- 大手取引所の取引手数料まとめ
- 送金手数料が変動する理由
- 送金手数料の確認の仕方
「ビットコインの送金手数料ってどの取引所がお得なんだろう?」仮想通貨取引をしている方なら、一度は気になったことがあるのではないでしょうか?本記事では仮想通貨交換業者として国の認可を受けており、現在取引できる国内すべての取引所のビットコインの送金手数料についてまとめます。
▶ 『仮想通貨・ビットコイン取引所の手数料比較ランキング』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
目次
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の送金手数料の決まり方
ビットコイン本来の送金手数料は無料で、実質0円で送金可能です。しかし実際のところ、ビットコインを送金する際には手数料が必要になります。
ビットコインの送金手数料は主に以下の3つにあります。それぞれについて詳しく解説します。
-
マイナーへの送金報酬
-
取引件数の量
-
取引所に払う手数料
マイナーへの送金報酬
ビットコインを送金するためにはマイニングという承認作業を行う必要があります。このマイニングを行う人を総称してマイナーと呼びます。
マイナーは なるべく送金手数料の高いトランザクションから承認していくため、取引を成立させるために手数料を支払う必要があるのです。
▶ 『マイニング』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
取引件数の量
ビットコインではひとつのブロックで処理できる送金量に限界があり、その上限を超えると送金遅延が起こります。そのため取引件数が増加すると、送金手数料の安い取引が承認されにくくなり、結果的に送金手数料が高騰します。
逆に取引件数が減少すれば、送金詰まりが起こりづらくなり送金手数料も比較的低くなるでしょう。よって取引量の増減はビットコインの送金手数料に影響を与えると言えます。
▶ 『ビットコイン (Bitcoin/BTC) の取引量』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
取引所に払う手数料
仮想通貨取引所では、個人や他の取引所に送金する際の送金手数料を定めている場合があります。マイナーへの送金手数料を受け持ってくれる取引所もあるため、 各取引所の送金手数料を把握しておくことは重要です。
国内取引所のビットコイン (Bitcoin/BTC) 送金手数料を比較
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の送金手数料比較
現在、仮想通貨交換業者として正式な認可を受けており、取引が確認できる取引所をリストアップしています(2020年2月14日時点)。
送金手数料はいわば送金するたびにかかる損失です。 なるべく送金手数料の安い取引所を選ぶことは、仮想通貨取引を行う際に重要だと言えるでしょう。
▶ 『仮想通貨・ビットコイン取引所の手数料比較ランキング』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の送金手数料が高くなった理由
ビットコインの送金手数料は2017年末から2018年初めにかけて高騰し、ピーク時には6000円を達しました。よく取引量の増加が送金手数料の要因として取り上げられますが、同時期に他の通貨でここまで送金手数料が高くなる現象は見られませんでした。
では、なぜビットコインの送金手数料はこんなに高騰したのでしょうか。
スケーラビリティ問題を抱えているから
ビットコインは ブロックサイズが小さいことやブロック生成速度が遅いこともあって、以前からスケーラビリティ問題を抱えていました。スケーラビリティ問題とは、取引処理が間に合わなくて送金詰まりが発生してしまう問題です。
優先して取引を完了するためには手数料を多めに支払う必要があるため、結果的に送金手数料の高騰を招きました。
▶ 『スケーラビリティ』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の送金手数料が減少している理由
(出典:https://blockchain.info/ja/charts/transaction-fees)
上のグラフは2017年6月〜2018年5月におけるビットコインの総取引手数料の推移です。2018年に入り、ビットコインの送金手数料が減少していますが、その背景として、主に2つの要因が考えられます。
-
ビットコイン (Bitcoin/BTC) 取引量の減少
-
Segwit(セグウィット)の有効化
要因1:ビットコイン (Bitcoin/BTC) 取引量の減少
ビットコインの送金手数料はビットコインの安全性を支えているマイナーに対して支払われています。そして、手数料が高い取引ほど優先的にマイナーによって処理されます。2017年はビットコインの取引量が一段と増えたため、送金手数料が高騰した年でした。
(出典:https://blockchain.info/ja/charts/n-transactions)
上のグラフは2017年6月〜2018年5月のビットコインの取引量を表したものです。2017年12月をピークに、2018年に入ってからは減少傾向にあることがわかります。ビットコインの取引量が減少するにつれて、取引手数料も減少していきました。
要因2:Segwit(セグウィット)の有効化
「Segwit」とはビットコインの取引を効率化するための技術です。ビットコイン取引はマイナーによってブロックというデータの塊にまとめられて処理されます。そして、ブロックにはデータ容量に制限があり、約10分に一個しか生成できません。そのため、ビットコインは決済が完了するまで時間がかかってしまいます。処理速度の遅さを改善するために導入されたのがSegwitで、導入することでブロック内に取り込める取引数を大きく増やすことができます。2018年に入ってからSegwitの有効化率が30%程度まで上昇しているため、送金手数料が減少していると考えられるでしょう。
▶ 『Segwit』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
現在のビットコイン (Bitcoin/BTC) 送金手数料の調べ方
(出典:https://blockchain.info/ja/tx/5757a26c5c7ad627be5b109463cc915c5a190bfe5fda69e9beaac5ac30a0b0d4)
現在の送金手数料の調べるには、実際のビットコインの取引データを見る必要があります。「Blockchain Info」というサイトでビットコインの取引をリアルタイムで見ることができます。最新のブロック高を確認し、ブロック内に取り込まれている個別の取引(トランザクション)を見ると手数料という項目があり、現在の送金手数料を確認することができます。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の送金手数料 まとめ
本記事のグラフでも見たように、ビットコインの送金手数料は状況によって変動します。頻繁にビットコインの送金を行うのであれば、定期的に送金手数料を確認して、なるべく費用をかけずに送金できる取引所を利用するのが良いでしょう。
▶ 『仮想通貨・ビットコイン取引所の手数料比較ランキング』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。