われます。

Liquid by Quoine、独自仮想通貨キャッシュ (QASH) を新ブランドLiquid Coinに変更へ

2月27日Liquid by Quoineが、キャッシュを新ブランドのLiquid Coin(リキッドコイン)に名称を変更しました。キャッシュ保有者には必要な操作はなくLiquid分散台帳の導入時点でトークンの交換がおこなわれます。

今後はリキッドコインをLiquidプラットフォームに完全統合することで、ユーザーに特別な価値を提供していくようです。

仮想通貨キャッシュ (QASH) を発行するLiquid、メルカリに続く「国内2例目」のユニコーン企業に

QUOINE株式会社をグループとする、リキッドグループ株式会社の評価額が資金調達により約1,110億円を超え、国内2例目のユニコーン企業の仲間入りをしました。ユニコーン企業の条件とは以下の通りです。

  • 起業10年以内のスタートアップ
  • 評価額10億ドル(1100億円)以上
  • 未上場
  • テクノロジー企業

起業10年以内のスタートアップ企業で、評価額が日本円で1100億円以上あり未上場のテクノロジー企業がユニコーン企業と呼ばれます。リキッドグループ株式会社は2014年創業なので操業5年以内の偉業達成となります。

世界有数のベンチャーキャピタルである、IDG Capital(IDG)や世界最大の仮想通貨マイニング企業のBitmain Technologiesからの資金調達などで、リキッドグループ株式会社の調達額が約1,110億円を超え、ユニコーン企業入りを果たしました。

キャッシュ (QASH) の将来価格はいくらになる?

キャッシュは現在判明しているかぎり、Liquidプラットフォームでの使用が決まっています。Liquidの今後がキャッシュの将来価格を決定づけることになりそうです。Liquidが成功した場合と、しなかった場合のキャッシュの価格を考察します。

Liquid by Quoine (リキッドバイコイン) が成功しなかった場合

キャッシュはLiquidの構想が評価されてICOが成功しています。キャッシュの価値はLiquidの価値と連動するといえるので、もしLiquidプロジェクトがなにかの原因で頓挫するとLiquidプロジェクトは失敗に終わり、キャッシュの価値もほぼなくなります。

2019年6月後半のキャッシュの価格は15円前後です。現在の価格よりも下回ることが予想できるので、最悪のばあいキャッシュの価格は1円を切ることも考えられます

Liquid by Quoine (リキッドバイコイン) が成功した場合

Liquidプロジェクトが成功すると、そのままキャッシュの値段上昇につながります。2019年6月現在の取引所発行のトークンではBinance発行のバイナンスコイン(Binance Coin/BNB)がもっとも時価総額が高く、5129億円です。キャッシュの2019年6月現在の時価総額は54億円です。

キャッシュの価値がLiquidの成功とともに上がるなら、バイナンスコインと同等かそれ以上の価値になることも考えられるので、最大90倍以上の価値がつくこともありそうです

キャッシュ (QASH) は2019年いくらになる?

2019年2月27日QUOINE社はキャッシュのリブランディングを発表しました。キャッシュはリキッドコインとして生まれ変わります。QUOINE社のリブランディングにより、キャッシュの価格は7円~50円の間で収まるでしょう。

キャッシュ (QASH) のロードマップ

QUOINE社はキャッシュのホワイトペーパーでロードマップを以下のように発表しています。

QASHロードマップ
2018年7-9月QUOINE LIQUID サービス開始
2018年7-9月QASHメインネット開始
2019年1-3月プライムブローカレッジ開始
2019年10-12月正式な銀行免許取得

プライムブローカレッジとは、取引所やユーザーから預かった仮想通貨や資金を管理するツールの総称です。
ホワイトペーパーによると、2019年10月~12月に正式銀行のライセンスを取得するようです。

キャッシュ (QASH) の競合はいないの?

1つのプロジェクトを見るときは、独自性があるかどうかを見るのが大切です。他に同じようなサービスがなければ、独自性のあるプロジェクトとして注目されます。また同じようなプロジェクトが複数あるばあいには、比較され資金力やプロジェクトメンバー、内容によって判断されます。

キャッシュの場合はどうでしょうか。コムサとDEXとで比較してみます。

COMSA(コムサ)

コムサは日本の取引所のZaifがICOをおこなったプロジェクトです。2018年10月2日から11月6日の間でおこなわれました。結果は約95億円の調達をなしとげました。

コムサとキャッシュはプラットフォーム型ICOの点で似ているものの、キャッシュは仮想通貨投資のプラットフォームを目指しているのに対し、コムサはイーサリアムのようなICOのプラットフォームを目指しています。コムサとキャッシュの立ち位置は違うため、両者が競合することはないでしょう。

DEX(分散型取引所)

DEXは分散型取引所と呼ばれています。通常の取引所では企業が管理者となって取引所を管理しますが、DEXではすべての取引をブロックチェーン上で管理します。DEXは通常の取引所と比べて仮想通貨の秘密鍵を企業に預けることなく取引が実現するため、個人で情報を管理したい人に向いています

しかしセキュリティ面での懸念は残るので、機関投資家レベルになると利用しにくい取引所です。また分散型取引所自体があまり認知されていないため、取引高も高くありません。

DEXとキャッシュではキャッシュを取り扱うQUOINEX社は、将来的に銀行ライセンスを取得する予定です。セキュリティ面でも、QUOINEX社の運営するLiquid by Quoineは創業から一度もハッキングの被害にあっていないことから、中央集権型の取引所ではトップクラスのセキュリティを維持しています。これらの点を考慮すると、キャッシュ及びLIQUIDのほうが優位性があるようです。

キャッシュ (QASH) を購入できる取引所は?

Liquid by Quoine (リキッドバイコイン)

2018年9月7日にQUOINEXから名称が変更された仮想通貨取引所です。Liquid by Quoineでは以下の5種類の仮想通貨を取り扱っています。

  • ビットコイン(BTC)
  • イーサリアム(ETH)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • リップル(XRP)
  • キャッシュ(QASH)

Liquid by Quoineの大きな特徴として、顧客の資産をすべてコールドウォレットで管理しているためセキュリティ管理が強固な点があげられます。マルチシグにも対応しているので、ハッキングにあっても顧客の資産が流出することはありません。

Liquid by Quoineでは最大25倍までのレバレッジ取引ができます。さらにキャッシュの発行元として、キャッシュ保有者には取引手数料の割引やレンディングによる利息収入が用意されています。(現在日本居住者は利用できません。)

Huobi Japan (フオビジャパン)

Huobiは世界3位の取引高を誇る取引所です。扱う仮想通貨も450種類以上で多くの仮想通貨を取引できます。IT企業のSBIホールディングスと業務提携を結んでいた時期もあり、高い信頼性があります。

取引画面はシンプルで使いやすくなっています。HuobiではHTトークンという独自のトークンが発行されています。HTトークンには、Huobiでの取引手数料が割引されたり新規上場する仮想通貨を投票できる機能があります。HTトークンも今後の価格上昇が期待されています。

キャッシュ (QASH) の購入方法

今回はLiquid by Quoineでのキャッシュの購入方法を紹介します。購入する通貨ペアはQASH/JPYとします。

トレード画面の出し方

取引画面を出したら、カーソルを通貨ペアに合わせます。通貨ペアの一覧が表示されるので、JPYを選択して下に出てきたQASHを選択します。これでQASH/JPYのトレード画面が標示されました。

指値注文

指値注文とは自分で取引価格と取引量を決めて取引する注文方法です。指値注文を駆使することで、狙った金額でコインを入手できます。

limited order

次にトレード画面の右側の注文画面を使用します。今回は購入なのでBUYを押します。LIMIT(指値)になっていることを確認して、PRICE(値段)とQUANTITY(量)を入力します。量の指定は下の割合を決めるだけでも入力できます。値段と量を入力したら注文画面を下にスクロールして、PLACE BUY ORDERを押します。自分が指定した注文とマッチした板が出てくると注文が完了します。

成行注文

成行注文は取引量を決めて、その時最もお得な価格で取引する注文方法です。成行注文は数量の入力だけで完結するので、素早く取引したいときに適しています。

右の取引画面でBUYを選択します。MARKET(成行)になっていることを確認して、QAUNTITY(量)を選択します。最後にPLACE BUY ORDERを押します。注文時点で最もお得な価格で取引が完了します。

キャッシュ (QASH) の保管方法

基本的に取引所で購入した仮想通貨は、専用のウォレットに保有するのが1番安全です。Liquid by Quoineはコールドウォレットとマルチシグで万全の体制を整えていますが、大切なあなたの資産なのでひんぱんに取引する量を除いてウォレットに移すのが安全です。

今回は最も安全なウォレットであるハードウェアウォレットの2種類と、デスクトップウォレットを紹介します。

キャッシュ (QASH) 対応ウォレット① Ledger Nano S

Ledger Nano Sはビットコインをはじめリップルやイーサリアムなど、多くの仮想通貨の秘密鍵を保有できるウォレットです。シンプルなデザインで人気があります。キャッシュなどのERC20トークンはMyEtherWalletと連携することで、Ledger Nano Sに秘密鍵を保有できます。

ハードウォレットなので値段が1万円ほどしますが、大事な仮想通貨を守るために所有しておきたいウォレットです。

キャッシュ (QASH) 対応ウォレット② TREZOR

TREZORもハードウォレットの1つで、様々な仮想通貨の秘密鍵を保有します。キャッシュをはじめとしたERC20トークンはMyEtherWalletと連携して秘密鍵が保有可能です。

TREZORの値段はLedger Nano Sよりも高く15,000円ほどになります。

キャッシュ (QASH) 対応ウォレット③ MyEtherWallet

MyEtherWalletはデスクトップ上で仮想通貨秘密鍵を管理する、デスクトップウォレットです。ハードウォレットのほうがセキュリティ上は優れているものの、デスクトップウォレットはパソコンがハッキングやウイルスなどに感染しなければ秘密鍵は流出しません。

MyEtherWalletはERC20トークンを保有するために必須のウォレットです。ハードウォレットを用意出来なくても、秘密鍵をプライベートな場所やオフラインのパソコンに保存しておくと、安全に秘密鍵を守れます。初めてキャッシュを購入した人は、MyEtherWalletで保有をしてみましょう。

キャッシュ (QASH) の評判


CMSめっちゃ買いたいけど何やりたいのか分からんから手を出せない!QASHを買い増し!
— さんとうきん=BTC+YouTuber+電験二種 (@santoukin_net)
引用元:X (Twitter)

コムサとキャッシュが比較されています。プロジェクトに具体性のあるキャッシュが支持されているようです。


ちなみにですが、QASHは、どんだけ価格が上昇しようとも、全ポジションを解除することはあり得ないです。なぜなら、QUOINEは、金融業界に変革をもたらすリーディングカンパニーへと成長する企業ですから。銀行業の免許の取得と並行して、東証への上場も果たすんじゃないでしょうか。#QUOINE#QASH https://t.co/EMcKptDLRA
— 進撃のリーマンⓂ︎✌︎ (@21mak21)
引用元:X (Twitter)

キャッシュに高い将来性を感じているようです。金融業界に革命をもたらすとともに、東証への上場も期待しています。


開発してるかわからないアルトコインばかりなんだからQASHは安泰でしょう。ただ金融やフィンテックは競合が多い分、本当に覇権を取るのかが大事。コインベースやDEXは強力なサービスを出してくるでしょう。#QASH
— クリトピ (@cryptopix_san)
引用元:X (Twitter)

キャッシュに将来性を感じながらも、覇権をとる大切さをつぶやいています。DEXなどがライバルとして立ちはだかると考えているようです。

まとめ

キャッシュは世界の取引所を1つにするLiquidプロジェクトの原動力になるトークンです。Liquidプロジェクトは高く評価され、キャッシュのICOではわずか3日で112億円分の資金調達がおこなわれました。

キャッシュの主催企業であるQUOINEX社は国際レベルの開発チームを用意しており、多くの投資者がLiquidプロジェクトに期待を寄せています。今後も銀行のライセンスの取得や提携企業や取引所を増やすことで、Liquidプロジェクトは前進します。

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