今回は「仮想通貨のDApps」について解説します。DAppsというワードは、よく仮想通貨とセットで目にする機会が多いでしょう。

DAppsはアプリケーションの名称ですが、一般的なものとは異なるアプリケーションです。DAppsの特徴やメリット・デメリット、そして抱えている課題た将来性について見ていきましょう。

分散型アプリケーション (DApps) とは

DAppsは「Decentralized Applications」の略称で、 分散型アプリケーションのことです。DAppsには、以下の定義があります。

分散型アプリケーション (DApps) とは

  • オープンソース
  • アプリの動作は自動
  • 他ユーザー同意のもと改善
  • ブロックチェーンを用いて記録
  • 独自トークンの発行・ユーザーに配布
  • DAppsはオープンソースのため、 誰でも無料で使用可能です。ソースコードはライセンスで守られたうえで公開されています。著作権を守ったまま公開されることで、権利を守りつつ作成者に頼らず誰でも開発できる仕組みです。

    そしてアプリは、あらかじめ設定されたアルゴリズムのもと自動で動きます。 中央管理者を必要としない非中央集権で、自動動作するため特定の管理者による都合で操作されません。また仕様変更する場合は、特定の利用者だけでなく他ユーザー同意のもと変更が行われます。

    DAppsはブロックチェーン技術を用いているので、もちろんデータはブロックチェーンを用いて記録される仕組みです。イーサリアムのブロックチェーン技術「スマートコントラクト」を用いているので、以上のようなシステムを実現しています。

    データを改ざんされず自動で動作するため、スマートコントラクトを用いたサービスが続々と開発されています。仮想通貨の分野なら「ICO・DEX・ステーブルコイン」、一般的な分野なら「個人情報管理・保険・VR/AR」など様々な領域で活用されつつある技術です。

    editTIPS
    DApps
    「Decentralized Applications」の略で、ブロックチェーン上で動作する全ての分散型アプリケーションのことを意味する。

    分散型アプリケーション (DApps) の特徴とメリットデメリット

    項目一般的なアプリケーションDApps
    中央管理者いるいない
    構成クライアントーサーバーP2P
    インフラAWSやサーバーブロックチェーン
    主体企業ユーザー (誰でも)

    分散型アプリケーションのメリット・デメリットを解説します。一般的なアプリケーションとの違いをまとめた上の表になるので、これを参考にながらメリット・デメリットを押さえましょう。

    分散型アプリケーション (DApps) のメリット

    中抜きされない

    DAppsはスマートコントラクト技術を用いているため、 中央管理者を必要としません。ブロックチェーンにデータを記録しているので、取引情報の透明性・信頼性が確保されています。中央管理者を必要としないDAppsは仲介者がいないので、中抜きされたりしません。

    editTIPS
    スマートコントラクト技術を用いた例
    スマートコントラクト技術を用いた一般例に、街中でよく見かける自動販売機があります。自動販売機は取引相手が誰であろうと、必要な金額を投入すれば自動で商品の売買が成立する仕組みです。自動販売機と購入者のみで取引が完結しているので、手数料などを中抜きされません。

    情報漏洩リスクが少ない

    DAppsはP2Pと呼ばれるサーバーを用いて、データの共有・監視を相互的に行っています。

    サーバーにかかる負担を分散させているので、サーバー落ちしづらいです。ハッキングなどで1つの端末がダウンしても、他の端末も情報を管理しているので、情報漏洩リスクは少なくなっています。

    個人情報の不正利用がない

    DAppsはブロックチェーン技術を用いているので、ブロック上に記録された情報は公開されています。しかしアドレスまでは公開されておらず匿名性のため、個人情報の不正利用はできません。

    分散型アプリケーション (DApps) のメリット
    • 中抜きされない
    • 情報漏洩リスクが少ない
    • 個人情報の不正利用がない

    分散型アプリケーション (DApps) のデメリット

    基本的なサポートがない

    DAppsはスマートコントラクト技術が用いられているので、中央管理者を必要としません。

    しかし中央管理者がいないため、問題が発生しても自己責任です。 一般的なアプリケーションであれば、中央管理者である運営にお問い合わせすれば問題解決できる可能性がありました

    しかしDAppsは中央管理者がいないので、自己解決する必要があります。そのためDApps上で管理している秘密鍵の保管は、特に注意しましょう。

    editTIPS
    スマートコントラクト
    契約内容とその執行条件を事前に決めてプログラム化しておくことで、その条件が満たされた際に自動的に契約が実行される仕組みのこと。

    管理することができない

    DAppsが用いているスマートコントラクトでは、設定後に情報を管理できない仕組みをしています。違反者をDAppsから追放する基準が不十分だった場合、一度設定してしまうと後から変更できないので注意が必要です。

    分散型アプリケーション (DApps) のデメリット
    • 基本的なサポートがない
    • 管理することができない

    分散型アプリケーション (DApps) の今後の課題と将来性

    DAppsが抱えている今度の課題や懸念を解説します。

    スケーラビリティ問題

    多くのブロックチェーンや仮想通貨 (暗号資産)にあてはまるのが、スケーラビリティ問題です。

    ブロックチェーン上のブロックは1つあたりに記録できる容量が決まっています。ブロックに情報が満たされると新しいブロックを生成しますが、新しいブロックができるまでにラグが発生します。

    そのため 取引量が増え始めると情報処理が追いつきません。以上がスケーラビリティ問題です。

    ビットコインはスケーラビリティ問題を解決するためにハードフォークを行い、1ブロックあたりの容量を増やしました。仮想通貨全体でスケーラビリティ問題を解決する動きは見られています。

    editTIPS
    ハードフォーク
    旧来のブロックチェーンの技術改善・仕様変更のために、互換性を持たない2つのブロックチェーンに分岐すること。結果的に新たな仮想通貨が分岐生まれることになる。

    セキュリティ問題

    DAppsではセキュリティが最も重要な問題だとされています。DAppsの代表例イーサリアムは、スマートコントラクトの脆弱性が原因でハッキング攻撃を受けました。

    ハッキング騒動は「The DAO事件」と呼ばれており、脆弱性を付け狙われ約65億円相当のイーサリアムが流出したものです。以上のようにDAppsでは、セキュリティ対策が課題となっています。

    またDAppsには 匿名性における問題もあるため、どのように課題を解決するかに注目です

    最近だと匿名性問題を解決するために、世界4大会計事務所「アーンスト・アンド・ヤング」が、イーサリアム上での匿名取引を可能とする新しいプロトコルをリリースしました。今後も様々な解決策が生まれると期待されています。

    分散型アプリケーション (DApps) の将来性

    DAppsは今後どのようにして、既存の中央集権のサービスに取って代わるか。

    そして取って代わった後、経済基盤も変わっていくのか、または共存するのかも注目を集めています。

    まとめ

    DAppsは非中央集権的なアプリケーションです。一般的なアプリケーションとは異なり、 中央管理者を必要としません。そのため中抜きされたり個人の思惑に振り回される心配なく、DAppsを利用できます。取引情報を相互管理・監視しているので、情報を改ざんされる心配もありません。

    しかしDAppsはスケーラビリティ・セキュリティ・匿名性の面で、様々な課題を抱えています。今後課題がどのように解決され、既存のサービスに置き換わるか注目してみましょう。

    まとめ
    • DAppsは中央管理者を必要としない
    • ブロックチェーン技術を用いて情報の透明性・信頼性を維持している
    • 今後どのように既存のサービスと置き換わるか注目を集めている
    執筆者情報
    仮想通貨部 かそ部 編集部

    名前。 はじめまして。本サイトの執筆を担当している、「仮想通貨部 かそ部」編集部です。本サイトは、仮想通貨の総合情報サイト「仮想通貨部 かそ部」の運営や、各種Web情報メディア事業を展開するドットメディア株式会社により運営されております。編集部一同、正確な論拠に基づいた調査のもと、読者(ユーザー)様にとって正確かつ最新の情報をお届けできるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

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