この記事のポイント
  • マイニングはビットコインに必要不可欠な技術
  • マイニングによってのみ、新たなビットコインが発行される
  • マイナーの偏りが問題になりつつある

ビットコインについて調べると、必ず「マイニング」という単語を目にします。

本記事では、ビットコインマイニングの仕組み、参加方法、さらにはビットコインマイニングが抱えている問題点について詳しく紹介します。

ビットコイン (Bitcoin/BTC)のマイニングの仕組み

ビットコインを始めとする仮想通貨のほとんどは、発行や管理を行う中央銀行のような機関が存在しません。これは仮想通貨が従来の法定通貨と最も異なる点と言えます。

ビットコインの送金決算などの全ての取り引きは、ブロックチェーンと呼ばれる台帳のようなものに書き込まれます。ブロックチェーンでは、常にこれまで記録されたデータと追加されるデータに不正や改ざんなどがないかチェックが行われています。

ビットコイン (Bitcoin/BTC)のマイニングとは?

ビットコインの場合、約10分に1個のペースで新たなブロックが生成されます。それを既存のブロックにチェーン状につなげ、新たなブロックの内容に問題がないか、すでにあるブロックとの整合性があるか、といったチェックを行います。このチェックには複雑な計算が必要となります。

そこで、パソコンなどの余っている計算能力を利用します。計算能力をハッシュレートと呼びますが、余剰分のハッシュレートでチェックを行います。これが、マイニングです。マイニングは定められた報酬が得ることができますが、報酬が得られるのは最も早く計算ができた人だけですので、スペックの高いマシンを持っていることが、有利に働きます。

またマイニングは世界中の誰でも自由に参加できます。しかし、競争相手が多くいるビットコインのマイニングを行おうとすると、報酬を得ることは難しくなっています。

マイニングが新たなビットコイン (Bitcoin/BTC)を生み出す

マイニングに成功したマイナーには、その報酬として新たに発行されるビットコインが与えられます。2018年10月現在のマイニング報酬は、12.5BTCです。マイニング報酬以外で、ビットコインが新たに発行されることはありません。

マイニング報酬は常に一定というわけではなく、約4年に1度の半減期ごとに半分になります。最初のマイニング報酬は50BTCでしたが、2回の半減期を経て、現在は12.5BTCになっています。

ビットコインは発行枚数の上限が定められています。2100万枚発行されると、その後は新たに発行されることはありません。予想では、2140年ごろに最後のビットコインが発行されると見られています。

マイナーが中国に集中している理由

マイニングには、適した条件があります。その中で、最も重要となるのが次の3つの条件です。

  • マイニング機器などを設置する土地代・場所代が安いこと
  • 大量に必要となる電気代が安いこと
  • 高熱を発するマシンの冷却に適した寒冷地であること

中国の地方部では土地代が安く、さらに電気代も安いため、ビットコインのマイナーが集中しています。また中国のマイニング工場では、建物の中に数百台のマイニング専用マシンASICが並び、24時間フル稼働しています。

2018年19月現在、ビットコインのマイナー上位6社 (グループ) のうち、5社 (グループ) が中国の企業です。

また、近頃の動きとしては、北欧にマイニング企業が進出しているといったニュースもあります。これは、マシンの冷却が容易であるとの理由からです。中国は仮想通貨取引やICOが禁止されており、マイニングも何らかの規制を受ける可能性があります。

政治的なリスクを避けるためにも、今後は中国以外の国へのマイニング事業の進出が、本格化するかもしれません。

ビットコイン (Bitcoin/BTC)のマイニングに参加するには

ソロマイニング

個人で行うマイニングを、「ソロマイニング」と呼び、マイニングによって得られる報酬は全て自分のものになります。

ビットコインのマイニングが成功したときの報酬は、2018年10月時点で12.5BTC(約1千万円)ですが、ビットコインにおいてソロマイニングで報酬を得ることは、限りなく難しいことです。

それは、世界には多くの資本を投入し、専用機を何百台も稼働させているマイナー企業がいくつもあるからです。その争いに個人で割って入り、報酬を得ることは現実的に不可能です。

しかしビットコイン以外で競合するマイナーが少ない通貨なら、マイニングが成功する可能性は高まります。ただしその場合も、日本円に換算したとき、機器などのインフラ費用や電気代も考慮する必要があります。

マイニングプール

機器などのインフラを用意し、電気代などのコストも自分で負担することで、マイニングを行うグループに参加できます。グループに自分のハッシュレートを提供し、グループ全体のハッシュレートでマイニングを行います。そのグループを、マイニングプールと言います。

ただし最低でも、自分のマシンをマイニングさせるだけの設定を行う必要があります。自分のマシンの性能に応じて、グループで得た報酬を分けてもらえますので、スペックが高いマシンで参加したほうが、より多くの報酬を得られます。

マイナーが多く集まるマイニングプールはハッシュレートがそれだけ高くなり、マイニングが成功しやすくなります。しかし報酬を分ける人数も多くなるので、マイナーが多ければいいというものでもありません。

クラウドマイニング

マイニングに対し、お金だけを出資する方法です。インフラ投資や電気代などのランニングコスト、専門知識などは不要で、技術的な参入障壁はありません。ただし、マイニングプールに比べて得られる報酬は少なくなります。

クラウドマイニングでは実際にマイニングが行われているかの確認が難しく、詐欺などに注意する必要があります。

ビットコイン (Bitcoin/BTC)のマイニングが抱える問題点

マイナーが中国に集中していることは既に述べましたが、それによる問題も発生しています。

ビットコインを始めとする仮想通貨は、マイナーなしでは成立しません。そしてマイニングが特定のマイナーに偏ると、そのマイナーはビットコインに対して力を持つことになります。

権力集中の危険性

ビットコインを始めとするほとんどの仮想通貨は、非中央集権の通貨のため、一カ所に権力が集中することはなく、誰もが平等に利用や管理を行っています。何か問題が発生したときは、ビットコインのコミュニティにおいて民主的に解決が図られるべきですが、その前提条件が崩れ始めています。

さらに、マイニング企業は淘汰される時代に突入しています。マイニング事業で利益を出す損益分岐点は、ビットコインの価値が70~90万円以上でなければなりません。しかし、2018年に入ってからは、損益分岐点を超えるか超えないかというギリギリのラインで価格が推移しています。

この損益分岐点は専用マシンの発達などで下がりつつあるようですが、インフラ整備に資本を投入できる大手のマイニング企業でしか対応できないともいわれています。十分なインフラ投資ができない個人や小規模のマイナーは、事業からの撤退や見直しが問われており、特定のマイナーが強い権力を持つことにつながっています。

仮想通貨は環境破壊につながる?

仮想通貨は様々なコストを削減でき、エコシステムを実現しているといわれていました。しかし現在起こっていることは、全くエコとかけ離れたものとなっています。

マイニングには大量の電力を消費するため、従来より多くの発電量が求められます。さらにマイニングマシンの稼働は熱を発するので、地球温暖化につながるのと同時に、冷却のために大量の電力が消費されることになります。

安定的なマイニングは可能か?

ビットコインには、2100万枚という発行上限があります。マイニング報酬によって新しいビットコインが発行されますが、報酬は約4年に1回の半減期によって半分になります。

ビットコインの場合、最初のマイニング報酬は50BTCでしたが、これまでに2回の半減期を経て、2018年10月現在は12.5BTCになっています。次回の半減期は、2020年あたりになるのではないかと言われています。

マイニングをやってみるなら

マイニングに適したパソコンとして、「ゲーミングマシン」と呼ばれる画像処理能力の高いパソコンが挙げられます。パソコンの性能はCPUである程度測れますが、それとは別の「GPU」と呼ばれる画像処理の「脳」の部分を利用してマイニングを行います。

また必ずしもビットコインのマイニングにこだわる必要はなく、一般用のパソコンでマイニングができる仮想通貨もあります。

日本では、日本産の仮想通貨モナコインや、ビットゼニー のマイニングプールが盛況です。ここでもハッシュレートの高いマシンを利用したほうが有利ですが、CPUでもマイニングが可能です。

マイニングで生活するだけの収益を上げることは困難ですが、趣味や興味本位でマイニングをするなら、手元のパソコンでのCPUマイニングでも十分です。

まとめ

本記事では、ビットコインのマイニングについて紹介しました。まとめると以下のようになります。

  • ビットコインはマイナーによるマイニングによって成り立っている。
  • マイニングには誰でも参加できる。
  • マイニングには適した条件があり、マイナーは中国に集中している。
  • マイニングに参加するにはいくつかの方法がある。

1台のパソコンがあれば、誰でもいつからでもマイニングに参加することができます。マイニングに参加して仮想通貨界の一員として加わってみると、今までと違った風景が見えてくるかもしれません。