この記事のポイント
  • ERC20トークンとはERC20を用いて開発されたトークンの総称
  • ERC20トークンの送受金は簡単
  • ERC20の開発は難しい

ERC20トークン」はイーサリアムを使った資金調達で最も使われています。ERC20トークンは仮想通貨やブロックチェーンを知る上で、とても重要な概念です。

本記事では、ERC20トークンについてその特徴やメリット・課題、さらには代表的なERC20トークンを紹介します。

ERCトークンとは何なのか?

基本情報

ERC20とは”Ethereum Request for Comments: Token Standard #20”の略称で、2015年11月に提案されたイーサリアムでトークンを発行するための規格のことです。

この規格が最低限必要な機能や、用語、注意事項などを基準化したことで、バラバラだったトークンたちを一括管理できるようになりました。

ERC20とERC20トークン

ERC20を用いて開発されたトークンの総称をERC20トークンと呼びます。ERC20やERC20トークンは、ビットコインやイーサリアムと違い、一つの仮想通貨 (トークン) の名称を指すのではなく、ERC20規格やそれに基づき作成されたトークンの総称を指します。

ERC20が規格の名前、そのトークンがERC20トークンという固有名詞を持っていると考えていただければ問題ありません。

ERC20トークン発行のメリット

ICOで活躍ができる

ERC20によって、これに準拠したトークンはまとめて取引所、ウォレットが扱いやすくなりました。一つの取引所や一つのウォレットでたくさんのトークンを管理・運用できるようになったことに加え、ERC20に準拠しているとなればある程度の安全性が保証されるので、ICO参加者も利用しやすくなりました。

トークンが発行しやすい

トークンの開発・発行が標準化されたことで簡単になった(以前は、1からブロックチェーンやトークンを作らなくてはならなかったなど) という点で開発者にとって大きなメリットです。

ERC20対応のウォレットであれば一斉に管理できる

ERC20はCDやレコードなどの規格サイズをイメージするとわかりやすいです。CDやレコードも一つのプレイヤーで様々なものが使用できます。

それと同じで、ERC20であれば、ERC20に対応したウォレットで一括管理することが簡単になりました。

取引の際の審査がスムーズ

ERC20に準拠しているトークンであれば、取引所に上場させる場合でも審査が通りやすくなりました。

送受金が簡単

トークンを転送するときのプログラムコードにおいて、「send」という単語を用いる開発者もいれば、「transfer」という単語を用いるなど、開発者によってバラバラのアルゴリズムを用いていました。しかしこれがERC20規格として統一されると、コードも共有されるため、送受金の点に置いても簡単になったというメリットがあります。

ERC20トークンが抱える課題

誤送金でトークンを失うリスク

イーサリアムには、送金用がユーザーアドレスではなく「コントラクトアドレス」が存在し、ここに誤って送金してしまった場合、他のアドレスにトークンが移動できなくなってしまう、つまり操作不能で実質失われてしまいます。これまでに誤送金によって日本円換算で3億円以上が失われていると言われています。

ICOが多すぎる

簡単に開発できると膨大な数の開発者が参加してきます。参加者が増加することはメリットがある一方、詐欺トークンも増加する可能性があります。

トークン開発の競争が激しくなることは技術発展には良いことですが、よほど良いもの出ないと淘汰されてしまいそのほとんどが利益を上げられません。

▶ 『日本のICO』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。

開発が難しい

簡単に開発できますが、それは専門家ベースでの話であり、ERC20は単純に「開発が難しい」という問題もあります。イーサリアムベースの技術ですので開発に参加するのに高度な専門知識が必要となり、参入のハードルが高くなっています。

近年では一般的なプログラミング言語であるRubyやJavaなどで開発できる仮想通貨もリリースされていますので高度な専門知識を要求されるERC20がどこまで伸びるか疑問視する見方もあります。

ERC20は今後もICOの中心であり続けるのか、それとも容易に開発ができる仮想通貨にシフトしていくのか動向に要注目です。

代表的なERC20トークン一覧

Augur

Augur (オーガー) とは、イーサリアム上に構築された未来予測 (賭け事など) のためのプラットフォームです。スマートコントラクトを活用することで、胴元 (運営元) が存在しない非中央集権的な未来予測のためのプラットフォームを提供しています。

BNB

Binance Coin (以下「BNB」) は、世界最大級の仮想通貨取引所、Binance (バイナンス) で発行されているトークンで、Binance内での取引手数料や新規ICOトークンの購入、または新たに上場させる通貨の人気投票にも使用することができます。

OMG

OmiseGoとは、東南アジアで決済サービスを提供する企業Omiseが開発した、送金や決済のためのブロックチェーンプラットフォームです。

OmiseGoには、SBIやSMBCなどの日本企業ともパートナーシップを提携していることや、あのイーサリアム開発者Vitalik Buterin氏がアドバイザーとして関わっていることなどから注目を集めています。

TRX

TRON (TRX) は、世界的な無料のコンテンツエンターテインメントシステムの構築を目指しやプラットフォームです。しかし、現状アプリケーションを配信して多くのユーザーに使用してもらうためには、コンテンツ作成者は、Google PlayやApple Storeなどの中央集権的プラットフォームを利用する必要があります。

それには、「プラットフォーム運営者による利用料の徴収」「コンテンツの質より広告への貢献度や親和性による評価」などが問題点となっています。

0x

0xとは、DEXを作成するためのプロトコル (基盤となる技術) で、そこで活用されるトークンです。0xを活用して、DEXを構築すれば、従来のDEXより、速く安く取引を実現することが可能で、中央管理者が存在しないので、取引所のハッキングや倒産による資産の流出リスクが軽減できます。

GNT

Golem (GNT) は参加者のコンピュータのリソース (処理能力) を共有するためのプラットフォームです。参加者がそれぞれの所有するコンピュータをGolemのブロックチェーンにつなげることによって利用することができます。個人が所有するコンピュータ1台ごとの性能は低くてもリソースを共有することによって処理能力を飛躍的に高めることができます。

有効活用されていないリソースを集めてスーパーコンピュータのような性能を引き出すという将来性に期待できそうな技術です。Golem (GNT) はまだ開発途上のプラットフォームですが、今後の発展に期待できます。

ERC20トークンを管理するのに最適なウォレット

MyEtherWallet (マイイーサウォレット)


MyEtherWallet は日本語にも対応しているので、日本人にも使いやすいウォレットです。

またMyEtherWallet は、パソコンのブラウザ上から操作することのできるデスクトップウォレットなので、サーバーに秘密鍵を保存しません。そのためハッキングされても、ウォレットの中身が盗まれないのでセキュリティーは強固です。

editMEMO

– MyEtherWallet (マイイーサウォレット) 基本情報 –
・ウォレットの種類:デスクトップウォレット
・対応通貨:「ERC20トークン」「ETH」「ETC」
・対応言語:日本語を含む24ヵ国語

▶ 『MyEtherWallet (マイイーサウォレット)』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。

Metamask (メタマスク)


メタマスクは、Google chromeアプリケーション上で動作するイーサリアム (ETH) を送受金できるウォレットです。ポリゴンの狐が特徴的です。

また、MyEtherWalletのアドレスをMetamaskに登録すると、Metamaskを通じてMy Ehter Walletへアクセスでき、ログインの手間を省くことができます。

editMEMO

– Metamask (メタマスク) 基本情報 –
・ウォレットの種類:デスクトップアプリ (グーグルクローム)
・対応言語:日本語を含む23ヵ国語
・対応通貨:「ERC20トークン」「ETH」「ETC」などすべてのイーサリアムトークン

▶ 『MetaMask (メタマスク )』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。

ERC20トークンの最新ニュース

2018年12月に公開された情報では、ERC20トークンをベースとしてアップルやフェイスブックなどの株をトークン化して発行するサービスエストニアの仮想通貨取引所DXエクスチェンジの取引が開催されます。

他にもGoogle、テスラ、Netflixなどナスダック証券取引所に上場しているなどの株も取引されるようになります。

ブロックチェーンによる株のトークン化は以前からも話されていました。ブロックチェーンという高いセキュリティをもつデータベースを用いて、株の取引や売買記録も保存できるようにする試みです。

まとめ

本記事では、ERC20について解説しました。ERC20はブロックチェーンが今後発展していくうえで、大きな役割をもつ概念になることは間違いありません。

誰もがブロックチェーンの技術を用いてサービスを開発できるようになる未来はそう遠くはないでしょう。

執筆者情報
仮想通貨部 かそ部 編集部

名前。 はじめまして。本サイトの執筆を担当している、「仮想通貨部 かそ部」編集部です。本サイトは、仮想通貨の総合情報サイト「仮想通貨部 かそ部」の運営や、各種Web情報メディア事業を展開するドットメディア株式会社により運営されております。編集部一同、正確な論拠に基づいた調査のもと、読者(ユーザー)様にとって正確かつ最新の情報をお届けできるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

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