この記事のポイント
  • イーサリアムは管理者のいない分散型プラットフォームを実現する
  • イーサリアムはビットコインの問題点を解決した仮想通貨
  • イーサリアム企業連合が設立されるなどイーサリアムは将来が期待されている

仮想通貨といえば、ビットコインが広く認知されています。そのビットコインに続く仮想通貨がイーサリアムです。イーサリアムにはビットコインにない機能があり、世界でも将来が期待されています。本記事ではイーサリアムの基本情報や特徴、将来性について解説します

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イーサリアム (ETH/Ethereum) の特徴

ビットコイン (BTC/Bitcoin)に迫るイーサリアム (ETH/Ethereum)の時価総額

イーサリアムはロシアのプログラマー、ヴィタリック・ブテリンによって開発された仮想通貨です。仮想通貨の時価総額ランキングで、ビットコインに続いて2位に位置しています。

スマートコントラクト

スマートコントラクトは株式や不動産、債券などの資産の移動や、契約の実行等を自動化する機能です。イーサリアムを構成するブロックチェーンの、主要なシステムとして採用されています。従来の資産の移動や契約などでは事業者といった仲介元が存在していましたが、スマートコントラクトの実装により取引や契約が自動化します。

取引の自動化が実現することで取引時間の短縮を実現し、コストをおさえることができます。いままでのサービスでは、特定の企業や団体の管理下のもとで個人が利用してきました。スマートコントラクトやブロックチェーンで管理されたサービスが広まることで、特定の団体を信頼せずにサービスを利用できます。

「イーサリアム (ETH/Ethereum)」は仮想通貨ではない!?

イーサリアムは正式には仮想通貨ではありません。分散型管理を実現するプラットフォームを、イーサリアムといいます。さらにイーサリアム内で流通する仮想通貨として、「Ether(イーサ)」があります。イーサはイーサリアムのブロックチェーンにトランザクションが記録された際に、報酬としてマイナーに支払われます。

決して停止することのないアプリケーション「DApps」のプラットフォーム

イーサリアムのブロックチェーンではスマートコントラクトがはたらくことで、主な管理者がいない分散型プラットフォームとして機能しています。イーサリアムのブロックチェーンが活用されたアプリケーションを、DApps(分散型アプリケーション)といいます。

従来のプラットフォームでは運営元が管理することでシステムの維持をおこないますが、DAppsでは主体的な運営元なしでシステムが稼働します。第3者によるハッキングや情報流出などの心配がなく、安心してDAppsを利用できます。

ブロックチェーンの代名詞「ビットコイン (BTC/Bitcoin)」の課題に取り組む

イーサリアムはビットコインに続く仮想通貨として、ビットコインに発生する問題を解決するために、以下のような開発がおこなわれています。

  • プルーフ・オブ・ステーク(PoS)の導入
  • スケーラビリティ問題の解決

ビットコインではブロックチェーンの形成方法として、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)が導入されています。PoWでは、マイナーが自身のマシンのリソースを使用してマイニングをおこないます。この方法では高性能なマシンを使用するため膨大な電力が必要になり、環境問題への発展が危惧されています。

イーサリアムではPoWで発生する問題を解決するために、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)の導入が予定されています。PoSではコインの保有量と保有期間によってブロック形成権を与えるので、膨大な電力が必要にならず環境への負荷を抑えられます。

またビットコインではトランザクションの増加による送金遅れといったスケーラビリティ問題があります。イーサリアムでは1ブロック生成の速さを15秒にすることで素早い送金を可能にして、スケーラビリティ問題の解決をはかっています。

ICOで利用される時価総額上位のメジャーアルトコイン

ICOは新規トークン発行を利用して、不特定多数の投資家から資金調達をおこなう方法です。イーサリアムにはERC20という統一規格があり、簡単におこなえる新規トークンの発行や統一されたウォレット、取引所との連携など、開発に有利な環境が整っています。

今までおこなわれたICOの多くでイーサリアムのブロックチェーンを利用した、独自トークンが発行されました。イーサリアムのガソリンとなるオリジナルトークンのイーサは、ICOがきっかけで価格が上昇し注目を集めました。

「優しい終身の独裁者」とも言えるヴィタリック・ブテリン

イーサリアム開発者のヴィタリック・ブテリンは、2017年にブルームバーグ社の「世界に一番影響を与えた人物50人」の中に選ばれた他、2018年にはフォーブス誌の「30アンダー30」でも選出されるなど、世界中から注目されています。

非中央集権制で注目されたDAO(自律分散型組織)は、主体的な管理者を必要としないメリットがあります。しかし合意形成が難しく、意見の分裂によってハードフォークが起こり、新通貨が誕生することはガバナンスの弱さとして指摘されています。

ヴィタリック・ブテリンが「優しい終身の独裁者(Benevolent Dictator For Life:BDFL)」として存在することが、非中央集権性が引き起こすガバナンス問題でも安心感を出しており、イーサリアムの大きな特徴といえます。

イーサリアム (ETH/Ethereum) のメリットとは?3つの利点

メリット1 短時間で送金を完了できる

イーサリアムはビットコインの問題点を改善するために、開発された仮想通貨です。ビットコインには送金に時間がかかる問題点があります。ビットコインにかかわらず仮想通貨で送金を完了させるためには、トランザクションを検証、承認してブロックチェーンにつなげるマイニングの作業が必要です。

ビットコインでマイニングにかかる時間は、1回につき10分です。イーサリアムでは送金時間を早めるためにマイニングにかかる時間を1回15秒に定めており、素早い送金が可能です。

メリット2 発行上限・半減期がない

ほとんどの仮想通貨では発行上限と半減期が決められています。発行上限を定めることでその仮想通貨の総発行枚数が定められ、市場に一定以上のコインが流通することを防ぎます。また半減期では一定の期間ごとに、マイニングで得られる報酬が半減します。段階的に市場に流通する仮想通貨の数を減らします。発行上限も半減期も仮想通貨の価値を維持する狙いがあります。

イーサリアムでは発行上限と半減期は設定されていません。イーサリアムの発行者ヴィタリック・ブテリンは、イーサリアムの発行上限と半減期を設定しなかった理由は、特にないと発言しています。イーサリアムは、ブロックチェーンを活用した分散型プラットフォームとしての活用が主であり、コインとしての価値上昇には重きを置いていないと思われています。

発行上限のない仮想通貨「Ether(イーサ)」

イーサリアムはもともと仮想通貨の正式名称ではなく、ブロックチェーンを活用した分散型プラットフォームのことを指します。イーサリアムで機能する仮想通貨を「Ether(イーサ)」といいます。現在ではイーサではなく、イーサリアムという名称が広まっています。

2019年7月8日現在ではイーサは1億680万枚が流通しています。イーサは発行上限がない仮想通貨ですが、ヴィタリック・ブテリンはイーサの発行上限について「参加者によって議論されるべきだ」と発言しています。イーサリアムの今後の展開によっては、イーサが発行上限を設定することも考えられます。

メリット3 信頼性の高いシステム

イーサリアムをはじめ仮想通貨の基盤となるブロックチェーンは、分散型管理が特徴となるシステムです。特定の企業などの管理下に置かれるわけではないので、ハッキングを試みるには大量のマシンへのハッキングが必要です。ブロックチェーンは膨大な数のマシンで分散管理されており、理論上はデータの改ざんが不可能なセキュリティの固いシステムといえます。

イーサリアムの特徴であるスマートコントラクトと合わせて運用されることで、さらに強固なセキュリティを実現します。

イーサリアム (ETH/Ethereum) のデメリットとは?2つの欠点

デメリット1 ユーザー増加によるスケーラビリティ問題

イーサリアムは1ブロックの生成にかかる時間が15秒と、素早い時間での処理が可能です。ビットコインや他の仮想通貨でも同じですが、問題点としてその仮想通貨の流通量が増えることで承認の数も増大し、処理に時間がかかるようになります。特にイーサリアムは、スマートコントラクト機能で各種取引情報もブロックチェーンに記録するので、情報量が増えて取引時間が遅くなります。

今後のイーサリアムの普及でスケーラビリティ問題はさらに深刻化するので、ブロックの生成速度を速めてトランザクションの処理時間を短くする方法を考案し、実現していく課題があります。

デメリット2 イーサリアム (ETH/Ethereum)の機能ゆえの弱点

イーサリアムのブロックチェーンは第三者によるデータ改ざんなどの不正を許しません。セキュリティの固いシステムとしてブロックチェーンは知られていますが、バグや問題が発生して誤情報がブロックチェーンに記録された際には、改善が難しいという問題点もはらんでいます。

2016年にイーサリアムのスマートコントラクトを利用したサービス「The DAO」の抜け穴が利用され、360万ETHが流出する事件がありました。この事件によって対策案がこうじられて、ハードフォークで流出が起きる前の状態に戻す処置がとられました。

イーサリアムのブロックチェーンは書き換えが難しいシステムなだけに、「The DAO」のような事件や問題が発生した場合には混乱が生じる可能性もあります。

イーサリアム (ETH/Ethereum) のしくみと開発言語「Solidity」とは?

管理者が存在しないプラットフォームを提供

特定の管理者に依存しない非中央集権型プラットフォームがイーサリアムです。イーサリアムのブロックチェーン情報は、イーサリアム利用者の各端末に保存され全員に共有されます。さらにイーサリアムではアプリケーションを実装することで、設定された条件が果たされた時にプログラムが作動する仕組みがあります。

「毎月決まった日に銀行口座からお金を引き落とす」といった条件が満たされることで、従来は銀行が管理していた取引をブロックチェーンが承認し実行します。ブロックチェーンを利用者全員で管理することで、主体的な管理者なしでもプログラムが正常にはたらく、信用性のある仕組みになっています。

開発者チーム「ETH DEV」による開発

イーサリアムはヴィタリック・ブテリンの所属する「ETH DEV」というエンジニアグループを中心に、開発されています。「ETH DEV」は現在でも定期的なメンテナンスやブラッシュアップなど、イーサリアムのための活動を続けています。またイーサリアムでは開発を進め、発展に貢献したものに報酬を出す仕組みがあり、「ETH DEV」以外でも世界中のエンジニアグループが開発を進め、イーサリアムの発展に貢献しています。

イーサリアムは全4段階の開発フェーズが定められています。現在は第3段階目にはいっており、セキュリティの強化やスマートコントラクトの簡易化、マイニングの方法の調整といった開発がおこなわれています。2018年8月の時点では第3段階目の半分が開発済みで、イーサリアムの開発完了にはまだまだ時間がかかりそうです。またイーサリアム開発の第4段階では、PoWからPoSへの移行がおこわなれます。

独自のプログラミング言語「Solidity(ソリディティ)」

イーサリアム上でスマートコントラクトを動作させるために、「Solidity(ソリディティ)」という開発言語を使用します。スマートコントラクトは「コントラクトコード」の実行により作動しますが、「コントラクトコード」は機械語に近いため人間では理解に時間がかかります。

ソリディティは人間が使用する「高級言語」として、コードを書きやすく修正もしやすい特性があります。ソリディティを使用してコードを書き完成後にコントラクトコードに翻訳することで、スムーズな開発が可能になります。

イーサリアム (ETH/Ethereum) の歴史と「The DAO」事件について

天才青年が生み出したイーサリアム(ETH)

イーサリアムは2015年に誕生しました。歴史は浅いですが、現在までに多くの事件や問題に直面しています。ヴィタリック・ブテリンは当時19歳でした。彼は仮想通貨の研究を続けるうちに、当時のブロックチェーンの仕組みは決済以外の用途として不適格だと理解しました。

彼は「様々な活用が可能なブロックチェーンプラットフォーム」構想をまとめ、「Ethereum Whitepaper」をネット上で公開しました。このホワイトペーパーをもとにICOで資金提供を募ったところ、日本円にして約16億円の資金が集まりました。イーサリアムは2015年7月に公開され、システムを稼働し始めました。

分裂の引き金となった「The DAO」事件

イーサリアムの転機となった事件が、2016年6月におきた「The DAO」事件でした。当時イーサリアムのスマートコントラクトを利用した、投資ファンドプロジェクトがおこなわれていました。しかしハッカーによってThe DAOで存在していた脆弱性をつかれ、360万ETHを流出しました。

対応策が議論された結果ブロックチェーンを前の状態に戻し、流出をなかったことにする結論が出ました。

この決定は管理者のイーサリアムブロックチェーンへの干渉を意味し、コミュニティ内での対立が発生しました。最終的にはハードフォークによって、イーサリアムから分裂したイーサリアムクラシックの誕生につながりました。

今後の成長と可能性が期待されるイーサリアム (ETH/Ethereum)

The DAO事件はイーサリアムブロックチェーンの脆弱性からおきたものではなく、運営システム側の弱点を突かれた事件でした。イーサリアムは事件後も安定した人気をほこり、仮想通貨の時価総額でビットコインに続き2位を維持しています。

2017年2月にはイーサリアム企業連合が設立されました。日本からも自動車メーカーや金融業、データ通信の分野で名だたる企業が名を連ねており、ブロックチェーン技術とイーサリアムをサービスに活用するために開発をおこなっています。イーサリアムを中心とした連合が設立されることから、イーサリアムはビジネス分野でも将来性が見込まれています。

イーサリアム (ETH/Ethereum) の「ホワイトペーパー」の解説

現状を分析しイーサリアム (ETH/Ethereum)を支持する提案書

ホワイトペーパーは、新しく仮想通貨を発行する際にその仮想通貨のアイデアや構想をまとめた文章です。ヴィタリック・ブテリンがまとめたイーサリアムについてのアイデアは、Ethereum Whitepaperとして2013年に公表されました。

彼がまとめたホワイトペーパーでは、ブロックチェーンを決済以外にもさまざまな用途で使用する案がしめされました。またブロックチェーンの活用のためにスマートコントラクトの仕組みが必須であり、スマートコントラクトがはたらくプラットフォームとしてイーサリアムが提唱されました。

ホワイトペーパーはイーサリアム (ETH/Ethereum)の初期設計図

ホワイトペーパーはアイデアや構想をまとめた文章であるとともに、新しい仮想通貨やブロックチェーンの設計図でもあります。ヴィタリック・ブリテンの提示したホワイトペーパーでは、当時から機能していたビットコインを例にして、イーサリアムのさまざまな用途と実用性について検証と提案をおこないました。

マイニングの手順やブロックに記録されたトランザクションの正当性の証明、またブロックチェーンを利用したアプリケーションの説明といった技術的な説明をおこない、イーサリアムを利用するメリットをあげています。

イーサリアム (ETH/Ethereum) のマイニングの方法とは?

PoWとPoSの違いとは?

ブロックチェーンではトランザクションを記録する際に、検証作業としてマイニングがおこなわれます。マイニングを完了し、承認するマイナーを決める方法がPoWPoSです。

PoWは自分のマシンで計算をおこない、計算を1番早く終えたものがブロックに記録する方法です。PoSはコインを大量に長期間保有することで承認する権利を得やすくなる方法です。現在の仮想通貨では、多くがPoSを採用しています。

PoWでは高性能なマシンを使用することでマイニング報酬を得やすくなるため、資金力がある団体がマイニング報酬を独占し、中央集権的になる危険性があるためです。イーサリアムでは今後3~5年をかけて、PoWからPoSに移行するとアナウンスされています。

最終的なPoSアルゴリズム「Casper(キャスパー)」

イーサリアムではCasperというPoSアルゴリズムが実装される予定です。Casperは現在の情報によれば、「POWとPoSのハイブリッド型」という特徴を持っているようです。

PoWの仕組みのもとでは、高い計算リソースを持つマシンを使用することで容易に利益を得られます。ASICというマイニング専用のプロセッサーを使い利益を独占する動きが出たために、イーサリアムではASICでのマイニングを阻止しました。

しかしイーサリアム対応のASICが登場したため、対策としてハイブリッド型のPoSアルゴリズムのCasperへの移行が決定しました。CasperはPoWでマイニングをおこなうマイナーと、PoSで選ばれた承認者の両方に報酬を支払います。

マイニングの3つの方法

マイニングには主に3つの方法があります。それぞれ説明します。

▶ 『マイニング』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。

ソロマイニング

ソロマイニングは自分でマシンや周辺環境を整えたうえで、マイニングする方法です。ソロマイニングで得た報酬はすべて自分のものになるため、大きく利益を得ることができます。ただしマイニングでは常にマシンを稼働させる必要があり、電気代が大きな出費になります。また高性能なマシンをそろえマイニングする企業が増えており、安価なマシンでは報酬を得にくいです。

電気代のかからない土地を選び高性能なマシンを選定するといった、資産に余裕のある人以外には向いていないマイニング方法です。

プールマイニング

プールマイニングは不特定多数のマイナーと協力することで、マイニングする方法です。個人で用意するマシンや環境に限界があっても大人数で計算リソースを合わせて、効率よくマイニングをおこないます。マイニングプールと呼ばれるサイトに登録することでプールマイニングに参加できます。

ソロマイニングよりも報酬を得る可能性は高まりますが、参加者全員でマイニングをする性質上大きく稼ぐことはできません。また提供する計算リソースによっても受け取るマイニング報酬は変化します。

クラウドマイニング

クラウドマイニングは自分の用意したマシンを使用するのではなく、マイニングをおこなう企業や団体に投資をして、マイニング報酬を受け取る方法です。クラウドマイニングは長期的なマイニング契約を交わすので、最長で2年ほどの安定した報酬がはいります。クラウドマイニングに参加することで、専用のマシンやマイニングの知識がなくてもマイニングをはじめられます。

注意点として投資先の団体がマイニングをおこなわずに逃げる可能性もあるので、投資相手を審査し見極める必要があります。

イーサリアムクラシック (ETC/Ethereum Classic)がハードフォークにより生まれた理由 とは?

三者択一の選択

イーサリアムクラシックは、The DAO事件がきっかけでイーサリアムから分裂した仮想通貨です。The DAO事件では運営元システムの脆弱性をつかれて流出を許しました。スマートコントラクトが機能することで、ハッカーが流出したイーサリアムは一定期間動かせず、その間に対策が練られました。議論の結果以下の選択肢が示されました。

  1. ソフトフォークでハッカーの取引アドレスを凍結する
  2. 何もしない
  3. ハードフォークでブロックチェーンを巻き戻し、不正な取引をなかったことにする

多くの賛同を集めた結果最終的にハードフォーク案がとられ、不正送金の事実をなかったことにしました。

基本理念を懸けた争いに発展

イーサリアムをはじめ、仮想通貨の基本理念として「特定の管理下に置かれない非中央集権」がありました。特にイーサリアムは、スマートコントラクトによって完全に管理者が存在しない環境でも正常に機能する性能を持っており、非中央集権の象徴として期待されていました。

そのためThe DAO事件では、「なにもしない」ことで、イーサリアムの理念を守るべきだという意見が出ました。

ハードフォークにかかわる議論が続くことで、イーサリアムのハードフォークの際には分裂したイーサリアムクラシックが誕生しました。分裂の際にイーサリアムは流出時点から巻き戻した新しいブロックチェーンが使用され、イーサリアムは流出データを残したイーサリアムのブロックチェーンを受け継ぎました。

イーサリアム (ETH/Ethereum) のハードフォークで起きる影響とは?

ハードフォークでも混乱の少ないイーサリアム (ETH/Ethereum)

仮想通貨におけるハードフォークとは、ブロックチェーンが分岐する永続的な仕様変更を意味します。ハードフォークでは、既存のブロックチェーンから分岐した新しいブロックチェーンが生まれます。新旧2つのブロックチェーンはどちらもユーザーによって使用でき、支持されたブロックチェーンが永続的に使用されます。

イーサリアムでは過去に3回のハードフォークがありました。ハードフォークのたびに一時的な価格の下落はあったものの、時間が経ったのちに価値を安定させています

イーサリアム (ETH/Ethereum)の安定感の原因は?

イーサリアムはハードフォークを繰り返しながらも、安定した価値を維持しています。理由の1つに計画的である、という点があります。イーサリアムはもともと4段階のアップデートが告知されています。どのようなバージョンアップがおこなわれるかが詳細に告知されているので、ハードフォークに関する不安要素が取り除かれ、コミュニティからも賛同を集めています。

またハードフォーク後は、旧ルールでのマイニングを難しくして新ルールへの移行を促していることも、安定感の主な要因の1つです。

イーサリアム (ETH/Ethereum)の今後

ICOに伴う発展

イーサリアムは分散型プラットフォームとして、優秀な機能をそなえています。ERC20規格が設定されているので、トークンのプラットフォームとしてもすぐれたイーサリアムブロックチェーンは、いままで多くのICOで新規トークンを発行してきました。

今後もICOのプラットフォームとしてイーサリアムが使用されることで、イーサリアムの需要が上がり価値も上昇していくと予想できます。

EEAの展開

2017年2月には、EEA(Enterprise Ethereum Alliance、イーサリアム企業連合)が設立されました。EEAの目的はイーサリアムネットワークとスマートコントラクトの発展をうながし、企業レベルでの実用化を実現することです。EEAは世界中で45の国から250以上の企業が加盟しており、イーサリアムの将来性が期待されています。

イーサリアムプラットフォームがEEAを通して世界に広まることで、イーサリアムの需要も上がっていくと予想されます。

イーサリアム (ETH/Ethereum) の特徴まとめ

イーサリアムはビットコインの問題点を解決し、拡張性を広げた分散型プラットフォームです。スマートコントラクト機能が実装されていることで、さまざまな情報をブロックチェーンに保存します。

イーサリアム開発は段階をへておこなわれており、安定した価値を維持しています。イーサリアム企業連合も設立されており、企業レベルでも将来が期待された有望なプラットフォームです。今後もイーサリアムに注目していくことで、世界の流れをつかめるかもしれません。

執筆者情報
仮想通貨部 かそ部 編集部

名前。 はじめまして。本サイトの執筆を担当している、「仮想通貨部 かそ部」編集部です。本サイトは、仮想通貨の総合情報サイト「仮想通貨部 かそ部」の運営や、各種Web情報メディア事業を展開するドットメディア株式会社により運営されております。編集部一同、正確な論拠に基づいた調査のもと、読者(ユーザー)様にとって正確かつ最新の情報をお届けできるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

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