• フェイスブック、仮想通貨広告表示の制限を撤廃、条件を満たせば広告掲載が可能に
  • 仮想通貨のみならず、ブロックチェーンにも熱い視線を送る

この記事のポイント

Facebookは6月26日、仮想通貨及び関連する商品の広告を解禁すると決定した。2018年1月、同社はグーグル、ユーチューブ、翻訳サイトのビングと同様、利用者に仮想通貨に関する広告を表示しない方針を示していたが、それを撤回する形だ。

排除されてきた仮想通貨広告

昨年12月のビットコイン価格の急騰を受けて、デジタル・アセットそのものの脆弱性や誤解の招きやすさによっや利用者の資産の保護などを目的として、世界中の政府や企業は仮想通貨に係るビジネスの広告表示をブロックすることを決定していた。
「金銭的な商品やサービスに係る広告は、しばしば誤解を招きやすかったり、人からお金をだまし取るように導いているかのように見えてしまう」(フェイスブックの当時の公式コメント)ことが主な理由だった。

だが、ソーシャルメディア及び検索エンジンを運営する企業にとっては、広告量が主たる収益源である。さらに、上記の表示制限にもかかわらず、仮想通貨ビジネスを行う企業の生命線はオンライン媒体である。今回のフェイスブックの広告解禁は、これまで行われていた広告の禁止措置がその他の企業においても撤回されるきっかけとなりうる。

フェイスブック、仮想通貨広告解禁

6月26日、フェイスブックは「承認された仮想通貨広告」のみ、利用者の画面に表示する方針を固めた。これには表示条件とは、ICO関連の広告でないこと・仮想通貨以外の形の通貨に係る広告を表示しないこと、の2つだ。

2つの表示条件を受けて、広告主は、仮想通貨の取引が認可されているかどうか・その他の公式な承認がおりているかを示す必要がでてくる。

フェイスブックが広告を解禁した理由は簡単だ。紛れもなく、仮想通貨の市場は拡大しており、それに関連する広告も同時にお金を生み出す収益源となるからだ。企業が厳正に管理を行えば、そのプラットフォームの利用者が騙されることも減る。
広告表示の申請はこちらから

ブロックチェーンへの熱い視線

一方で、フェイスブックはブロックチェーン技術には非常に関心が高い。BTCManagerが2018年5月10日に報じたところによれば、フェイスブックはブロックチェーンを利用した商品やサービスの検討や開発を推進する部署を設置した。

フェイスブックのメッセンジャー運営の責任者であるデビッド・マーカス氏は、フェイスブック内インスタグラムのメンバーであることも有名ながら、ブロックチェーンチームのトップとして配属された、と発表されている。マーカス氏はインスタグラムのエンジニアの副総裁のジェームズ・エバリングハム氏と、副プロダクトマネージャーのケビン・ウェイル氏からの直々のアサインメントである。

フェイスブックには、現時点で仮想通貨を発行する予定はない。だが、ブロックチェーン技術は集積されたデータの暗号化を促すだろう。とりわけ、昨年に起きたフェイスブックのケンブリッジ・アナリティカへのデータ流出問題を鑑みれば、ブロックチェーン技術によるデータの暗号化は重要な意味を帯びてくる。