• マイニングは仮想通貨の価値創造に寄与、そのためマイニングの成功者には高額の報酬が支払われる
  • 専門知識や高額な機材がなくてもマイニングができる
  • ゲーミングPCを使えばより多くの仮想通貨が手に入る

この記事のポイント

仮想通貨の世界に足を踏み入れたとき、通貨の名称の次に見聞きするのが「マイニング」という用語でしょう。マイニングは難しい、儲からない。初心者の方はそんな先入観から入ってしまうのではないでしょうか。

そもそもマイニングとは?仮想通貨にとってどんな位置を占めるの?どんな仕組みなの?この記事ではそんな初心者の疑問にお答えしながら、誰でもできる3つのマイニング方法についてご紹介します。

そもそも仮想通貨とは?

仮想通貨を少し乱暴に説明するなら、「デジタルで作られたゲームの中で使われる、その世界だけの通貨を、現実の世界でも使えるようにしたもの」となります。
たとえるならば、ドラゴンクエストの「ゴールド」で、マクドナルドのハンバーガーが買える、といったところでしょうか。

たとえデジタル世界の中の通貨でも、価値があると信じる人が増えれば、そこに共通の価値が生まれます。私達が日常使用している法定通貨であっても、それに価値があると無条件に信じる人たちがいるから通貨たり得ているとも言えるのです(厳密に言えば、価値があると信じられているのは国家が持つ信用力の方です)。

仮想通貨は、ネット上の特定のコミュニティに参加する人々に法定通貨と同様の価値を与えられ利用される、デジタル世界の通貨なのです。

元来ネット上の情報は自由にコピーができるため、価値を固定できません。仮想通貨世界の基軸通貨であるビットコインも、登場したその時にはなんら価値のついていないデジタル通貨でした。

しかしビットコインは暗号化技術、P2P、電子署名、マイニングやPoWなどの技術によって、ネット上に創造された価値を固定することに成功しました。多くの人がこの点に共通の価値を認めたため、通貨としての力を持つようになったのです。

ビットコインを手に入れる方法

このデジタルな世界に存在する仮想通貨を手に入れるには、次の3つの方法があります。仮想通貨の代表格であるビットコインを例にご説明します。

販売所・取引所で買う

もっとも簡単で、かつコスパに優れる入手方法は、仮想通貨交換業者から入手する方法です。
テレビで頻繁にCMの流れるbitFlyer、GMOコインやZaifなどの仮想通貨交換業者についてはご存知の方も多いと思います。これらの業者が開設している仮想通貨の販売所・取引所を通じて、ビットコインを入手することができます。

注意したいのは、販売所と取引所は全く異なるものである、という点です。
販売所では、仮想通貨交換業者が仕入れた仮想通貨を業者の提示価格で購入します。他方取引所は株式市場のように、ユーザーどうしが売値買値を提示しあい、合致したところで購入できるというシステムです。通常、販売所の方が手数料が高くなります。

また、販売所からの購入と似たものにビットコインATMから購入するという方法がありますが、日本には数台しかないので、ここでの説明は割愛します。

人からもらう

つぎに、販売所・取引所を介さずに、人からもらうという方法があります。

たとえば、仮想通貨のコミュニティのメンバーが集い、情報交換や啓蒙活動を行うイベントをミートアップと言うのですが、ここに参加して声をかけると譲ってもらえることがあります。そのほか、友人や知人に頼んで譲ってもらうこともできるでしょう。

仮想通貨はウォレットがあれば個人間でも送金できます。双方の合意の上でビットコインウォレットのアドレスを提示し、ウォレットのQRコードスキャナーで読み取り、ビットコインを送付してもらうだけで送金は完了します。
価格は、そのときの時価になることがほとんどだと思いますが、ここは交渉次第なので、頑張れば安く入手できるかもしれません。

マイニングで手に入れる

販売所・取引所、人からもらう(購入する)といったような、「購入」という手段を使わずにビットコインを入手する方法があります。この方法はマイニング(発掘)と呼ばれるもので、この記事のメインテーマになります。以下で詳しくご説明します。

マイニングとは?

マイニング(発掘)とは、マイナー(発掘者)がビットコインなどの仮想通貨を手に入れる行為のことをいいます。これは比喩で、マイナー(発掘者)=マイニングする機械&この機械の所有者のことをいいます。

マイニングには「取引の承認」と「新規仮想通貨の発行」という二つの大きな意味があります。国や銀行のような中央管理者のいない仮想通貨の場合、冒頭で述べたネット上での価値の固定は、ブロックチェーンという改ざん不可能な技術を使って取引を記録することで実現します。

ブロックチェーンはビットコインの最初の取引から現在の取引まで、すべての取引を記録する巨大な台帳のようなものです。一定の時間、一定の取引量ごとにブロックを作り、チェーンのようにブロックどうしをつなげることで、改ざん不可能となった各ブロックに取り込まれた取引が「承認」され、送金されたことになります。

各ブロックをつなげるには膨大な計算量と、計算量に相応する設備投資が必要となります。この膨大な計算の実施と投資への報酬として新規のビットコインが発行されるのですが、最も早くこの計算をなしえた者が報酬を独り占めできることなどと合わせて、この一連の流れが金の発掘にたとえられ、マイニング(発掘)と言われるようになりました。

ビットコインのマイニングの仕組みを詳しく!

マイニングとはナンス探し
マイニングはブロックをつなげて取引を承認する作業であるとご説明しました。
ブロックどうしをつなぐ鎖として、「ハッシュ値」を使います。ハッシュ値とは、“何らかの文字列に「ハッシュ関数」という計算式を用い出力された、0〜fまでを一桁とする16進数で表された数値”のことです。

なぜハッシュ値を使うのか、それは、ハッシュ関数の「ある入力値に対する出力値は常に同じであるが、入力値がわずかでも違うと全く異なる出力値になる」、「統計学的な手法を含むどのような手段を用いても出力値を予見できない」という特性が、「改ざんできない台帳」の作成に必要であるからです。

マイニング作業は、具体的には、直前ブロックのハッシュ値と新ブロックのブロックハッシュ(ブロックのヘッダー部分をハッシュ化した値)そしてnonce(ナンス※)の3つをハッシュ関数にかけて、新規ブロックのハッシュ値を出力することによって行います。
※number used once の略語で、その実体はランダムな32ビットの値です

このとき生成されたハッシュ値がある値以下になるまで、nonceを変えて試行錯誤しながら計算するのです。ある値というのは64文字で、その先頭にゼロがたくさん並ぶ(2018年10月現在で19個のゼロが並んでいます)ような値です。

それが見つかるまで、何十万回でもひたすらnonceの値をランダムに取って、ハッシュ関数にいれて計算しつづけます。
この計算は競争で行うので、マイナーは勝ち抜くためにより高性能の機材をそろえて必死になって計算します。

ここで、前のブロックのハッシュ値と、新たにつなげるブロックのブロックハッシュ値は決まっており、定数と考えることができます。つまり、マイニングとは、つきつめればナンス探しのことであると言えます。

マイニングは誰でも簡単に参加できる

ここまで読まれて、「マイニングって専門的な知識や専用の機材が必要なのかな?難しそうだな」と思われた方もいるでしょう。

けれど実際には、専門的な知識が無くても、自分で機材を用意しなくても、誰でも簡単にマイニングすることは可能なのです。次に、クラウドマイニング、プールマイニングそしてソロマイニングといった3つのマイニング方法についてご紹介しましょう。

クラウドマイニング


クラウドマイニングとは、お金を出して他の人(企業)にマイニングをしてもらい、出した金額に応じて利益を按分し配当してもらう形のマイニングです。後述の2つのマイニングと違い、マイニングのための知識も、専用の機材も必要ありません。

クラウドマイニングのメリット

メリットとして、「投資は資金の拠出だけで完結する」ことが挙げられます。マイニングのための特別な知識が無くても、拠出先のマイニング運営会社が専門知識を駆使してマイニングを実施してくれます。また、マイニングの機材も会社が順次更新してくれるので、常に最新の機材でマイニングが行えます。ソロマイナーが頭を悩ませる電気代の問題もありません。

クラウドマイニングのデメリット

デメリットとしては、資金の調達だけして行方をくらましてしまう詐欺事案もあること、運営会社の事情で参加できるプランが売り切れている場合場があること、そして利益が仮想通貨の価格変動の影響を受けやすいといった点が挙げられます。

おすすめのサイト3選

初心者がクラウドマイニングをするのであれば、まず大手のマイニング企業を利用することから始めたほうが良いでしょう。次にかそ部おすすめのサイトを3つご紹介します。チェックすべき点は創業からの年数、契約内容、利用料金です。

Genesis Mining
創業は2013年。クラウドマイニングできるサイトとして最大手であり、ビットコインをはじめメジャーどころの仮想通貨6種がマイニング可能となっています。
サイトは日本語表記で使用できるため、初心者でも利用しやすいのが利点です。

契約内容もしっかりしていて、PDFファイルの契約書が発行されます。

また、他の大手と比べて料金が安い点も初心者にやさしいサイトであると言えるでしょう。
※申し込み時にプロモーションコード「JEPKTF」を入力すると、さらに3%の割引が受けられます。

HashFlare
創業は2013年。電子立国を目指すエストニアに本社を置き、Genesis Miningに次ぐ大手のクラウドマイニングサービスです。マイニングはビットコイン、ライトコインなどの5種類が可能で、いずれも1年契約です。

特筆すべきは、毎日の利益を自動でクラウドマイニングに再投資できるというところでしょう。
これを利用すれば、Genesis Miningを利用した場合よりも収益を大きくできる可能性が出てきます。ただし、投資する仮想通貨によって状況が異なる点には注意が必要です。

Hashing24
創業は2012年。創業以来今日まで報酬が支払われていることから、信頼できる優良サイトと言えるでしょう。
ただし、マイニングできるのはビットコインのみです。契約は3年縛りではあるものの、年間回収率は高めです。

サイトの日本語は自動翻訳を使用しているようで、おかしな表現が散見されますが、怪しい会社ではありませんのでご安心ください。

プールマイニング


プールマイニングとは、ネット経由で自分のパソコンのパワーを提供し、グループで計算力を合わせてマイニングを行い、マシンパワーの大きさに応じて報酬を受け取るサービスです。
プールマイニングを行うグループのことをマイニングプールと言います。

プールマイニングのメリット

メリットは、まずパソコン1台あればマイニング専用ソフトをインストールするだけで簡単にマイニングを始められる点が挙げられます。また、クラウドマイニング、ソロマイニングに比べて集結した計算力は膨大であることから、安定したマイニング報酬の分配に預かれるため、収入も安定している点も魅力です。

プールマイニングのデメリット

デメリットは大きな収益は望めないという点です。仮に自分の計算した範囲でナンスの発見に成功したとしても、報酬は按分されてしまいます。また、小額ではありますが手数料がとられてしまうこともデメリットでしょう。

かかるコストはパソコン代、電気代だけで済む反面、収益もさほど大きくないので、電気代と収益の差益を常にチェックする必要がありそうです。

安定はしているもののさほど多くない収益。マイニングの3つの方法の中で、最もローリスク、ローリターンな方法と言えるでしょう。

おすすめのマイニングプール3選

Antpool
仮想通貨の発掘量世界最大で有名なBitmaingが運営するマイニングプールです。ビットコインシリーズ、イーサリアムなど、知名度の高い仮想通過のプールマイニングをしたいのであれば、ここを利用しましょう。マイニングをするにはAntminerを購入する必要があります。

LA Mining Pool
2014年より各種コインの総合マイニングプールとして運営しています。マイニングできる通貨の種類も12種類(2018年10月現在)と多く、登録のしやすさとサーバーの安定性には定評があります。

Flypool
IPアドレスの通知のみ、ユーザー登録不要でお手軽に利用できる最大規模のZcash(ジーキャッシュ)マイニングプールです。取り扱い通貨はZcashのみですが、分かりやすいサイトデザインと平易な英語で、初心者でも安心して使いこなすことができます。

ソロマイニング


ソロマイニングとは、読んで字のごとく、個人でマイニングを行うものです。

個人で行うマイニングを黒字化するためには、ASICやGPUといった高価な機材(半導体チップ)を揃える必要があります。さらに、これらのコンピュータに関する知識も必要になってくるため、非常に難易度の高いものとなっています。

また、マイニングのために必要な電気料金の負担も大きく、さらに中国やロシアといった電気代の安い地域のマイナーと競っていくので、基本的に不利な状況下での競争となります。

ソロマイニングのメリット

メリットは、利益を独占できること、特にローンチされたばかりのコインや知名度の低いコインでマイニングを行えば、競合相手も少ないため、一個人で黒字化を狙うことができる点でしょう。また、マイニングプールのように運営側に支払う手数料(1%程度)もありません。

ソロマイニングのデメリット

デメリットは、マイニングに失敗する日が続けば、機材の購入費・維持費、電気代で大赤字になる可能性が非常に高いという点です。
また、マイニングにアルトコインを選択した場合、そのアルトコインの開発がとん挫して価値がなくなってしまうリスクもあるので注意が必要です。

ソロマイニングは、3つのマイニング方法の中では最もハイリスク・ハイリターンな方法なのです。

どんなPCでも発掘できる


基本的にどんなPCでもマイニングは可能です。しかし、利益を出せるかは仮想通貨の種類・価格、パソコンのスペックやマイニングの難易度によって大きく変化します。

有名どころの仮想通貨では個人で利益を出すことはほぼ不可能です。しかし、Bitzenyのようなアルトコインであれば、家庭用のパソコンやスマートフォンでもマイニングが可能であり、利益を上げることも可能です。

特にソロマイニングをオススメする人

ソロマイニングは、PCゲームのヘビィユーザーで、GPU搭載の高性能なゲーミングPCを持っている人には特におススメです。
GPUとは、グラフィックボードとも呼ばれ、おもにグラフィックをリアルタイム描画するのに特化したPCの拡張パーツです。

GPUはものによってはCPUの100倍以上の演算能力があるため、マイニング競争を有利に進められます。
1台でGPUを2~4枚搭載できる自作PC用のマザーボードも市場に多く出回っており、GPUを増設するだけで採掘量を簡単に増やすことができます。


まとめ



マイニングは仮想通貨がネット上での価値を固定するために必須の作業であるがゆえに、その成功者に大きな報酬が支払われています。

マイニングは敷居が高いと敬遠されがちですが、クラウドマイニングやプールマイニングのように、マイニングに関する高度な知識や高価な設備がなくても手軽に参加できるサービスもあります。

さらに、高性能のゲーミングPCを持っている方であれば、より多くの仮想通貨をゲットできるかもしれません。

この記事を参考にして、ぜひマイニングに挑戦してみてください。