
分散型ファイナンス(DeFi)プロトコルYearn FinanceとPickle Financeは、統合される予定である。これはDeFiの最初のM&A(企業合併)契約となると思われる。
火曜日に合併を発表し、プロトコルの背後にある両方のチームは、共有された専門知識を活用し、専門性を高めるために協力すると述べた。実際の合併は、現在開発中のYearnの2番目のバージョンがリリースされたときに行われる。この開発は、Pickleが2,000万ドル相当のDAIが流出した事件から数日後に行われることになる。
Yearnのバージョン2リリース後、PicklejarとYearnのバージョン2ボルトは合併される。技術的には、Pickle jarsはYearnのボルトのフォークである。発表によると、「Pickle jarsは、今後のバージョン2設計を使用して、Yearnボルトとして展開される。」ということである。
合併されると、DILLとCORNICHONの2つの新しいトークンがスタートする。DILLを獲得するには、Pickleトークンをロックする必要がある。
発表によると、「Pickleトークンをロックすると、DILLが受け取れる。ロックされている期間が長いほど、より多くのDILLが受けとれる。最小ロック期間は1週間、最大期間は4年である。」ということである。
CORNICHONに関しては、このトークンは1970万ドル相当のDAIが流出したPickleの最近のハッキングの被害者に配布される。発表によると、「トークンはハッキング時の残高のスナップショットに対して作成され、被害者に比例して配布される。」ということである。
合併後、2つのプロトコルのDeFiでロックされた総価値(total value locked;TVL)も合併される。DeFi Pulseによると、現在のYearnのTVLは4億3300万ドルであり、DeFi LlamaによるとPickleのTVLは約3100万ドルである。
契約の一環として、YearnはPickleの開発者に製品や料金に関する業務に慣れるようサポートする。どちらのプロトコルもイールドオプティマイザーであり、2020年に発売された。
CoinGeckoによると、合併のニュースにより、Pickleトークンの価格は35%上昇し、約20ドルで取引された。一方、Yearnトークン(YFI)は1.5%下落して約24,675ドルで取引されている。
開発者のAndre Cronje氏は、プレスタイムまでにコメントの要求に応じなかった。