国内における無登録業者(海外暗号資産取引所)は、日本居住者に対して口座開設すること又は日本語で当該無登録業者が口座開設の勧誘をすることは法律で禁止されています。そのため暗号資産(仮想通貨)の取引をされる際にはこの点に関して充分ご注意ください。また当サイトに掲載している海外取引所へのリンクはあくまで読者の皆様に情報をお伝えするものであり、海外取引所への勧誘を目的としたものではありません。当サイトといたしましては、まずは国内暗号資産(仮想通貨)取引所へのご登録を推奨しております。
(引用)情報通信技術の進展に伴う金融取引の多様化に対応するための資金決済に関する法律等の一部を改正する法律 (平成31年3月15日提出、令和元年5月31日成立)
https://www.fsa.go.jp/common/diet/198/index.html
▶ 『BINANCE (バイナンス) の評判・口コミ・レビュー評価』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
▶ 『仮想通貨・ビットコイン取引所の海外おすすめランキング』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
- APIとはソフトウェアの機能を共有する仕組みのこと
- BINANCEのAPIではトレードの自動化ができる
- Pythonでコードを書いてAPIを使用しよう
BINANCEの公式APIを使うことで、データの取得や自動トレードの設定などさまざまなことが可能になります。
本コンテンツは、APIを用いた自動売買の入門編として、BINANCE公式APIを活用する方法※を解説していきます。
※ 自動売買の前までの前提データ取得方法
目次
BINANCE (バイナンス) の公式API概要
APIとは
Application Programming Interfaceの略で、簡潔に言うとソフトウェアの機能を共有する仕組みのことです。機能の共有ができると、新しくプログラムコードを書く必要がないため非常に便利です。アプリケーションなどの開発も効率に進められるため、あらゆる場面で用いられています。
Google Mapなどが代表的な例です。様々なWEBサービスでGoogle Mapが導入されていますが、全てのサービス開発者が1からコードを書いているのではなく、オープンになっているGoogle Mapのライブラリ (ソースコード) を使って開発しているのです。
BINANCE (バイナンス) APIでできること
BINANCEでは公式APIを用いることで、通常は利用できないオーダーの仕方や、トレードの自動化などができます。APIを扱うとなると、プログラミングの知識がある程度必要になりますが、BINANCEのAPI導入は非常に親切に設計されているようで、初心者の方でもすぐに売買を楽しむことができます。
BINANCE (バイナンス) API主要機能一覧
BINANCEの公式APIでできることを一覧にしました。
関数 | 説明 | 引数 |
---|---|---|
get_all_tickers | 全通貨ペアの市場価格を取得 | なし |
get_ticker | 指定通貨ペアの24時間の価格変更の統計情報を取得 | symbol |
get_symbol_ticker | 指定通貨ペアの市場価格を取得 | symbol |
get_orderbook_ticker | 全通貨ペアの板情報を取得 (買い:最高値・数量、売り:最安値・数量) | なし |
get_order_book | 板情報を取得 | symbol limit (MAX 1000) |
get_recent_trades | 最新の全約定履歴を取得 | symbol limit (MAX 500) |
create_order | オーダーを入れる | symbol side type quantity price |
order_limit | 指値オーダーを入れる | symbol side quantity price |
order_limit_buy | 指値買いオーダーを入れる | symbol quantity price |
order_market_sell | 成行売りオーダーを入れる | symbol quantity |
get_all_orders | 全アクティブオーダー情報を取得 | なし |
get_open_orders | 自分のアクティブオーダー情報を取得 | symbol |
cancel_order | オーダーをキャンセルする | symbol orderId |
get_asset_balance | 資産情報を取得 | asset |
get_symbol_info | 通貨に関する情報を取得 | symbol |
これらをうまく使い合わせることで自動トレードなどが可能になります。
BINANCEではロスカット注文を成行で行うことができません。そのため、目でチャートを追いかけながら損切りを手動で行う必要があります。これらはボラリティの大きな仮想通貨において、急な価格変動などに対応しきれない場合がありリスクがあります。しかし公式APIを活用することで、それらを防ぐことができます。
Pythonを使ったBINANCE (バイナンス) APIとの連携手順
BINANCE (バイナンス) に新規登録
BINANCEのトップページの右上にある、Log In or Registerの「Register」の部分をクリックしましょう。
上記のLogin画面に飛んでしまった場合は、右下にある「Register」をクリックしましょう。
以下の項目を入力し、チェックボックスにチェックを入れて、「Register」を押し登録しましょう。
-
メールアドレス
-
パスワード
-
パスワードの確認
-
紹介者がいる場合はそのID
取引所のパスワードなので、盗難の被害に合わないためにも、自動生成したパスワードをおすすめします。
メール承認
承認メールが送られてくるので、登録を完了しましょう。
BINANCE (バイナンス) からAPIキーとシークレットキーを取得する
トップ画面からアカウント管理画面に移ります。
画像の囲われているところをクリックしましょう。
APIのキーを作成します。入力する名前は任意です。
二段階認証コードを入力しましょう。
この画面になれば完了です。メールボックスを確認しましょう。
届いたメールを認証します。
このようにAPIキーとシークレットキーが表示されたら、保存しておきましょう。
BINANCE (バイナンス) の公式APIライブラリーをインストールする
APIキーとシークレットキーを取得したら、公式ライブラリー (ソースコードのようなもの) を自分のPCにインストールします。インストールするにはターミナルを開いてコマンドを入力しましょう。
※ターミナルとは
Macの場合はアプリケーション一覧の「その他」の部分に入っています。
Windowsの方は「コマンドプロンプト」と呼ばれるものがターミナルに該当します。
ターミナルを開いたら以下のコマンドを打ち込んでください。
$ pip install python-binance
上の画像のようにコマンドが動いてインストールが完了します。
PythonでBINANCE公式APIライブラリをインストールする
from binance.client import Client
上記がコードをpyhtonのコードが書かれたファイルの一番上に記入しましょう。インポートが完了します。
BINANCE (バイナンス) のAPIを実際に使ってみる
全ての通貨ペアを取得するプログラム
コードを書く
まずは以下のようにコードエディタに書きましょう。
コードエディタは基本的には何でも大丈夫ですが、Sublime Textというアプリがおすすめです。
# ファイル名 test.py from binance.client import Client # APIキー設定 api_key = '先ほど取得したAPI' api_secret = '先ほど取得したシークレットキー' # Client作成 client = Client(api_key, api_secret) # 全ての価格を取得 prices = client.get_all_tickers() print(prices)
コードエディタなどで編集し名前をつけて保存しましょう。
ここではtest.pyと保存します。保存場所はわかりやすいようにデスクトップに保存してください。
※pythonのファイルは必ず.pyとしてください
ターミナル (コマンドプロンプト) で実行
ターミナル (コマンドプロンプト) を開いて以下のように実行します。
①デスクトップに移動
$ cd desktop
②test.pyを起動
$ python test.py
$マークは最初から表示されています。(コマンドプロンプトは$マークがありませんが、それ以外を入力してください)
これらを入力すると以下の画像のように実行されます。
現在の相場情報を取得する
コードを書く
現在の相場情報を取得するコードは以下の通りです。
from binance.client import Client class BinanceAPI: def __init__(self): API_KEY = '先ほど取得したAPIキー' API_SECRET = '先ほど取得したシークレットキー' self.client = Client(API_KEY, API_SECRET) def get_ticker(self, pair): try: value = self.client.get_ticker(symbol=pair) return value except Exception as e: print('Exception Messege : {}'.format(e)) return None def main(): binance_set = BinanceAPI() ticker = binance_set.get_ticker('BTCUSDT') print(ticker['lastPrice']) # この場合はBTCUSDペアの終値を出している。 if __name__ == '__main__': main()
実行方法は先ほどと同じです。
print (ticker[‘入るもの’])
highPrice 過去24時間以内の最高値, priceChange 過去24時間の価格変化 (lastPrice - openPrice), quoteVolume "その時々", lastId その時々, bidPrice 買い注文の最安値, openTime 日時 (始値), prevClosePrice 前足の最終価格 (終値), lastQty 最後の取引の数量, askQty 売り注文の最安値の数量, askPrice 売り注文の最安値, openPrice 開始の価格 (始値), symbol 通貨ペア"BTCUSDT", volume 過去24時間の出来高, weightedAvgPrice "その時々", firstId その時々, closeTime 日時 (終値), lastPrice 最終の価格 (終値), priceChangePercent 過去24時間の価格変化率, lowPrice 過去24時間以内の最安値, bidQty 買い注文の最安値の数量
これらを入力することで様々なデータが取得できます。
現在の自分の資産状況を取得する
コードを書く
現在の自分の資産状況を取得する方法は以下の通りです。
from binance.client import Client class BinanceAPI: def __init__(self): API_KEY = 'BINANCE_API_KEY' API_SECRET = 'BINANCE_API_SECRET' self.client = Client(API_KEY, API_SECRET) def get_asset(self, symbol): try: value = self.client.get_asset_balance(asset=symbol) return value except Exception as e: print('Exception Messege : {}'.format(e)) return None def main(): binance_set = BinanceAPI() asset_dict = prv_set.get_asset('BTC') print(asset_dict['free']) # この場合はBTCのfree 利用可能な数量を表示してくれる。 if __name__ == '__main__': main()
実行方法は同じです。
print (asset_dict[‘入るもの’])
locked 注文等でロックされている数量, free 利用可能な数量, asset 通貨
これらを入力することで変更できます。
BINANCE (バイナンス) のAPIまとめ
本記事では、BINANCEの公式APIについて、またpythonを使ったBINANCE公式APIの活用方法をまとめました。APIを扱うには、プログラミングの知識が必要になりますが、BINANCEの公式APIは初心者でも利用しやすいように設計されており、すぐに売買を行うことができます。
▶ 『BINANCE (バイナンス) の評判・口コミ・レビュー評価』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
▶ 『仮想通貨・ビットコイン取引所の海外おすすめランキング』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
BINANCE (バイナンス) が一概に悪徳業者と断定はできませんが、日本人にも人気の海外業者の中には詐欺まがいの行為を行なっている業者が紛れていることも事実です。また暗号資産(仮想通貨)交換業として登録していない取引所が日本でサービスを行うことは法律で固く禁じられています。海外暗号資産(仮想通貨)取引所の多くは、日本国内での法律に違反していることが多いため、被害に遭って大きな損害を受けてしまう恐れもあります。当サイトとしては万が一のリスクに備え、安全な国内業者を利用されることを強くおすすめいたします。
これから取引を始めたい方には、安全な国内暗号資産(仮想通貨)取引所であるCoincheckがおすすめです。 いつでもどこでもかんたんに暗号資産を取引できるスマホアプリが魅力的で、国内暗号資産(仮想通貨)取引アプリダウンロード数No.1の実績を誇っています。(対象期間:2018年1月~2019年12月)
また2018年4月マネックスグループ株式会社が主要株主になり、経営体制・内部管理体制などの抜本的な改革を実行。万全のセキュリティ体制で初心者でも安心してはじめられますので、暗号資産の購入を検討している方はぜひ登録してみてください。