• 押し目の実践は仮想通貨の上昇トレンドの意識が大切
  • 押し目買い・押し目売りの適切なタイミング
  • 狼狽売りと押し目の関連性

この記事のポイント

押し目は仮想通貨に限らず、投資分野の状況を示す表現のひとつで、株やFXでも使われています。 仮想通貨に関わる人ならば押し目を知っておくと得になります。本記事では押し目の意味を、仮想通貨に関する状況別に解説します。

押し目とは

押し目とは、仮想通貨の価格が下落することです。

例えばビットコインのレートがある日は1BTC43万円台だったのが、翌日には41万円台に下がっていたらビットコインが押し目になっている証拠です。

仮想通貨で収益を得る基本は「安く買い、高く売る」です。仮想通貨が押し目に入れば、それまでよりも安く買うチャンスでもあり、次の値上がりを待って高く売れる可能性があります。

ただし押し目もケース・バイ・ケースで、例えば価格が上昇傾向のなかで一時的な値下がりをする場合や価格が下落傾向でどんどん値下がりしていく場合があります。また仮想通貨が取引所から流出したなどのスキャンダルを受け暴落したなどのケースなどもあります。

仮想通貨をはじめ投資対象は価格が下がっただけで「押し目」といわれますが、ただ押し目だからだけで次の行動に移すのではなく、価格が下がった理由などを分析することが重要です。

上昇トレンドであることの確認

仮想通貨の押し目をものにするには上昇トレンドにあるかどうかを見極めることが大切です。チャートをよく確認し、現在の仮想通貨の価格が上昇傾向にあるかを調べましょう。

上昇トレンドとは?

上昇トレンドとは仮想通貨のレートが一定期間において上昇傾向にある現象です。仮想通貨のチャートを見ると分かりますが、基本的にレートは上がったり下がったりを繰り返します。

一定期間においてチャートのグラフ線が上向きになっている場合、その仮想通貨は上昇トレンドにあり、逆に下向きになっていると下落トレンドといわれます。押し目買いは基本的に上昇トレンドに実行して儲ける手段です。

上昇トレンドの押し目買いにおすすめの指標

仮想通貨のレートが下落するタイミングを見計って購入することを「上昇トレンドの押し目買い」といいます。

仮想通貨は一秒毎に価格が変動します。その変動は上がったり下がったりを繰り返す形で、基本的に一定期間ずっと上がりっぱなしになることはなく、下がりっぱなしもありません。

仮想通貨は少しでも値下がりすれば押し目といわれます。上昇トレンド中に押し目に入った仮想通貨を見て、 「さっきよりもちょっと安くなったから、ここで買ってまた値上がりするのを待とう」として仮想通貨を購入するのが「押し目買い」です。

押し目買いに入る買いのタイミング

チャートから上昇トレンドや押し目を判断しても、そこで押し目買いをして成功するとは限りません。押し目買いにはタイミングが必要です。それには以下の3つのポイントがあります。

安値から高値までの⅓ ~½(半値)で買う!

仮想通貨のレートが、一定期間において安値から高値までの⅓~½に到達したら、押し目買いのチャンスです。

まずは、「10分足」「1時間足」「日足」などチャートの対象期間を自分の好みに設定し、その仮想通貨が上昇傾向にあるかどうかをチェックします。その仮想通貨が最後に上昇を始めたときの最安値と、最後に上昇したときの最高値をチェックして下さい。

安値から高値までの⅓ ~½の値を導き出すには、以下の公式に基づいて計算しましょう。

今日までの最後に仮想通貨が上昇したときの最高値-上昇を始めた際の最安値=上昇額
上昇額×0.5 (½) と上昇額×0.67 (⅓) =押し目買いチャンスのレート範囲
現在の仮想通貨の価格-最後に上昇を始めた際の最安値=押し目買いチャンスのレート範囲かどうか

移動平均線付近までの下落で買う!

移動平均線とは一定期間ごとの直近終値の平均値です。「25日分」「75日分」がありますが、一般的なのは「25日分で」す。

「1日足」でチャートを見ていた場合、直近25日分の1日ごとの終値の平均値が示されます。「1時間足」なら1時間ごとの終値の平均値が25日分にわたり算出され、その変わりようがチャートに曲線で表示されます。

25日移動平均線は基本的に赤で示されます。下落中の仮想通貨が移動平均線の位置に近づいてきた場合も押し目買いのチャンスです。

相場との比較で買う!

仮想通貨全体の相場と比較で押し目買いをする方法もあります。多くの仮想通貨が下げ相場になっているなかで、特定の仮想通貨だけが上げ相場か平行線をたどっていたら買いという戦略です。

下げ相場で価格が下落していない仮想通貨は、安さに飛びついて買い注文が殺到していると考えられるので、その銘柄は値上がりが近いと判断する投資者もいます。

押し目買い仮想通貨の売りのタイミング

押し目買いで買った仮想通貨を購入時より高い金額で売るにもタイミングに適切な判断が求められます。ここでのポイントは2つです。

移動平均線から上方への乖離で売る!

チャートに表示された仮想通貨の価格が、25日平均線から上へ大きく離れた場合は売却して儲けを出すチャンスです。

押し目買い後にチャートを見た際、 価格が一気に上昇しローソク足の底 (最安値) も移動平均線から大きく離れているときは、仮想通貨を売却して利益を挙げるチャンスです。

「もうちょっと値上がりするかな」などと待って思わぬ損をするよりも、思い切って今ある利益を大切にし売却した方が得な場合があります。

移動平均線をはっきりと割り込んだ場合

仮想通貨の価格が移動平均線を割り込んだ場合も押し目買いした仮想通貨を売るタイミングです。これは利益を出すための儲けというより、損失を1円でも抑えるための「損切り」のために売る形です。

仮想通貨の価格が移動平均線で算出された額を下回っている場合は、その仮想通貨は下落傾向にあり、しばらく価格上昇が望めず次の日になったら余計に下落する恐れもあります。

この場合は観念して損切りとして仮想通貨を売りましょう。 レートが移動平均線を5%以上下回っているのが見つかれば、すぐに売ってしまった方が最善です。

売却した仮想通貨が移動平均線の下から再び近づいてきたら、上昇トレンドを望んで買い戻す戦略もあります。

「狼狽売り」と「押し目」

押し目と関連した言葉に「狼狽売り」があります。これも投資業界でよく使われている言葉なので、仮想通貨に関わる人は覚えておくと得です。

狼狽売りとは

狼狽売りとは、仮想通貨などの投資対象の価格が下落したことに不安になり慌てて売りに出してしまうことです。

仮想通貨の例では、2017年7月にビットコイン分裂問題が発生した際に狼狽売りの動きが大きく見られました。

世界で最も権威のある仮想通貨に関するスキャンダルが多くのユーザーの仮想通貨に対する不信感や、これを受けての暴落による大損失への不安感を煽りました。仮想通貨の売り注文が殺到した結果、ほとんどの銘柄が下落傾向に入りました。

まさにスキャンダルに「狼狽」した人たちが慌てて仮想通貨を売ってしまった結果、各銘柄の仮想通貨が大安売りの状態になりました。

2018年のコインチェック事件でNEMが暴落したケースを狼狽売りと表現する人もいます。しかしこちらは事件性があるうえ、コインチェックからハッキングにより流出させられた多額のNEMが売られたのが原因で狼狽売りとは違うとする意見もあります。

狼狽売りの状況→押し目?

仮想通貨の価格が下落している事実に変わりはないのだから、狼狽売りの状況も押し目のひとつと考える人もいます。

基本的に狼狽売りが発生した市場では、暴落した価格も数時間から数日あれば落ち着きを取り戻し、再び上昇を迎えることが多いです。

しかし狼狽売りに乗じて仮想通貨を安く買ったからといって、それが再び値上がりする保証はありません。狼狽売りやスキャンダルなどのイメージ悪化により仮想通貨が下落後の値段の推移したり、余計に値下がりしてしまうケースもあります。

狼狽売りの状況は必ずしも押し目とは言えません。下落を迎えた仮想通貨に関する情報をもとに、売り注文が殺到した原因を慎重に分析することが大切です。

現在の仮想通貨相場市場は押し目?

現在の仮想通貨相場市場は、押し目とは言えません。多くの仮想通貨は2018年前半より価格が下落傾向にあるものが多かったです。しかし現在から3ヵ月前を比べた場合、ピークほどではないものの価格が上昇傾向にある仮想通貨も多いです。

ビットコインが1BTC200万円を超えた2017年末ほどではないにしろ、 今後の仮想通貨市場は全体的に上昇傾向が続くと考えられます。

以上のように1年ほど前より安いからといって、仮想通貨市場を押し目と決めつけてはいけません。情報を多角的に分析して仮想通貨市場の流れを判断することが重要です。

まとめ

押し目とは仮想通貨に限らず、株やFXなどあらゆる投資分野で使われてきた言葉です。それは単純に投資対象の価格が下がったことを意味します。

押し目もケース・バイ・ケースですが、仮想通貨の上昇トレンド中の一時的な値下がりなどは押し目買いをして購入時よりも高い金額で売却できるケースがあります。逆に価格が落ちたまま回復の見込みがない場合などは、損失を抑えるために売ることも考えられます。

仮想通貨の情勢変化に不安などを感じて慌てて売り注文をするユーザーが続出すると「狼狽売り」といわれることがあります。

狼狽売りや仮想通貨の暴落も状況により原因が異なります。 なぜ売り注文が殺到し、価格が下落したかなどを複数の情報をもとに長期的な視点も定めて分析してから仮想通貨売買などの行動に出ましょう。