
仮想通貨決済処理会社のElectrocoinがクロアチアの地元の石油・ガス会社Tifonと提携し、ドライバーが仮想通貨を使用してガソリン代を支払うことができるようになった。
クロアチアのニュース・アウトレットPoslovni Dnevnikによると、国内に46箇所あるTifon stationでガソリンを給油する人は、ビットコイン (BTC) 、Ether (ETH) 、Stellar Lumen (XLM) 、XRP、EOSを使って支払うことができるようになった。TifonはElectrocoin社の仮想通貨決済プラットフォームであるPayCekを既存の決済システムに統合することでこれを実現した。
Tifonの最高財務責任者であるAna Lokas氏は、同社はクロアチアの外国人観光客が「このタイプの支払いを使用する広範な習慣」を同国にもたらすことで、仮想通貨決済の開発と成長に貢献する可能性が高いと述べた。多くの国がパンデミックの間、国境を越えてはいけないと警告しているが、クロアチアでは1日のCOVID-19の新規感染者数が2020年12月中旬のピーク時から1,000人以下に減少している。
支払い手段としての仮想通貨の可能性
Electrocoinの創業者Nikola Škorić氏は、今回の提携は「企業がますます仮想通貨の可能性を認識してきた結果」だと述べた。同氏は決済システムについて、「HRK 400の払い戻しを要求する人が仮想通貨での支払いを希望した場合、支払いが処理されたことをPayCek経由でTifonに通知し、TifonはHRK 400を受け取ることになる。」と説明した。
「10年前に誕生したビットコインは、もともと支払いに使用されるように設計されていた。 仮想通貨は主に投資の面で話題になっているが、今回のTifonとのパートナーシップは、クロアチアで仮想通貨に対する認識が元に戻りつつあることを示す。」
Lokas氏は、仮想通貨の支払いは「クロアチアではまだ黎明期にある」と述べたが、国はエコシステムの特定の分野での道をリードしてきた。2年前、同様のプログラムは、クロアチアの郵便局とElectrocoinの間で試験的に実施され、住民がZadar市の3つの郵便局で彼らの仮想通貨で現金化することができるようになった。さらにTelosは昨年、3500万ドル相当のクロアチアの海沿いの物件をトークン化すると発表した。