
はじめに
週末の間、ビットコイン価格は大幅に上昇した。金曜日に多数の買いが参入し、3,500,000円を超える水準まで戻した。土曜日もトレンドが続き、BTC / JPYは一瞬4、000,000円を超えた。2日間で30%近く上昇したことになる。驚きだ。しかしながら日曜日に価格は調整し始め、本日は約3%の小幅な下落も見られた。
予想外の価格変動はElon Musk氏の行動に起因するものだという見方が一部にある。Coindeskによると、「強気の動きの本当の理由を特定するのは難しいが、Tesla、SpaceXのCEOであるElon Musk氏がTwitterのプロフィールを変更して暗号資産に言及した後に価格が急騰した。ビットコインコミュニティはMusk氏が市場の支援に出てきてくれることを切望しているが、氏は暗号資産への言及を避けておもしろがっているようにも見える。
CoinGeckoによると、当記事執筆時点でビットコインは3,440,000円近辺で取引されていた。さらに、現在の価格と、20日間指数平滑移動平均(EMA)に当たる3,180,000円の間には大きなサポートがあると私たちは考えている。
週末の予測についていうと、BTC / JPYの取引は青のレンジ内に収まった。小さな芯が私たちの予測した高値を超えたが終値がレンジ内だったことから問題にはならなかった。また、予想した通り3、500,000円を超えたが、この重要な水準を再度突破しようともがいている。
今のところは、上昇傾向が続いてほどなく4、000,000円に近づくと予想している。私たちは現在の米国金融市場を取り巻くネガティブな投資家センチメントがビットコイン市場に新たな買い手を引き付け続けるだろうと確信している。
それゆえ、短期的な値動きは個人投資家の参入にかなり影響されるだろう。今のところ、BTC / JPYは今週かそれ以降に、4,000,000円に向かって上昇し始める前に、3,000,000円から3,500,000円の間で多少のもみ合いがあるだろう。価格が過去最高値を突破すると、5,000,000円に向かって急速に動くはずである。
BTC / JPYは、以下の条件を満たしている限り、引き続き上昇すると私たちが確信しているということを念のためリマインドさせて頂きたい。
● BTC / JPYは、20日EMA(赤)、50日EMA(緑)、200日EMA(青)を上回った状態を維持すること。
● BTC / JPYが3,000,000円を下回らないこと。
● BTC / JPYの1日の出来高が21日MAを上回った状態に戻ること。
トレーダーたちの見解についての分析
Alex Kruger氏(エコノミスト兼トレーダー)
Landscape of crypto market participants
– Institutional macro: long BTC or considering it
– VCs: gobbling up DeFi
– Bitcoin hodlers: stacking sats
– Crypto natives: all over the place
– New retail: buying anything they hear about
– WSB: concentrated pumps
– Asian whales: selling— Alex Krüger (@krugermacro) January 30, 2021
同氏は、現在のビットコイン市場の最も重要な参加者についての見解を共有している。7つのタイプの主要プレーヤーがいるとしている。
「マクロの機関投資家:ロングポジションかそれを検討中、ベンチャー・キャピタル:DeFiを買い取る、ホドラー:Satoshi(ビットコインの最小通貨単位)を積上げている、暗号資産に精通している人:いたるところに存在、新規参入個人:聞いたものは何でも買う、WSB(株取引掲示板のWallStreetBets):Reddit民の団結による株価急騰、アジアのクジラ:売り手 」
同氏が書いたことのほとんどに同意するが、それでもすべての機関投資家がロングだとは限らないという点を強調しておく必要がある。たとえば、多くのヘッジファンドは先行きに対してショートポジションにしている。
Blockにより提供された「トレーダーカテゴリー別のCMEビットコイン先物のネットポジション」チャートによると 、ヘッジファンドはショートポジションを持っているようで、価格下落に7億5000万ドル近く賭けている。
それに止まらず、ヘッジファンドは価格が上昇するにつれてショートポジションをさらに膨らませているようだ。逆に、他のカテゴリーのトレーダーはロングポジションを膨らませている、つまり価格は上がると考えているということだ。
誰が正しく、誰が間違っているのか。私たちの考えでは価格はさらに上昇し続けるだろう。ただし、価格変動はかなり激しいこともあり、過去最高値の42,200ドル近辺を超えるまで戻る前に大幅な下落があるかもしれない。
CryptoBull氏(ビットコイントレーダー)
— Crypto₿ull (@CryptoBull) January 30, 2021
同氏は投稿でBTC / USDの4時間チャートを共有しているが、2つのトレンドラインを追加している。1つは上部にレジスタンスを、もう1つは下部にサポートを示している。さらに、50,000ドル近辺に向かって上昇すると考える緑色のトレンドラインを描いている。
BTC / USDがレジスタンスゾーンを突破したため、多くのトレーダーは、Musk氏が最近Twitterの bio に #bitcoinを追加したことによってはずみがついた価格上昇が続いていることに強気だ。
この上昇は続くだろうか、それとも一時的だろうか。
Rekt Capital氏(Rekt Capital Newsletterの作成者)
#Bitcoin has started a new 4 Year Cycle
Last time #BTC started a new 4-Year Cycle?
2017
So here's the 2017 Bull Market divided into uptrends & downtrends in specific Quarters
By standards of history, $BTC still has a lot more room to grow throughout 2021
We are in Q1 of 2017 pic.twitter.com/mCVppUtORt
— Rekt Capital (@rektcapital) January 31, 2021
投稿は、私たちの短期的な価格見通しが非常に強気である理由を示している。この投稿はCryptoBull氏のツイートに基づいており、2つの価格チャートを示している。最初が12か月チャート、2番目が1日チャートだ。
同氏は、ビットコイン価格が4年周期でどう動いてきたか、そして現在新たな局面に入りつつある状況を強調している。同氏はこう書いている。「#BTCが新たな4年サイクルを前回開始したのはいつか?2017年だ。」
まとめると、同氏は2番目のチャートで、各四半期においてBTC / USDが上昇の後に小幅な調整をしていることを示している。このサイクルは価格が高値圏に達するまで繰り返され、その後に回復できないほどの大幅な下落を引き起こす。
Michael van de Poppe氏(フルタイムトレーダー兼テクニカルアナリスト)
Peak high predictions for this bull cycle revised:#Bitcoin to $350,000-450,000#Ethereum to $10,000-17,500#Polkadot to $250-350#Chainlink to $250-350#Cardano to $10-20#Zilliqa to $5-7#Elrond to $500-750#DIA to $50-75
— Michaël van de Poppe (@CryptoMichNL) January 30, 2021
同氏は投稿で、現在のブルサイクルについていくつかの予測を行っている。この予測は極めて強気で、皆さんと共有できることに私たちはとても興奮している。価格が350,000ドルから450,000ドルの間で高値をつけると予想しているが、これはビットコイン市場の時価総額が8兆ドルを超える可能性があることを意味している。
それのみならず、氏は現在のブルサイクル中にイーサリアムが10,000ドルから17,500ドルの間で取引されるだろうと予測している。この予測が正しければ、暗号資産市場全体が拡大する余地は十分にある。したがって、下落局面で新たに買い増すことに専念することが成功への鍵であると私たちは信じている。
ビットコイン価格予測
CoinGeckoによると、本日BTC / JPYはわずかに下落し、またしても3,500,000円を下回った 。 それでも週末の間に2桁パーセントの上昇を見せた。これは、新たな買い手が参入していることをはっきりと示している。そして、ビットコインは私たちの予測範囲内にとどまった。当記事執筆時点で、BTC / JPYは3,420,000円で取引されている。
中長期的な価格見通しに関しては、強気相場が続く可能性が高いと考えている。何度も述べてきたことだが、スマートマネー投資家がビットコイン保有残高を増やし続ける限り、価格の着実な上昇が見られるだろうと私たちは期待している。
さらに、トレーダーが直近の価格推移についてどう考えているか、ブルサイクルの終わりに向けて価格がどう動くかについても議論した。どちらの見通しも非常に強気のようなので、そう遠くないうちにさらなる大幅な上昇があるだろうと私たちは予想する。
24時間以内の価格変動
上のチャートが示すように、3,900,000円近辺が高値になるだろうと信じてはいるが、BTC / JPYが4,000,000円を超えるかどうかは非常に疑わしい。まだ3,500,000円前後の売り手が多いので、この重要な価格帯を乗り越えるのは難しいはずである。
一方、3,000,000円付近での買い注文が多いため、3,100,000円を大きく下回ることはないと私たちは予想している。最後に、可視範囲出来高(VPVR)は、3,100,000円から3,300,000円の間、さらに2,700,000円から2,900,000円の間の大量の買い注文を示している。つまり、状況が大幅に悪化しても、BTC / JPYは2,800,000円を下回ることはないだろう。
BTC/JPYが2月末までに5,000,000円近辺で史上最高値をつける可能性がまだあると私たちが考えているということをリマインドさせていただきたい。今のところ、価格が20日間EMAを上回り、非常に多くの新規購入者がビットコイン市場に参入し続ける限り、私たちは長期的な値動きに関して強気のままだ。
今週価格が不安定になる余地が十分にあるため、BTC / JPYの終値が3,500,000円を超えるまで市場に注意していただきたい。出来高が少ない間はボラティリティが増加する可能性があり、上にも下にも急激な価格変動が起き得る。
また、安値が切り上がって行くのが見て取れるが、これは回復の兆候である。
・暗号資産の取引はリスクを伴うビジネスです。暗号資産市場は非常に変動が激しく、流動性が低いことがよくあります。
・レバレッジ取引は利益を増やすための効果的な方法ですが、それにより各取引におけるリスクが増えます。
・レバレッジが追加されるほど、潜在的な利益と損失可能性が高くなります。
・リスクをとる覚悟があればあるほど、報酬を得る可能性が大きくなることがあります。
・本記事はかそ部が提携する海外アナリストからの情報を日本語訳した情報となります。