
仮想通貨取引所バイナンス(Binance)は、バイナンス・ペイ(Binance Pay)」と呼ばれる新しい決済システムを立ち上げた。CEOのChangpeng Zhao氏は、単に仮想通貨を保持するのではなく、人々に仮想通貨を使用させることを目的とした動きであると述べている。
新製品についての取引所のウェブサイトよると、発表されたベータ版であるバイナンス・ペイは、ユーザーが世界中で、非接触に、ボーダーレスに、安全に仮想通貨の支払いを行うことが可能となる。
「バイナンス・ペイに今年は我々は多くの努力を費やす予定である。支払いは仮想通貨の最も明白なユースケースの一つだと考えている。」と、バイナンスの創設者兼CEOであるZhao氏は、火曜日のバーチャルBinance Blockchain Weekイベントでこのニュースを発表した。
バイナンス・ペイプラットフォームでは、ユーザーはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、スワイプ(SXP)、バイナンスコイン(BNB)、バイナンスUSD(BUSD)の5つの仮想通貨と、これまでのところ1つの法定通貨であるユーロで取引を行うことが可能である。
コインデスク社がバイナンスに支払いオプションを追加する予定があるかどうか尋ねたところ、担当者は「機能性と計画」に関する詳細な情報は近日中に発表される予定であると述べた。
ユーザーが支払いを行うには、バイナンス・ペイウォレット(バイナンスカードウォレットと共有)をトップアップする必要がある。QRコードは支払いの際に生成され、受取人がそれをスキャンして資金を受け取ることができる。
Zhao氏によると、支払いは「仮想通貨の最も明白なユースケース」の1つであるが、加盟店は価格の変動や普及率の低さなどで困難に直面している。
バイナンス・ペイは法定通貨で裏付けされたステーブルコイン(これまでのところ独自のBUSDトークンのみ)を使えるので、価格変動の影響は受けないだろうとZhao氏は述べている。
さらに、「ユーザーは直接仮想通貨で支払うことができる。これは、ユーザーが完全に仮想通貨の世界でいられることができる。」とZhao氏は付け加えた。