2013年に発行されたドージコインの今後について、くわしく解説しています。ドージコインの特徴から、価格推移、暗号資産 (仮想通貨) ブームからの回復や、Q&Aについてもご紹介します。
- ドージコインとは
- ドージコインの価格推移とブームについて
- ドージコインに関するQ&A
2013年に柴犬をモチーフとして開発されたドージコインですが、今後の流れはどうなっていくのでしょうか。 2013年からはじまり、価格上昇が急激にはじまったのは2017年からです。
その後価格上昇と下落を何度も繰り返しているドージコインですが、ドージコイン愛好家でもあるイーロン・マスク氏の発言によっても状況は変わりつつあります。
目次
ドージコイン (Dogecoin/DOGE) とは
ドージコインは2013年にビリー・マーカス氏とジャクソン・パルマー氏の2人によって開発されました。柴犬がモチーフになっているのが特徴です。
ビットコインが流通したのは2009年となっているため、比較的はやい段階から開発されたアルトコインです。
もとは遊び半分で作られたアルトコインですが、今では多くの人に愛され 2021年3月29日の時点では「仮想通貨時価総額ランキング19位」にランクインしています。
ドージコインには発行枚数に制限がないため価格が上昇しにくく、安定しているのが特徴です。そのほかにも、他のアルトコインとの交換に使われるケースもみられます。
ドージコイン (Dogecoin/DOGE) の価格推移
2021年3月の時点で、「仮想通貨時価総額ランキング19位」を記録したドージコインの価格推移を見ていきましょう。
暗号資産 (仮想通貨) ブーム
ドージコインが開発されたのは2013年です。その後大きな価格上昇はありませんでした。しかし2017年3月になると、暗号資産 (仮想通貨) 自体にブームが到来し、それに便乗するかたちでドージコインの価格も上昇したのです。
このときドージコインは、 たった70日で1890%以上も価格が上昇しました。 2017年3月に価格上昇がはじまり、5月には時価総額が4億2,300ドルを超えていたといいます。
しかし価格上昇は長く続きませんでした。 時価総額が4億2,300ドルを超えた直後、およそ2週間の間にドージコインは75%下落することになります。
これはドージコインだけが下落したのではありません。暗号資産 (仮想通貨) 自体が全体的に下落したのです。
ビットコインが19,783ドルを超えたとき
次にドージコインの価格が上昇したのは、2018年になります。最初にドージコインが大きく価格上昇したのは2017年3月でしたが、2017年11月には暗号資産 (仮想通貨) 自体が少しずつ回復の兆しをみせていました。
2017年11月には4億2,300ドルから75%下落したドージコインも少し回復気味で、これはビットコインなどほかの暗号資産 (仮想通貨) にもいえることです。
そしてここからドージコインを含めた暗号資産 (仮想通貨) 全体が、大きく価格上昇してきます。 2018年1月にはドージコインの時価総額は16億ドルとなりました。
しかしやはりこの価格上昇も長くは続きません。 たったの8日間で16億ドルだった時価総額は、70%以上下落する結果となります。
暗号市場の回復
2018年4月になると一時的ではありますがドージコインを含めた暗号資産 (仮想通貨) 全体が、わずかに価格回復します。
ドージコインはたったの3日間で、103%上昇しこのときの時価総額は5億7,300ドルでした。 しかし最も時価総額の高かった16億ドルに比べれば、半分以下の価格です。
イーサリアムとドージコインの接続テスト
その後2018年9月にイーサリアムとドージコインの接続テストが行われ、問題なく完了しました。
しかしこれをイーサリアムとドージコインの相互運用を可能にするアップデートだと勘違いされ、再びドージコインの価格は上昇することになります。
このとき48時間で価格は173%も上昇しました。ただイーサリアム側の価格が下落してしまい、 資金不足の問題から開発は保留となり、2021年現在になっても行われていません。
イーロン・マスク氏とドージコイン
2021年1月にアメリカの人気掲示板レディットでの動きに大きく揺れ、その結果ファンドは大きな損失を被ることになりました。
人気掲示板レディットにあつまるトレーダーたちが協力して、既存の大手金融機関に対抗する動きを示したのです。
これにより、ブラックベリー、ノキア、ゲームストップなど大手ヘッジファンドがショートポジションをとっていた会社の株式を上昇させる結果となりました。
また2021年1月後半にはイーロン・マスク氏がツイートで発言しました。イーロン・マスク氏は、世界でもっとも裕福な人物とされており、ドージコインのファンでもあります。
この発言がきっかけでドージコインは、 ツイッターの発言からおよそ2日で1,100%の価格上昇を引き起こすことになります。
▶ 『仮想通貨の将来性ランキング』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
ドージコイン (Dogecoin/DOGE) の今後・将来性
価格上昇と下落を繰り返しているドージコインですが、2021年以降今後の将来性についてはどのようになっていくのでしょうか。
チップとして用いられる
ドージコインは開発するにあたってビットコインをベースに開発されています。しかしドージコインはビットコインにくらべるとはるかに送金速度がはやくなっています。
ビットコインが10分なのに対して、ドージコインは9分です。 またビットコインよりもドージコインの方が決済手数料が安く、発行上限もありません。
このことから 少額決済や寄付、チップなどに利用されることが増えています。少額決済でも手数料が安いため利用しやすいのです。
イーロン・マスクの動向
イーロン・マスク氏はドージコイン愛好家として有名です。過去にはイーロン・マスク氏の発言によって、ドージコインが価格上昇を起こしたこともあります。
そんなイーロン・マスク氏ですが、「ドージコインの保有者が集中していることが問題」と発言しました。またドージコインの主要保有者の売却を全面的に支援する方針も示したのです。
そんなイーロン・マスク氏の発言が、個人投資家たちの強い関心を集めています。ドージコインの主要保有者が売却することにより、もしかすると今後個人投資家がドージコインを保有し、ドージコインの時価総額が上昇する可能性があります。
2021年2月には一時期ドージコインの時価総額は100億ドルに達し、現在 (3月時点) は70億ドルほどに落ち着いています。
ドージコイン (Dogecoin/DOGE) の今後に関するQ&A
2013年に開発され、2017年から価格上昇と下落を繰り返しているドージコインですが、今後に関するQ&Aをご紹介します。
ドージコインは価格が上昇する可能性はありますか?
2021年、イーロン・マスク氏の「ドージコインの保有者集中していることが問題である」という発言にくわえ「ドージコインの主要保有者の売却を全面的に支援する」という発言がありました。
これにより、個人投資家からの注目が集まっており今後価格上昇の可能性は十分にあるでしょう。
またドージコインはビットコインと比べて送金速度が速いのが特徴です。 ビットコインが10分なのに対して、ドージコインは1分となっています。
少額決済や寄付、外国人観光客によるチップとしての利用価値もあるでしょう。
ドージコインを保管するのにおすすめのウォレットはありますか?
Trust Walletを推奨します。なぜならドージコインだけでなくイーサリアムが関わるトークンはほとんどTrustWalletで管理できるからです。
送金手数料の調整がかんたんにでき、チャートが見やすくアプリからも操作しやすいことも特徴です。
▶ 『仮想通貨のウォレット』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
ドージコイン (Dogecoin/DOGE) の今後に関するまとめ
ビットコインが流通しはじめたのが2009年です。 ドージコインが開発されたのは2013年となるため、比較的はやい段階から開発されていたアルトコインということになります。
ビットコインをベースにして開発されたドージコインは、ビットコインの送金速度10分をはるかに上回る1分という速度を誇っています。
このことから、少額決済や寄付、外国人観光客などからのチップとして利用価値が高まっているといっても過言ではありません。
また ドージコインの愛好家でもあるイーロン・マスク氏の発言によって動向が大きく変わる可能性もあるので、今後も注目しておくとよいでしょう。