- ビットコインの値下がり要因
- ビットコインの値上がり可能性
- ビットコインの今後の価格推移
2018年に入り、ビットコインは大きな下落をしました。バブルの崩壊とも言われていますが、ビットコインは本当に終わりを迎えたのでしょうか。
本記事では、今後のビットコインの価格変動を予測していきたいと思います。
目次
ビットコイン (Bitcoin/BTC) はもう終わりなのか
過去のビットコイン (Bitcoin/BTC) の相場推移
2009年に公開されたビットコインは、まだ誕生して10年弱しか経っていません。しかしこの10年弱の期間には、さまざまな出来事がありました。仮想通貨取引所のサービス開始・TIMEやNHKによる特集など景気の良い話もありましたが、ハッキングや偽造といった悪いニュースも少なくありません。
2016年末からの高騰と2018年の値下がりばかりに焦点を当てられがちですが、ビットコインは誕生してから元々乱高下の激しい通貨でした。
2018年値下がりが続いている理由
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各国の規制強化
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セキュリティー
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ビットコイン疲れ
各国の規制強化
仮想通貨に対する考え方・取り締まり方は国や地域によって大きく異なります。日本のように規制の少ない国もあれば、中国のように全面的な禁止を打ち出している国も存在します。仮想通貨やICOに関して明確なガイドラインを提示している国も少なくありません。
最近ではスイスがガイドラインを設定、オーストラリアもガイドライン更新を検討しているといわれています。規制の少ない国であっても、仮想通貨に対して警戒していないわけではありません。
2018年に開催されたG20では、仮想通貨も話題に挙げられました。G20でも仮想通貨に対して、「禁止することはできないが、規制が必要」という見解で満場一致しています。今後ある程度世界で共通した規則が作り出される可能性もあります。
セキュリティー
日本では2018年に発生したコインチェックのNEM大量流出事件が大きく取り上げられました。しかし歴史的に見ると、仮想通貨取引所が標的とされたことは度々確認されています。仮想通貨流出の手口も変わってきています。コインチェックの場合は、インターネットに接続した状態でウォレットを監視しているホットウォレットが流出の原因でした。
2018年4月には、インドの仮想通貨取引所Coinsecureでビットコインの流出が確認されています。この事件では同社の最高科学責任者(CSO)であるAmitabh Saxena氏の関与が疑われています。つまり内部犯あるいは内部の協力者説が唱えられているわけです。仮想通貨の両替を可能にしているShapeShiftでも、2016年4月に内部犯による盗難が確認されています。
2018年5月には、モナコインで巻き戻しが発生しました。こちらは仮想通貨取引所ではなく、仮想通貨の基幹技術であるブロックチェーンそのものを標的としています。この犯人達は、自分たちでマイニングを行い、更にマイニング完了の報告を公開しないまま海外の仮想通貨取引所へと送金しています。このようにしてブロックチェーンそのものを騙したのです。
この手法を実行するためには、高性能のマイニングマシンを準備すること、マイニングしやすい仮想通貨を見つけることなどの条件が必要になります。しかし条件さえ満たせばブロックチェーンさえも騙せることを証明してしまいました。今後ブロックチェーンのあり方が見直されるかもしれません。
加えて個人レベルでの仮想通貨流出も後を絶ちません。秘密鍵を聞き出すフィッシング詐欺や、ブラウザの拡張機能やハードウェアウォレットにマルウェアが仕込まれているなどという手口もあります。安全に仮想通貨を運用するためには、仮想通貨に関する最新のニュースに敏感になっておく必要があります。
ビットコイン疲れ
セキュリティーのところでも触れましたが、ビットコインを運用するためには最新のニュースをチェックする必要があります。しかし2018年に入ってから、ビットコインに関する景気の良いニュースは多くありません。逆に虚偽のニュースが蔓延しています。加えて虚偽がどうか一目では判断できないものも少なくありません。
このような情勢に対してFacebookは、仮想通貨やICOに関する広告を全面的に禁止しました。Twitter・Googleも広告掲載の見直しを発表しています。真偽の判定が難しい数多くの情報により投資家が、仮想通貨に対して疲れを感じている可能性も否定できません。
値下がりはいつまで続くのか
値下がりの時期については専門家の中でも意見が分かれています。将来的な高騰を予想している人もいますが、1ビットコイン200ドルになると悲観的な見方をしている専門家も存在しています。
今後値上がりする可能性はあるのか
ひとつの目安として考えられているのが、2020年に迎えると予測されているビットコイン3度目の半減期です。本来半減期は意図的にインフレを引き起こすために設定されています。問題は、3度目の半減期でも同じくインフレが起こるのかどうかです。
2013年の1度目・2017年の2度目の半減期では、構想通りにインフレが発生しています。しかし2020年には仮想通貨の取り巻く環境が、2013年・2017年と大きく変化している可能性が高いです。逆に言うと、2020年にも想定通り値上がりすれば、ビットコインはしばらく安定といえます。
再びビットコイン (Bitcoin/BTC) が値上がりするのに必要なこと
新規流入マネー
新規流入マネーとは、仮想通貨参入者が増えるという意味でもあります。2016年末からのビットコインの値上がりには、日本及び日本円の参入が大きな影響を及ぼしています。今後流入してくる可能性の高い通貨としては、ブラジルのリヨンがあります。ブラジルでは株式の取引所の登録者よりも仮想通貨取引所の登録者の方が多いほどです。
新機能追加
ビットコインには新機能として、ライトニングネットワークが検討されています。この機能が導入されれば、ビットコインの送金が更に早く行うことができると考えられています。
安全性の確保
ビットコインを含めた仮想通貨業界全体で安全性を高めることが出来れば、セキュリティー面での不安から様子見をしている投資家も仮想通貨に乗り出す可能性があります。
今後のビットコイン (Bitcoin/BTC) の価格はどうなる?
2018年
2018年にビットコインの相場を大きく変動させるほどのニュースは、今のところ予定されていません。しばらくは現在の高値・底値のままで推移していくでしょう。
2020年
半減期を迎える2020年が、2020年以降のビットコイン相場を占う試金石となります。ベンチャーキャピタリストであるティム・ドレイパー氏は、2020年までに25万ドルに達するとも語っています。
まとめ
ビットコインはこの先本当に値上がりするのでしょうか。その答えは誰にもわかりません。ビットコインの相場は、半減期を迎える2020年がターニングポイントになると予想されています。目先の価格変動に一喜一憂しないためにも、仮想通貨に関する最新のニュースには目を通すようにしましょう。