この記事のポイント
  • 現在のイーサリウムの開発段階は4段階中の3段階目
  • イーサリウムはこれまで何度かハードフォークをしてきた
  • 次のハードフォークの時期が決まれば、価格の上昇に大きく影響する要素となる

イーサリアム (Ethereum/ETH)とは


イーサリアムは国内の取引所でも多く取り扱いのある通貨で、時価総額はビットコインに次ぐ第2位に位置しています。単位は「ETH」で2015年6月に公開されました。
コンセンサスアルゴリズムは「Proof of Work(PoW)」でしたが、ハードフォークしたのち「Proof of Stake(PoS)」へ移行します。

イーサリアムのおもな特徴として、以下の二つがあります。

  • 分散型のアプリケーションを構築可能なプラットフォーム
  • 「スマートコントラクト」の実装

ハードフォークとは


「ハードフォーク」とは、“構造や性能、方法などを、既存の内容から変更する”ことにより性能の向上や利便性を改善したり適合させたりする「アップデート」のことを指します。仮想通貨の「ハードフォーク」とは、ブロックチェーン構造の既存の仕様から永続的に分岐をする互換性のない仕様変更のことを指します。

イーサリアムでの「ハードフォーク」の主な目的は、「送金時間の速さの改善」や「セキュリティの改善」をすることでより安全で使いやすくすることです。

仮想通貨の取引量が増えると取引情報の証明や保存が追い付かず、取引の遅延や手数料の高騰などの「スケーラビリティ問題」が起こっていました。それらを解決する為にはハードフォークなどシステムのアップデートが必要です。しかしハードフォークは仮想通貨コミュ二ティに属する参加者の対立を発生させることがあり、暴落の原因にもなりかねないので慎重に行う必要があります。

イーサリアム (Ethereum/ETH)のハードフォークの流れ


イーサリアムではイーサリアム改善案に基づいたハードフォークが行われることが決まっており、この改善案はイーサリアムの技術の改善方法などが記載された提案書となります。

またイーサリアムではハードフォークが実行される都度、開発フェーズの呼び名が4種類に分かれていました。

  • Frontier(フロンティア)
  • Homestead(ホームステッド)
  • Metropolis(メトロポリス)
  • Serenity(セレニティ)

Frontier(フロンティア)

イーサリアム最初のハードフォークが「Frontier」です。2015年7月に行われ、バグなどを見つけさらなる修正を加えるための基本的な機能の実証実験でした。
また、開発者のための実践練習でもあり正式な製品として世に出す為、主にイーサリアムの分散化システムを構築させるアップロードでした。

Homestead(ホームステッド)

「Homestead」は2016年3月にハードフォーク第2回目として行われました。マイニング難易度の調整アルゴリズムの変更が行われ、より多くの人が利用可能な環境にすることが目的でした。
この変更により取引の承認までに必要な時間(トランザクションスピード)が平均しておよそ5~20秒と大幅に早く処理することが可能となり、「Frontier」の時と比べて格段に使いやすくなりました。この時点で多くの企業や顧客がイーサリアムを使用するようになりました。イーサリアムの価格が大幅に上昇したのもこの頃です。

Metropolis(メトロポリス)

「Metropolis」は第3段階目のハードフォークとなります。この時は大きく2回にわかれて行われました。
まず2017年10月にByzantium(ビザンティウム)が行われ、「Proof of Work(PoW)」から「Proof of Stake(PoS)への移行準備」と「匿名性の強化」、「マイニング難易度調整式の変更」が行われました。
また「Proof of Stake(PoS)」への移行前には、イーサリアムの新規発行量を減らすことや、ディフィカルティボム(マイニング難易度が高くなる設定)の調整が行われることが決まっており、それらも実行されました。

Serenity(セレニティ)

これは第4のハードフォークといわれ、イーサリアムのハードフォークの最終段階となります。
こちらは第3段階目のMetropolisが完了した後実行されることとなります。まだアップデートの日程や内容など詳細ははっきり決まっておらず、現在のところ発表もされていません。この最終段階により完全な「Proof of Stake(PoS)」への移行が完了するといわれています。

ハードフォークが起きる理由・目的


ハードフォークが起きるおもな理由としては、ブロックの容量が取引量に追い付かず、送金の遅延や送金手数料の高騰などが起こる「スケーラビリティ問題」が発生するためです。また、段階的にハードフォークを行いバージョンアップすることで、機能の性能を高めることも目的としています。

それぞれのアップデートをしたあと、様子を見てさらにその都度バージョンアップの内容も調整しながら行っていくことで、より完成度の高い確実なバージョンアップが見込まれます。

アップデート

ここまで述べてきたハードフォークはおもにアップデートのために行われる仕様変更のことで、これまでの仕様と互換性を持たない新しいシステムに変更するというものでした。これはおもにブロックチェーンの課題や中枢の仕組みを改善するために実行されます。またハードフォークには以下の3種類があります。

  • アップデートのためのハードフォーク
  • コインの分裂を引き起こすためのハードフォーク
  • アルトコイン生成のためのハードフォーク

コインの分裂

ハードフォークと聞くとコインの分裂を思い浮かべる方も多いと思われます。
一般的にハードフォークを行うためには仮想通貨コミュニティに属する参加者の一定数の賛同を得ることが必要となってきます。しかし、そのハードフォークに対し何らかの意見の対立があり収拾がつかなくなってしまった場合などに、どちらの意見も尊重した形でハードフォークとコインの分裂が起こる場合があります。ビットコインとビットコインキャッシュやイーサリアムとイーサリアムクラシックに分裂した時がこれに当たります。

アルトコインの生成

イーサリアムのブロックチェーンは「オープンソース」という仕組みとなっており、誰でもこの仕組みを使って自由に仮想通貨を開発することが可能です。イーサリアムのブロックチェーンは「スマートコントラクト」の使用が可能で送金時間も早いため、多くの仮想通貨のベースとして使われています。

「エター二ティ」や「ポピュラス」「モネサ」他、イーサリアムのオープンソースを使ってハードフォークし、作られた仮想通貨も多くあります。

過去のハードフォーク


過去にはアップデート以外にもハードフォークによりコインの分裂がありました。

以下にご紹介いたします。

イーサリアム (Ethereum/ETH)とイーサリアムクラシックに分裂

イーサリアムがイーサリアムクラシックへとハードフォークした原因は、イーサリアムコミュニティ内での対立です。対立のきっかけはドイツで起こった「TheDAO」と呼ばれる事件です。

この事件では、イーサリアム上に作られた「The DAO」というプラットフォームで使用されるスマートコントラクトシステムの脆弱性に付け込み調達した資金の1/3が盗まれました。イーサリアム開発チームは「不正送金が行われる前の状態に戻す」という選択をしました。こうした運営側の考えを支援する人達もいましたが、それに反対する意見の参加者もいたため、コインの分裂を行うことで双方の意見を取りいれ、生まれたコインがイーサリアムクラシックです。

イーサリアム (Ethereum/ETH)からイーサゼロ(EtherZero)が分裂

2018年1月に分裂して生まれたのがイーサゼロです。DApp開発者のDApp開発を活性化させることが目的で誕生しました。

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DAppとは
分散型アプリケーションのことで、ブロックチェーン状にアプリケーションを構築していく技術のことをいい、アプリケーションがDAppに置き換わることで企業の意思を挟むことなく公正に運用することができます。このDAppによりイーサリアムのスマートコントラクトは契約内容や履行状況をすべてのユーザーに公開することが可能となります。


トランザクションの速さを向上したり、「トランザクションフィー」を採用することでユーザー自身がマイニング出来るシステムを取り入れたり、マスターノードを採用したりしています。

イーサリアムの未来。今後のハードフォークの予定


今後はSerenity(セレニティ)と呼ばれる第4のハードフォークが予定されています。これはイーサリアムのハードフォークの最終段階となります。まだアップデートの日程や内容など詳細ははっきり決まってはおらず発表もされていませんが、この最終段階のハードフォークにより完全な「Proof of Stake(PoS)」への移行が完了すると言われています。
また、時期は未定ではあるものの、イーサリアムのオープンソースを利用し分裂した仮想通貨のハードフォークが起こることも想定すると相当数のハードフォークが行われることが予想されます。これまでのハードフォークの様子から推測すると、ハードフォークが起こる前には往々にして相場が上がることが多く、今後もそのような展開が予想されます。

まとめ

イーサリウムは現在時価総額2位のとても有名なコインです。今後予定されるハードフォークが完了すれば開発当初から予定されていた機能が実装され、利便性がより増します。次の最終段階のハードフォークの時期はまだ発表されていなく確実ではありませんが、これらの要素を踏まえると価格の上昇なども期待されます。イーサリウムは仮想通貨の中で中心に位置する重要なコインなので、ハードフォークの時期などを含め今後の動きに注目です。

執筆者情報
仮想通貨部 かそ部 編集部

名前。 はじめまして。本サイトの執筆を担当している、「仮想通貨部 かそ部」編集部です。本サイトは、仮想通貨の総合情報サイト「仮想通貨部 かそ部」の運営や、各種Web情報メディア事業を展開するドットメディア株式会社により運営されております。編集部一同、正確な論拠に基づいた調査のもと、読者(ユーザー)様にとって正確かつ最新の情報をお届けできるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

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