- Zaifトークンとは、Zaifが発行するICOトークンのこと
- 2018年4月末現在のZaifトークンの時価総額は、約81億円
- COMSAトークンの購入に使用できる
人気の高いICOトークンのなかでも、お笑いコンビとのコラボなどでよく知られているのがZaifトークンです。知識のある人はZaifトークンに対して「価格の高騰と下落を繰り返している」というイメージを持っているのではないでしょうか。
本記事ではZaifトークンの基本的な内容や将来性など総合的な内容をまとめました。
※かねてより中止していた仮想通貨取引所『Zaif』の新規口座開設の受付は、2020年3月6日(金)18時より再開しました。
Zaif (ザイフ)とは
Zaifはテックビューロ株式会社が運営している仮想通貨取引所の名称です。
運営初期は仮想通貨でもビットコインしか取引をすることが出来ませんでしたが、2020年7月現在ではビットコインを合わせて5種類の仮想通貨と、8種類のトークンと取引をすることが出来ます。
ただし、購入可能な通貨に関しては日本円とビットコインに限られています。
Zaif (ザイフ) トークンとは
Zaifトークンとは、日本の主要な仮想通貨取引所であるZaifが発行するICOトークンのことです。短い期間で価格が大幅に変動するICOトークンとして知られています。使い道がほとんどないにも関わらずその動向には注目が集まっていて、将来性に期待できるICOトークンです。
そもそもトークンとは?
トークンとは、ブロックチェーン技術を基に作られた代替貨幣のことです。個人や企業が自由に発行することができ、発行する数量は発行者が好きに決めることができます。
トークンは発行した個人や企業が行うサービスでしか価値を持たず、それ以外のサービスでは基本的に使用できない場合が多いです。
わかりやすいようにトークンのことが仮想通貨と呼ばれる場合もありますが、厳密には仮想通貨とトークンでは少し意味が違います。
その違いを一言で表すとすれば、仮想通貨は「独自のブロックチェーンを持って作られたもの」であるのに対して、トークンは「既存のブロックチェーンを借りて作られたもの」と説明できます。
Zaif (ザイフ) トークンの最新の動向
Zaifは株式会社テックビューロが発行した仮想通貨です。仮想通貨としては珍しく使いみちがない独自のトークンです。そのためこれまでは注目を浴びていませんでしたが、COSMAとの関連で注目を浴びることになりました。
同じように取引所が仮想通貨を発行した例としてバイナンスコインがあります。バイナンスコインはとても人気がでました。今後の動向次第では、Zaifトークンも人気がでる可能性はあります。
2019年度 Zaif (ザイフ) トークンの最新チャート
ここからは2019年のザイフトークンの相場の見通しを振り返ってみます。
2019年前半はザイフの価格はほとんど上り調子でおよそ2倍の価値になっています。ちょうど同じ時期にビットコインなど他の仮想通貨の価格も急上昇しています。
一方、7月以降のザイフの価格はわずか2ヶ月で元の水準近くまで戻ってしまいました。そして、ビットコインなどの他の仮想通貨の価格も7月前後が今年の高値になりました。
このことから2019年は他の仮想通貨とリンクした動きが続くことが予想されます。
2020年度の相場 価格予想
2020年の相場を振り返ります。将来の予測は日足だけでなく、週足など上位足のチャートを見て予想できます。
価格推移をみると、ここ1年はほとんど横ばいの動きです。しかし、この動きが永遠に続く可能性は極めて低いです。
仮想通貨はまさにこれから多くの人の日常生活に関わるため、いつかレンジ相場を突破し、上昇し続けていくのではないかと思います。
さらに、仮想通貨は世界経済が不安になれば、資金の避難先になることが多いです。そのため、アメリカやEU・オーストラリアが利下げを行い続けている2019年〜2020年は、ザイフトークンの仕込み時期として最適ではないでしょうか。
Zaif (ザイフ) トークンのここまでの動向
通常トークンはバイナンスコインのように手数料が安くなるといったメリットが存在します。しかし、ザイフのトークンは使いみちがないトークンです。さらにザイフの取引所でしか購入できないため流通量も多くありません。
しかし、ザイフのトークンはコムサのプレセール時の支払いに利用できたことがあります。そのためコムサの購入時にザイフのトークンが使えるとなれば、注目を浴びやすくなります。
また他にもなんらかのメリットが発生すれば、ザイフの出来高が増え、価格も上昇するでしょう。
Zaif (ザイフ) トークンの特徴
Zaifトークンはビットコインのブロックチェーン上に作られた「Counterparty」という、トークン向けのプロトコルを使用して作られたトークンです。トークンについて理解したところで、こちらの項目ではZaifトークンの基本情報を見てみましょう。
Zaif (ザイフ) トークンの開発社
Zaifトークンの開発社はテックビューロ株式会社です。
テックビューロ株式会社は暗号通貨技術とブロックチェーン技術をもとにソフトウェアとサービスを開発している企業です。柱となるプロジェクトに多くの人が注目しており、それぞれのプロジェクトの成果によってZaifトークンの価値が連動して動く可能性もあります。
Zaif (ザイフ) トークンの価格
2016年7月末に1円から取引が開始され、2020年7月現在では約0.11円となっています。
Zaif (ザイフ) トークンの時価総額
Zaifトークンの発行枚数を約90億枚として計算すると、2020年7月現在の時価総額は次の通りです。他のトークンと比べるととても小さい数字であり、価格の変動幅が大きくなっている主な原因となっています。
価格の変動が激しいのはZaifトークンの特徴で、Zaifトークンはちょっとした材料でも価格が爆発的に動く可能性を持っています。
2020年7月現在のZaifトークンの時価総額
0.11円(価格)×90億(発行枚数)=9.9億円
Zaif (ザイフ) トークンのチャート
Zaifトークンは上場直後の2016年7月に5.2円という高値をつけましたが、その後は0.1円を切る価格にまで下落しています。
なかでも2017年8月頃の大暴落はすさまじく、投機的な動きとアクセス集中によるサーバーダウンなどもあり、テックビューロの社長がコメントをする事態にもなりました。しかし2017年12月には再度価格が急騰し、4.3円という高値を記録しました。この理由については後ほど紹介します。
Zaifトークンの発行枚数
Zaifトークンの発行枚数は8,999,999,999枚となっています。ビットコインの発行数の上限は約21,000,000枚ですので、Zaifトークンの発行枚数は圧倒的であることがわかります。
Zaif (ザイフ) トークンにまつわる逸話
ロックアップ計画
仮想通貨におけるロックアップとは、運営が大口で保有している仮想通貨を一定期間売りに出すことができないようにする事です
Zaifトークンは発行総数約90億の約25%に相当する22.5億枚が、2018年12月末までロックアップされていました。
22.5億枚は発行元であるテックビューロが当時保有していた枚数の一部で、この分のZaifトークンはロックアップ計画の中で「2018年2月中旬までにNEMプロトコルへ移行する」と発表されています。この理由についてはロックアップ計画で触れられておらず、インターネット上では様々な推測が飛び交っています。
お笑いコンビかまいたちの影響
Zaifトークンは2017年12月に4.3円という高値をつけたとお伝えしましたが、その原因になったと言われているのがお笑いコンビのかまいたちです。
Zaifは「かまいたち×Zaif」をコンセプトによしもとクリエイティブ・エージェンシーと協力していくつかのお笑い動画を製作し、それらはYouTubeで2018年1月まで公開されていました。この影響でZaifトークンの価格は爆発的に上がり、さらには仮想通貨について知識を持っていない一般層への認知も獲得しました。
COMSAトークンからの流れ
COMSAトークンはICOで100億円を集めたトークンとして有名で、COMSAトークンについて著名人が発言することも。著名人の発言内容次第で価格が急騰する可能性は大いにあります。
このCOMSAトークンはZaif取引所のみで売買することのできるトークンです。
COMSAトークンの価値が上がれば同じZaifの中にある通貨としてZaifトークンが注目され、そちらへ資金が流れ込む可能性もあります。Zaifトークンについて語る上で、COMSAトークンは欠かせないポイントなのです。
Zaif (ザイフ) トークンの将来性
Zaifトークンは発行元であるテックビューロの経営状態によってその価値が変わってきます。
先ほどの項で解説したCOMSAトークンの他に、テックビューロでは「mijin」というプライベートブロックチェーン製品が提供されています。
mijinはブロックチェーンのメリットを応用し、さらなるコスト削減とセキュリティ・パフォーマンスの向上を実現しています。mijinのプロジェクトが成功すればテックビューロの知名度はさらに上がり、それに比例してZaifトークンの価値も上がっていくでしょう。
こういった内容からもZaifトークンは将来性を見込めるトークンであることがわかります。
Zaif (ザイフ) トークンの使い道
Zaifトークンにはほとんど使い道がありませんが、数少ない使い道の1つにCOMSAというトークンを購入するというものがあります。
過去にはZaif内でZaifトークンを用いたキャンペーンやイベントなどもありましたが、現在では特に行われていません。
発行元による価格調整のリスクも
Zaifトークンの発行枚数は約90億枚となっています。
そのうち約29億はCOMSA購入のために使用され、45億は発行元であるテックビューロが保有していると言われています。これを引くと市場に出回っているZaifトークンは16億枚程度だと推測することが可能です。
一般的にトークンなどは発行枚数が少ないほど価格が高騰しやすいという特徴があり、この数字から考えると約90億枚が全て市場に出回っている状況よりも、Zaifトークンの価格は上がりやすいと判断できます。
しかし忘れてはならないのは、Zaifトークンの多くを発行元が保有している可能性が高いという点です。
価格が大幅に高騰したとしても、発行元であるテックビューロがそれを快く思わない場合、持っているZaifトークンが売りに出され価格を調整されてしまう可能性があります。こうなってしまっては大幅に価格が下落してしまいます。
Zaifトークンには将来性もありますが、発行元による価格調整のリスクがあることも頭に入れておきましょう。
Zaif (ザイフ) トークンのまとめ
いかがでしたか、Zaifトークンについて総合的な内容をまとめました。Zaifトークンは時価総額が低く、価格の上下が激しいICOトークンです。
ちょっとした材料でも価格が大幅に変動するため、Zaifトークンを保有する場合は発行元の業績や著名人の発言を逐一チェックしなければなりません。
発行元であるテックビューロの手がけるプロジェクトが成功した場合には、Zaifトークンの価格は大幅に上昇する可能性があるため、将来性のあるICOトークンであることがわかります。
一方、発行枚数全体の多くを発行元が保有しているとも言われているので、価格調整のリスクがあることも忘れてはいけません。注意点をしっかり踏まえた上でより良い取引を行いましょう。